自殺未遂は圧倒的に女性に多く、そのピークは、15−24歳である。
1974、Weissmanの報告によると、インドとポーランドを除くほぼ全ての国において、
女性のほうが自殺未遂の頻度が高いという結果であった。
女性は、男性に比べて致命的にはなりにくい手段を用いることが多い。
とりわけ、服毒に関して、女性は自殺手段の26%であったのに対して、
男性では6%にとどまっている(1996年アメリカ)。
一方、男性は、より致命的となるような銃器(63%)や首吊り(17%)を手段としてよく用いている。
それゆえ、男性は、自殺を試みた場合に完遂することが多く、
必然的に自殺者において頻回の自殺未遂歴を有するものは少ないと考えられる。
http://ohtc.med.uoeh-u.ac.jp/suicide/review0600.html