1 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :
2001/08/07(火) 16:38 心理尺度では、中間回答を設定しない4件法や、5件法のように 中間回答を設定した方法があります(ここでは、当然、中間回答が ないのは、4件法しかないなどと言っているわけではない。) だけど、中間回答って必要なの?。 (* SD法は除きます。)
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/07(火) 16:42
中間回答を認めた場合は、ちょうど自分の考えが「中間」である 場合と、分からない時、選ぶことができない場合とに大きく差が できる。逆に、中間回答がない場合は、無理矢理どちからを選ば せることになる。特に、中間回答を設定した場合には、日本人 被験者には中間回答が多くでてしまうことが知られていますよね。 被験者の意識(偏り)をハッキリ出したいときには、4件法、 そうじゃないときは中間回答があってもいいのでは?。
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/07(火) 16:47
5件法にしたら「3」にそれなりに解答数が集まるから 擬似的に正規分布が生じる.そうすると使える統計技法が増える. また,中間回答を用意しないと(極端な話2件法にするなど) 無回答が増える,ということも知られている.
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/07(火) 19:13
だけど、人間の行動って、最近は実際には正規化しにくい ってことを聞いたこともあるような気が。
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/07(火) 22:43
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/07(火) 23:42
解析を考え,さらに解釈的な意味あいを考えると 2件法と5(or7)件の2つがあればいいような気がしますが・・・
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/10(金) 22:32
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/12(日) 01:02
age
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/16(木) 05:52
>>3 擬似的に正規分布が生じたとしても、ちょうど自分の考えが「中間」である
場合と、分からない時、選ぶことができない場合とに意味の差ができる。
こういう意味の差って考えなくてもいいの?。
例えば、ちゃんと項目反応理論を使ってチェックするとか。
特に自己関係の尺度には回答しにくいものが多い。
そんな時、本当に中立な場合と、意味が分からないとか
分からないっていう場合とでは、大きく異なるように
思います。
特に、心理尺度と面接を同時並行的に行った時、こうした
問題に遭遇します。
まぁ統計的には3の言う通りかも知れないけど。
こういう問題は、どう思います?。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/16(木) 13:41
>>9 なるほどー、これは問題かもしれませんねぇ。
IRTでチェックすると言う部分、これに関する論文とかありますか?
もしよろしかったら、お教え下さい。教えてクンですみません。
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/16(木) 23:04
age
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/18(土) 23:39
あげぇ
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/20(月) 02:45
掬い上げぇ
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/10 01:21
あげ
>>10 (9さんではありませんが)
IRTの本に、確か書いてあったような覚えがあります。とりあえず
このあたりで如何でしょうか。古いものばかりですが。
Crocker, L., & Algina, J. (1986). Introduction to classical and modern test theory. Fort Worth, TX: Harcourt, Brace, Javanovich.
Hambleton, R. K., & Swaminathan, H. (1985). Item response theory: Principles and applications. Boston, MA: Kluwer Academic Publications.
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/10 04:10
心理の被験者を頼まれたとき、「どちらでもない」にばっかり○してたら、良いデータに
ならないのかなぁ、と一人心の中でプレッシャーを感じて、無理に中間回答には答えないようには
しておりました。(実際、中間回答が多いのが即、悪いデータでは無いのでしょうが、検定で
有意差などが出た方が、実験者としては助かるんだろうなぁと、慮って…。
考察が書きにくいと困るでしょ、みたいな僭越な考えですが)
被験者としては上記のような感じでしたが、
こういう被験者って多いんでしょうかね?
