多重人格について教えて

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204名無しさん@お腹いっぱい。
>>200
「行動パターンの独自(持?)性」というのは、機械的に決まるものなのか?
答えはNO。
何故なら、人間は社会の中で自分自身を規定し、その役割を演じるからです。
私の思う「私」なら、ここはどう行動するべきか…、というわけです。

ここで問題になるのは、「役割」は入力と出力とで1対1で対応する
マニュアルではないということです。
常に予期しない出来事に遭遇する可能性があり、新しい可能性に開かれている。
初めて体験するものにどう対応すればいいのか、私たちはそれを知らない。
だから物語の中で見た俳優の姿に自分自身を重ね合わせたりする。

言い換えればパターンが成立するのは蓋然性のレベルでしかないといえる。
今までの行動には一貫性があっても、次の行動の後にもその一貫性が成り立つという
保証は無い。
しかし、あなたは、あなた自身が陥ったように、自分には統一された
反応パターンがあるという幻想の中で自分自身で行動を決定し、幻想を強固なものにしていく。

このようにして将来的には未知であり、偶然性にさらされている自分自身に
「人格」という統一された核を見出し、あなたは満足します。
多くの人がありもしない「心」という存在を信じて満足しているように。
  →「心はどこにあるのか」スレを参照してね。

「人格」「心」「霊魂」、これらは全て、自己の偶然性から目をそらし、
「統一的に扱える自己」という幻想を支える構築物に過ぎないというわけです。