3 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:04/09/13(月) 01:04:13
やっとまともに食事のできそうな店を見つけた私は、少女をテーブルの向かいに座らせ
一緒に食事を取った
遠慮がちだった少女も、さすがに鳥の炒め物を袋にしまうわけにも行かず
自分の前に置かれた皿を、それでも遠慮がちに平らげた
食事を終えた私は今度は安宿を探しに歩き回った
カジノなどに興味はなかったが、大勢のタイ人が遊びに来るこの小さな町の夜の姿を
一応は見ておきたかったし、その日は天気が優れなかったので
ピックアップトラックの荷台に何時間も揺られるのは少々不安だった
一泊だけして様子を見て、翌日天気がよければシソポンに向かうつもりだった
適当な宿はすぐに見つかった
一泊10ドルでホットシャワーとエアコン
プノンペンより少し安いくらいだろか
そんなことより各階の廊下に少女たちが客を待ってしゃがんでいたのがその宿を選んだ理由だった
私は部屋に荷物を置くとすぐにまた外に出た
少女に市場を案内してもらいたかったからだ
私は旅先で必ず立ち寄る箇所が三つある
市場、大衆食堂、そして置屋である
まずそのうちの一つを明るいうちに済ませるのにこんなうってつけのガイドはいない
私は少女と手をつないで再び町中に繰り出した