話がそれましたが、個人的には、自分の行なう研究に相応しい尺度を適宜用いたら、
それで良いのではないでしょうか? 中間回答が多いと困るんなら、中間回答の
ない尺度を用いればいいだけで。
私の意見としては要するに
>>2 の結論と同じです。
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/11 00:25
学部厨房なんですが、 心理尺度ってそもそも、 「被験者が正直に答えてくれない」っていうエラーは 考慮されてないんですか? よくそういうテストへの回答求められるけど、 「うぜーなー」とか言いながら、 全部5とか1にするのも気が引けるらしく 2から4の間にランダムに答えてる奴とか結構いるんだけど。
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/11 03:07
有名所でアドルノの権威主義的パーソナリティの質問紙は 中間解答がなかったような気がします。一度確認してみてはいかがでしょう? >心理尺度ってそもそも、 >「被験者が正直に答えてくれない」っていうエラーは >考慮されてないんですか? 心理尺度じゃなくても、あらゆるアンケートにおいて意図的な 解答の歪みは生じますし、それは直しようがありません。 結局のところ、統計的手法を用いて信頼性の高いデータを抽出し、 外れ値は取り除くようにするしかないのです。大概の場合それで十分で、 デタラメに書いた解答はそう簡単に用いられる事はありません。 あるいは虚偽尺度(L Scale)を用意して、ウソをついている(デタラメに 解答している人)をチェックできるようにしておくのも一つの手段です。 しかし、それ以上に問題なのは、被験者が正直に答えようとしていても、 結果としてウソの解答になっている場合です。認知的複雑性の低い 被験者などは特にそのような傾向が見らるように思われます。
18さん、詳しいご説明ありがとうございます。 授業で虚偽尺度のことは習いました。 一貫性のない、辻褄の合わない解答をしているとバレるってやつですね。 確かに、僕が>17で挙げたようないい加減なヤツは 虚偽尺度でいくらかはじくことができるでしょう。 結果的に嘘になってしまうというのもやっかいですね。 認知的複雑性のことは分からないのですが、 以下のような場合はどうなんでしょう? 「個人的な悩みを人に打ち明けるか」という質問で 5段階の回答なんですが、 僕は親しい人に対しては結構自分をオープンにするほうだと 自分では思っているので、「5:かなり当てはまる」なのかもしれませんが よく考えてみるとそもそも悩みというほどのものではなくて、 打ち明けると言っても「最近うまいもの食ってなくてさ」程度の 他愛もない話が多いんです。 また、親しい人は一握りで、人見知りなほうなので ただの知り合いにはほとんどプライベートなことは言わないんです。 とすると、「2:あまり当てはまらない」になるのかな… とすごく悩んでしまいます。 こんなふうに、質問紙って考えれば考えるほど どう答えればいいのか分からなくなってしまうんですが。
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/13 15:48
むかし続有恒先生の本に質問紙で「食欲がない」と答えていた学生を 追跡して観察したら学食で定食をもりもり食っていた,ってような話が あったなあ.あるいは「判断をするのが苦手でなかなか決まらない」みたいな 項目に延々と考え悩んだ挙げ句に「いいえ」と答えてる,とかね.
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/13 15:54
自己の評価と他者の評価が大きく食い違う人ということですか?
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/13 18:17
質問紙は糞ということですか? …でも心研とか質問紙使った研究たーくさん載ってるよね…
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/14 16:42
質問紙って、いわゆる「心理テスト」と並んで 学問としての心理学をアヤシゲなものにしてる根源だと思う。 そこらへんの人に「心理学やってます」って言うと、 「あー、あの『紫色に当てはまる身近な人を答えろ』とか言うやつね」 とか、 「よく大学でアンケートやらされたよー。 めちゃめちや当てはまる・まあまあ当てはまる・ やや当てはまる・チョト当てはまるとかいうやつでしょー」 と茶化される。 個人的には質的研究の発展を望みます。
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/15 01:13
>>23 >個人的には質的研究の発展を望みます。
遅かれ早かれそうなると思いますよ。
漏れも、質問紙にはもう個人的にウンザリ。
答えるのも答えさせるのも。
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/16 17:00
私は、心理テストじゃなく(笑)、心理尺度を作成しましたが、 それなりに使えると思っています。 一応、学会発表したり、論文になっているもので、雑誌などに 掲載されているような、なんちゃって心理テストとは違います。 質的なテストや研究も大切ですが、量的なテストや研究も、研究 を発展させたり、一般化をはかるためには必要です。どちらが重要 とか、重要じゃないってわけじゃなく、それぞれの長所と短所が あるわけで、使い分けが大切なんでしょうね。 ちなみに、私は、どちらの研究も行っていますよ。私が開発(発表) した尺度も、実は、質的な研究(面接や自由記述)を元に開発した ものです。標準化や、妥当性、信頼性は、多数の被験者にご協力を 頂きました。稚拙なものですが、今年も日教心で何人かの先生や 院生さんが使って下さっていました。 まぁ、回答させられる人は、大変だから、なるべく少ない方が いいですね(笑)。
