自然言語手話

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1名無しさん
手話のみを使用するインディアンの部族があるって本当ですか?
2名無しさん:2000/01/06(木) 03:10
「手話のみ」という部族はありませんが、
平原インディアンは、部族間の共通語として、
一種の手話を使っていました。
3あやか:2000/01/06(木) 17:27
口笛で会話する民族がいるというのも聞きました。
山あいで遠く離れた同族と話すそうです。スゴイ。
41:2000/01/08(土) 00:29
つまりネイティブはいないってことすね。
がっかり
5>3:2000/01/08(土) 00:45
それ本当?
本当に話すの?それとも合図ぐらいのレヴェル?
6名無しさん:2000/01/08(土) 03:07
その「口笛言語」については、世界まるみえ、で放送してたよ。
母語であるスペイン語の言語音と口笛の音が対応してるらしい。
意味の無い言葉を口笛語話者Aに伝え、
その人が口笛語話者Bに伝えた言葉を書き留めてもらう、
という実験でも、ちゃんと伝わってた。
複雑な言語音を口笛に押し込められるのは不思議に感じたけど、
伝達速度は速くなかったから、特別なことじゃないとも言える。
極端な話、モールス符号だって、そういうことやってるわけだし。

71&5:2000/01/10(月) 00:24
「言語」じゃないってことすね。
また、がっかり。
でも情報ありがとう。
うーん、世の中の自然言語はすべて声によるものなのかなぁ。
8名無しさん:2000/01/10(月) 17:44
自然言語の定義を良く知らないですが、自然発生的に出てきた
言語ならば全てそうなのかな〜と思っています。

自然発生的に出てきた手話も、言語学では通常の声による言語と
同様に言語知識を利用していると考える場合が多いので、
この場合の口笛も言語知識を利用した自然言語ということ
ではないですか?
91:2000/01/10(月) 23:29
僕も言語学的意味で厳密な「自然言語」の定義を知りません。今度調べてみます。

>自然発生的に出てきた手話も、
手話のことも詳しくは無いのですが、自然発生した手話があるのですか?教えてください。

口笛言語についてはベースとなるスペイン語の音声のみを変化させたもののようなので、独立した言語というのはちょっと疑問があります。6の方がおっしゃっている様にモールス信号とあまり変わらないようですし。
10>1さん:2000/01/11(火) 01:54
自然言語の定義についてはもし分かったら教えてくださいね
(他人まかせな奴だ)

あんまり大したことは言えないけど、、、
耳が聞こえない人が遅い年齢で手話を学ぶ場合、
手話を覚えることは出来るけど、流暢でないというか、
自然言語から見たときに不自然な覚え方になってしまう。
(要は第2言語の習得のようなものですね)

なんだか手話にも接辞のようなものがあるらしくて、
で、SVOのような基本語順を学ぶことは出来るのだけど、
接辞を学ぶことは年齢が上がると困難になるとか。

一方、このような両親を持った子供が、同様に(先天的に)
耳の聞こえないような場合、やはり手話を学ぶのですが、
親とは違って流暢に手話を使えるということです。

ピジン→クレオールの関係と同じように、親が用いるのは自然言語
ではないけど、子供は自然言語を利用しているという訳です。
11「自然言語」の定義:2000/01/11(火) 12:37
自然言語 仏 langue naturelle / 英 naturallanguage

 <自然言語>は人口言語と対置される。前者(フランス語、英語、ヒンディー語、ロシア語、中国語、など)は人類という種全体に特有のものである。コミュニケーションと表現の道具である自然言語はあらゆる人間の言語活動に普遍的な特性に依拠している。人口言語の方は言語の特性のいくつかを利用して人間により作られた(全面的に作りものの)独自の構築物である。コード(モールス信号のように)のこともあれば、ことば(数学のことば)のこともある。
(ラルース言語学辞典 J・デュボワ他著 大修館書店)


natural language <<自然言語>>(言)

 日本語・英語・ドイツ語・フランス語のように歴史的に発生し、母語の話し手(NATIVE SPEAKER)をもつ言語。エスペラントのような人工語(ARTIFICIAL LANGUAGE)に対する。自然言語は標準語・地域方言・社会方言・文語・口語など、一言語の種々の変種を含む。
(現代言語学辞典 田中春美編集主幹 成美堂)
 
12>11さん:2000/01/11(火) 22:49
教えて頂きありがとうございます。

なんか上の方の定義は「人間の言語活動に普遍的な特性」なんて
ちょっとチョムスキー入ってる感じですね。
普遍文法みたいなものが先にあって、この特性を持つものを
自然言語とするという定義で、わかりやすいかもしれない。
ただし、普遍的な性質自体が(有るかどうかも含めて)
はっきりしていないから問題があるかも。

で、下の方の定義だと、「歴史的に発生し」、「母語の話し手」を
持つ言語とあるけど、「歴史的に発生」という意味は何でしょうね。
そして、「母語」の意味も分からない。
こちらの定義はとても漠然としてる感じがします。

それで、クレオールなんかは下の定義には合うのか合わないのか
わからない。これも歴史的に発生したといえるのかな?

