1 :
かずきち:
行動分析学で既存の心理学の理論を説明できると思いますか?
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/22(日) 00:23
レポート課題ですか?
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/22(日) 01:22
既存の心理学の理論の中でもどの理論よ?
抽象的なことしかいえないようだと黙殺決定。
5 :
かずきち:2001/07/22(日) 07:13
たとえば、精神分析学やカウンセリング理論。治療的意味合いにおいて、神秘性を大事にしたがる臨床かが多いのに疑問を感じる。もっと科学的に人間を扱うべきではないかと思うんですが。そういう意味で、心理学を科学的に扱う行動分析学に焦点を合わせ、神秘性を大事にしている心理学を明確にしたいのですが。
なぜ精神分析学やカウンセリング理論が神秘的で、行動分析学が
科学的だと思うの?
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/22(日) 14:02
心理学を科学的に扱う、という表現からして意味不明。
おそらく自分でも何を言っているのか分かっていないと思われ。
まあ、たぶん高校生なんだろうから、それくらい大目に見てやれって。
9 :
かずきち:2001/07/22(日) 20:18
7番サンは心理学(精神分析・カウンセリング理論)を科学的な学問と思っているのでしょうか?では、なぜ、精神分析の無意識の領域に抑圧された葛藤の顕在化や、ロジャーズのカウンセリング理論が言う自己実現の過程、それらがなぜ、どのようにクライアントに変化を導くのか説明できますか?また、カウンセリングがうまく行くときといかないときがあるが、それはなぜなのか説明できますか?臨床家はクライアントのせいにすることが多いですが。行動分析の理論を用いるとそのあたりも明確にできます。
10 :
3:2001/07/22(日) 22:04
>9
ロジャース派のカウンセリングが効果をあげたときは、適切な発言や行動を強化し、不適切なものを消去するという分化強化が意識せずにうまく行われていたと考えられます。
うまくいかなかったときは、分化強化がうまく行われていなかったか、治療者以外の変数が影響を及ぼした可能性があります。
>6
かずきちさんの代わりに答えさせてもらうと行動分析は独立変数と従属変数を明らかにし、因果関係の存在を証明します。
また、目に見える行動をターゲットにするので、きちんと信頼性の取れるデータを起こすことができます。
目に見えない「無意識の葛藤」や「自己実現」と違ってね。
そのあたりが行動分析が「科学的」で、それ以外がそうではないといえるポイントだと思います。
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/23(月) 00:09
>>9 7に限らず基本的に科学的な心理学(基礎系)をやっている人たちは
精神分析だとかカウンセリング理論などというものを科学的だなどと
毛頭思ってはいません。そもそも精神分析が心理学なのかどうかって
のすら認めない人もいるでしょうに。
心理学って言っても幅が広いのでもう少し領域をはっきりと指定して
下さい。大ざっぱに「心理学」じゃなくて。要するにあなたが差してい
る心理学ってのがいわゆる世間一般の人が曲解している心理学そのまん
まの「臨床系」ということですね。
実験系の人も行動分析は在る程度評価していると思われ。その科学的
な姿勢というのはやはり実験心理学にとって重要な影響を与えたと思わ
れるから。認知だって方法論的行動主義だろ。全部が全部とは言わない
が。そういう意味であなたが言わんとすることは多くの基礎系の心理学
徒が考えていることと同意であると思われ。
ただ「臨床心理学」という意味で「心理学」という言葉を使うなゴルァ!!
>>9 >>10 そのう、なんだ、なんちゅうか・・・・・
そこまで楽天的(脳天気?)に断言されるとねえ。
失礼なようだが、書き込みの内容が浅く、とってつけたような自画自賛の安易な太鼓判だわな。
行動分析家の卵?がこの程度では将来は暗いぞ。
古参のG氏やM氏が解説を入れる前に突っ込んでおくが、(笑)
例えば、
>行動分析の理論を用いるとそのあたりも明確にできます。
>行動分析は独立変数と従属変数を明らかにし、因果関係の存在を証明します。
>目に見える行動をターゲットにするので、きちんと信頼性の取れるデータを起こすことができます。
そんなに軽く言い切ってしまっていいのかい?
まるでどこぞの新興宗教やマルチ商法の勧誘みたいではないか。
これではかえって胡散臭く見られるんじゃないかね。(笑)
この板では、古くからはG氏が、途中からはM氏が、
いろいろと苦労?したおかげで、行動分析学が一勢力を築くに至っているという、
いわば「異常な」状態になっておる。
いつも誠実なG氏だけでなく、いつも偉そうなM氏だって曲がりなりにも一目置かれているのは、
二人の議論に賛同はできなくても耳を傾ける価値がある、と思わせるだけの「吟味」が
二人にはあるからだ。
言い切るだけじゃなくて、そこに至る根拠・理屈、時には屁理屈が面白いのだ。
こうした「吟味」を学生さんに要求するのは酷かもしれんが、
その辺の理論武装をもっとしっかりせんことには、スキナリアンはやはり単純な馬鹿だと思われて、
古参二人のせっかくの苦労?も水の泡。(笑)
14 :
3:2001/07/23(月) 02:22
>そんなに軽く言い切ってしまっていいのかい?
