心理学ってどんな役にたってるの?

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1厨房
心理学ってどんな役にたってるのですか?
わかりにくいので教えてください。
2没個性化されたレス↓:04/08/16 16:43
お前みたいなバカの隔離施設として役に立っている
3厨房:04/08/16 16:49
具体的にお願いします
4没個性化されたレス↓:04/08/16 16:55
よくあるやん。心理捜査官とか、そういうの。
ちなみにプロファイリングのことなら漏れに聞きたまえ
5没個性化されたレス↓:04/08/16 17:23
>>1
君がPCで日本語を入力するときに使っているIMEや,
デパートやコンビニにおける陳列方法,
コマーシャルや広告を効果的に用いる方法,
知的障害や発達障害のスクリーニングのための検査,
など

>>4
科警研が日本にプロファイリングを導入した年と,
そのときに関わった研究員メンバーの名前,
それから現在のデータベースを作成するに当たって用いられた犯罪の件数を教えてください.
64:04/08/16 18:25
>>5
デパートの陳列は長年にわたる客商売から見つかった、法則的なもんだろう?
デパートという近代的な物を持ち出すよりも、同じ法則として、漫画などのコマ割りとかもいえるからな。

藻前の質問は手元に資料がないから今は答えられない。どうしても、というのなら調べてやらんこともないが……
7没個性化されたレス↓:04/08/16 18:50
>>6
> デパートの陳列は長年にわたる客商売から見つかった、法則的なもんだろう?
本当にそう思うなら勉強不足.

> どうしても、というのなら調べてやらんこともないが……
じゃあ調べてください.
調べついでに,ポリグラフ使用におけ日米間の嘘の概念の違いと,
日本に心理捜査官が一人も存在していない理由について,
それぞれ調べておいてください.
8没個性化されたレス↓:04/08/16 19:16
つまらん
9没個性化されたレス↓:04/08/16 19:18
話術
10没個性化されたレス↓:04/08/16 19:22
>>1
偽問題です
本質的なことは、心理学が役に立つかどうかよりも、

●「誰」が「どのような貢献」をしたのか考えることです

すなわち心理学が役に立ったのではなく、誰かの貢献により役に立っているのです

そうだな。おまえらがいくら心理学を研究しても役に立たないしな。
>>11
あなたは生きていることで何かの役に立ってますか?
13没個性化されたレス↓:04/08/16 20:18
社会心理学本や宗教本読んで、はっきり
「いらん」と言えるようになったぞな。
文句ありますかえーーー
>>13
社会心理学本が本当に社会心理学の本なのかが気になるが,
宗教本は関係ないだろ.
15没個性化されたレス↓:04/08/16 20:55
なんだっけなはーーー
複雑系に挑戦する社会心理?とかいうトンデモ本だぞーーー。
16没個性化されたレス↓:04/08/16 21:06
電波神(=>>15)が降臨されたようです。
>>16
しっ!!
見ちゃいけません!
18没個性化されたレス↓:04/08/16 21:31
加藤諦三先生の本を読んで心理学の素晴らしさがわかりました。
>>18
おまえもキチガイ
指導あげ。
216:04/08/16 22:53
>>7
すまん。手元の資料にはプロファイリング導入の年号は八十年代としか書かれていない。
くわしく知りたくば、もうすこし時間をくれ。
嘘の概念の違い……これは調べろ、と言われてもアメリカはキリスト教の国で日本は仏教の国……
宗派で言えば答えは違ってくるだろうし、個々の認識の違いだって関わってくる。漏れひとりの判断で
物を言うわけにはいかんな……。
あと、日本に心理捜査官がひとりもいないことについてだが、チミは最初に『プロファイリングが導入された年』
を教えろ、と質問したね? 僕の資料と記憶が正しければプロファイラー=心理捜査官となっているのだが、
これではチミの質問と双方食い違うことにはならんかね?

……あ、それともう一つ、デパートの陳列の件だが、僕の説明が足らなかったようだ。漫画という物を
引き合いに出したのはデパートよりも昭和の古い時代に作られた物だから、その時代に人々が心理学という
分野を意識して事を行ってきたとは、少々考えにくい……と、そう言いたかったんだ。これで満足かね?
長々とすまなかった
22没個性化されたレス↓:04/08/16 22:55
そうなんですよ。
なんでこのお店はうまくいったのか?
それを分析した研究の結果はあるのだろうが、研究が原因ではない。
23没個性化されたレス↓:04/08/16 22:59
指導上げ
246:04/08/16 22:59
>>22
よし、君に一票ageることにして、僕はそろそろ名無しにでも戻るとしよう
25没個性化されたレス↓:04/08/16 23:36
13ですが、引きますた・・
とほほ。。 ごめんなさい変な発言して。。
>>21
プロファイリングの素人であることがバレバレだなw
プロファイリングが日本に正式に導入されたのは1995年。
警察庁科学捜査研究所がこの年に公式に基礎研究を始めた。
ちなみに心理捜査官という役職は存在しない。
特異犯罪情報分析班というチームが存在していて、そこの所属警官というだけ。
君の手元にある資料とやらも大したことないなw
27没個性化されたレス↓:04/08/17 00:52
>>26
科捜研なんて、某有名大の卒業者の某さんとかが
仕事してるんだから、某大で院生やってる連中なら、
簡単に手に入る情報だろ。

部外者には難しい情報なのに、プロファイルの専門家でなくとも、
知り合いなら非専門家でも入手可能なのだから、そんな情報で
威張るのは筋違い。たいした価値はない。

以上、横レス。

厨房叩くのは良いけど、うっかり、限定情報をこんな場所で晒して
後で関係者から総スカンを食わないように気をおつけ。
2826:04/08/17 01:25
調子乗ってました。スマソ
29没個性化されたレス↓:04/08/17 20:23
しどうあげ
なんで電車で座ってる人で組んだ手をいじってるのか理由がわかる。
わからない。
お前の日本語もわからない。
32没個性化されたレス↓:04/08/18 22:35
しどうあげ
33没個性化されたレス↓:04/08/19 12:38
これから日本は裕福な高齢化社会になり、生きている意味や心の糧を求めて
カウンセリングに来る人が増えると思うよ。
実際寂しさをまぎらわす為にペットを飼う老人が増えているようだし

そうなると心理学って将来ますます必要だよ、特に先進国で。
そうなんです
過去の戦乱時や貧しかった時代などは、生きることで精一杯でした
その意味で非常に動物的でした
その時代から比べると、遥かに裕福な現在の日本は、人間的な悩みを生み出しやすいのです

>>33
日本は既に高齢化社会を超えて高齢社会になっている。

> 生きている意味や心の糧を求めて カウンセリングに来る人が増えると思うよ。

そういうものをカウンセリングが与えられるの?生きている意味はそんなに安直?

> 実際寂しさをまぎらわす為にペットを飼う老人が増えているようだし

そういう程度の心の糧なわけね?
ペット・カウンセラー〜!
37超自然体:04/08/20 07:16

素直が一番と思いますが・・・。
やはり、バランスです。
バランス。
{真理}学は生涯学習です。

http://jbbs.livedoor.com/study/3876/
集合Xを
X={x;xはキモ}
と定義し、Xに狭義順序 ”>” 即ち、
「x>Y <=> xはyよりアフォ」
の構造をいれた、順序集合{X,>}を考える。
このとき、Xには最大元が存在する。
実際、任意のXの元xに対して、
 >>1>x
又、明らかに>>1はXの元である、よって>>1は最もアフォである。 証終
さて、
今、写像φ:x→「xをアフォと思う人の数」
をとる、ここで
 φ(>>1)=∞ は明らか(読者の練習問題とする)
だから、φ(X)は有界でない、
特に次が成り立つ
 φ(x)=∞⇔x=>>1
すなわち、>>1は強い意味で他よりアフォで、唯一である。
さらに、φの定義を拡張して、φ(>>1)が連続体の濃度を
超えることも証明されるが、本書の程度を超えるので
興味のある読者は巻末の参考文献を参照されよ。
39没個性化されたレス↓:04/08/20 13:29
飛行機の計器の並びとか、認知心理学関ってる。
日本の犯罪心理捜査でも、FBIのロバート・K・レスラー元捜査官の体系化
した資料が使われているの?
というか、あれそのまま使っても日本人とアメリカ人の文化や習慣の違いが
あるから無理かな?
41プロ研12歳:04/08/20 15:13
はじめまして
心理学は前から気になってたんですけど
相手の行動パターンとか覚えちゃうと
あいての行動がよめたり
するのは分かりますが
相手の行動やいまどう思ってるかなども分かるのですか・
42没個性化されたレス↓:04/08/20 15:21
人の行動とか、じっと見てると「きもい」っておもわれるよ
>>40
日本人とアメリカ人では文化が違うので、同じデータが使えません。
プロファイリングには膨大なデータが必要ですが、
日本ではアメリカほど犯罪が多発しないため、
そのデータ集めに時間がかかりました。
日本でプロファイリングが始まったのが遅かったのは、
そういう理由からです。

>>41
心理学で相手の行動や考えは読めません。
それは心理学じゃなくて超能力です。
行動は見えますよ
45没個性化されたレス↓:04/08/20 20:13
何の役にも立たないよ
税金の無駄
46没個性化されたレス↓:04/08/20 22:23
心理学って学問なんですか?
医学はすべての研究者のバックグラウンドに解剖、生理、薬理などの共通の認識がある上でそれぞれの研究がありますけど。
心理学って派が違うとまったく別物になっちゃうんですか? 鍼灸みたいに。
心理学における研究者の共通の基盤って何ですか?
47没個性化されたレス↓:04/08/20 22:25
ちんこまんこ
48没個性化されたレス↓:04/08/20 22:35
診断を伴わず行うカウンセリングの合目的性がよく分かりません。
心理学において再現性のある判断と指導って存在するんですか?
それとも単なる疫学的なものなんですか?
指導する人の性格や気性にかなり左右されますか?
心理学的真理って存在するんですか?

勉強不足ですいませんがどなたか親切な方教えてください。
49没個性化されたレス↓:04/08/20 22:46
>>46
心理学として各分野を一まとめにしていることが、心理学が低脳だという人間の証明
母さん、覚えていますか?
ところで、数学のバックグラウンドは?哲学のバックグラウンドは?
>>46
心理学は一つの学問というより、
心を扱う学問の集合体と見なした方がいいです。
人間の体なら、生理学に医学に神経科学などがあるように、
心理学にも複数の種類があり、それらをまとめて心理学と呼んでいるだけです。
その中には科学的なものもありますし、むしろ文学的なものもあります。

現在の心理学の中心は認知心理学であり、
これは記憶や学習などの人間の知的機能のメカニズムを
モデルを作成して明らかにしようというもので、
科学的なアプローチをしているといえます。
>>48
言ってる意味がわかりません。
以下の言葉の意味をお願いします。

> カウンセリングの合目的性
> 再現性のある判断と指導
> 心理学的真理
52没個性化されたレス↓:04/08/20 22:50
>>50
人間の知的機能メカニズムであるならば、仮想的なモデルではなく
直接、脳を科学的に研究したほうがいい
>>52
脳科学は人間の知的機能のベースになっている脳だけを対象にします。
しかし、人間の知的機能というのは脳のみによって行われるのではなく、
環境との交互作用によって発生する構成概念です。
どちらか一方だけが必要、というわけではなく、
この二つの学問は別物を扱っているのです。
54没個性化されたレス↓:04/08/20 22:56
>>53
そうじゃなくて、脳科学の研究はその環境との相互作用時に
脳がどのような働きをしているのかを観測機器により、視覚的に分析しているのです
55没個性化されたレス↓:04/08/20 23:01
>>48
真理ってどんな事指してその言葉つかってんの?

科学性・再現性とか言うならそれこそ間主観的客観性の問題。
君が"科学"だとおもってるものはもう古い"科学"なのかもしれないよ。

それに
臨床心理学的研究に基づいた技法を用いたカウンセリング∈カウンセリング
ではないだろうか
>>54
そのとおりです。
つまり、環境との交互作用の結果、心ではなくて脳への影響を調べているのです。
そしてそこから心の動きを推測しているわけです。
そこには、「心≒脳」(もしかしたら「心=脳」)という前提があります。
一方、心理学ではそうではなく、そもそも心を人間の内面だけのものとは捉えず、
環境との交互作用によって生じるものを心と呼んでいます。
(そうではない心理学も一部ではありますが)
違いがわかりますか?
57没個性化されたレス↓:04/08/20 23:09
>>56
それで、環境との交互作用のによって生じるココロとは、
どこで生じていると心理学ではお考え?
58没個性化されたレス↓:04/08/20 23:11
>記憶や学習などの人間の知的機能のメカニズムをモデルを作成

このモデルは脳内モデルじゃないの?
59心理学チェリー ◆uHBkr7agXY :04/08/20 23:15
>>49-58
親切な皆さんレスありがとうございます。馬鹿なコテ入れてみました。
>51
> カウンセリングの合目的性
> 再現性のある判断と指導
> 心理学的真理

医学は中は細かく分かれていますが、人体の仕組みを解明し病気を治し健康を維持する、という意味ですべてが合目的的です。
そして再現性の無い医学は存在しません。精神医学でも同じだと思います。
化学的であれ疫学的であれ再現性がとことん追求・立証されたものは科学的真理として現実社会で応用されていきます。
生体と環境との相互作用(原因) → 「こころ」が生じる(結果)

では、どこで「こころ」は生じているか?
脳内である

つまり、こころ(結果)とは脳内現象である
なんで、こんな前世紀的脳理論が展開されてるの?
例えば

A(原因)→ B(結果)

となった場合

知りたいのは結果なのか?原因ではないのか?

