1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
「人間の科学は、現在、随分、発達しているのではありませんか?」
おたずねも、ごもっともです。たしかに生理学、生化学、病理学、治療技術と
しての医学は、ここニ、三世紀の間に目覚しい進歩を見せました。しかし
それと平行して進まなければならぬ心と行動、性格などの面では、科学らしい
科学は、ほとんど生まれて来なかったのです。
心理学については、今は分野も多様に分かれているので、一口で評論するのは
無理があるかもしれません。そして、現代心理学の大きな部分は、感覚や知覚に
興味を向け、科学的手段を駆使しながら、実験、観察を重ねています。
その限りでは、たしかに科学的ですが、これだけでは神経生理学の代行、
あるいは下請けということになってしまい、心理学独自の立場は、なくなって
しまいます。
心理学の中心は、心や精神活動、自己や、外界との関係を、どのように考え、
評論するかにあり、いわば”考え方の学”なので、はっきり哲学の一分野と
いえます。心理学にはさまざまの学派が生まれましたが、今は大体、
ゲシタルト学派と行動主義派の二つが主流といって差し支えないでしょう。
しかし極端にいうと、心理学者ごとに別々の心理学があるといってもいいのです。
哲学ならいいのですが、科学としては困るんですね。科学に原則的に学派は
ありません。科学は事実は一つの立場です。なんとか学派で中身が違うことは
ないのです。仮説をたて、法則を見出しても、それは原理や主義のような主張
するものではありません。あくまで、事実探求のためのワン・ステップなのです。
検証を重ねることで、いつでも修正されてゆくものです。事実だけが常に優先
するのが科学なのです。
心理学を総合していうと、人間の考え方を考える哲学部分、感覚器官と神経系の
生理学のような部分。それから教育心理学とか犯罪心理学などの応用部分で、
いくらか調査資料を集め様とする社会学のような部分の三つが、これといった
体系もなく、まじりあっているものと見なすことができます。
これではとても、人間についての思考性と行動性に関する独立した科学と
いうことはできません。ちゃんとした心理学者たちが、
「性格の問題は、心理学の対象ではない」
と言いきっているのは、正しい答えなのです。それにもかかわらず、
心理学者たちが、世間から”性格判断”の実用科学であると誤解され、
事あるごとに意見を求められるのは、良心的な学者ならツラい話で
あろうと同情されます。
精神医学というのがありますが、これは精神異常者の生態や行動を
観察中の分野です。そこから得られた資料と推理を、健康な人々に
直接結びつけるのは、飛躍にすぎると考えられます。
文化人類学が、未開人や特殊な民族の生態について、根気良く資料を
集めながら、少しずつ科学として形を整えようとしています。
人間科学に関する現状は、こんなものなのです。
50年ぐらい前に書かれた文章でしょうか?
たしかに現在でも当てはまる部分はあると思いますが。
何十年前の文献からのコピペですか?
2さんとかぶった…
鬱だsinou
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/21(火) 01:30
>1
ネタ元きぼ〜ん。
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/21(火) 01:44
人間科学の中身が
心理学と精神医学と文化人類学の3つだけというのもイタイ。
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/21(火) 03:53
50年前というのは言い過ぎにしても、
少なくとも認知心理学が「認知」される以前に書かれた文章のようだね。
文化人類学の紹介も構造主義以前みたいだし。
もし最近書かれたものなら、不勉強も甚だしいというしかないね。
で、1さんが「心理学の限界」というタイトルの下、
こんな長文を書き込んだ(あるいは貼り付けた)のは
どういう意図があるのだろう?