-----
ところで、個人的にモールス信号が自然言語でないかと言われると、
これは元となる文法知識次第だと思えます。
この問題は、書き言葉は自然言語かと言うのと同じような次元の話
だと思います。
話し言葉が自然言語であるのと同じように、書き言葉も自然言語で
同じ文法知識を使っていると(私は)信じています。
手話の母語話者はやはり同じ言語知識を使っているし、口笛を使う人
も同じだと思います。

つまり、この問題はあくまで何を使って表現するか、という表現手段
であって、文法知識とは関係ないと思うのですが、どうでしょうか?
131=11:2000/01/12(水) 00:13
まず、訂正から。 ×人口語→○人工語

実は、上の二つの定義を読んだら余計に混乱してしまいました。
上の定義と下の定義ではかなり差があると思います。

下の定義を自分なりに考えると、英語や日本語は特定の人物が
意として創り出したものではないですが、エスペラントや手話
や例の口笛は誰かが意として作り上げものであるはずなので、
そう言う意味で「人工語」なのかなといったところです。
ただ「ネイティヴがいれば自然言語」とも読み取れるので、
ひょっとすると手話も「自然言語」なのかもしれません。
クレオールは…わかんないです、はい。
もともと「人工語」でもネイティヴが生まれると「自然言語」
になるのでしょうか?
たぶんその辺の定義はあやふやなんじゃないでしょうか。

モールス信号や書き言葉についてですが、これらについては
チョムスキーのcompetenceとperformanceに関係あるのでは
ないでしょうか。

我々の頭脳には話し言葉のcompetenceも書き言葉のcompetenceも
あって、そのため、話し言葉で書いたり書き言葉を口にしたりする
ことができるのであると思います。それが、たまたま習慣で分けら
れているだけではないでしょうか。

口笛やモールス信号ではそのcompetenceがあるのではなくて、
スペイン語やら日本語やらのcompetenceから文を創り出して
performanceのレベルでそれらを変化させているだけの様に
思われます。うーん違うかもしれないです。自身無し。

手話についてはおっしゃる通り、日本語や英語と何ら変わらない
確立した一言語であると思います。それが「自然言語」かそうで
ないかはおそらく本質的な問題ではないでしょう。
141:2000/01/12(水) 00:30
ただ僕がこのスレッドで議論したかったのは、
健常者の集団であるにも関わらず、音声言語を
母語としないグループは存在するか、というこ
とです。以前にチラッと聞いたインディアンの
手話がそうかなと思ったのですが、どうやら違
うようですね。
そう言う意味で「自然言語」という言葉を使っ
たわけです。
15衝動派:2000/01/13(木) 23:28
>1
面白い問題設定だと思いました。手話は自然言語です。が、健常者で
手話を母語にしたグループの例はなさそうだ。それは何故なのか?
(i)言語コミュニケーションをする自然発生的グループでは、常に
健常者が非健常者よりも多い。それゆえ、そのグループでは音声言語が
主たる言語になる。よって健常者の幼児は他の健常者が用いる音声
言語を母語とするようになる。(ii)人間は、生まれつき、音声言語を
優先的に獲得するようプログラムされている。よって障害を伴うなど
の状況にない限り、手話などを母語としない。
(i)と(ii)、あるいはその他、の判断はつけかねている状況。
16:2000/01/14(金) 00:05
反論しま〜す。

>(i)…音声言語が主たる言語になる。…
だから何でやねん!?

>(ii)人間は、生まれつき、音声言語を 優先的に獲得するよう
>   プログラムされている。

言語獲得においては両者に差は無いということをどこかで
読んだ気がする。つまり、手話・音声言語バイリンガルに
成りうる。

ちなみに最近読んだ本では、
・手話では手が使えなくなって不便
・光より音のほうが遮断されにくい
という理由を挙げてました。
17衝動派:2000/01/14(金) 00:42
(i)・・・音声言語が主たる言語になる・・・
何故か?多数の使うコミュニケーション手段に乗っかった方が楽だから。
つーのは、ダメ?
(ii)これは事例を僕は知らないんです。手話・音声バイリンガルは納得できる。
でも、手話オンリーになってもいいわけでしょ?どうしてならないのか?
やっぱ、言語資料を提供する社会に音声言語資料を提供する人が多いから?
(実はこの結論を望んでいる)、あるいは、そもそも、音声言語をまずは
優先的に習得するから?(これを否定できないでいる)。