所詮、脳は結果に過ぎぬ。
カメラは被写体をレンズを通してフィルムに写すものだが、脳はそのフィルムに過ぎない。
裸の女と、それを写した写真とどっちが好きか、という問題になるだろう。
写真が好きな奴は、写真でマスをかけばよい。
だが、僕は女実体のほうがいい。
>>60
心は構成概念にすぎません。
構成概念というのは物質ではないので「どこにあるか?」という問題は無意味です。

例えば、車の安全性、という構成概念。
ABSやシートベルトなどそれぞれのパーツは物質であり、
どこにあるか、を答えることは簡単です。
しかし、それは車の安全性という構成概念を作る一部であり、
最終的な車の安全性というものがどこにあるか、は回答不能です。

それと同じで、心がどこにあるか、は無意味な問いかけです。
少なくとも心理学者はこう考えます。
63没個性化されたレス↓:04/08/20 23:46
>>62
どこにあるかではなく、どこで生じるか?です
64没個性化されたレス↓:04/08/20 23:49
>>61
結果がわからなければ、原因をもとめても無意味です
結果がわかるからこそ、原因を操作して結果の変化を分析する意味があります
結果のない原因てあるのかよ?
>>60
結果として「心」が生じるというのはわからないではない(「心」の定義にもよる)。
しかし、原因が脳の中にない現象を、脳内現象だというのは論理的ではない。
結果だけ、フィルムだけのものとして、「心」を定義するなら、
60は間違っていないだろうと思う。それでいいのなら、だが。
68心理学チェリー ◆uHBkr7agXY :04/08/21 00:00
心理学の主たる目的は具体的に何だろう。
心の仕組みを明らかにしてそれを用いて何かをする。
目的はいくつもあるのかな?

学問的な定義における目的ごとの概念論はもう終わってるのかな?
69没個性化されたレス↓:04/08/21 00:01
>>66
意味がわかりません
具体的に書きましょう

麻薬をキメタ(原因) → 脳内で幻覚が生じた(結果)

原因は麻薬ですが、もりろん脳内にはありませんが?
意味踏めい。
71没個性化されたレス↓:04/08/21 00:05
>>67
そのメタファーが適切なのかわかりません
脳内現象というダイナミックなものと
写真という無変化なものとは違います
>>69
例えば、宙にコーヒーキャンディを食いすぎて死に掛けのリスが浮かんで見えたとする。
麻薬を使用せずに、そういうものが見えたときは、脳の病変による幻覚だとしてもいい。
しかし、麻薬を使って生じたのであるなら、それは脳内だけで生じたのではないだろ?

ただ1つのレスのだけ反応しないで、その前の複数の関連するレスを踏まえて
「意味がわからない、具体的に書きましょう」と書いてくれないかなー。
まぁ、そこにだけしか注意が行かない人ならしょうがないんだけどね。

写真て無変化なの?写るという現象は変化じゃないの?
5,4,3,2,・・・
錯乱坊どの

> 学問的な定義における目的ごとの概念論はもう終わってるのかな?

パラフレイズしてくれる?
>>72
ますます意味不明です
有機体と環境との相互作用を(原因)とした場合、
脳内に生じる「こころ」という現象は(結果)として扱っています

よく考えてみてください
はいはい、そうしましょう。
上の神経戦見てると、

原因と結果をプツリと切れた2つのものとして扱っている人がいるみたいですね。
>>76
具体的に書いてくれる?
現象を 原因 と 結果 を含むものとして考えるか
それとも
現象を 結果 だけと考えるか
ということみたいね。

こころ(原因)ていうのは考えてないんだな?
物事をシーケンシャルにしかイメージできないアホウが,相互作用に基づいた概念をちゃんと理解できるはずもなし。
>>79
>有機体と環境との相互作用を(原因)とした『『場合』』、
>脳内に生じる「こころ」という現象は(結果)として扱っています

こころが原因になる場合もありますが、ここの論点とは別です
>>60
> 生体と環境との相互作用(原因) → 「こころ」が生じる(結果)

どちらかというと、僕はね、この→が曲者だと思うんよ。
生体と環境との相互作用こそが「こころ」だと考えるので、
生体と環境との相互作用が「生じる」ことが「心」が「生じる」ことだと理解する。

生体と環境との相互作用と別の「物」みたいな「心」はない、と。
だから、生体の一部である脳の中に、脳(ないし生体)と環境の相互作用である「心」が
生じるというのは論理矛盾だと思えるわけ。

具体的に書いて欲しいと言ってる人は、この点はどう思うのか具体的に書いてくれましゅかん?
>>81

この『『場合』』って、どういう意味を持たせたいの?
84没個性化されたレス↓:04/08/21 00:59
おい、これは見ものだぜ!
たとえば、自分(生体)が相手に殴られる(環境)という相互作用こそが「こころ」であるのか、
相互作用により、脳内で生じた感情という反応が「こころ」なのか?

86没個性化されたレス↓:04/08/21 01:05
感情は脳内だけで生じませんが?
87PPP:04/08/21 01:05
(・∀・)ニヤニヤ
>>86
無知だな
去年のScience読んでないのか
89没個性化されたレス↓:04/08/21 01:06
>>86
論点が違います
「こころ」を相互作用とみなすか、相互作用の反応とみなすかです
90没個性化されたレス↓:04/08/21 01:06
82の立場でいうと

自分(生体)が相手に殴られる(環境)という相互作用こそが「こころ」である

でいいと思いますね。特に感情だけが心ではないし。

91没個性化されたレス↓:04/08/21 01:08
>>88

どういう論文だい?
92没個性化されたレス↓:04/08/21 01:10
>>87
PPPよ、笑ってないで、ちゃんとPとPをつなげよな。
93PPP:04/08/21 01:13
>>92
とっくに名無しで参加しているから気づけよ。
94没個性化されたレス↓:04/08/21 01:13
89さんよ、82に対する答えはないの、具体的に?
95没個性化されたレス↓:04/08/21 01:14
>>93
やだぺん!
>>94
>生体と環境との相互作用こそが「こころ」だと考えるので

まず、この前提をもとに論を進めているので前提に異を唱えればすみます
生体と環境との相互作用により、生じた反応が「こころ」だと考えます
97没個性化されたレス↓:04/08/21 01:24
>>90
> 自分(生体)が相手に殴られる(環境)という相互作用こそが「こころ」である

一方的に殴られるだけじゃ相互作用じゃねえんじゃない?

98没個性化されたレス↓:04/08/21 01:26
面白い!
>>96
> 生体と環境との相互作用により、生じた反応が「こころ」だと考えます

この反応は誰の、あるいは、何の、何に対する反応ですか?
99没個性化されたレス↓:04/08/21 01:45
>>96

どなんしたん?

100
101没個性化されたレス↓:04/08/21 01:58
改訂版82
>>60
> 生体と環境との相互作用(原因) → 「こころ」が生じる(結果)

どちらかというと、僕はね、この→が曲者だと思うんよ。
生体と環境との相互作用こそが「こころ」だと考えるので、
生体と環境との相互作用が「生じる」ことが「心」が「生じる」ことだと理解する。

生体と環境との相互作用と別の「物」みたいな「心」はない、と。
だから、生体の一部である脳の中に、脳(ないし生体)と環境の相互作用である「心」が
生じるというのは論理矛盾だと思えるわけ。

それとも、もしかして、そういう相互作用の一次上にあるメタが「心」だと言いたいのかな?
102没個性化されたレス↓:04/08/21 01:59
>>96

どうした?
103没個性化されたレス↓:04/08/21 02:20
おまえら、言葉遊びは止めて、手動かせよ。仕事しろよ。










と、ある数字コテが言いそうなスレだ。
104回文バカのカバ:04/08/21 02:21
そうだそうだ。
誰?その 数学テコって?
106回文バカのカバ:04/08/21 03:00
でもさー、聞きたいな〜、96の人の答え。
まず、白紙にもどしましょう。
ミミズだって環境との相互作用で生きています。
人間と同じようなこころ現象は生じているのだろうか?
いや、戻すな!

でも、
生じるんじゃない?ミミズだってカバだって生き物さって歌あるじゃない。
あ、オケラだっけ。

ところで、ここしばらく「心が生じる」という表現が出ているが、これは
意味が深いのではないかな。
人間と同じような
110回文バカのカバ:04/08/21 04:31
人間と同じになるためには言葉が要りそうだけどね。

> ところで、ここしばらく「心が生じる」という表現が出ているが、これは
> 意味が深いのではないかな。

酸性です。
やっぱり、言葉遊びにもっていくのか。
それなら過去スレでもよめば?
バイバイ
カバは寝ろ!
言葉遊びではないと思う。

「心が生じる」というのは心がもとから在るということを否定している。
「生じる」とすれば生じる仕組みがあるだろう。カバはそれが知りたいのだろ?
話しが変わるげど、
なんで人間は、絵や音楽などの芸術を産み出したと思う?
夏休みの宿題です。
115回文カバのカバ:04/08/21 04:45
今、起きたばっかなんだけど、仰せですから寝ます。zzz

116 :04/08/21 04:50
元々お前のとこは、こずるいだけで
嘘にしか成らねーんだよ
やばくなったら日本のふりしろってのは以前から同じさ
こちらがやってることには何の影響も無い、バカ丸出しの刑さ
とか言えることなんかも含まれるのかもな(笑)
117 :04/08/21 04:52
セスナ機ブ〜ン(笑)。
118没個性化されたレス↓:04/08/21 04:53
スレ間違う人増えてません?
119 116:04/08/21 05:09
ブ〜〜ス、勘違いしてんだよ。とか言えるってことね
120没個性化されたレス↓:04/08/21 08:02
頭、心の弱い人を利用しメシ食ってる

また、壊れたか。。。
122心理学チェリー ◆uHBkr7agXY :04/08/21 08:20
>>73
医学分野ではどんなに横柄でぶっきらぼうな奴でも常に「患者をどう治し、どう健康を維持するか」が会話のテーマになってる。
すべての医療関係者の行動は合目的的なんだね。

>>50の方が>心を扱う学問の集合体と見なした方がいい と書いてくれてるようにいくつも目的があってその概念の定義は大体成立してるのかなって。
例えば店頭での客の心理を扱うなら如何に売り上げを上げるかということで合目的的になるよね。
「商業店頭心理学 商品陳列学概論」 とかね。
それとも殆どの心理学生は言葉の定義や解釈を言葉遊びかモラトリアムみたいに延々やってるだけなのかな。
医療関連資格は考え方があまりに専門学校化しちゃっててよろしくない部分もあるけど、逆にこっちは本当に文系っぽいね。
1)具体的な目的・対象のある応用的な分野では具体的だね、もっと。
2)ただ、学問に力点を置くと、言葉は物理学や数学のような分野でも基本的問題になる。

ここは、匿名化してて(1)はやりにくいし、(2)は話のズレを言葉だけで軌道
修正するのが容易でないから、勢い、遊ぶことになるんじゃない?2チャンネルという
快楽システムをエンジョイするというのが、多くの参加者の目的だろうからね。

心理学は文系だよ、基本的対象は。まぁ、知ってる先生の言葉借りりゃ文魂理才ってとこじゃないかな。
>>122
> 医学分野ではどんなに横柄でぶっきらぼうな奴でも常に「患者をどう治し、どう健康を維持するか」が会話のテーマになってる。
> すべての医療関係者の行動は合目的的なんだね。

これ、マジ〜? むちゃくちゃとしか思えない医療犯罪はどうなるわけ?
それとも、善悪は別にして、具体的ターゲットがいつもあるっていうことか〜?
それならわかる。
あ、そか。「言葉遊び」って言う人たちの求めてるのは、実学なんだね?
例えば、マウスやアイコンという概念をコンピュータに持ち込んだケイは発達心理学をアイデアの素にした。
例えば、計器などの見易さの話は上に出てきた。
例えば、タイム・シェアリングというマルチ・タスキングの先祖は心理学者だった人が作った。
人間工学といわれる領域に関係するものかな、これは。
そうそう、最近のロボット工学ではそれを実現するのは工学屋さんだが、基本アイデアは心理学由来のものもある。