まるでどこぞの新興宗教やマルチ商法の勧誘みたいではないか。
これではかえって胡散臭く見られるんじゃないかね。(笑)
これは失礼致しました。
この場の議論ではそこまで行動分析について詳しく述べる必要はないと思いましたので。
では「どのあたりが軽く感じるか?」「詳しく知りたいのはどこか?」を明確にしていただければもう少しできる範囲でコメントを加えたいと思います。
>言い切るだけじゃなくて、そこに至る根拠・理屈、時には屁理屈が面白いのだ。
確かにその通りだとは思いますが、ここでは板違いでしょう。
行動分析についてとことん語り合いたければ、それなりの板があります。
この板を立てた人の書き込みを見て、そこまでのレベルの議論が適切だと思いますか?
>その辺の理論武装をもっとしっかりせんことには、スキナリアンはやはり単純な馬鹿だと思われて・・・
そういう輩がいた場合はきちんと戦わせていただきます。
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/23(月) 03:16
臨床系が科学でないのは言うに及ばず、行動分析もしょせんは技術、
ひとつの手法よ。つまり行動分析も手法としては利用させていただくが、
行動分析自体には科学としての未来はない。
16 :
かずきち:2001/07/23(月) 06:59
今回、ここの掲示板を借りて皆さんのご意見を聞かせていただきましたが、どうも、ここにおられる方々は、オタク
もしくは天才?な人たちばかりなのではないかと恐縮しています。そこで聞きたいのですが、人間の発達においてもしくは人間形成において、今現時点で、何を持って人間の発達・形成を明確に説明できると思いますか?発達心理学関連の本を読みあさったところで、しっかりとした答えが出てきません。自分個人としては、やはり、行動分析の理論だと思うのですが。
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/23(月) 07:13
行動分析と神経心理学、遺伝学の全てが必要でしょう。
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/23(月) 08:28
今朝風呂の中で気づいた.
動物には行動療法はできるが,心理療法はできない.
なぜか? 動物には言語がないから.
つまり,心理療法とは言語による治療なのだ.
であれば,おそらく言語的随伴性の分析から接近できるのだな.
スキナリアンからすれば当たり前のはなしかもしれないが,
実感をもって自ら気づいた,ということが俺にとっては重要なのだ.
言語を媒介しない,ひいては動物にも使える精神分析とか,あるのかね?
どうやら行動療法以外の心理療法においては,問題行動の原因論について
動物と人間の連続性は想定されないのではないかな?
どうでもいいことのようだが,どうでも良くないような気もする.
もう少し考えてみる.
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/23(月) 11:18
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/23(月) 19:11
>>14 >では「どのあたりが軽く感じるか?」
これは指摘した。
>「詳しく知りたいのはどこか?」
ある程度は知っているので、私には当面は必要ない。
>この板を立てた人の書き込みを見て、そこまでのレベルの議論が適切だと思いますか?
だからといって、安請け合いの太鼓判では、新興宗教やマルチ商法の勧誘と大差ないということ。
だから、もしもあの太鼓判を読んで「詳しく知りたい」と思ってくれる人がいたとしたら、
それは勧誘に引っ掛かるようなレベルのアホぐらいだろう、ということになる。
そういうアホでなければ、せせら笑って終わりだよ。
>>16のように、
>今現時点で、何を持って人間の発達・形成を明確に説明できると思いますか?
>発達心理学関連の本を読みあさったところで、しっかりとした答えが出てきません。
>自分個人としては、やはり、行動分析の理論だと思うのですが。
と書いただけでは、何も語っていないのと同じだろう?
なぜ、「やはり、行動分析の理論だと思うのですが」と言えるのさ?
「なぜならば、・・・・」と前に書いた太鼓判を繰り返す?
ちなみに、H.D.シュリンガー.Jr.『行動分析学から見た子供の発達』(二瓶社)という本もあるよな。
この本に触発されたってことかい? それともビジューの本?
>>16 要は、安請け合いの太鼓判では話にならないので、スレのレベルに応じた論じ方があるだろう、ということだな。
例えば、
>>18のような話の持って行き方もあるだろう。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/23(月) 19:38
>16
>人間の発達においてもしくは人間形成において、今現時点で、何を持って人間の発達・
>形成を明確に説明できると思いますか?発達心理学関連の本を読みあさったところで、
>しっかりとした答えが出てきません。自分個人としては、やはり、行動分析の理論だと
>思うのですが。
あなたにとって、「人間の発達・形成」というのが、何を差しているのかによります。
まずはそれを説明して下さい。
そうでないと、
>>17のような説明以外はできず、それ以上は論が広がりません。
22 :
かずきち:2001/07/23(月) 23:01
>20 その本に触発されました。いやいや、ほんとここの人たちのレベルはどうなってるの?学生レベルじゃないよね?
そこで、一番聞きたいことがあります。少し哲学的になりますが、皆さんがそれぞれお持ちである心理学の知識を持って、個人を幸せにすることができますか?もしくは、個人の幸せとはどんなものなのかを説明できますか?