そのちなみに最近読んだ本おもしろそうっすね。すぐに、へこたれて
しまう反論あげれば
・音声言語では、食べながら話すと親にしかられる
・オォークマン聞きながらのコミュニケーションが取りづらい
という理由で、と学会推薦の音声言語優先説養護。もち、じょうだん。
18衝動派:2000/01/14(金) 01:01
ありゃ?変ですです。最後んとこまちがえですですす。
>という理由で、と学会推薦の音声言語優先説養護。
改め、
と言う理由で、と学会推薦の手話言語が本当は優先されてしかるべきなのよ擁護。
ぐあああ、冗談を二階繰り返すのはいやだべさ、べさ、べさ。うるさい?
19:2000/01/14(金) 02:20
(i)に関しては…
ある言語を持たない健常者グループが在ったとして、ある日そのうちに一人が、
「よっしゃ、オレらも言語ってもんをつくってみるか!」と思い立ったとしても、
「ちょっくら、他のグループでも見てくるか、参考にな。このグループは音声言
語つかってんのか!?お、こっちのグループもかよ!おいおい、音声言語はやっ
てんな〜。じゃあ、オレらも音声言語にすっかな。」
と言って独立した言語(←重要)を創り出すことは有り得ない。この場合は他の
言語の影響を多大に受けるはずである。
つまり、「音声言語である」という影響のみを受けるとは考えにくい。
世界に存在する全ての音声言語がある一つの原始言語から派生したものであるとする
ならば、全てが音声言語であることの説明がつくが、やはりその原始言語が音声
言語でなければならなかった理由は説明できない。
20つづき:2000/01/14(金) 02:42
いま気がついたんだけど、論点がずれているみたい。
衝動派さんは個人の言語獲得について述べている様ですが、それは
もちろんその幼児の置かれた環境によるよ。健常者でも手話にしか
ふれなければ、手話しか獲得しない。
僕が論じたいのは、もっと広いグループについてです。つまり、我々
が日本語をしゃべる様に、手話を使う民族(語族?)がいないのは
どうしてかということっす。

じゃあ上の続き
(ii)に関して…
もし、幼児が日本語と手話両方にふれてそだった場合、特別な理由が
無い限り、バイリンガルになる。片方だけになることは無い。つまり
手話も音声言語も言語獲得において優劣がみられない。そのため、音
声言語の方を優先的に獲得するとは考えにくい。

おまけ
>・音声言語では、食べながら話すと親にしかられる
まじめな話、人間は(歴史的に)言語を獲得する以前より口から食物
をとり、さらには呼吸もおこなってきた。その上、しゃべり出すなん
て…人間って器用だね!
21>16:2000/01/14(金) 10:32
>言語獲得においては両者に差は無いということをどこかで
>読んだ気がする。つまり、手話・音声言語バイリンガルに
>成りうる。

NHK手話ニュースのもみあげさんこと、丸山浩路氏の御両親はどちらも
聴覚障害をがありますが浩路氏は健聴者、このような家族環境に育った
ため日本語はもちろんですが、手話もネイティブのレベルで操ることの
できる方です。これは非常に珍しいことで、健聴者が大人になってから
手話を習得するとどうしても母語(音声言語である日本語)の干渉により
ネイティブ的な発想がしにくいのです。まあこれは外国語の習得にも
近いことが言えますが。
22関係無いけど:2000/01/14(金) 14:11
(i)←オマンコみたい
23とりあえず:2000/01/21(金) 06:57
思いつきですが、水中では手話に比較優位がありますね。
ヒトが水棲のサルから進化したという仮説が正しくて、
その段階がもっと長く、その期間に言語を発達させていたら、
ヒトは手話で話す生物になっていた可能性があると思います。

サルは何十語レベルの手話を使えるはずなので、
その世界では便利な家畜になるでしょう。
例えばヒヒがイヌの役を果たすかもしれません。
ヒトに近縁なゴリラ・チンパンジー・ボノボは、
何百語レベルの手話を使うことができるので、
そこでは獣と人間の中間的存在と見なされるでしょう。
手話を使うゴリラは家畜・奴隷として使い道がありそうです。
その世界の倫理体系は、根本的前提として
「人間と獣は明確に別れるのでなく連続したものである」
という事実を認めなければならないので、
この世界のヒンドゥー教に近いようなものになるでしょう。
24名無しさん:2000/05/01(月) 14:14
古いですけど、伝統手話なら自然発生した手話です。
耳が聞こえない人の間でね。
日本語対応手話の単語は確か伝統手話から取ってきたはず
新しい所ではニカラグア手話とか。
その発生をリアルタイムで言語学者が観察できた初の自然言語だそうな
25名無しさん
sage