例えば、マイナートランキライザのベンゾヂアゼピンは廃棄寸前の化合物をコンフリクト実験系で掬い上げて生まれた。

例えば、CAIと言われる教育システムのおおもとteaching machineの具体的一号機は心理学者が作った。
例えば、行動療法は、具体性のある治療手段として、さまざまな具体例がある。

気づくことは、心理学の性質なのか、応用的実学的側面は、その多くが、他領域との接点に実現されていて、
心理学プロパーと見えるものが少ないね。
社会調査や人事関係、広告関係、ファッションなどデザインの評価関係、
少し違うとところでは少年院などの矯正関係、ロール・プレイ、人間関係の手法関係、、、
まだいっぱいありそうだね。
かって、いわゆる臨床心理学関係は多くの心理学領域の一つに過ぎなかったが、
最近の心理学ファッショのなかで肥大して、それ以外の領域が見えにくくなって
しまっているのは残念なことだ。
そうそう、医療関係と言えば、

眼科とか耳鼻咽喉科なんかの感覚関係部分での検査は精神物理学と切っても切れないし、

まぁ、片思いの看護系はおくとして、言語聴覚関係や運動療法関係などリハビリテーションなんかでは
心理学が具体性のある重要度を急速に増している。運動制御などは基礎心理屋にとっても魅力的だろう。

126の
> 応用的実学的側面は、その多くが、他領域との接点に実現されていて、心理学プロパーと見えるものが少ない
という印象は正しい気がするが、リハビリなどでは、治療の緊急性の中でも、
かなり基礎的な心理学的問題を論議している人が多くなっている。
いわゆる臨床心理にかまけている場合じゃない気がしますね。
132没個性化されたレス↓:04/08/21 10:12
>125
ことば遊びとは、ことばが指し示すことではなくことばそのものに
反応しているだけのただのカバ。
133119:04/08/21 10:16
そうなのかよ、どう見ても本人達のほうが
頭も悪ければ心も弱いのにな
ツラも醜い(笑)
あんなに低脳児じゃ、普通気付かれるぜ
単なる甘えの発想だろう
134116、119:04/08/21 10:36
コレ本当のことだからよ
どんな奴等が関わっているかチェックしておいてくれよ
そしてここに目立つように残しておいていいから(笑)
135:04/08/21 10:38
>>130
> 応用的実学的側面は、その多くが、他領域との接点に実現されていて、心理学プロパーと見えるものが少ない

という点は印象としてもそうですが、おそらく心理学の本質的なことだと思います。要するに
人間の活動のほとんどに絡んでいるのが心で、それを扱おうとすれば、他の領域と接する以外にはないわけですから。
それを、あまり性急に心理学だけの領域を作ろうと政治的に動くと、自分の首をしめることになりかねませんし、
内容が枯渇して不毛に終わりかねません。

また、「言葉の遊び」も必要でしょう。アインシュタインのベロを思うなら。
物理学と心理学の類似性を強調したのはマッハでしたが、確かに、両方とも、応用的になり、その精度や効果を
上げる段階で、挙げようとすればするほど、余計に、基本論に戻らなければならなくなるようです。
実学を追求すればするほど理念に立ち戻らねばならないのが、心理学の現状なのかもしれません。
136:04/08/21 10:41
もとい、
挙げようとすれば-->上げようとすれば
137没個性化されたレス↓:04/08/21 10:47
セスナ機ブ〜ン。
138:04/08/21 10:48
私も

 <心が生じる>

というところに基礎的な関心を持っています。
どこで生じるのだろうか?
心が生じていると思われる生物とそうでない生物との相違点は
脳の発達ではないのか?
心だとややこしくなるから、とりあえず自己意識が生じるのはどこだろうか?
141没個性化されたレス↓:04/08/21 10:59
>また、「言葉の遊び」も必要でしょう。アインシュタインのベロを思うなら。

言葉遊びとはいえ、用語すら曖昧なまま遊んでいたら、
アインシュタインどころか、ファインマンさんからも
タコ殴りにされる罠。
142:04/08/21 11:05
ははは、そうですね。では、言葉を<厳密に>定義して頑張ってください。
143没個性化されたレス↓:04/08/21 11:11
>>139
>>140

まだ、「どこで?」と聞く人がいるんだね。ここんとこの議論を
理解するには、まだしばらくかかりそうな。
144没個性化されたレス↓:04/08/21 11:15
案山子には舐めたカラスがとまる(笑)
145没個性化されたレス↓:04/08/21 11:22
141<どうせならカミカゼやってるベロ出しにすれば
0戦特攻隊への鎮魂歌になるぜ
キースリチャーズ彼こそがストーンズって
鎮魂と畏敬の念があっていいだろう
146没個性化されたレス↓:04/08/21 11:32
>>144
名句!ワザあり一本!

「来てとまる」のほうが575になるけどね。
143
具体的に何を言いたいのですか?
なぜ、こころなんてものが生じるのかは、答えはみつからないでしょう
哲学のテーマです。
私たちわかることはどこでどのように生じているかです。
148145:04/08/21 12:04
ストーンズがアジアでツアーすると
誰でも日本人の手の平の中で踊ってるって感じで
なかなかいいよな、なごむものが有るぜ
反日感情なんて、どうせ持てやしないんだから
その通りに日本に従えよってなもんで
日本に向けて嘘な抗いしても無駄ってことが分かるだろう。
149没個性化されたレス↓:04/08/21 14:33
>>62
> 心は構成概念にすぎません。

それでは、“こころ”が構成概念であるとすれば、
それを構成する要素としては何が存在するのか?
それぞれの要素は“どこにある”のか?
構成概念という意味がわかっていないみたいだけど。
151没個性化されたレス↓:04/08/22 19:25
おまえら。

構成概念の定義すらできない人間を相手にしているんだぞ。
まともな会話が成立する訳ないのが、分かったか?
構成概念も理解できないサルが、学問板にくるなよ‥‥
今後149は恥ずかしくて名乗れません。
そうか、構成概念すらしらないカバがとんちんかんな粘着してたのか
途中で見捨てて正解だったなw
155没個性化されたレス↓:04/08/22 20:10
がははははははは。
↑バカのバカ
157没個性化されたレス↓:04/08/22 20:21
はやってますねー、カバさん。追われたり、呼ばれたり。
#要するに、どーでもいいやっちゃ?
158没個性化されたレス↓:04/08/22 20:26
カバは自分でバカと名乗ってて、逃げ場をつくってるのが好かん。
おれバカだから、ですます卑怯者。
159没個性化されたレス↓:04/08/22 20:39
カバから逃げ場を奪うとこわいぜ。
160没個性化されたレス↓:04/08/22 20:50
>>158
あなたって、バカで、「ですます卑怯者」っていう種だったの?
うむ、それでよし
162没個性化されたレス↓:04/08/22 21:12
ここで公然たる秘密を明かしておく。

なんと「バカのカバ」は「バカの壁」のつまらんパロディだったのだ!
163没個性化されたレス↓:04/08/22 21:13
↑ がはははは。 心理学は何の役にも立ってない!
164没個性化されたレス↓:04/08/22 22:01
>>149

共分散構造分析(kyoubunsankouzoubunseki-nagainamaeda)では、構成概念を いい〜もの として考える。
構成概念の 要素 もある。しかし、いずれも、統計量 の中 に存在するものであって、実体的に どこ にあるのでもない。
>>164
60点
166没個性化されたレス↓:04/08/22 22:21
>>165
合格なのね?うれぴー。
生憎“構成概念”などという言葉は知らないが、

>>62 が、“こころ”が構成概念であることを示すために、
“構成概念”の例示として「車の安全性」という
「構成概念を作る一部」としての実体に還元可能なものを挙げたことは
例示としては不適切でないのか?

無知を知ることは決して恥ずかしいことではないし、
一部の領域で使用される言葉を知らなかったとて社会生活に支障はないが、

言葉を知っている、もしくは、知ったつもりになっているだけで
優越感を感じられるとは幸せ者だな。

“構成概念”についてよく知っているのであれば、
以下の質問に答えてくれ。
http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/education/2001/MC/Ata_10615.html

↑を読んでみたが、概念と小難しそうには言っているが、
詰まる所、心理学における“概念”とはその多くの場合“モデル”を指し、
“構成概念”とは、現象に名前を付けること、“ラベリング”のことか?
“こころ”の場合には、何をもって現象と言うのか?

その構成概念は心理学においては以下の2つに分類されるらしい。

傾性概念:特定の状況下で観察された行動パターンを抽象的に記述しただけの概念。
観察にすべて還元される。「操作的定義」ができる。

理論的構成概念:(仮説的構成概念ともよばれる)
傾性概念と異なり、観察に還元できない剰余意味を持っている。
人の心の内部にある心理的な特性や過程である。直接観察できない。

それでは、“こころ”はどちらに分類されるのか?
実体がないと言うでのあるから、直接観察できないため、
当然、理論的構成概念に分類されるものと推測される。
169没個性化されたレス↓:04/08/23 17:34
100点以外は不合格というテストです。
あえて点数をつけるのは、受験者が反省する上で
参考とするためであり、きわめて愛他的な行為なのですよ。

勘違いすな、ボケが。
換言してみよう。

傾性概念とは、観測可能な現象に関する概念の内包であり、
理論的構成概念とは、観測可能な現象に関する概念の外延である

ということで宜しいか?

観測可能ということは反証可能ということである。
心理学が“科学”であると言うならば、観測可能であることが必要だ。

“こころ”は実体がないと言うのであるから観測可能ではないだろう。
では、剰余意味のみの概念も理論的構成概念と言うのか?
まさに形而上学ではないのか?
述語論理において、対象領域を定め、さらに、
述語変数および自由対象変数の各々に、
それに代入すべき述語及び対象を対応させたとき、
その対象領域とその対応との組をモデルと言う。

多くの科学は、対象領域において、
より多数の自由対象変数について恒等的に真となる、より少数の述語群との対応、
モデルを見出すことを目的とするのではないのか?

理論を形式化するには“公理”と“推論規則”とを与える必要があり、
公理をもとにして推論規則を繰り返し用いて導き出される論理式は
証明可能であると言われる。

公理とはトートロジーの一部であり、科学の究極目的は
少数の公理系のトートロジーにより多数の現象を記述すること
ではないのか?
“傾性概念”とは、特定条件に拘束された、推論規則を同伴しない公理であり、
“理論的構成概念”とは、その名称からも推論規則を同伴する公理である
と推測されるが、

“剰余意味”とは推論規則のことなのか?

「“こころ”は“こころ”である」としか言いようにないと思われるが、
“こころ”は推論規則を同伴するのか?

“こころ”が理論的構成概念であるということも怪しくなってくるが、
“こころ”は理論的構成概念なのか?

科学とは、観測可能な現象に関する公理の内包を基礎に推論規則を構築し理論化して、
さらに理論を外延化して、その外延化された理論を観測により検証する過程を経て、
より多数の観測可能な現象に関する新たな公理の内包並びに推論規則を形成すること
かと思われる。

究極には、科学の到達目的は傾性概念並びに推論規則を得ることではないのか?
> 原因論的説明に用いることのできる構成概念は、理論的構成概念である。
> 理論的構成概念は観察された行動パターンに還元されない剰余意味をもっている
> (トートロジーは防げる)。

「トートロジーは防げる」とはどういう意味なのか?
トートロジーでないということは、
科学としてはいまだ不完全であるということを宣言しているだけではないのか?

> ある構成概念の剰余意味を明らかにし、それを理論的構成概念として用いようと
> する場合、最も有効なのはそれを人の内部にあるなんらかの実体と関連づけること
> である。しかし、多くの心理学的構成概念においてそうした方法で剰余意味を
> 見出すことは困難である。心は物理的な意味での実体ではないからである。

> 心理学的構成概念の多くは理論的に内的過程と結び付けられていることだけを根拠に、> 理論的構成概念として用いられている。しかし、こうした心的概念と内的過程との
> 結びつきは、どれも理論的に仮定されているだけであり、実証的な根拠によって
> 保証されていない。

“心理学的構成概念”と“心的概念”は等しいものなのか?
> 操作的定義とは、構成概念を明確に定義するために
> それを客観的で再現可能な操作によって定義すること、
> つまり「〜という操作を加えた時に生じる現象」として
> 構成概念を定義することである。

> 操作的定義によって定義された構成概念はすべて傾性概念である

科学的心理学においては、操作的定義による傾性概念のみを基礎とする
と思われるが、

“こころ”は操作的定義が可能なのか?
“認知”は操作的定義が可能なのか?
“行動”は操作的定義が可能なのか?
> 科学的裏づけが無いにもかかわらず心的概念が使われ続ける
> 人の行動は環境の影響を受けた生態の反応として生じる。
> 真に内的な要因として、環境と相互作用するのは心的ではなく
> 生理的・物理的な実体である。その点で、心的概念による
> 行動の因果関係的説明は科学的根拠をもたない。

それにもかかわらず、神経生理学的な要因について、
「それは方法論的には心理学者の手を離れており、
それの過程とて環境と行動を媒介する過程にしか過ぎない」とあるが、

心理学においては、神経生理学的な要因は重視されないのか?
神経生理学的な要因はブラックボックスと考えるのか?
また、科学的根拠は必ずしも必要とされないのか?
> 心的概念は過去に存在して現在の行動の原因になっているが、
> 実際にはそこに投影されているだけの「かげろう」であり、
> 現在とは観察できない環境事象(行為者の過去の経験)を行為者の内部に投影し、
> 仮説的に実体化したものといえる。心的概念が物理的に内的であったり、
> 物理的な内的要因と対応する必要はなく、我々もそう感じてはいない。
> そこが、こころの空間的所在の曖昧さの原因たりうる。

まさに文学や哲学ではないのか?