つねづね思っていたのですが.
心理学が役立たないと言う人には,科学,学問という知識体系と
個人個別の問題をごっちゃにしている傾向がありませんか.
学問は先人の知識を積み重ねたり,体系化できます.
しかし,実際には個々人の体験や実感を通してしか学習できない
感情的で生物的なものは,生活には溢れています.
すごく下賎な例えをすれば,
本を読んで,知識をつければ,
男女の恋情が理解でき,悩みは解決できますか?
具体的に,あなたとだれかの恋愛を.
これは,先人からの知識として受け継ぐことのできないものであり,
個人の体験,実感でしか解決はできないものです.
いくら文系的な学問であるからといって,
学問的知識の体系と,あなた自身の問題とをごっちゃにするのは,
少し,ピントが外れてはいませんか.
個人の幸せといった具体的な事象の参考になる面がまったくないとは言いませんが,
一般的には,それが,50年後,100年後と発展していく知識体系としての
学問なのか,
それとも,人の1代限りの問題なのか,分けてお考えになられてはいかがでしょうか.
(恋愛の悩みや,個人の不幸への感情は,100年前も今も変わらないし,
人は,同じレベルで同じことを繰り返しているだけなのが,古文を読めばわかります.)
23がいいこと言った。
知識体系としての学問なのか(誤)
知識体系としての学問的問題なのか(正)
26 :
かずきち:2001/07/24(火) 06:48
>23 いやいや、今の自分がどのようにして成り立ったのかを理解できれば、そこから見えてくるものがあるはずです。人間といったものがどういう生き物なのかを理解できている?なら人の幸、不幸が見えてきませんか?
戦時中の兵隊さんたちは「天皇陛下万ざ〜い!」なんていって空母に突っ込んで行きなすったが、その人たちは幸?不幸?どちらだと思いますか?
環境が変われば、人の幸、不幸も変わってきます。恋愛についての考え方が今も昔も変わっていないのは、下手な古文を読んでそれが美徳だと条件付けられているため。(もちろんそれだけが恋愛の価値観を形成させているわけじゃない)
人が環境に対して無力でなすがままの生き物であると思うなら、23の言っていることは正しいのでしょう。しかし、人は環境に働きかけることはもちろん、環境を作り変えることもできる唯一の生き物です。そこから見えてくるものはありませんか?
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/24(火) 06:56
航空学を,学べば,飛行機の操縦ができると思い込むのに似ていませんか?
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/24(火) 11:51
>26
心理学を学ぶことにより、人間の幸福を考えることが悪いことだと言わない。例えば、行動
分析学の創始者のスキナーだってユートピアの構築を目指したしね。
ただ残念ながら、心理学の目指すものは、人間の幸福を考えることではなく、人間そのもの
を単に理解し、その知識を治療などに応用するだけ。
人間を理解することにより、人間の幸福がわかるというのは、例えばあるプロ野球選手が
「俺は野球を通して人生を学んだ」とか言うのと同じこと(そんなやついないだろうけど)。
万が一、この人が人生を学んだとしても、単にこの人が、野球をしてみたら結果として人生を
学んだと「個人的に」思っていることと、野球をすれば人生を学べるというのは全然違う。
もし、人間の幸福を考えるためだけに心理学を学ぼうとしているのなら、別にやりたければ
やればいいと思うけど、心理学は「絶対に」ダイレクトな答えを提供しない(もし「これが
その答えでしょ」とか勝手に本人が思っちゃったりしたら、痛いな。ものすごく)。
もし、心理学を学ぶこと自体が目的で、結果として人間の幸せを考えることができたらいいな、
と思っているのなら、「心理学を学ぶこと自体が目的だ」ということを明確にしてから議論を
進めること。それでもまだ賛否は分かれるかもしれないが、今ほど反感をかうことはなくなるだろう。
まあいずれにせよ、せっかく心理学に興味を持ったんだから、まずは難しいことを考えずに、
行動分析学でもなんでもいいから勉強してみたら。
ちなみに「普通の」心理学では、「〜かもしれないし、〜じゃないかもしれない」という現象
を扱う場合、何かしらの因果関係が認められそうな場合は「仮説」とか「理論分析」とかいう
形で扱う。しかし、何も因果関係が認められそうもない場合は、単に「わからない」「答えら
れない」と解答する。それは、もちろん行動分析学でも同じこと。
以上、臨床強化士がお伝えしました。
29 :
かずきち:2001/07/24(火) 15:52
何が人の幸せか!を求めるのではなく、どういった形が人の幸せかを導き出すことはできませんか?ある特定のものを指すのではなく、状態を指して、その状態を明確にできませんかね!
30 :
名無し:2001/07/24(火) 16:25
>>18 かねてから思っていたのだけれど
家畜の悪癖(馬のグイッポ)などを
上手く矯正できないのはなぜでしょうか?