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/21(火) 23:49
しかしたしかに、学派によって事象の解釈が違うと困るな。
説明レベルが違うのはかまわないから、認知屋と生理屋みたいな
関係はいいと思うんだけどね。ま、心理学がfactを求める学問ならね。
理解しやすい解釈を求めてるだけの人も結構いるから、
そういう人には関係ない話。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/21(火) 23:57
>学派によって事象の解釈が違うと困るな。
理系の学問だって学派によって解釈が違うだろうが。
答えが同じになのは、高校までの教科書のレベルだってば。
理系コンプレックス恥ずかしいよ。
11 :
朝日:2000/11/22(水) 00:04
今週の朝日に精神医学は文学だと言ってる医者もいるくらいだと書いてありました。
12 :
9:2000/11/22(水) 00:08
>理系の学問だって学派によって解釈が違うだろうが。
研究進行中のテーマは、だろ。これは学派でなく、仮説という。
仮説同士でぶつけ合って、より蓋然性の高いものが生き残る。
それに、わたしゃ神経心理屋だが、ニューロン発火について学派で解釈
が違うなんてことはないぞ。つーか、学派なんてあるのか?
「アフォーダンス」学派とかいうなよ。あれは、生態学的知覚「論」だ。
「仮説」の1つ。
君のやってる心理学の分野は、こういう弁証法的手続きはとらないのか?
誰か教祖さまがいて、全てをそれで解釈しようとするから学派なんていう
妙なものができるんだが、君の教祖は誰だ?
13 :
10:2000/11/22(水) 00:18
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/22(水) 00:18
ていうか神経心理には事象だけがあって解釈なんてもともとないんだろ。
解釈のないところには解釈の違いも学派も生まれっこないよ。
そういうところが面白くないところだし,人気もない理由。
心理学に多くの人や研究者が求めているのはきっと解釈なんだろうね。
これに「神経心理にも解釈がある」なんて反論すると墓穴を掘るよ(藁。
15 :
9:2000/11/22(水) 00:39
かくして9に戻る。
理解しやすい解釈を求めてるだけの人も結構いるから、
そういう人には関係ない話。
16 :
9:2000/11/22(水) 00:44
追加
人間についての解釈で、心理学者はゲーテやシェイクスピアや
アリストテレスより説得力のあるもの出せるのかねぇ。
それに、現場で応用してる人はともかく、研究してる学者は
人間について研究してるのか、教典の解釈してるのかわからんな。
訓古学か?
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/22(水) 01:18
16のレスで判明。
9は神経心理以外の心理をよく知らない。
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/22(水) 01:19
まあ知らんほうが幸せだろ。
19 :
9:2000/11/22(水) 01:22
ちっバレタか。
神経心理も知らないよん。
眠れない僕に付き合ってくれてありがとさん。
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/22(水) 01:26
>19
正直でよろしい。おやすみ。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/22(水) 02:16
1の文章の筆者をみんなで当ててみよう。
まずこの文章は翻訳モノか、それとも元から日本語か?
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/22(水) 02:56
元から日本語に1票。
筆者は宗教家か科学ジャーナリストあたりか。
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/22(水) 23:13
1の文章の筆者は能見正比古。約20年前に書かれた文章だ。
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/22(水) 23:30
>14 「神経心理にも解釈がある」なんて反論すると墓穴を掘るよ(藁。
説明希望。解釈あるでしょ?<神経心理、神経生理
25 :
9:2000/11/22(水) 23:51
まさか、俺に対しての言葉ではないだろうけど、一応。
>24
俺は神経心理のことも知らないって。
14がああ書いたのは、「解釈がある」って書くと
俺の言ってることのロジックがおかしくなるからだろ。
しかし、、、最近なんだか寝られない。昼寝もしてないのに。
26 :
9:2000/11/22(水) 23:53
ちなみに、本業は心理じゃないよ。関連領域。
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/23(木) 00:08
こやつ、自分がバトルニューロンの発火もとの癖してほのぼのしおって。
ま、それにしても火のつき方がわるいな。レセプターが足らんのだろうか。
28 :
24:2000/11/23(木) 00:33
失礼。ちょっと口調がきつかった(反省)。
なるほどね。了解>9
ところで、「仮説」と「解釈」ってどうちがうの?
検証可能性ですか?