その感を強化するかのように「メタファーとしての心的概念」や
「他者の「こころ」は、他者の対人関係的アフォーダンス」など
という表現も見られる。
> 人間の行動の原因を科学的に分析し、行動を予測・制御する時、
> 理論的システムの中に心的概念を含めてはならない。
> やがて、科学としての心理学は、環境と生体の相互作用とその結果としての行動を
> 客観的に分析する行動主義的なものへと進化せざるをえない。

> その一方で、本人の目に見えない個人の歴史や、
> 自分が他者の中に見出した対人関係上のアフォーダンスを暗示する
> メタファーとしての心的概念は、決して否定されない。
> それは単に科学的説明には使えない、というだけのことである。

心理学は科学と非科学及び似非科学が混在する学問ということで宜しいか?
大橋英寿は『新版 心理学がわかる。』(アエラムック)で、

「「心とはなにか」とあらたまって問われると、素人だけでなく、
プロの心理学者も返答に窮する」問題であり、その理由として、
「“心”についてのイメージが心理学者の間でまちまちだから、
できれば避けて通りたい難問」と言っている。

そして、「心理学を専攻する学生の多くが当初いだいた動機は、
自他の“心”の謎を解きたい」から「卒業論文のころには、
茫然たるこの難問を敬遠し、心やパーソナリティを話題にしなくなる。
やがてタブー視さえするようになる」のだそうだ。

実体である“もの”が観察可能な様式で存在しないのであるから、
どうしようもないという立場も部分的には理解できるが、
主観的に定義された概念などというものは、
定義の同語反復から脱出することは不可能である。

“神”の概念をもちいて記述される宗教とどこが違うのか?
榎本博明が『新版 心理学がわかる。』(アエラムック)ブックガイド解説で
「心理学の源流は、一方では哲学や宗教学のような精神科学に、
他方では、医学や生理学、生物学のような自然科学に求めることができる」
と言うように、心理学の概念のなかには、まさに「哲学じみたものもあって」
自然科学的な科学観だけで心理学を学ぼうとすると混乱するのかも知れない。

観測可能な実体のない概念というものは想像するだけならば可能だが、
そういう概念用語でも使っているうちに、認知的不協和の低減のお陰で、
分かっているような気にだけはなって来るのだろうか?
180ロボ ◆lSiROBOsc. :04/08/23 17:51
心太
181没個性化されたレス↓:04/08/23 18:28
>>169
> 100点以外は不合格というテストです。
> あえて点数をつけるのは、受験者が反省する上で
> 参考とするためであり、きわめて愛他的な行為なのですよ。
>
> 勘違いすな、ボケが。

100点の模範解答くれる?
182没個性化されたレス↓:04/08/23 18:44
>>167
> >>62 が、“こころ”が構成概念であることを示すために、
> “構成概念”の例示として「車の安全性」という
> 「構成概念を作る一部」としての実体に還元可能なものを挙げたことは
> 例示としては不適切でないのか?

極めて不適切だと思います。

やや粗っぽく言えば、構成概念を批判する考え方の基本にある認識は
構成概念を何か他の実体的現象の説明に使うという場合です。車の
安全性とそれを実現するための具体策との関係とは異なります。
183没個性化されたレス↓:04/08/23 18:48
>>171
> 多くの科学は、対象領域において、
> より多数の自由対象変数について恒等的に真となる、より少数の述語群との対応、
> モデルを見出すことを目的とするのではないのか?

それは正しいでしょう。問題は、そのモデルの適切さにかかっています。
適切さが確保される限り、構成概念でも、作業仮説として十分意味があります。
問題は、その作業仮説が、実体であるかのように思われることにあります。
184没個性化されたレス↓:04/08/23 18:52
>>174

> 科学的心理学においては、操作的定義による傾性概念のみを基礎とする
> と思われるが、
>
> “こころ”は操作的定義が可能なのか?
> “認知”は操作的定義が可能なのか?
> “行動”は操作的定義が可能なのか?

最終的には可能かもしれません。しかし、いずれも大きすぎる問題なので、現時点では
具体的現象について、操作的定義を繰り返しながら、その現象を解明する段階にすぎません。
従って、現時点では、これら3つはいずれも操作的に定義可能にはなっていません。

185没個性化されたレス↓:04/08/23 18:55
>>175

> それにもかかわらず、神経生理学的な要因について、
> 「それは方法論的には心理学者の手を離れており、
> それの過程とて環境と行動を媒介する過程にしか過ぎない」とあるが、

これは間違っています。スキナーは生理学的過程も十分行動分析の
視野の中にあると言っています。生理学的過程が行動的理論立てで
説明可能になるまで心理学は続くはずです。
186没個性化されたレス↓:04/08/23 18:56
>>178
> 大橋英寿は『新版 心理学がわかる。』(アエラムック)で、
>
> 「「心とはなにか」とあらたまって問われると、素人だけでなく、
> プロの心理学者も返答に窮する」問題であり、その理由として、
> 「“心”についてのイメージが心理学者の間でまちまちだから、
> できれば避けて通りたい難問」と言っている。

避けるべきではないと行動主義は考えます。
187没個性化されたレス↓:04/08/23 18:59
>>179
> 榎本博明が『新版 心理学がわかる。』(アエラムック)ブックガイド解説で
> 「心理学の源流は、一方では哲学や宗教学のような精神科学に、
> 他方では、医学や生理学、生物学のような自然科学に求めることができる」
> と言うように、心理学の概念のなかには、まさに「哲学じみたものもあって」
> 自然科学的な科学観だけで心理学を学ぼうとすると混乱するのかも知れない。
>
> 観測可能な実体のない概念というものは想像するだけならば可能だが、
> そういう概念用語でも使っているうちに、認知的不協和の低減のお陰で、
> 分かっているような気にだけはなって来るのだろうか?

ただ、両者を混交するのはおかしいと思いますが、両者の間に整合性のある
そして具体的な関係が見出されなくてはなりません。心理学はそれを求めており、
妥協的混交やそれをあげつらう物書き的論評は有害です。
188没個性化されたレス↓:04/08/23 19:01
まだ、おそらく、おっしゃるすべてには答えきれていませんが、問題が残っているならば
ご指摘ください。因みに、私は、okayama論評は現時点での暫定的行動主義であると
考えます。それを徹底し、曖昧な点を明らかにすることが我々の仕事ですし、皆さんからも
どんどん批判していただきたいと思います。

189没個性化されたレス↓:04/08/23 19:47
これは、個人的見解ですが、日本の心理学の教科書、あるいは、さらにそれを分かりやすく書いた本の
あるもの(少ないとはいえない気がします)は、基本論などの部分で極めていい加減であるか、でなければ
20世紀中頃あたりに主張された理論をそのまま「歴史として」書く癖がついてしまっているようです。

しかし、言うまでもなく、その時代以降、心理学のどの分野でも新しい知見や考え方が提出され、確認
されてきました。しかし、残念なことに、そういう新しい部分を十分考慮した基礎論が書かれることは極めて
稀です。
190没個性化されたレス↓:04/08/23 19:49
教科書であればそれを使って教える教員たちが新しい知見や考え方を踏まえて、より深化させて伝えられる
可能性が(多いとは言えないものの)残されます。しかし、本になって、教員と接触する機会も無い人たち
で、心理学に関心を持つ人、必要とする人がいる以上、こうした新しい知見や考え方を考慮しない、
あるいは論じない教科書や解説書は極めて危険であると思っています。

また、心理学科に所属しながら、教員が上の様な本をただ、だらだらと読むだけに近いような教育が
どれだけ危険なことかも、実感させらています。どうすればいいのか、悪賢くて建設的なご教示を
いただきたいと思っています。また、もし心理学領域以外で心理学について学ばれるときには、
こうした困った現実が厳として存在することを十分考慮して、批判的に学んでいただきたいと思います。
191没個性化されたレス↓:04/08/23 19:59
上、蛇足まで。
192没個性化されたレス↓:04/08/23 20:13
ちょっと追伸:

特に以下のこと、特に第3行について:

> それにもかかわらず、神経生理学的な要因について、
> 「それは方法論的には心理学者の手を離れており、
> それの過程とて環境と行動を媒介する過程にしか過ぎない」とあるが、

この3行目は「行動」を正しく捉え損なっています。

神経生理的過程も行動の一部です。媒介では決してない。歩くとき、話すとき、筋肉も
それを制御する神経系も、脳の運動野すら、行動の一部です。問題は、その
神経生理的過程も含む行動が、どのようにして形成され、維持され、また変化していくか、
そして、その神経生理的過程も含む行動の、基本的原因が何かという点です。

脳は不要でも役割が低いのでもない。しかし、脳もまた我々の身体であり、また
いかなる行動も脳の活動を含まざるを得ない以上、その行動全体を規程する他の要因が
あるはずだと考えるだけです。生物である以上、その環境の中で生きていくので、
行動主義は、一つの方向として、環境との接触の中に原因を求めようとしたのです。

193没個性化されたレス↓:04/08/23 20:15
それが正しいかどうかは、現時点では信じる以外になく、はなはだ不完全なままなので、
それを金科玉条のごとく喧伝するのは極めて非科学的だと、私は思います。
194没個性化されたレス↓:04/08/23 20:39
もう一つ書き残しました。

>>177
> > 人間の行動の原因を科学的に分析し、行動を予測・制御する時、
> > 理論的システムの中に心的概念を含めてはならない。
> > やがて、科学としての心理学は、環境と生体の相互作用とその結果としての行動を
> > 客観的に分析する行動主義的なものへと進化せざるをえない。
>
> > その一方で、本人の目に見えない個人の歴史や、
> > 自分が他者の中に見出した対人関係上のアフォーダンスを暗示する
> > メタファーとしての心的概念は、決して否定されない。
> > それは単に科学的説明には使えない、というだけのことである。
>
> 心理学は科学と非科学及び似非科学が混在する学問ということで宜しいか?

この中で、特に、

> > 自分が他者の中に見出した対人関係上のアフォーダンスを暗示する
> > メタファーとしての心的概念は、決して否定されない。



「暗示する メタファーとしての心的概念」

という部分は私には意味がとれませんが、少なくとも、ギブソンのアフォーダンスは
心的概念とは全く無縁な方向、そういう概念を排除して、有機体と環境との直接的な
接触を問題にするものであると、私は理解しています。
195没個性化されたレス↓:04/08/23 20:44
従って、もし、「」のくだりが、心的概念を容認する意味で書かれているなら、あなたの

> 心理学は科学と非科学及び似非科学が混在する学問ということで宜しいか?

という批判は実に痛烈なものだと言えるでしょう。ただ、私はその筆者本人ではないので
憶測するのみですが。以上、貴重なスレ空間をかなりお邪魔しましたので、これまでとします。

196没個性化されたレス↓:04/08/23 21:13
すみません。そう言いながら、もう一つ、付け足します。たいしたことではないと思いますし、
また、これは、あなたの意見への反論では全くありません。おわかりだと思います。

>>178
> “神”の概念をもちいて記述される宗教とどこが違うのか?

