アフォーダンス

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558名無しさん@お腹いっぱい。
>>554
サンキュー!

>>555
だったら前の話に戻るけど,ダーウィンが縷々記述しているように
複雑な環境に置かれたミミズは複雑な行動をする。
ギブソン妻の言い方を借りればこのミミズには意図があることになる。
ミミズにはわれわれが持っているような脳や,中枢神経系はない。
ミミズの意図はどこに生じているのだろう?

有機体が意図を持つことは自明? どこがどう自明?
自明であるのは,人間が自分の行動を意図と言う概念で説明すること,
その説明装置を自分以外の他者や,人間以外の動物に対しても
援用する,ということだけだ。解釈や概念を超えたなんらかの実体
としての「意図」が生物の内部に存在するということは自明でもないし,
いまのところ客観的に実証されたことすらない。

意図とか,目的とか言った概念自体,自然科学には馴染まない。
人間の個人的解釈という,自然科学が必死で排除してきたものが
ないところには,意図や目的は存在しないからだ。

こういう問題は分析哲学や科学哲学の問題。

164はアフォーダンスや心理学と対立する以前に,
自分のやっている生物学や,自分の心のふるさとである
自然科学という枠組みとも対立した主張をしてしまっていることに注意。
164の主張と,「モノが下に落ちるのは,地面が好きだからだ」という
説明にどのような本質的差異があるか?