29 :
9:2000/11/23(木) 00:40
うい。
検証可能性と反論可能性が、重要だと思う。
反論できないと、弁証法の流れにのれない。
なんでもある説明方法で解釈してしまうと、発展の余地がない。
「神の思し召しです」と一緒だろう。
ある事実の説明が確定してしまえば別だろうけど、なかなかそこまで
たどり着けないし、もし確定してもどこまで一般化できるって問題に
なる。で、ここでまた仮説同士ぶつけ合う。
30 :
24:2000/11/23(木) 00:52
>9
なるほどね。
しかし、検証可能性と反論可能性があるかどうかは、
証明できないのでは?
例えば神経系のコーディングについて
ポピュレーションコーティングは
仮説といってもいいが、解釈といってもいいような気がする。
如何でしょう?
31 :
9:2000/11/23(木) 01:40
このスレの「解釈」って言葉は、普通の意味とはかなりずれてるな。
俺が原因なんだけどさ。
もともとの疑問は、なんたら学派とかなんとか主義とかで、ある1つの
現象について解釈や意味づけの仕方が違ってて、しかもそれが検証も
反論もできないくて「思想の違い」ってことになるのは、おかしいんで
ないかい、っこと。だから、このスレでいう解釈と仮説の違いは、それ
を主張する側に仮説であるという認識があるかどうか、ってことになるね。
ある事象を説明するには、たしかにさまざまな方法があるんだけど、
本来はどの程度の細かさで説明するかっていう説明レベルの差になるはず。
認知モデルで説明したり、神経機構で説明したり、分子生物学だったり、
進化圧だったりする。これらは並立するもので、学派や主義のように
お互いに受け入れられないものとは違う。
心理学で特にイタイのは、認知科学の人は仮説として提唱してるのに、
それがわからずに(わかっててか)、●●分析の人は「これの解釈は
こう」って決めつけて「そういう疑問をもつ意味があるのか」って議論
にもってったり、「基礎には現場のことはわからないよ」って投げたり
すること。
ポピュレーションコーティンも、これが不適切なことが実証されるか、
より良く事象を説明する仮説が出てきたら消えていくでしょ。
他にかわるものがなくて、説明や予測に有効なら生き残る。
ただ、どうしても自分の説に固執するけど、これはプライドの話。
32 :
9:2000/11/23(木) 01:42
いっぱい噛んでるな。お許しを。
33 :
9:2000/11/23(木) 01:51
>しかし、検証可能性と反論可能性があるかどうかは、
>証明できないのでは?
検証可能性は実証できるかどうか、だね。
将来、測定技術が進歩したら実証できるか、でもいい。
ヒトを扱ってると実験しにくいってのは確かなんだけど、それでも、
これは仮説であるっていう認識は重要だろう。
反論可能性は、解釈の根拠を事実に置いてるかどうか、かな。
仮説の根拠が仮説だったり、トートロジーになってると、
どうしょうもない。
34 :
24:2000/11/23(木) 03:39
ご説明ありがとうございます>9
ところで9さんの専門は心理学の近接領域と書いてましたが、
普段いったいどんなことをされてるんでしょうか?
差し障りのない範囲で教えていただけませんか?
35 :
9:2000/11/23(木) 23:21
生態学。
進化なんていう、最終的には実証不可能なことやってるので、
余計こういうこと考えます。
普段は生物板の住人で、創造論者相手にしてます。奴らは手強いよー。
神が出てくりゃ、そこで思考停止。全て解決。
36 :
24:2000/11/24(金) 00:13
私も生物板よくいますが、
ゴシップと創造論者おおいですね(笑
しかし、生態学とは。ちょっと納得。
また、色々教えてください。
お返事ありがとございましたー。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/07(日) 13:40
age
38 :
588:2001/03/28(水) 05:15
「あいつの事だから真面目にやってるのに当たらないという演技をして遊んでたんじゃない?」
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/24(日) 19:18
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/24(日) 23:09
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
粛清