私は残念ながら神仏を信じない者ですが、宗教を信じる人で、その生き方を尊敬している知人が何人かいます。
おそらく、その人たちはこういうのではないかと思います。

宗教には神の概念はない。信じるものにとっては神は概念では全くなく実体なのです。そう信じるのです。
神と人は直接に接していなければならない、と宗教では考えるのではないかと思います。
宗教において神が概念に堕せば、その宗教は形而上学に堕すでしょう。あるいは、宗教において、
神が人と直接に接しない現実的形態(神の代理人を通じてしか神と接することができない、など)をとれば
それはもはや宗教ではないでしょう。

私は目下のところ行動主義的な考え方を自分の生き方にも重ね持っているために、
「信じる」のは、行動の原因が有機体と環境の接する領域にあるという考え方だけです。
むろん、この考え方も、環境や有機体をいたずらに概念化すれば、全く似非宗教と異ならなくなるでしょう。
自戒する点でもあります。
197没個性化されたレス↓:04/08/23 21:14
あと、ちょっとで200ですね。では。
あれだ、俺が仕事してた間になにやってんだ
とりあえず、カバなんか言え
199没個性化されたレス↓:04/08/23 21:48
なんか
200没個性化されたレス↓:04/08/23 21:50
200
201没個性化されたレス↓:04/08/23 21:52
かんな
202没個性化されたレス↓:04/08/23 21:52
202
山本山
かなん
204没個性化されたレス↓:04/08/23 21:55
んかな?
205没個性化されたレス↓:04/08/23 21:58
マッハは、マッハ的視点である直接経験を見いだしたことには、成功していたのだが、
しかし、そこに志向的体験の諸契機が含まることを見落としていたわけだ。
206没個性化されたレス↓:04/08/23 21:59
志向的体験て?
207没個性化されたレス↓:04/08/23 22:01
軟化したカバなんか、何かしたって、カバなんか?
フッサールは、直接経験(マッハ的光景)に諸現出の体験を突破して現出者が
知覚されるという構造を見出したわけだ。
この突破の働きが志向性である。
現象学の「意識」は、諸現出と現出者の関係がそこで生じる志向的体験なのである。
209没個性化されたレス↓:04/08/23 22:07
ふむ、わかった。ハイデッガーとは何処が違うの?
210没個性化されたレス↓:04/08/23 22:08
カバが違う。
211没個性化されたレス↓:04/08/23 22:12
>>208
しかし、マッハは読みようによっては、マッハの直接体験自体に志向的側面を持たせるようなことを言ってはいないか?
読みようによっては、だが。
212没個性化されたレス↓:04/08/23 22:16
それこそダメです
勝手な認識は慎みましょう
そこをストップして、マッハ的光景に戻しましょう
この作業が超越論的還元といいます
213没個性化されたレス↓:04/08/23 22:19
マッハ的光景に戻して、何を云々する?
214没個性化されたレス↓:04/08/23 22:19
カバをヌンヌンする。
215没個性化されたレス↓:04/08/23 22:23
てんめぇ〜、殺す!
216没個性化されたレス↓:04/08/23 22:25
>>211
マッハのどの著作かおしえてください
217没個性化されたレス↓:04/08/23 22:26
>>212
超越っていう訳語、あまりよくないな。何かを越えるみたいで誤解を招く。しょうがないけど。

しかし、またなんで?
こころ概念の話がながれたわな。
219没個性化されたレス↓:04/08/23 22:29
>>216
けっこうどこでもじゃないか?たとえば Die Analyse〜。1918とかさ。
まぁ、誰かと同じで言い切ってはいないようだが。

220没個性化されたレス↓:04/08/23 22:30
>>218
そこに還元すべし。
221没個性化されたレス↓:04/08/23 22:31
カバは流れて、どこどこ行くの〜?
222没個性化されたレス↓:04/08/23 22:37
むろん、検索エンジンさ!
223没個性化されたレス↓:04/08/23 22:37
>>219
よう解からんが、もしかして、
「感覚の分析」(1886)のことか?
224没個性化されたレス↓:04/08/23 22:40
翻訳は知らない。流布版は1918じゃないかと。
225没個性化されたレス↓:04/08/23 22:41
翻訳=訳者の個性が強く出すぎてる?
226没個性化されたレス↓:04/08/23 22:43
>>218
> しかし、またなんで?
> こころ概念の話がながれたわな。

関係なきにしもあらず。
227没個性化されたレス↓:04/08/23 22:45
>>218
つまり、こころ概念の超長レスの中で「直接」ということが強調されている。それの周辺に今われわれはいるらしい。
では、関連付けてみせてください。
229没個性化されたレス↓:04/08/23 22:46
わからん。
>>227
あれ、おまえが書いたの?
231没個性化されたレス↓:04/08/23 22:47
はー?
232没個性化されたレス↓:04/08/23 22:48
カバが書くか、あんなん!
233没個性化されたレス↓:04/08/23 22:49
わたすは、ユクスキュルの環境世界と現象学とのつながりに興味があります。
234没個性化されたレス↓:04/08/23 22:49
そう出るか。。
235没個性化されたレス↓:04/08/23 22:51
注: カバは行動主義者ではない、誤解するな。あれは、超越論者だ。
236没個性化されたレス↓:04/08/23 22:51
超悦ロン!じゃあ〜
237没個性化されたレス↓:04/08/23 22:52
追求の魔の手が厳しい。。
238没個性化されたレス↓:04/08/23 22:52
ええい、話をもとに戻さんか!
239没個性化されたレス↓:04/08/23 22:54
>>233
> わたすは、ユクスキュルの環境世界と現象学とのつながりに興味があります。

関心ある人がまず、それを解説しようぜ。
240没個性化されたレス↓:04/08/23 22:58
解説する気はありません。
興味をもって自分から学ぶ人とと交流したいだけです。
241没個性化されたレス↓:04/08/23 22:58
>>239
わたすは関心があるだけです。

# いつまでアホやらすんじゃ?
242没個性化されたレス↓:04/08/23 23:00
ううむ、人格とスレが分裂する。。
243没個性化されたレス↓:04/08/23 23:00
では、こころ概念にもどしましょうかー?
心理学は行動の科学である
故に、観察可能で数量的に扱える行動のみを
客観的、実験的に分析しなければいけない
あとは、こころの哲学で遊んでいなさい。
246没個性化されたレス↓:04/08/23 23:06
ま、そういうことか。
不勉強な奴が足りない知識と妄想で一生懸命討論しているのを見ると笑える。
248ロボ ◆lSiROBOsc. :04/08/23 23:08
子供叱るな来た道だから
卑怯者のロボよでてこい
250没個性化されたレス↓:04/08/23 23:09
ぴったし!
行動の予測に成功しました
252ロボ ◆lSiROBOsc. :04/08/23 23:11
エェー
ロボはどこにでもいるしどこにもいないんだYO
253没個性化されたレス↓:04/08/23 23:11
すごい!
254没個性化されたレス↓:04/08/23 23:12
構成概念的だ。
255没個性化されたレス↓:04/08/23 23:13
共同幻想です
>ロボ
えらく粘着されているね。
こんな素人どもが、心理学板を煽り板に変えてしまったのか。
257没個性化されたレス↓:04/08/23 23:18
では、建設的なのを何か一発?
258没個性化されたレス↓:04/08/23 23:26
>>247
> 不勉強な奴が足りない知識と妄想で一生懸命討論しているのを見ると笑える。

いいよねー、楽しそうでさ。
259ロボ ◆lSiROBOsc. :04/08/23 23:29
自分の中学生時代の日記や作文などを見るともっと笑えるぞ。
260没個性化されたレス↓:04/08/23 23:34
見てなよ、部屋に篭って。
261ロボ ◆lSiROBOsc. :04/08/23 23:35
エェー
おまえが見ろYO
262没個性化されたレス↓:04/08/23 23:37
みんな焼き捨てた。
263ロボ ◆lSiROBOsc. :04/08/23 23:39
アルェー
それが青春の灯火ってやつだYO
264没個性化されたレス↓:04/08/23 23:40
ヌンチャク。
265没個性化されたレス↓:04/08/23 23:44
かくてまた一日が終わろうとしておりまする。
266ロボ ◆lSiROBOsc. :04/08/23 23:50
とおきー
やまにー
ひはおちてー
ほしはー
そらをー
ちりばめぬー
また新しい一日が始まった。
268没個性化されたレス↓:04/08/24 00:02
またかよ、いやになるなー。
269没個性化されたレス↓:04/08/24 00:05
こういうのを見てもルードヴィッヒは悩んだろうか?
明るく楽しい強い一日にするか、つらくて苦しい一日にするかは自分しだいだ。
271没個性化されたレス↓:04/08/24 00:07
唯我論
ロバは死んだほうがいいよ
自分の興味ないスレなら見なければいい
でも、ロバは気になって書き込むだろう(予測)
そのときは、カバは無視しろ(制御)

あと、カバは言っていることに、一貫性をもたせろ
そんじゃ、カバまってるぞ
273没個性化されたレス↓:04/08/24 18:19
カバ待ってる?絡まってる?
ロボは住み分け理論を知らんようだな
ちゃんと、クソスレだけでカバは遊んでいるだぞ
あんまり、苛めると下のほうの名スレと呼ばれる所に住み着くぞ
ん?
間違った、棲み分け理論ね
276ロボ ◆lSiROBOsc. :04/08/24 18:59
アルェー
所詮この世は弱肉強食強ければ生き弱ければ死ぬんだYO
277没個性化されたレス↓:04/08/24 20:38
おい、TVつけてるか?臨時ニュースやってる。河合はヤヨが交通事故にあって、渋滞だそうだ。
278没個性化されたレス↓:04/08/24 20:40
大変だ!
やってねーよ
280没個性化されたレス↓:04/08/24 20:41
どこどこ、何チャンネル?
281没個性化されたレス↓:04/08/24 20:42
2ch
第一よー、河合先生が事故って臨時ニュースでるか?
大臣が事故ったって、でねーよ
            \
  ..           \
               \   
                ●\
              . . \..\∩─ー、
                 . /ヽヽ 、_` ヽ     こっ、これはっ…!!
                ./   ( ● ● |つ
                |u  /(入__ノ ;ミ    (っ、釣られるかも・・・・)
                 、 (_/u  ノ
                 \_..u_...uノ゙
                 / 丶' ⌒ヽ:::
                / ヽ    / /:::
               / /へ ヘ/ /:::
               / \ ヾミ  /|:::
              (__/| \___ノ/:::
284没個性化されたレス↓:04/08/24 21:26
しんだそうだ。
285没個性化されたレス↓:04/08/24 23:07
はやお先生が死んだら、そりゃニュースになるよ。そのくらいの
地位はあるだろうが。
そんなことより、それを望んでいる人が、教育系、実験系に多いことが
問題ではないのか?。科学的とか論理的とか言ってるやつらが、当面の敵
に対して論理的ではなく、単に相手がいなくなればいいなぁーーって思ってる
こと自体がおまえらの論理的負けだろうが。馬鹿じゃあああねぇの
286没個性化されたレス↓:04/08/24 23:12
都心だそうだ、自転車事故があって渋滞になり、河合氏が飛行機に間に合わなくなったのは。
287没個性化されたレス↓:04/08/24 23:14
河合八代だろ?
>そんなことより、それを望んでいる人が、教育系、実験系に多いことが

いったいどこからそんな判断がなされたのか知りたいものだ
うーん。
やはり、ワシがカバを相手にしないと盛り上がらないわな。
でも今日は、寝る。
290没個性化されたレス↓:04/08/24 23:39
>288
えー。根拠は完全にあるんですが。って、それ以前に、それは常識では
ないんですか? それとも、そういうことを望んでいるのって、私の知ってる
実験系、教育系のえらいさんだけなんですか?。たとえば、大阪市大の◎◎
先生はある会で公言してたよ。「河合が死んだらいい」って
291没個性化されたレス↓:04/08/24 23:42

続き。で、その会に出席していた他の一般的にはおえらい先生方(ラジヲ
なんかに出ている精神科医とか、教育相談やってる先生とか、週刊誌で連載している
人とか、自分ではえらいと思っているような教育大の先生とか)は皆同意してましたよ
>>290-291

とりあえず,心理学を学んでいるつもりだったら,
利用可能性ヒューリスティックって言葉を調べておけよ。
293没個性化されたレス↓:04/08/24 23:52
>292
はっはっはっは。とんでも馬鹿
294没個性化されたレス↓:04/08/25 00:03
河合が死んで何か変わるんなら、その是非も考えようが、何も変わらんようだから、是非もない。
295没個性化されたレス↓:04/08/25 00:14
だから、そういう物言い自体がすでになにも考えてない物言いなんで
河合うんぬん以前の問題じゃないの? ここの板って、河合に対して
なんの批判にもなってないよね
296没個性化されたレス↓:04/08/25 02:24
批判などしていない。神のごとくスーハーしてる。
297没個性化されたレス↓:04/08/25 02:38
一心不乱に行けよ(笑)大変だな
色んな広ーい意味で。
298297:04/08/25 02:40
True Colors.
299没個性化されたレス↓:04/08/25 07:32
なにが河合先生だ
先生て
医者か弁護士
教職でも自分と直接かんけいあった奴だけだな
先生て呼ぶの
300没個性化されたレス↓:04/08/25 09:11
あるから呼んでるんだよ。事故のときも電話もらった・
301没個性化されたレス↓:04/08/25 09:39
間に合わないからお茶をわかして(濁してだっけ)待っててくれ。県歓待も用意しておくように。
ってか?
302:04/08/25 09:51
俺の論文ってのは難しいんだってことがわかったよ。
だってあまりにも誤読されてるもんなあ。
しかし人の論文を断りもなく勝手に(それもかなり誤って)
要約して勝手にネットで公開してるのは許せん。
そのうちにハセピーに文句いおう。
303没個性化されたレス↓:04/08/25 10:22
長谷ピー?で、あなたはどなた様なり?
おい、カバ妄想はやめろ
おまえが誤読してる
誤爆だったか、アメリカも罪なことだよな
306没個性化されたレス↓:04/08/25 12:07
>>282大臣事故ったらニューステロップで流れると思ゆしぃー
河合死んだらNHKのニュースにはなんだろ
307没個性化されたレス↓:04/08/25 12:09
>>302
電波は病院(保護室 に帰ってください。
荒城の月だな。
>>304
カバであるとはどのようなことであろうか?
かつて、ネイグルはこう問うた
さて、これいかに?
310没個性化されたレス↓:04/08/26 23:29
バカ
心理学はバカの役に立ってるっていうんだな、おい?
312没個性化されたレス↓:04/08/27 00:41
それ以外にあるかよ?
>>182-197 (除193) 丁寧な回答ありがとうございます。

行動主義の立場からの意見ということで、
他の立場からの意見も聞ければと思いましたが、
残念ながら他の方からの回答はないようですね。

“構成概念”の質問の根本にはほとんど触れられていませんが・・・・・・。
>>190
教育というものは、契機(弁別刺激)として、
学習者のアフォーダンスとして有効な形態となるべく情報を提示するのみで、
その情報の内包(オペラント刺激)に対して関心並びに注意をもって
学習(オペラント行動)を行い、適応すべき環境をより詳細に内的モデル化
できたときの快感(強化子)を随伴させて自らの学習行動を強化するかは、
学習者の固有性に依存します。

そのため、教員が“伝統的な”本を「だらだらと読むだけに近いような教育」は
論外として、個々の学習者に適した提示方法を考慮すべきとしか言えません。

“伝統的な”本が最新の知見等に触れていないことについては、
まともな学習者ならば当然の事実として先刻承知かとは推測されますが、
それは注意のための情報として提示するだけですむ問題ではないでしょうか?