追加 私は、心理尺度では、4件法を使用します。 ただし、SD法のような完全に中間点を置くような 場合に限り、5件法を使用します。
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/18 04:56
age
私も質的・量的両方です。どちらも長短あるというのはあたっているし、
どちらもやっていて楽しい(w。
回答者の負担については、結局どちらでも等しくあるのではないでしょうか。
モデルが複雑になればどうしても質問紙の設問数は多くなるし、面接でも
根掘り葉掘り聞いてしまえば嫌がられることもあるし・・・。あとは、
両方とも場合によってはカネになります。
>>26 私もだいたい4件法です。ずっと以前、同じ尺度で何件法で回答時の否定的
情動が最小になるか、というデータをとりましたが、4 < 6 or 5件法でした。
>>28 私が、回答者の負担と言ったのは、項目数が多すぎると負担になるってこと
でした。すみません。
このことについては、28さんも「モデルが複雑になればどうしても質問紙の設問数
は多くなるし」と既におっしゃっていますね。
>私もだいたい4件法です。ずっと以前、同じ尺度で何件法で回答時の否定的
>情動が最小になるか、というデータをとりましたが、4 < 6 or 5件法でした
私は、5件法と4件法で比べたことがあります。結果は、4<5で、同じような
結果ですね。私が実施したのは、修士論文の予備調査の時です。古い話だ(笑)。
それと、もう一つ。
面接の中で調査をした場合(Self関連の尺度、5件法)、中間項目に回答した
人に回答理由を聞くと、中間だからという回答と、分からないからっていう
回答の両方があり、どちらかというと「分からない」っていう回答の方が
多かったんですよ。
このことは
>>9
ですでに述べている人がいます。私も同じです。
「分からない」と「中間」とは、意味が全然違います。そういう場合は、
尺度項目のワーディングそのものを改良しなきゃいけないんでしょうけど
一般的に使われている尺度は、項目も修正しにくい。それは、項目が違う
から、過去の研究と違う結果になったなどと指摘されることなどがあるから
ですよね。
面接中、被験者に、「じゃ、どちらかといえば、あてはまる方?、それとも
当てはまらない方?」って聞くと、一応は答えられるんですんね。無理矢理
だけど。そんな経験からも、基本的には、4件法を使っています。
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/09/23 22:46
age
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/10/23 17:50
age
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/10/23 17:55
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/03 19:53
保全age
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/02 16:19
現在314番目。この質問に未練がありますのでageマース
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/01/18 14:12
絶滅寸前のプロの集うスレッド。 種の保存あげ。
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/03/03 14:50
絶滅は免れたようなので, 保全あげ。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい :02/03/03 19:47
16-19 もっと簡単な話じゃないのかい? ・統計的な話 >「うぜーなー」とか言いながら、 全部5とか1にするのも気が引けるらしく 2から4の間にランダムに答えてる奴とか結構いるんだけど。 ランダムに答えてくれてるなら言うことなし。集団レベルで 平均を取った場合、人々がシステマティックに偏っているので ない限り、分散を大きくするだけで平均には影響与えないから。 しかし、これでも解けない問題はある。 (続く)
38 :
名無しさん@お腹いっぱい :02/03/03 19:52
>「個人的な悩みを人に打ち明けるか」という質問で 5段階の回答なんですが、 僕は親しい人に対しては結構自分をオープンにするほうだと 自分では思っているので、「5:かなり当てはまる」なのかもしれませんが よく考えてみるとそもそも悩みというほどのものではなくて、 打ち明けると言っても「最近うまいもの食ってなくてさ」程度の 他愛もない話が多いんです。 似たような不満がでているけれど、そんなの、解決するのは 簡単。 「自分で考えてもよく分からないことは聞くな。」 「感情状態、実際の行動頻度など、具体的であればあるほど良い質問。」 「安易に質問項目作るな。素人に見せて、多義的解釈の問題、答え安さの問題、 などチェックしろ!ゴルァ!」 「中間回答の問題だって、多義解釈が成立しないように、良く考えて質問を作れ」 要は、質問紙はラクだけど、過大な期待をするなって、ことですね。
絶対必要あげ