グイッポで得られる感性強化より強い強化子がない
という説明では不充分な気がしています。
もちろん、齧れるものを置かないという環境の統制も大事だと
いうこともわかるのですが、壁でも齧りますよね。
ある程度、馬の興味を満たす環境作りも大事なのかもしれませんが
そういう説明だと行動分析ではなくなってしまうような。
>>29 通常、人は「ある特定のもの」を指して幸せとは言わないと思います。
まああなたの言うことは稚拙な素人考えでしかないので、もうちょっと
勉強してからでないと、心理板の諸先生方からかまってもらえなくなる
ぞ。
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/24(火) 17:26
>>30 馬のあれは困るね.
動物の問題行動では「生物学的に強く動機づけられている
行動の消去は困難」と考えるのが普通.その場合,その
問題行動と両立しない,馬がやりたがる行動に気をそらせる
(行動代入法),両立しない行動を強化する(拮抗条件づけ)
などが有効とされるが,あまりうまく行かない.
とにかく,生理的快感によって強力に強化されてるものを,
生理的快感を除去せずに強化することはできない.
「グイッポ」に随伴して嫌子を賦与しても,生理的快感の
強化のほうが有力なら効果はないし,飼い主(調教師)と馬の関係が
悪化してしまう.
馬の興味をみたす環境づくり,ってのは行動代入の対象になる
行動を誘発するわけだから,それが行動分析でないってことはないよ.
代入した行動に正の強化を与えればますます有効だろう.
とはいえ家畜はなかなか動かないし,鈍感なやつは随伴性への
反応も鈍い.実験にネズミやハトが使われるのは,あいつらが
いちばんオペラント条件づけでよく動くし,動かなきゃ
手で掴んで行動初発させてしまえばいいからなんだよなあ.
家畜をみてると,学習レパートリーの種依存性とか,
感じざるを得ないよね.
生理的快感を除去せずに強化することはできない
→ 〜を除去せずに消去することはできない
でした.スマソ.
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/24(火) 19:26
>29
どうしても、幸福についての心理学的解答を知りたいみたいだね。
無理やりその問題に答えれば、行動分析学の答えは「どれだけ正の強化を受けられる状態
にあるか」といったところ。
例えば、スキナーの考えたユートピアは、嫌悪的コントロールではなく、全ての行動が正の
強化により形成・維持されている状態を差す。
さらに、似たような概念で「行動的QOL」というのがある。これは、ある個人(主に障害を
持っている人)にとって継続したいと思われる行動がどれだけ選択(自己決定)できるか、
という指針のようなもので、この指針が高ければ高いほど良いとされる。で、この「継続
したいと思われる行動」というものは、正の強化によって形成・維持されている行動、と
定義されている。
これこそが「人の幸せの状態だ」とか言うんであれば、それで終わり。
「いや、それは答えではない」(むしろこちらであってほしい)という場合であれば、私の
知る限りでは、行動分析学ではこの幸せの問題を取り扱っていない。
幸せの問題よりも、「じゃあ、この強化っていうのをもう少し詳しく勉強してみよう」と関心が
そちらに向いてくれることを望む。
35 :
23:2001/07/24(火) 19:41
>>26 恋愛についての考え方が今も昔も変わっていないのは、下手な古文を読んでそれが美徳だと条件付けられているため。
この一文を読んで萎えた
心理学初心者でも別にかまわないが,
それ以前の問題が大きすぎる.
せっかく,良スレの気配だったのに,「幸せ」発言でぱあだ.
36 :
30:2001/07/24(火) 21:51
>>32 お答えありがとうございました。
難しいですかぁ、障害児や痴呆老人の常同行動の消去なんて
行動療法(分析でもいいけれど)をアピールするには
一番、手っ取り早い方法だと思ったんですけど。
あ、痴呆老人といえば、記憶に障害がある生体に
対する条件づけというのはやっぱり無理なのでしょうか。
行動分析やオペラント条件づけというのは
「記憶」という機能を前提に話しが始まるのでしょうか?。
もひとつ、
>家畜をみてると,学習レパートリーの種依存性とか,
>感じざるを得ないよね.
この部分で感じたのですが、動物の調教って、
うまく動物の持ってる行動のレパートリーっていうか
なかばレスポンデント行動的なものを上手く使いますよね。
行動分析において、レスポンデント行動とか
レスポンデント条件づけの位置付けはどうなってるのでしょう?
聞いてばかりで申し訳ありませんが教えていただけると嬉しいです。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/24(火) 23:35
>行動分析学で精神分析学やカウンセリング理論を説明できるか?
多分、できると思う。ただし、面倒くさい。
「転移」「行動化」「洞察」とかありがちな言葉を使った方が、
患者−治療者関係を説明しやすいだろうね。
もちろん、行動分析家が患者−治療者関係の本でも書いてくれたら俺は買うけどね。
ただ、行動分析家は興味ないんだろうね。
あと、臨床心理学においては、直接効果的随伴性よりも、ル-ル支配行動の方が
大事だとおもうがね。
ただ、ル-ルの変容については、認知心理学の概念の方が分かりやすいしね。
行動分析学は、いまのところ臨床心理学(発達障害を除く)ではダメじゃないの。
38 :
名無し:2001/07/24(火) 23:55
>行動分析学で精神分析学やカウンセリング理論を説明できるか?