現在、アカデミックな場にない者としては、
心理学において無視できない、学習すべき最先端の知見に関する論文リストを
Web参照可能なものはリンクとしてまとめて提示して、個々の学習者が
そこから選択できるようにしたものが存在すればありがたいと思います。

欧米において科学の第一人者が一般向けに最新の知見等を解説する書籍を書く
ような伝統が日本にもあれば良いのですが、
その一部は翻訳されているものの翻訳には大きな時差を必要とします。
それに代わるものとして、昨今の新書等には少々期待しています。
ところで、心理学徒は主に欧文専門書を読んでいるのでしょうか?
それとも、専門書を多少読んだ後は論文ばかりを読んでいるのでしょうか?

書店における勢力図としては、心理系全体では多くとも、
基礎心理学の日本語専門書は少なすぎるようにも感じます。

書店における勢力順に並べると、およそ
通俗心理>臨床心理学>フロイト・ユング等>精神医学
>発達心理学>社会心理学>心理学総論>認知心理学>その他
というのが私の印象です。

これより、一般大衆の心理学に対する印象や先入観が
概ね同様の傾向を示すとしても、決して不思議ではないかと思われます。

だから、心理学徒は、素人の誤解を嘆くのであれば、専門家として自立し、
最新の知見を基礎により多くの良い専門書を書く必要があるのではないでしょうか?

(以下、文体を元に戻す)
世界を分節する方法は無限に存在する。
その内から意味のある分節を選択することは一つの発見だ。
だから、構成概念そのものを批判しようという考えはない。

仮説や理論なしには観測は成立しない。
したがって、観測するという行為は、
公理としての概念や推論規則とは不可分の関係である。

もし私が批判するとすれば、
観測可能なものについての観測結果に対して、概念が
主観的で恣意的な基準により変動する可能性がある場合である。

オカルトの特徴の一つは、現象についての予言、
すなわち、ある概念による未来予測が外れた場合、
予言に対して新たな概念により再解釈を行うことであろう。

そのような概念について再解釈の余地を残すことは、
科学的であろうとすれば避けなければならない。

つまり、構成概念が科学的であるためには、
その概念のみに固有な結果として未来の現象が予測されて、
その概念と他の概念との間において交換が不可能でなくてはならない。
そのためにはどうすればいいのか?
客観性が必要である。
客観的とは主観や主体から独立しているということだ。

観測可能な現象の観測結果が主観により動かしがたい
実体である“もの”に還元できるということ、
それは客観に接近する方法である。

しかし、それだけでは十分でない。
観測可能な実体の現象が排他的に分節されている、
つまり、離散的でなくてはならない。

離散的にするには客観的に計量可能であることが必要だ。
そのような計量のための、観測可能な実体を基準とした
客観的な単位を定めなくてはならない。

だから、現象を数値化できない、つまり、尺度構成できない概念は
科学的な概念とは言えないのではないか?
現象が概念としての“こころ”でも“認知”でも“行動”でも
記述できるというのであれば、
科学的ではなくむしろ哲学的なのである。

“神”が存在するかを問うたところで科学ではどうしようもない
のと同じく、客観化されていない概念は科学の対象とはならない。

だから、科学的心理学が過渡期にあるとは言え、
心理学が科学的であるためには、脳科学等の知見も無視できないと思われる。

昨今では認知過程について、PET、fMRI、脳磁図等の
非侵襲的な計測機器により部分的・間接的に観測可能な実体を計量している。
それでも、脳の高次機能についてはいまだ錯綜としている感である。

非侵襲的な計測は、行動主義的な心理学の適用領域においても
利用可能性があるのではないのか?
“行動”が科学の対象になるのであれば、
なぜ“こころ”が主観的現象という理由だけで
科学の対象にならないのか?

主観的“行動”と主観的“こころ”との間の差異は何か?

“行動”は観測可能で“こころ”は観測可能ではないということか?

“こころ”が直接的に観測可能でないのとしても、
言語その他の表現方法により、非侵襲的な計測機器を用いた
脳内現象等と表現とのマップを作成した上で妥当性を検証しながら、
観測可能な形態に実体化すればよいのではないのか?
適応とは未来を志向した変化である。非可逆な時間の流れの中で、
交換不可能で意味のある構成概念のみが情報としては有用であり、
環境に対する適応価の大きい概念のみが淘汰を潜り抜けてゆくのであろう。

つまり、概念を基礎にして理論を形成するためには
未来を予測できることが望ましい。

但し、科学としての信頼性と個体における有用性とは別問題である。

科学は反証可能であるということは、次の瞬間には理論が反証されることも
ありうるということである。

経験科学における多数の理論はすべて検証中にあり、
たとえ信頼性が高く有用であるといえども、
いつでも理論修正が必要となる可能性は秘めている。
三体以上の多体系については解析的に解を求められず、
また、微小擾乱により結果が大きく変動するカオスとして、
非線形性が存在する系においては、
決定論的な未来予測が不可能となる場合も存在する。

しかし、理論が決定論的な未来予測の不可能であることと、
理論が有用でないということを混同してはならない。

計算機が高性能化したこともあり、現在では、
統計的安定性が存在する場合に統計科学を用いる等、
限定的な予測が可能となる場合も存在する。

脳内における物質的な相互作用の多くは多体系かつ非線形
であるようだ。
脳が存在しなければ“こころ”は発生しないし、
脳のみでも“こころ”は発生しないであろう。

脳、知覚・制御のための神経群、運動のための筋肉群、
並びに、液性循環等、皮膚という境界の内側が一体となり、
はじめて“こころ”が発生すると思われる。

有機体は環境と相互作用しながら、環境に適応すべく変化する。

本能行動としての志向性により一定の傾性を与えられた上で、
知覚や運動は失錯として適応価の小さいものは刈り込まれ、
個体としては適応価の小さいものは淘汰される。
その結果として、遺伝子も淘汰される。
また、環境と個体とを切り結ぶアフォーダンスも
適応価の小さいものは利用されなくなるだろう。

淘汰の連鎖は、ミクロからマクロまでスケールは異なれど、
フラクタルの自己相似のように世界を被覆している。
“こころ”の環境との相互作用を動的側面で切断すれば、
“行動”や“学習”であり、
相互作用している環境とは不可分の関係にある。

“こころ”の環境との相互作用を静的側面で切断すれば、
“記憶”であり、相互作用している環境とは独立である。

皮膚の内側には、傾性として物質的痕跡としての“記憶”があり、
それは脳の神経回路網における知覚や想起の傾性であったり、
運動における筋肉制御の習慣であったり、
“記憶”過程に関与する神経伝達物質や神経修飾物質等を調節する
遺伝子の傾性がある。

全ては傾性なのではないのか?

だから、科学としての心理学の基本姿勢としては、
現象を傾性概念に還元することを目的とすべきではないのか?
そのような固有の傾性をもった個体を、現在の環境から
突如、異なった環境に移動させることが可能であると仮定すると、
その環境が個体の適応能力の範囲内にあるならば、
これまでの“記憶”としての傾性をもとに
適応に向かい変化しようとするだけであろうし、
個体の固有性が消失することはないだろう。

だから、“こころ”が皮膚の外側にも存在するような記述に接すると、
ひどく詭弁のように感じられる。

アフォーダンスの概念は大変興味深いものではあるが、
生態心理学の“哲学”に引きずられ過ぎではないのか?
山岳の中腹に存在する岩肌。
風雨とともに風化した岩石は分身である被覆を剥離して分割する。
岩石は重力に導かれて激しい降水に運搬されて川へと至る。
流れのなかで水との相互作用により粘性抵抗の大きい突起を
削ぎ落としながら環境に適応すべく自身の形を変化させる。
そして石はやがて小さく丸みを帯びて行く。
石は本能としての重力運動という志向性を満足させつつ、
散逸の少ない安定のためのアフォーダンスを探し続ける。

この石を拾い上げて、別の環境である場所に置いたとしても、
突然、その石の質量や形状等、
それまでの履歴としての傾性が変化するはずもなく、
摩擦の小さい斜面に置けば斜面を滑落するというように、
新たな環境の下で運動をするだけであろう。
ここで、行動主義心理学において、疑問に感じていた所を一寸。

スキナーのオペラント(道具的)条件づけは能動的行動、
パブロフのレスポンデント(古典的)条件づけは受動的行動
を条件づけるようだが、

[ランプが点く→レバーを押す→餌が出る→唾液が出る→餌を食べる]→強化

という一連の過程を考えてみる。

有機体が空腹の場合には、(餌が出る→唾液が出る→餌を食べる)
はほぼ必然であろうから、

[ランプが点く→レバーを押す→餌が出る(→唾液が出る→餌を食べる)]→強化

となり、「レバーを押す」という“能動的”行動を強化していて、
オペラント条件づけとなる。
一方、空腹であり、かつ、
「ランプが点くとほぼ必ずレバーを押すように学習した有機体」
を仮定する。その場合には、

[ランプが点く(→レバーを押す)→餌が出る→唾液が出る(→餌を食べる)]→強化

となり、「唾液が出る」という“受動的”行動を強化している。

「ランプが点くとほぼ必ずレバーを押すように学習した有機体」という仮定
が唐突のようにに思えるかも知れないが、
ここで、「ランプが点く」「レバーを押す」を「音が発生する」「音を聴く」と
置き換えてみる。すると、過程の構造自体はは全く変わらないが、
パブロフの実験そのもの、つまり、レスポンデント条件づけとなる。
パブロフの実験では「音を聴く」という“能動的”行動をしているのだろうが、
それは聴覚活性レベルの変化であり、観測困難な行動だ。
もし十分大きな音でない場合には有機体は「音を聴く」行動を必ずしもしていない
可能性があるが、パブロフは当然十分大きい音で実験していたと推測される。

“能動的”行動を目に見える形態で外化・分化して観測可能にしたことが、
スキナーのオペラント条件づけの重要な意義であると考える。

さて、ここで、「唾液が出る」と言う“受動的”行動も、視点を転換すると
「消化準備をする」という“能動的”行動になる。

それでは、“能動的”や“受動的”とは一体何を意味するのか?

“能動的”を“環境に働きかける”と言うところで、そこには
暗黙に「主体」を想定しているように思われてならない。

「主体」を想定するということは結局、“意識”や“こころ”から
逃れられないのではないのか?
また、意図的に「音を聴く」という知覚過程を“行動”に含めて考えたが、

そもそも“行動”とは一体何なのか?

観測可能なものだけが“行動”なのか?

すべての“行動”は観測可能とは限らず、
仮に“行動”に観測可能でないものを含めるとすると、
知覚過程と“行動”とは明確に分別できるものなのか?

