●お前ら!告白する前にやっとくことあるだろ!●

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142華麗なる色事師
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スタンダールの「恋愛論」

フランスの小説化で評論家でもあるスタンダール(1783〜1842)は、
その著書「恋愛論」の中で、恋愛を「情熱恋愛」「趣味恋愛」「肉体的恋愛」「虚栄恋愛」
の四つに分類し、その中で「情熱恋愛」のみが本当の恋愛だと主張した。
その「情熱恋愛」が進行して行く中で、恋をしている者のある種の心理を「結晶作用」と呼んでいる。

スタンダールは恋の発生プロセスを次の7ステップに分けた。

1、ある異性を見てなぜかハッとする。

2、その異性の事が気になってしかたがなく、一緒に楽しくすごしている場面などを想像る。

3、意中の人も私の事が好きなのではないかと、希望を持ったり不安になったりする。

4、恋が生まれる。自分の全ての感覚をもって相手の存在を感じることに快感を覚える。
  じっとしていられなくなり、少しでも近づきたい、一緒にいたいという気持ちが高まる。

5、第一の結晶作用が始まる。好きな人が自分のことも愛してくれていると確信したとき、
  その好きな人の事をあらゆる美点で飾ろうとする心理作用の事。アバタもエクボの段階。

6、最初の興奮からさめてその幸福になれてくると、現在の幸福を疑いはじめもっと確かな
  保証を求めるようになる。自分に対する気持ちは本当なのだろうかなどと考えてしまう。

7、第二の結晶作用が始まる。疑惑→解消、疑惑→解消、とこれを繰り返すうちに相手の新しい
  魅力を発見したり、この人意外に私を幸福にしてくれる人はいないと考える。
  そして次の三つの思いの間を無限にループする。
   a、恋人はあらゆる美点をそなえている。
   b、恋人は自分を愛している。
   c、恋人からもっと大きな愛の証拠を得るにはどうすればよいか。

どうだろう、この7つのステップ。皆はどう思う?

だいぶはしょって紹介したが、興味がある人は本屋さんでお買い求めください。
17歳の大失恋の時に、転んでもただでは起き上がらない俺はこの本が目に入って買ってみた。
確か半分くらい読んだところで挫折した憶えがあるな。なにしろ漢字だらけ。厨房まるだし。

それとヨーロッパ文学は、よく聖書の中の話が比喩に使われるので、深く理解するためには
ユダヤ教やキリスト教の知識が絶対不可欠になるね。俺なんかには高すぎるハードル。

少しでもご参考になれば。