昔、ハルの一派が精神分析を条件づけで
説明したって話を聞いたことがある。
行動分析じゃないけどね?
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/25(水) 03:50
36>>
痴呆は痴呆でも、アルツハイマーのように、脳の海馬状隆起が正常に働いてないと、「学習」(この場合、短期記憶から長期記憶への変換とすると)を伴う行動修正は難しいんでは?
重度の自閉症児の自己刺激を修正するのも難しいよね。高機能の自閉症児の自己刺激や、健常児のセイフティーブランケット(も私は自己刺激の一つと考える)
を修正するのはそこまで大変じゃあないのにね。あれも、生体的な問題が絡むからだろうけど。
29,かずきちさん>>
もしある特定なものをさすのではなく、ある状態をさしたとしても、それを「幸せ」とは、定義づけできないでしょう。
その状態はある人にとっては、「幸せ」であっても、あるひとには「幸せ」とは必ずしもならないし。ある程度、幸福感は遺伝によるところがあるしね。
40 :
かずきち:2001/07/25(水) 06:36
ほんとここの人たちは賢いし、ためになるな〜〜。ますます、勉強意欲が駆り立てられる。
また質問ですが、今ある心理学の知識を用いれば、スキナーが言うような理想の社会というものはできると思いますか?
もう少し現実的なもので、再犯を犯す非行少年や暴力団の方々を更正させることができますか?もちろん、お国の力で。
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/25(水) 08:13
>>40 今より改善することはできるだろう.
再犯率の高さは,現在の刑罰制度が犯罪行動の抑制に
あまり役立っていないことを示している.
社会環境の側が持っている「犯罪を生み出す随伴性」を
もっと詳細に分析して,行為者だけでなく環境にも
的確に罰を与える,あるいは環境を的確に調整する,
という改善には,行動分析やその他心理学の知識が役立つだろう.
まあ200年くらいみといてくれ.
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/25(水) 09:52
かずきちさん
無理じゃないですか?行動修正可能な状態である人と、生体的に無理な人がいますし。
もちろん、すこしは改善の余地はあるでしょうけど。理想の社会なんてねぇ。
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/25(水) 10:20
理想の社会が無理だからって,いまの状態を改善する
必要がないわけじゃない.また,いまの状態を少しでも
改善することは,わずかずつでも理想の社会に近づくことになる.
理想を否定する人は現状追認やニヒリズムになりがちだけど,
そういうニヒリズムに陥らないで,少しずつ改善していこうという
現実主義が心理学のひとつの特徴だと思うけどね.
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/25(水) 10:33
>37
>行動分析学は、いまのところ臨床心理学(発達障害を除く)ではダメじゃないの。
いやいや,行動療法があるじゃないか.それとも,行動療法がまったく役に立たないと説明できる?
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/25(水) 11:38
行動療法はいかがわしい臨床系の中でも最もマシなものだろうがゴルァ!!
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/25(水) 23:50
スキナーに会ったことある人いる?
昔、留学生だった頃の先生がスキナーに会ったって言ってた。
嫌な奴だったらしいけど。
スキナーは取っつきにくいが、
ケラーは気さくでいい人だったらしい。
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/26(木) 01:01
うちの先生は慶応にスキナーが講演かなんかで来たときに会った
ことがあるって言っていた。
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/26(木) 01:08
>>48 俺が大学時代に付き合ってた彼女も講演会に行ったよ。
俺は...寝坊して行きそこねた。
一生の不覚。
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/28(土) 07:08
精神病に限らずその他の心の病気といわれるものは必ず弁別刺激が存在する。ならば、理論的には環境さえ操作できれば異常行動は消去できる?遺伝性のものであってもそれは可能?
特定(病的)遺伝子なんてものは、あっても使われなければ淘汰されるもの?
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/28(土) 08:40
確かに.
たとえば分裂病の場合は,遺伝するのは病気そのものというより
「病気になりやすさ」なので,発病の原因になる環境要因を
うまく調整できれば,遺伝素因をもっていても発病しないし,
逆に遺伝素因を持っていなくても,過酷なストレスとか環境要因が
そろえば発病する.
ある病気が遺伝性のものであるからといって,環境が関係ないわけではないし,
病気の遺伝の仕組みが分かっても,実際に発病するかしないか,
予防するにはどうしたら良いかということを考えるためには
環境要因の分析が不可欠.
52 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/28(土) 08:44
ましてや,すでに発病してしまい,治療が進んでいる人の
社会復帰のための行動訓練などを考える時には,
遺伝要因の知識はほとんど役立たず,行動分析的な考えが
重視される.SST(生活技能訓練)はその代表的なもので,
それ自体が保険の点数になる数少ない「心理療法」のひとつ.
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/28(土) 08:54
>>50 >心の病気といわれるものは必ず弁別刺激が存在する。
この一文の意味がまったく不明なのですが・・・
>特定(病的)遺伝子なんてものは、あっても使われなければ淘汰されるもの?