そう考えると、知覚過程も運動も神経パターンに還元されることに違いなく、
“行動”も知覚過程も“記憶”の範疇の一つに過ぎないようにも思われる。

すると、条件づけによる強化とは“記憶”の強化、
確立操作とは適応変化としての“学習”というように
認知過程として認知心理学の一領域に含まれてしまうのではないか?
>>313
> >>182-197 (除193) 丁寧な回答ありがとうございます。
> 行動主義の立場からの意見ということで、

あなたの立場も行動主義でしょうか?それとも、そこまで限定しない科学としての心理学を考える立場ですか?
いずれにせよ、ほとんどのご意見に賛同します。以下、幾つかのコメントを致します。
>>314
> >>190
> 教育というものは、契機(弁別刺激)として、
> 学習者のアフォーダンスとして有効な形態となるべく情報を提示するのみで、
> その情報の内包(オペラント刺激)に対して関心並びに注意をもって
> 学習(オペラント行動)を行い、適応すべき環境をより詳細に内的モデル化
> できたときの快感(強化子)を随伴させて自らの学習行動を強化するかは、
> 学習者の固有性に依存します。

やや、本題とはずれますが、ここで、特に

> 教育というものは、契機(弁別刺激)として、

契機という語はどのようなニュアンスで使われていますか?個人的に知りたいと感じました。
さらに、

> その情報の内包(オペラント刺激)に対して関心並びに注意をもって
> 学習(オペラント行動)を行い、適応すべき環境をより詳細に内的モデル化

弁別刺激(契機)
その内包(オペラント刺激)

という言葉が出てきますが、オペラント刺激とはどういうことを指して言われているのか、これも
はなはだ個人的ですが、知りたいと思います。

アフォーダンスについては、それが有効であるとは限らないという意味合いで書いておられるのでしたら、
それは賛成です。
>>317

> 観測可能な現象の観測結果が主観により動かしがたい
> 実体である“もの”に還元できるということ、

私はものに還元しきれるかどうか疑問を持っています。それはむしろ本質的に
「状況」といった現状の要因の総体か、あるいは、「経緯」とかいった歴史のように
実体的なものにはなりえないのではないk、ということなのですが。

> それは客観に接近する方法である。

方法としては、確かに「もの」から始めなくてはならない。しかし、得られるものは
「もの」と「もの」との関係としての「こと」ではないのか、という意味で伺っています。
>>318
> 現象が概念としての“こころ”でも“認知”でも“行動”でも
> 記述できるというのであれば、
> 科学的ではなくむしろ哲学的なのである。

これは実証性に強く重きをおく考え方であり、また「もの」に準拠しようという
あなたの基本的態度かと思いますし、言い得て妙なり!という感動さえ受けますが、
常に科学は概念と実証の往復運動の中にいたことを考えると、哲学というべきかどうか
私にはわかりません。

> だから、科学的心理学が過渡期にあるとは言え、
> 心理学が科学的であるためには、脳科学等の知見も無視できないと思われる。

これは方法論的に脳科学を認めることなのでしょうか?私は明らかに行動というものは
脳過程を<含んでいる>と考えます。つまり、脳過程も実に行動なのであり、脳過程を
行動として検討する基本姿勢が必要だと思っています。しかし、昨今の脳研究は
ともすると、そのジャァーナリスティックな扱いによって、脳自体が行動を引き起こすかの
ような錯覚を一般の人たちに与えています。私は、これをかなり懸念しているので、
脳過程を行動研究の方法的なものとして扱うのではなく(まぁ、これもレベルがありますが)
行動そのものとして扱うべきだという意見です。神経過程オペラントとでもいいますか。
>>324

> だから、“こころ”が皮膚の外側にも存在するような記述に接すると、
> ひどく詭弁のように感じられる。

そこでの「こころ」は従来一般にいうところの心でしょうか。そのフィーリングを
なんとかしないといけないというのが、まだ感覚的な私の意見ですが、これは
固執しません。

> アフォーダンスの概念は大変興味深いものではあるが、
> 生態心理学の“哲学”に引きずられ過ぎではないのか?

そうかもしれません。闇雲に一致点を作って融合するのは避けたいと思います。
私は、しかし、オペラントとアフォーダンス両者にはなんとも言えない共通性を感じる
者の一人です。スキナーもギブソンも時代の申し子であった面から見ると、
両者は最初、環境や生態的地平にすべてを還元するかのような主張をとりました。
しかし、それは、その時代において反駁すべき考え方、つまり行動や知覚が
例えば脳や心によって成されるということを批判せざるをえなかったためだと感じます。
両者共に、その主張は晩年に向かうに従って有機体側にシフトし、多少まごついた
かのように見える時期を経て、環境と有機体の「或る統合」へと向かっていったかと
考えています(これは私見かも知れませんが)。

私は、その「或る統合」(未統合なものが統合されていくという意味ではなく、本来
一つであったという意味ですが)について、何らかの意見を公表したいとは思っています。
しかし、私の空っぽの脳は役に立ってくれるかどうか不明です。
以上で、ちょっと休憩します。
もう一つ。

>>329

> 知覚過程と“行動”とは明確に分別できるものなのか?

区別できるでしょうが、別物ではないというのが私の考え方です。

> そう考えると、知覚過程も運動も神経パターンに還元されることに違いなく、

これは物への還元になっていませんか?

> “行動”も知覚過程も“記憶”の範疇の一つに過ぎないようにも思われる。
> すると、条件づけによる強化とは“記憶”の強化、
> 確立操作とは適応変化としての“学習”というように
> 認知過程として認知心理学の一領域に含まれてしまうのではないか?

認知心理学であってもいいと思います。ただし、それは別の理論的レベルの
ものであって、それを混合する形での融合はすべきではないと思います。

例えば、上に書いたように神経パターンへ還元するなら、それは物の変化に
関心のカーソルが行っていませんか?そうなると、昨今の脳科学と認知科学の
奇妙な合体を思い出さされます。そこを、慎重に区別しながら進めて行かねば
ならないのが、神経過程を容認する行動主義の難しい(が、面白い)ところか、と。

>>328

> それでは、“能動的”や“受動的”とは一体何を意味するのか?
> “能動的”を“環境に働きかける”と言うところで、そこには
> 暗黙に「主体」を想定しているように思われてならない。
> 「主体」を想定するということは結局、“意識”や“こころ”から
> 逃れられないのではないのか?

まさに、その通りです。それを超えることが、先の、

 知覚と行動の区別と一体性

の問題だろうと私は予想しています。それでも、結局、意識の(関心の、注意のwhatever!)カーソルを
どこにおいて科学的行動に勤しむかという問題に過ぎないのかもしれません。

以上の中で、〜のカーソルという言い方は認知的かもしれませんが、私の思考のレベルでそういう言い方しかできないので、
ただ表現上のレトリックだと今のところお考えください。ただ、上のような考察にとって、それがただのレトリックになるか否かは
かなり重要な分水嶺かもしれません。水は流れる方へと流れる。私にはフラクタルは数学的にしか関心を持てません、今のところ。

では、今日のクソレスを終了します。 with deep love from the space
自己フォロー補遺

>>336

> > そう考えると、知覚過程も運動も神経パターンに還元されることに違いなく、
> これは物への還元になっていませんか?

これはあなたのアゲアシをとっていると考えないでください。せっかくパターンと書いておられるので
おそらくソフトウェア的意味で言っておられると思っています。しかし、そうした「パターン」という語の
有無は容易に見過ごされるのが、現世の習いで、見逃せば、脳が行動を引き起こすという考えに
流れていきやすいかもしれない、という意味です。ただ、「パターン」という語は(私も使いますが^^)
基本的にどこかで曖昧な概念あるいは表現だと思ってはいます。これも私のこだわりにすぎません。

全くメタな情報です:

313−329の貴重なご意見に対し、私は330−340において駄見を述べました(339は誰の行為か不明です)。

両者にある共通性のために区別がしにくくなってしまっているとすれば、私が330を、
前置きなしに始めてしまったことに責任があります。陳謝しておきます。
342没個性化されたレス↓:04/08/29 19:14
うわっ、大ザル対決?
そして、誰もいなくなった。あ、11人いる?
>>330
> あなたの立場も行動主義でしょうか?
> それとも、そこまで限定しない科学としての心理学を考える立場ですか?

他人の“こころ”を含めて、適応すべき環境のより詳細な内的モデル化が
可能であれば、有用なものは何でも取り入れたいという立場です。

門外漢としては、概念の曖昧な術語に対しては困惑する可能性もあるので、
可能なかぎり科学的であることが望ましいと考えるのみで、
行動主義的な方法以外に科学的な心理学が可能であるのならば、
それを否定する意図はありません。
>>331
学習者がある情報(オペラント(刺激))に対して学習(オペラント行動)を行い、
その結果として、適応すべき環境をより詳細に内的モデル化できたときの
快感(強化子)を獲得し、強化されるかは随伴的であり確率的です。

確立操作が完了していない場合には問題が複雑となりますので、
学習者に対する学習への動機づけが成立して、そのような随伴性が確立されている
ことを前提とします。

教育者がある情報を学習者に提示するという行動(弁別刺激)を行い、
その結果として、学習者がその情報の一部もしくは全てを学習するかは、
随伴的であり確率的です。

教育者がある情報を提示するという行為は、
学習者の学習行動を強化する結果となるかも知れないし、
強化しない結果となるかも知れないし、もしくは、
学習者の学習行動さえも発生しない結果となるかも知れません。

私の意図した“契機”とは、より厳密に言えば、強化の“契機”
つまり“切っ掛け”となる可能性があるものです。
>>332
ミクロの現象の集合である総体が、
マクロの現象を形成することは自明かと思われますが、
ミクロの現象についての概念から
マクロの現象についての概念を形成することは
複雑系となるために困難を伴う可能性があります。

「状況」も「履歴」もそのようなマクロのものですが、
ミクロとマクロの障壁を乗り越えるべく複雑系の科学に正面から取り組むか、
障壁を乗り越えることは不可能と諦めて妥協するか、
複雑系の科学も混沌としていて、どちらが正しい方法かは私には分かりませんが、
個人的には複雑系の科学の成果を期待しています。

> 方法としては、確かに「もの」から始めなくてはならない。
> しかし、得られるものは「もの」と「もの」との関係としての「こと」ではないのか

木村敏を想起してしまいましたが、
概念とは、確かに“もの”と“もの”との関係です。

関係としての“こと”は飽くまで“もの”ではなく、
仮に“もの”として捉えてしまえば、“もの”が不明となり
科学的ではなくなる可能性を危惧しています。
>>333
> これは方法論的に脳科学を認めることなのでしょうか?

脳科学の研究においても行動主義的な方法論を採用するものはありますし、
認知心理学の中のコネクショニズムは脳科学の知見を無視しては
机上の空論になってしまうのではないかということです。

>>334
> そこでの「こころ」は従来一般にいうところの心でしょうか。

“記憶”を物質的痕跡として保持し、
環境との相互作用による“記憶”強化や“学習”の過程を担う
実体及びその状態の総称としての“こころ”を想定しています。

> 私は、しかし、オペラントとアフォーダンス両者には
> なんとも言えない共通性を感じる者の一人です。

久保田新ら『臨床行動心理学の基礎』(丸善, 2003)では
アフォーダンスを「手探りとしてのオペラント」として考えていますね。
>>336
> これは物への還元になっていませんか?

私は“こころ”の機能の少なくとも一部は
神経回路網におけるシナプス結合の総体としてのパターン
に還元可能なのではないかと考えています。

履歴として傾性として蓄積強化されたシナプス結合のパターンについて、
“学習”とは、適応変化としてのシナプス加重の変化であり、
“記憶”の強化とは、シナプス加重の強化である
というように。

> 例えば、上に書いたように神経パターンへ還元するなら、それは物の変化に
> 関心のカーソルが行っていませんか?

“こと”が“もの”と“もの”との関係であるならば、
“こと”の変化について、一方の“もの”の変化を先ず考えてみることが、
科学の常套手段ではないでしょうか?

> そうなると、昨今の脳科学と認知科学の奇妙な合体を思い出さされます。

よく分かりません。具体的にはどのようなことを指すのでしょうか?
350SLIP:04/08/29 23:58
>>345

> 他人の“こころ”を含めて、適応すべき環境のより詳細な内的モデル化が

上は行動主義的考え方と考えていいですか?内的モデルとはこの場合、具体的に何でしょうか?

> 行動主義的な方法以外に科学的な心理学が可能であるのならば、
> それを否定する意図はありません。
ああ、そうか。
自己厨か、ワシの目はごまかせんわ。
352SLIP:04/08/30 00:01
>>346
> 学習者がある情報(オペラント(刺激))に対して学習(オペラント行動)を行い、
> その結果として、適応すべき環境をより詳細に内的モデル化できたときの
> 快感(強化子)を獲得し、強化されるかは随伴的であり確率的です。

ここでも、内的モデルが出てきています。環境を取り込んだ形のモデルでしょうか?
また、強化子は快感といった感情なのでしょうか?

