アフォーダンス

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 黙っているのはなんですので、とにかく今「心ってどこ?」スレ第1部を読んで
いる最中です。

 今のうちに、このスレの流れで気づいたことを忘れないうちに書いておきますが、
用語問題に関し、私は最初から「生徒の自発性を尊重しましょう」という意味での
自発性は全く念頭になかった。というか、ここで「自発性」を説明しようとするとき、
私の脳はこの解釈をあらかじめ排除していた。しかし、私も「自発性」という単語だけでは
自分の言いたいことが正しく伝わるかどうか、大変不安だ。だからこそ、一様な刺激環境に
放したラットがじっとしていない(であろう)ことの例、internal turningの例、
さらには頭部を固定して一様な視野を見せた場合に眼球は運動(あくまでvoluntary
movementとしての)をやめないだろうことの例を挙げて、なんとか言いたいことが
正しく伝わるように努力した(ひとつひとつの例ではなく、例のすべてに共通するものを
読みとっていただければありがたいと思う)。単に単語だけでなく、例を挙げて説明する、
この方法を私は好むし、強力な説明方法であることを経験的に知っている。で、
さすがに今は一応、ここで言う「自発性」の意味がお分かりいただけたでしょう。
だから、用語問題は解決したということでよろしいか?
正直なところ、670-672は私をいらいらさせるものだった。

 たしかに「神経細胞は自発的に発火する傾向がある」から「それが動物個体の
自発性の原因である」までを説明するための道のりが遠いことは分かっているの
だが、では、以下のように言い換えればいいのだろうか。
「(一部の)神経細胞は刺激がなくとも自ら活動してインパルスを次の神経細胞に伝えられる
性質を持っており、その活動がその神経細胞のネットワークを体内にもつ動物の自発性の
原因ではないか」