これはむしろ逆。病的な遺伝子が使われた(つまり発現した)場合、
それは疾患として隔離されるので子孫を残せず消滅する(淘汰される)
可能性があるが、発現しなかった場合は後世に伝えられることになる。
54 :
53:2001/07/28(土) 09:01
ごめん、もうちょっと正確に書こうかな。
>特定(病的)遺伝子なんてものは、あっても使われなければ淘汰されるもの?
これはむしろ逆。病的な遺伝子が使われた(つまり発現した)場合、
その個体は患者として性的に隔離されるので子孫を残せず、その遺伝子は
消滅する(淘汰される)可能性があるが、発現しなかった場合は正常者と
して子孫を残し得るので後世に伝えられることになる。
55 :
29:2001/07/28(土) 11:54
>かずきちさん29
だいぶ前のなので申し訳ないが、まだこだわっているのならば教えよう。
幸せとは何か? それはその人がそう感じる状態であり、定義は存在しない。
本人が幸せだと思えばそれが全ての幸せだよ。
こだわってなかったらばこれは気にしないでくれ。
この辺のには関係ない話題ですまん
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/28(土) 15:21
>53
>精神病に限らずその他の心の病気といわれるものは必ず弁別刺激が存在する。
いわゆる心の病気により引き起こされる問題行動には必ず弁別刺激が存在する
って意味ではないか。確かにわかりづらいけど、これくらいは大目に見てやれって。
>50
>理論的には環境さえ操作できれば異常行動は消去できる?
発想は面白いけど、環境の操作により弁別刺激を完全に取り除くには、結局のところ
入院が一番効果的ってことにならないか?
でも入院させたとしても、何かネガティブなことを考えるという言語行動は、弁別刺激
なしでも生じる可能性があるよね(何のきっかけもなしに突然思いついた場合など)。
で、これにより不安感とかが上昇した場合、この不安感を取り除くために心の病気に
より引き起こされる問題行動が生じる可能性がある(負の強化)。この不安感を生じ
させない、あるいは不安感を弱めるためには、確立操作としての投薬が必要と思われる。
結局の所、心の病気により引き起こされる問題行動を生じさせないためには、入院と投薬
が必要という普通の結論になってしまう。
そうすると、行動分析学は必要なしっていう結論にもなりそうだけど、俺の考えでは投薬
でなく系統的脱感作法により不安を取り除くというアプローチと、問題行動が起こって
しまった時に、それをどのように静めるかというアプローチが可能であると思う。この
2つ目のアプローチのためには何をするのが一番効果的かについては、またそのうちに。
すごいですね
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/30(月) 09:22
いわゆる心の病気により引き起こされる問題行動が「起こってしまった」場合、それを
行動分析学でどのように扱うべきかについて書こうかと思ったけど、それだと「消去」で
終わってしまうので(罰は使わない方がいいので)、ちょっと話を広げて、行動分析学で
問題行動をどのように扱うかということについて書く。
デュランドという行動分析家は、問題行動を本質的に解決するには、
(1)問題行動を強化している強化子を完全に取り除く(消去)
(2)問題行動を維持する強化子の強化力を下げる確立操作を行う
(3)問題行動を強化している強化子と同じ強化子でより適切な行動を強化する
(代替行動分化強化)
と言っている。
(1)と(3)は、心の病気により引き起こされる問題行動に関してはペアーで使われることが
多いと思うので、まとめて書く。
例えば、分裂系・人格障害系の場合など、問題行動を起こすと周りの人がかまってくれる
ので、それにより問題行動が維持されている可能性がある。こういう場合は、なるべく
その行動を無視(消去)する。
しかし、これで問題が解決かというと、そう単純なものでもない。
確かにかまってほしい場合にそれを問題行動によって訴えるという問題は消去によって解決
するかもしれない。しかし、これでは片手落ち。
次は、「調子が悪いので話を聞いてほしい」と普通の言語行動によって訴えてきた場合に
しっかりかまってあげて、この行動を強化すればいい(代替行動分化強化)。
以上のことを適切にできれば(多分これが非常に難しい)、かまってほしいために引き起こ
される問題行動は解決されるのではないかと思う。
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/30(月) 09:24
今度は(2)について。
(1)と(3)の解決方法が有効なのは、かまってもらえるなどの強化子により問題行動が維持
されている場合だけ。問題行動に内在する強化子により維持さている場合は別。
これらの強化子には、イライラ・不安感(負の強化子)とか、スカッとする(正の強化子)
などがある。
イライラ・不安感などの負の強化子により維持されている場合については、56で書いた通り、
投薬か系統的脱感作法により対処する。多分これはある程度うまくいくと思う。
スカッとするなどの正の強化子により維持されている場合もやっぱり投薬。それ以外にスカッ
とするとかいう強化子の強化力を下げる方法は、ひたすら何か壊してもいいものを壊して
もらうとかして飽和化を促すか、他の運動とかでいわゆる「昇華」をしてもらう(代替行動
文化強化)しかないけど、どっちもそれはどうだかという内容だし、うまくいく保証もないな。
で結論。心の病気により引き起こされる問題行動の行動分析学的対処としてある程度有効と
思われるケースには、
・問題行動が、かまってもらうこと(社会的強化子)により維持されている場合
・問題行動が、イライラ・不安感(負の行動内在的な強化子)により維持されている場合
などがあると思うが、
・スカッとすること(正の行動内在的な強化子)により維持されている場合
などには、うまくいく場合もあるが、うまくいかない場合もあるだろう。
一応言っておくと、実際のケースではこんなに簡単に原因が区別されるはずはなく、複数、
あるいは全てが複雑に入り混じった状態にあると思う。
結局なんか教科書的な説明になったな。スマソ。
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/14(火) 15:36
>>58,59
の説明は、教科書的にはOKだと思います。
>「調子が悪いので話を聞いてほしい」と普通の言語行動
がでても、その内容が不適切なときはどうすれば良い?
