「あなたのせいで傷ついた」
「あなたが悪いんだから、責任取りなさいよ」
そういう気持ちを私達はよく感じています。
ちょっとしたことでも、それが良い事なのか?悪い事なのか?を考えてしまったり、正しいか間違っているのかを議論してしまうのは、そこに“被害者”と“加害者”の心理が隠れているからです。
どちらか選べと言われたら、つい被害者を選んでしまうのが私達の心かもしれません。
でも、どちらも本当の意味では正解ではないのかもしれません。
●被害者と加害者(良い人と悪い人)
例えば『彼氏が浮気をしている』ことが分かったとします。
あなたは彼を責めて「そんなことして最低!」と言ってしまうかもしれません。
「あなたの背信行為で私は酷く傷ついた!癒してよ!何とかしてよ!」と立て続けに訴えてしまうかもしれません。
周りの人たちに相談すれば、その多くはあなたの味方をして「そりゃ、彼が悪いよ」と言ってくれるでしょう。
でも、そうしてあなたが被害者になればなるほど彼はあなたの元から去っていきます。
あなたが彼の非を責めている限り、彼はあなたの元にいられなくなるからです。
それはちょっと彼の気持ちを考えてみれば分かることなんだけど、自分の心が痛すぎて振り回されてしまうからかもしれませんね。
もちろん、あなたが傷ついたことに嘘はありませんし、それが悪いのではありません。
でも、その傷ついたことを彼のせいにして被害者になったとしても、加害者である彼の心が戻るわけでもなければ、あなたの心の痛みが癒されることもありません。
あなたが被害者で居続けると、幸せはどんどん逃げてしまうのではないでしょうか。