【パクリ】中村克 最後のパレード【虚言癖】

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765没個性化されたレス↓
もともとさして能力の高くない人間が抑圧されて育った。
勉強と読書していれば、とりあえず文句は言われない。
成長するにつれ、自分の能力不足に不安を抱くが、
一方で周囲の期待や勉強量から自己評価は大きくなる。
この矛盾にストレスは感じるが、活字をを読むと言う行為に安心感を得る。
ただし、能力を高めることで矛盾を解消してきたのではない。
知的好奇心からの行為ではないので、苦行に耐える感覚で量をこなすことに走り、
そのため能力の向上や物事の本質の理解にはさほど貢献しなかった。
(丸暗記に時間をかけるよりキーワードの拾い読みで量をこなしたはずだから。)
自己評価が高く自分を特別視するため、また活字に時間を割くため、友人関係は希薄。
知人からは今と同様、協調性のない無神経で失礼な奴と見られていただろうが、
本質的には自分に自信が持てない傷つきやすい心の持ち主であったとも言える。

通常、社会に出て仕事を覚えると、仕事がレゾンデートルとなって
青春期の不安の多くは解消したり形を変えるものだが、
彼の場合は常に自己評価以上の評価を得られず、ストレス増加傾向が止まらなかった。
「会社、人は判ってくれない」現実を「他のやつは判ってない」と合理化。
やがて「自分だけしか気づけない真理」や「自分だけが知っている真実」に価値観を見出す。
実際には「自分だけ」にしか見えないものでは他者から認められるはずがないので、
彼の「発見」は常にストレス増加に拍車をかけることになる。
766没個性化されたレス↓:2009/06/09(火) 07:59:13
ストレスMAX一回目で彼は旅行会社からオリエンタルランドに転職。
(前後して結婚もしているはずだが、家庭像が不明なので言及は割愛。)
ディズニーランドでさまざまな「発見」をすることで暫くは癒されただろう。
しかしその「発見」は彼独自のものではなく、社の教育によるものだった。
ゆえにいくら判ったつもりになっても、自分の発見、独自の解釈にこだわる彼では
会社から見れば扱いにくい社員にならざるを得ない。
結果として15年間のたらい回しで、ストレスは再びMAXへ。
しかし、この時に彼は、ディズニーランドでの「発見」が商売になることに気づいた。

当然ながら彼に本来の意味でのコンサルティングやマネジメントの手腕はない。
しかし研修会などでの講演は、参加者に考えさせ、気付かせるヒントの提供が要諦だ。
そこに彼の、回りくどく、核心に辿り着かない、無駄なキーワードの羅列が、ハマった。
講演に参加した側はたまったものではないが、彼にとっては天職だっただろう。
それまでのストレスが「先生」の尊称とともに見事に消え、
彼の自己評価に世間がやっと追いついた至福の時に見えた。

しかし長続きはしなかった。
講演の多くは不評でコンサルタント業務に繋がらないどころかリピーターもわずかだ。
本を出して一時潤ったが期待したほどではなかった。
そんなジリ貧の中でも「先生」の肩書きを捨てるような商売替えをする気はもうない。
無為に過ぎる時間を市民活動やネットで過ごすことが多くなった。
「判ってないやつ」を相手に議論を吹きかけ煙に巻く楽しみを覚えた。
そして東村山駅西口再開発住民投票実施の市民運動に参加。
佐藤市議をはじめとする主要メンバーとトラブる一方で、ついに矢野市議と出会う。
767没個性化されたレス↓:2009/06/09(火) 07:59:54
自分を評価してくれる権威に弱い彼だが、恐らく本人はそう認めない。
人に理解されにくい矢野市議の言動に、自分だけが見ることのできる何かを「発見」してしまったのだ。
そこで草の根の活動をネットで援護する役割を買って出た。
「わかってない市民」を相手に、「彼だけがわかっている真実」を説く。
相手は戸惑い、混乱しながらも、数に頼んで論破を試みるが、こちらは口篭らなければそれで勝ちだ。
何しろ足元を掬おうとするのは敵だから、親創価のレッテルを貼れば、「創価と戦う市議」の地位は安泰だ。
論戦など実はどうなってもよいのだから楽なものだ。
勢い、ネット上のコミュニケーションは粗雑なものになって行くが、これにも彼はハマった。
いつ頃から一般市民を敵視するようになったかは不明だが、
若い頃からの「わかってくれない他人」への不満、「わかってないやつ」への蔑視が
市民グループ内のトラブルや草の根との出会いで加速したのは間違いないだろう。
もはや、彼の中に自分の能力への疑問はない。
全能感に包まれ、このまま暗黒面に転落するかに見えた彼に、突然、チャンスが舞い込んだ。

以前PHPに持ち込んで却下されたディズニーランドエピソード集が、サンク社で実現できると言う。
サンク社はどうやら彼のディズニーランド出身者の肩書きが欲しかったようだ。
彼の提出したエピソードはOLC社内文集の分を除いて多くは却下されたが、
かわりにネットからエピソードを集めておいてくれると言う。
集まったエピソードの体裁を揃え、短いコメントをつければ印税が入る。
感動話にふさわしく売り上げからユニセフへの寄付も決まった。
おいしい話だ。
ある程度売れれば収入だけでなく、ディズニーマインドを具現する篤志家知識人の名も得られる。
地方市議と親しくして市議選を狙わなくても、代議士の夢が実現するかもしれない。
天秤にかけた結果、執筆の間、草の根とは距離を置くことにした。
出版に際し草の根との関係で親創価どもに足を引っ張られる恐れがあるからだ。
一方で出版の援護になるだろう、ブログ記事の充実と、論談への投稿は怠らない。
1年ほど大人しくしていれば東村山の「わかってないやつ」らが後で騒いでも、望む全てが手に入る…
そして本は売れた。しかし----