アフォーダンス

このエントリーをはてなブックマークに追加
661660
このスレを読んでる人から質問が来て,それに答えたんだけど
ここにもコピペしとくね。と言ってもこの話題に興味もつのは
伍長氏だけかな?(藁

> 刺激は提示されるものだけど、アフォーダンスは見いだされるものっていう違
> いはない?スキナー的行動主義が「主体軽視」と思われるのはその辺に理由が
> あるのではないかとふと思ったりしたもんで・・・。

あのね,これは「実験行動分析」の連中が三項随伴性の「弁別刺激とそれによる
刺激性行動制御」パラダイムにこだわり過ぎてしまったからだね。
オペラント条件づけはそもそもオペラントのランダムな自発によって生体が
「環境の情報を探索する」(アフォーダンスを探索する,でもよい)ことが
本質中の本質なのに,それを忘れて行動の「先行刺激」の分析に集中して
しまっている。
やっぱり実験屋たちはオペラント条件づけも「SR」のパラダイムに
落とし込みたかったんだろうね。

杉山さんたち超訳の「行動分析学入門」の優れている点は,三項随伴性に
とらわれずに「行動の自発とそれによる結果の変容」をオペラント条件づけの
基本パラダイムとしてきちんと置いて,基本的に最後までそれで
貫いていることだ。これからの人はみんなあれで学べば,オペラント条件づけと
アフォーダンスの関係もすぐわかるようになるだろう。