トランスパーソナル心理学

このエントリーをはてなブックマークに追加
404

詳しいことは『魂のロゴス』にみな書いてあるのでそちらを読んでいた
だきたい。ここでは臨死体験ももちろん触れてある。そこでは脳内現象
説などは初めから問題にしていない、というか、そういう見方の成り立つ
世界観的前提を問いただすという姿勢に立っている。つまり、「存在論
的問題に対して存在の世界にある一項から説明しようとしている」という
矛盾があるものと考えているのだ。この問題は、現実であるか否かを
どちらかに決定しようという問いの立て方そのものが誤っているのであり、
問題は解釈学的地平にあると書いている。私は「脳」というものが本当
にあるのかどうかは絶対的に決定できない、という思想的立場に立って
いる。つまり、私たちが「脳」というものが実在すると認知していること
自体が、私たちの共有している解釈学的地平に依存している現象なの
であり、脳というものはあくまでそうした一つの世界分節の中の一項に
すぎない。それを基点として存在論的問題を論じるのは論理階梯のエラ
ーとなるのだ。

・・なお、大急ぎで断っておくが、本そのものは、上のようにむずかしい
言い方で書いてあるわけではない。手短に書こうと思うとかえってむず
かしくなるのだ。そこは専門語というものの効用でもあるわけだが。
405:04/09/12 22:41:56

そういえばモンローのヘミシンクというものがあった(いきなりだが)。
最近モンロー研究所のワークショップ内容を記した本がベストセラーに
なっているそうだ。私はどうもベストセラーというとかえって読む気がし
ないのだが、ああいう情報が世の中に知れるのは悪いことだとは思わ
ない。モンローの本はずいぶん昔にアメリカでベストセラーになっている
のだ。

こういう意識体験があることを認知するのはよいことだ。そういうものが
実在するということが事実として認知されれば、これまでの哲学や学問
の体系は根本から揺らいでくる。アカデミズムはそれに反応はしない
だろうが、一般の人はますます、事実に気づいてくる。それはよいこと
である。そこで私の役割も徐々に変化してくるだろう。それがどういう
ものかはまだ明確にわかっていない。

次作は、もっと広い読者層を獲得することを視野に入れて書きたいと
思っている。だが、あまり拙速に事を運ぶつもりはなく、私自身が新しい
ステージに入ることがまず先決である。