話を聞いていると結局「死にたい」とか「殺してやる」とか言ってしまったら、
内容に立ち入った介入が必要となってくるような気がします。
このあたりは、やっぱり認知・行動療法になってしまうんですかね。
ブリーフ・セラピーとか詳しい人がいたら、お聞きしたいです。
ラディカルな行動分析では、どう考えているんでしょうか。
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/14(火) 23:53
age
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/16(木) 17:19
>>60 >>「調子が悪いので話を聞いてほしい」と普通の言語行動
>がでても、その内容が不適切なときはどうすれば良い?
上記の「教科書的説明」を応用すれば(応用できれば)、この問いに対する答えが
出るかと思います。考えてみて下さい。
>話を聞いていると結局「死にたい」とか「殺してやる」とか言ってしまったら、
>内容に立ち入った介入が必要となってくるような気がします。
ちなみに、行動分析学では内容に立ち入った介入「しか」できません。
行動分析学では「死にたいとか殺してやるという言葉が発せられるのは、〜という原因
があるからだ」的な紋切り型、かつ恣意的な解釈は行いません。なぜなら、科学(反証
可能性という意味での)として成り立たないからです(ただし、臨床的に意味が無いとは
限らないと思います)。
かわりに、行動分析学では「死にたい」とか「殺してやる」といった不適切な言語行動が
発せられる前後の文脈と、その言葉が発せられる際の随伴性(行動と環境の関係)、そして
過去にその言葉が発せられた際の随伴性などを「内容に立ち入って」考察します。決して、
現在の問題行動そのものだけを観察して判断するわけではありません。
この分析が終わった後、様々な手法を使い実際の介入を行いますが、この一連の流れを
テクニックとしてまとめ上げたものを、まあ行動療法と呼んでもそれ程ずれはないかと
思います。
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/16(木) 17:20
>このあたりは、やっぱり認知・行動療法になってしまうんですかね。
行動分析学と行動療法の関係は、行動療法オリジナルの部分もありますが、
行動分析学>>応用行動分析学>>行動療法という関係です。
よって、認知・行動療法と行動分析学を比較するのはどうかと思います。
比較するのであれば、認知・行動療法を敢えて認知療法と行動療法に分け、その2つを比較
するべきかと思います。
ただ、特定の患者を前にした実際の臨床の場面にて認知療法と行動療法のどちらのアプローチ
が効果的かを考えることには意味があると思いますが、ここで「死にたい」とか「殺してやる」
といった不適切な言語行動を減少させるのには、認知療法と行動療法のどちらのアプローチが
効果的かを考えることにはあまり意味がないように思えます。理由は、「内容に立ち入ってない」
からです。
64 :
名無しさん@お腹いっぱい:2001/08/17(金) 00:11
行動主義はもう終わりだろう。
だって行動はこころとはちがうもの。
これからは認知科学の時代だろう。
実証主義的心理学は認知科学のモデルの中に解消するだろう。
ただ臨床のような対人状況を扱いつつ関与するようなものは、
社会構成主義を排除できない。実証主義だけでは追いつかないだろう。
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/17(金) 00:25
↑
亜米利加では、「脳の10年」政策が終わって「行動の10年」政策になったよ。
亀レスだが、痴呆老人の徘徊行動を他行動分化強化でなおしたってのが、比較的
最近Journal of Applied Behavior Analysisに出てたよ。徘徊行動に周囲が注目
していたのが強化になっていたので、徘徊を一定期間しなければ話し掛けてあげ
るといった手続きで、徘徊行動が劇的に減少したってやつ。
66 :
名無しさん@お腹いっぱい:2001/08/17(金) 00:30
アメリカばかり向かないほうがいい。
あそこは文化がない。
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/17(金) 00:52
しかし行動主義も認知科学もそこで生まれた。
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/17(金) 01:49
そういえば昔,あめりかから来てた研究者に,行動主義の話をふったらえらいこと
嫌な顔されたことあった。↑ちなみに発達心理学者。
あめりかで心理学(分野問わず)やってたーって人いらっしゃいます?
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/17(金) 04:42
>>64,67,69
ワトソンの行動主義とスキナーの行動分析学の違いを分かってて
行動主義と言っていますか?
もしそうなら一応このスレは「行動分析学の応用」です。でも、
分かってて言ってるならいいや。
もしそうじゃないなら勉強して下さい。
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/18(土) 00:46
>70
はい。勉強してきます。ちなみに私はすきなりあんです♪
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/18(土) 13:56
最近増えまくっている薬物依存者を何とかしてほしい。
行動療法的アプローチでなんとかなる奴もいるけど,
いくら負の強化をしても絶対にやめない奴がいるんだよな〜
そもそも治す気のないのもいるし本当に困ってるんだ。
73 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/18(土) 14:13
↑
このひと,たぶん負の強化と罰の区別もついてないんだなあ.
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/18(土) 14:17
生理的快感を伴う行動の修正は,普通の消去手続きではできないし,
嫌悪刺激によって抑制するのも一時的な効果しかない.
むしろ「薬をやらない生活」に正の強化を効果的に与えることが有効.
アル依存の自助グループなんかはメンバー間の社会的強化が
酒を飲まない生活を支えているわけね.
薬をやらない生活の方がこんなにいいぞ,と体験させない限り
薬は止められない.
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/18(土) 15:22
>>73 治療者側が与えるのは罰だが,私はそういう文脈でいってるのではない。
まあ,言葉の使い方に関する議論はどうでもよいのだ。
>>74 御説ごもっとも、でもダルク紹介しても結局駄目で舞い戻って来たりするんだよなあ。
行動分析系で,addictionの研究してるところってないの?
(ただし医学系の研究室は大体わかっているのでそれ以外で教えてちょ)
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/19(日) 05:26
>>75 >治療者側が与えるのは罰だが,私はそういう文脈でいってるのではない。
>まあ,言葉の使い方に関する議論はどうでもよいのだ。
負の強化=罰という誤解は一般に広まっているが、行動分析の専門家が
そういう間違いをしているのは俺は見たことはない。
それを75氏は「一般に広まってるからそれでいい」といい、73氏は
「一般に広がっててもそれは間違い」という。
確かに、こんな分かりづらい言葉を作ったスキナーも悪い。でも、75氏、
悪いことは言わんから、一度行動分析家が書いた教科書を読んでみた方が
いいって。どれくらいひどい間違いかに気づくから。
>行動分析系で,addictionの研究してるところってないの?
日本でそれを専門にやってる人は俺は知らない。
でも、どういうことをやってるか知りたいだけならJABA見れば研究が沢山
あるんじゃない?JABAとは、Journal of Applied Behavior Analysisの
こと。JABAのページに行けば、アブストラクトを検索できるから。検索
エンジンで探してくれ。すぐ見つかるから。
ちなみに、一般的に自助グループって「「薬をやらない生活」に正の強化を
効果的に与える」というよりは、もっと精神論的なアプローチを取ってるのが
多いような気がする。全てが全てそうではないんだろうけど。
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/19(日) 07:53
自助の指導者、あるいは本人たちが「精神論的なアプローチ」を
標榜していても、そこで実際に起きていること、
あるいは「治療」効果の原因は、社会的強化による
適応的行動の形成と維持でしょう?
行動分析的な理論や立場が明確に主張されてなくても、
そこで起きていること、実践されていることが
行動分析からみて有効であれば、かまわないんじゃないの?
すべての人が自分の行動を行動分析的に解釈していなければ
間違い、というのじゃ宗教みたいだよ?
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/19(日) 19:16
>>77 「精神論的アプローチ」という曖昧な言葉を使ったために誤解が生じたようだ。
すまん。
「社会的強化子により、適応的行動の形成と維持」を行っている「精神論的
アプローチ」が、それが行動分析学にのっとったものであろうがなかろうが、
効果があればそれでいいという77氏の考えには賛成。
>すべての人が自分の行動を行動分析的に解釈していなければ間違い、というの
>じゃ宗教みたいだよ?
この考えにも賛成。
俺が「精神論的アプローチ」という言葉で言いたかった事は、負の強化により
望ましい行動を形成・維持させようとすることか、正の罰により望ましくない
行動を減少させようとすること。
具体的には、「みんながんばってるんだから、おまえもがんばれ」というプレ
ッシャーを与えておいて、それから逃れるために望ましい行動をさせること
(負の強化)や、望ましくない行動をしたら、「みんなできてるのに、なんで
おまえはできないんだ」みたいな叱咤激励をしたりすること(正の罰)。
もちろん、こうしたアプローチが全く意味がないと言う訳ではない。こういう
のが好きな人にとっては効果があると思う(ちなみに、俺個人はこちらの部類に
入る)。
しかし、こうした精神論が全ての人には有効でないことと、行動分析学から見て
必ずしも効果的でない、あるいは害を及ぼすことがあるため、俺個人としては、
精神論的アプローチには反対する。
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/20(月) 00:05
>>76 75です
マジレス有り難う。
一応検索はしてみたのですが残念ながら、これはというものは見当たりませんでした。
(それと言葉の使い方に関しては、おっしゃるとおりと存じてます)
「精神論的アプローチ」が有効な人は我々から見ると非常に楽、
だが物質関連障害で困るのはそもそも共感性とか情性の欠けた
反社会性人格障害の奴らなんだよね。こういうのは今のところ
長期隔離して薬物の手に入らない環境に強制的に置いておくしかない
というのが現状なんだ。
80 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
行動分析学会第19回年次大会終了記念age