> 私の意図した“契機”とは、より厳密に言えば、強化の“契機”
> つまり“切っ掛け”となる可能性があるものです。

もう少し教えてください。ある意味では、それはすべての刺激ともとれます。
353SLIP:04/08/30 00:05
>>347

> 「状況」も「履歴」もそのようなマクロのものですが、

同じ地平でしょうか?つまり、物的なミクロと?
複雑系はそういうレベルという点ではなお一次元内に見えます。

> 個人的には複雑系の科学の成果を期待しています。

私もちょっと一緒に本などに書かせてもらいましたが、どうも世界が違うようでした。

> > 方法としては、確かに「もの」から始めなくてはならない。
> > しかし、得られるものは「もの」と「もの」との関係としての「こと」ではないのか
> 木村敏を想起してしまいましたが、

はい、私は彼の隠れファンかもしれません。

> 概念とは、確かに“もの”と“もの”との関係です。
> 関係としての“こと”は飽くまで“もの”ではなく、
> 仮に“もの”として捉えてしまえば、“もの”が不明となり
> 科学的ではなくなる可能性を危惧しています。

そうですよね。安心しました。
354SLIP:04/08/30 00:12
>>348

> 脳科学の研究においても行動主義的な方法論を採用するものはありますし、
> 認知心理学の中のコネクショニズムは脳科学の知見を無視しては
> 机上の空論になってしまうのではないかということです。

コネクショニズムについては、私はあまり脳科学だという印象を受けていません。
基本的に、ネットワークというソフトウェア的アプローチでは?
パーセプトロンを持ち出すつもりはありませんが。

> >>334
> > そこでの「こころ」は従来一般にいうところの心でしょうか。
> “記憶”を物質的痕跡として保持し、
> 環境との相互作用による“記憶”強化や“学習”の過程を担う
> 実体及びその状態の総称としての“こころ”を想定しています。

おそらく、それは私のイメージとは違います。

> > 私は、しかし、オペラントとアフォーダンス両者には
> > なんとも言えない共通性を感じる者の一人です。
> 久保田新ら『臨床行動心理学の基礎』(丸善, 2003)では
> アフォーダンスを「手探りとしてのオペラント」として考えていますね。

読みました。実はショックだったのは、あの本が私が今まで考えてきたことに
かなりよく似ていたからです。知覚・行動一体に触れているし、もう少しで
「或る統合」に行くのではないかという気がしていました。ですから、評価して
います。
355SLIP:04/08/30 00:19
>>349

> 私は“こころ”の機能の少なくとも一部は
> 神経回路網におけるシナプス結合の総体としてのパターン
> に還元可能なのではないかと考えています。

この点については意見を保留させてください。余りにも遠い話のような気がします。
コネクショニズムの評価があなたと違っているようだとは感じました。

> 履歴として傾性として蓄積強化されたシナプス結合のパターンについて、
> “学習”とは、適応変化としてのシナプス加重の変化であり、
> “記憶”の強化とは、シナプス加重の強化である
> というように。

確かに空間的および時間的加重というのは興味深い現象です。

> > 例えば、上に書いたように神経パターンへ還元するなら、それは物の変化に
> > 関心のカーソルが行っていませんか?
> “こと”が“もの”と“もの”との関係であるならば、
> “こと”の変化について、一方の“もの”の変化を先ず考えてみることが、
> 科学の常套手段ではないでしょうか?

いえ、そうは思えません。物から攻めるのもいいと思いますが、私は物からの
アプローチは現時点では諦めています。また、

ものともののかんけいとしてのことは、やはりものではないとおもうので、ことにせんねんしたいのです。

> > そうなると、昨今の脳科学と認知科学の奇妙な合体を思い出さされます。
> よく分かりません。具体的にはどのようなことを指すのでしょうか?

上のニュアンスを汲んでいただければわかるかと思います。
356SLIP:04/08/30 00:25
SLIPというハンドルは一次的なものだとお考えください。何処が誰だかわからなくなりそうなので。
PPPというハンドルを拝見したので、それよりはるか昔、SLIPというのがあったのを懐かしく思い出したのです。
300baudの世界ははるかに遠いですね。では、また。台風が迫っているとのこと、お元気で。
357SLIP:04/08/30 00:35
>>347

追伸

> 概念とは、確かに“もの”と“もの”との関係です。
> 関係としての“こと”は飽くまで“もの”ではなく、
> 仮に“もの”として捉えてしまえば、“もの”が不明となり
> 科学的ではなくなる可能性を危惧しています。

ここであなたは、私が「物と物との関係」を「事」としていることに
疑問を呈しておられるのでしょうか?もしそうなら、

こと は もの ではない

と私が考えていることだけはお伝えしておきます。
358SLIP:04/08/30 00:43
やはり>>350飛んで>>352の両方で気になったのですが、

 内的モデル、強化子としての快感といったお考えから、あなたは認知行動主義を考えておられるのだろうか?

と感じました。私の勘違いかもしれませんが。私はどうもまだ認知行動主義が許容できない古い人間(?)です。

さて、これから出かけねばなりませんので、ここで失礼致します。


359SLIP:04/08/30 00:51
>>341
> 全くメタな情報です:
> 313−329の貴重なご意見に対し、私は330−340において駄見を述べました(339は誰の行為か不明です)。
> 両者にある共通性のために区別がしにくくなってしまっているとすれば、私が330を、
> 前置きなしに始めてしまったことに責任があります。陳謝しておきます。

ここで

>>182−197 および >>330−340 と >>350−358 (excluding 351) SLIPハンドル

がSLIPハンドル使用者によって書かれたものだとしておきます。(多分。。)



ほれ、なんだ、他の奴らもなんか言えよ。大ザルどもの鞘当にもケチをつけるとか、うまそうに食いつくとか。
いつでもいいから。

361:04/08/30 04:14

(文部科学省所管)独立行政法人 放射線医学総合研究所(NIRS)
山本生体放射研究室
http://wwwsoc.nii.ac.jp/islis/belabo/belaboJ.htm

●科学技術庁の5ヶ年プロジェクト (1995年9月〜)

 科学技術庁 放射線医学総合研究所において、1995年9月より、
 科学技術振興費(5年間で1億円)による5ヶ年プロジェクト、
 官民特定共同研究「多様同時計測による生体機能解析法の研究」
 を行い、多くの実験を行いました。

 1.感覚遮断状態での対人遠隔作用実験
 2.感覚外情報伝達に関する脳波測定実験
 3.下意識に於ける未知情報伝達に関する聴覚誘発電位実験
 4.感覚外情報伝達に関する脳波測定実験(そのII)
 5.感覚遮断状態での対人遠隔作用実験(そのII)
 6.動物培養細胞に対するヒトの非接触作用効果検出実験系の検討

●多様計測による特殊生体機能に関する研究 (2000年6月1日〜)

 平成12年度より、科学技術庁交付金に基づく
 「試行的研究プログラム−新パラダイム創成に向けて−」
 がスタートしました。

 この研究の課題
 「潜在能力の物理生理学による実証的研究」のうち、
 当研究室では、
 「多様計測による特殊生体機能に関する研究」をテーマに
 研究を開始しました。
362:04/08/30 04:16

●量子脳理論と意識
 ハメロフ教授来日記念講演会
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/islis/belabo/semi98J2.htm

 共催: 文部科学省
 場所: 文部科学省 放射線医学総合研究所
 講師: スチュアート・ハメロフ教授、アリゾナ大学医学部教授

 ハメロフ教授は、25年間、ニューロンをはじめとする生細胞の中で
 蛋白質高分子のネットワークがいかにして情報を処理し、活動を
 制御するかを研究してこられた。

 特に、ニューロンの中の微小管が脳の活動の中で重要な役割を
 果たしていると考え、ロジャー・ペンローズ教授(オックスフォード大学
 数学教授)と共に、

 微小管における量子干渉の重ねあわせ状態が自己収縮を起こし、
 我々の意識の流れを作っているというPenrose-Hameroffモデルを
 提唱している。
363量子力学がひらく衝撃に満ちた未来:04/08/30 04:36

75年前、物理学者のニールズ・ボーアは「量子論に衝撃を受けない
としたら、量子論を解していない証拠だ」と言った。

今日では衝撃的な報道が氾濫し、だれもがショッキングということに
麻痺しているが、ミシガン大学の主催で開催中の量子論会議では、
この現代においてさえボーアの言葉が蘇るような衝撃的な議論が
続出している。

『第1回量子応用シンポジウム』(http://www.erim.org/qas2001)は、
「量子論の成果は21世紀の技術の発展を支配するだろうか?」という
疑問に取り組もうというものだ。

7月1日から3日まで(米国時間)開かれているこの会議の講演者の
顔ぶれから察するところ、上の疑問に対する答えは「イエス」と決ま
っているようだ。本当の疑問はむしろ、「イエス」のあとにいくつ「!」
がつくかという点らしい。

講演のおよそ半分は量子コンピューティングに関するもの。講演者は
オックスフォード大学量子コンピューテーション・センターのデビッド・
ドイチュ氏、ケンブリッジ大学のブライアン・ジョセフソン氏、米ルーセ
ント・テクノロジー社ベル研究所のフィル・プラッツマン氏といった著名
な面々だ。
364量子力学がひらく衝撃に満ちた未来:04/08/30 04:37

「脳は1000億のニューロン(神経細胞)でできているが、ほとんどの人は、
 1本のニューロンや1つのシナプスの相互作用が情報の基礎単位だと
 考えている。だが、たとえばゾウリムシのような単細胞生物を見てほしい。
 ゾウリムシも泳いだり、食べ物を探したり、仲間を見つけたり、生殖を
 行なったりとさまざまなことをする。それでも、標準的なパラダイムに
 よれば、ゾウリムシの個体は1つのスイッチにすぎないということになる」

1995年以来、ハメロフ氏とオックスフォード大学の数学者、ロジャー・
ペンローズ氏は、人間や動物の意識の本質は、ニューロンの奥深く――
つまりゾウリムシの個体内部――の量子過程の中にあるとする一連の
論文を発表してきた。

両氏の主張にはなお議論の余地があるものの、この理論が現実の成果に
つながるとすれば、人間の知性、人間の経験というものを理解するうえでの
次の大きな「量子飛躍」の踏み台は、脳のニューロンのごく小さな構造
である「微小管」にあるのかもしれない。
365量子力学がひらく衝撃に満ちた未来:04/08/30 04:37

「全身麻酔ガスは、非常に微妙な量子力学によって完全に、そして可逆
的に意識を消す」と、アリゾナ大学で麻酔学と心理学の教鞭もとっている
ハメロフ氏は語った。

「化学結合、イオン結合といったことは一切起こさない。ただ、とても弱い
量子力学的力によって麻酔は作用するのだ。つまり、つきつめて言えば、
脳は量子力学的な力で機能しているということだ」

ハメロフ氏の微小管理論は、量子薬理学の道をひらき、アルツハイマー
といった神経障害の治療などにも応用できるかもしれない。しかし、
ハメロフ−ペンローズ理論は意識そのものの謎に迫るものだと言われる
と、医療的応用の可能性すらも色あせて見えてしまう。

「夢、陶酔状態、幻覚、それにたぶん精神分裂状態も、われわれが量子
 的に重なった状態――情報が濃密になっている状態――にあるときに
 生じる。その量子の重なりが壊れると、それがわれわれの現実、知覚、
 感覚を決める。これが1秒に40回起こるとしたら、意識とはそれらがつ
 ながったものと言える」
366ペンローズとハメロフの量子脳理論:04/08/30 04:38

1998年の10月3日と4日、千葉県稲毛市と東京都の新宿区で、アメリ
カから来日したスチュアート・R・ハメロフ博士の特別講演会が開催され
た。その後、名古屋、大阪の各地で同様の講演が開かれた。

その目的は、来年国連大学国際会議場で開催される予定の「脳と意識
に関するtokyo'99」のプレコンファレンスであり、演題は「量子脳理論と
意識(Quantum Brain Theory and Consciousness)」であった。

麻酔科医で心理学科教授でもあるハメロフ博士は、アリゾナ大学のヘ
ルス・サイエンス・センターで半分は手術室での治療と講義に充て、
その半分は「意識のメカニズム」について研究を行ってきた。

千葉では科学技術庁放射線医学研究所の重粒子治療推進棟2階の
大会議室が講演会場にあてられた。翌日の東京講演は、新宿の工学
院大学の高層煉で行われた。講師陣には、玉川大学の学術研究所
量子通信研究部門の大崎正雄博士が加わった。演題は「量子情報
通信研究と意識コンピューターの展望」であり、生命科学、数理科学、
情報科学の接点を目指してという副題がついていた。
367ペンローズとハメロフの量子脳理論:04/08/30 04:40

ところで、脳量子理論は、一体どんな理論だろう。その話をする前に、
心と意識の問題に物理的アプローチを行った一人の科学者に触れて
おきたい。

それは1995年に『心への階梯(Starway to the Mind)』を記した非線
形力学の先駆者であるアルウィン・スコット博士である。彼はアリゾナ
大学数学科、デンマーク・リングビ−工科大学数理モデル研究所教授
で、「ソリトン」という非線形現象研究の第一人者でもある。

彼は脳細胞のニューロンは、単体で動くのではなく、集合体として働く
と考えた。そして、その集合体は非線形として働くため、心や意識が
階層構造を持つという認識を持っている。人工知能の研究からスタート
した機能主義的な考え方から導かれた結論は、脳の活動は、ある
アルゴリズムによって置き変える事が可能であり、原理的にはコンピ
ュータで再現することが可能であると考えた。

しかし、ペンローズはその考え方に真っ向から反論をした。ベスト・セラ
ーになった『皇帝の新しい心(The Emperor's New Mind)』(裸の王様
のパロディで、王様とは機能主義者達を指す)の中で、これらの機能
主義を徹底的に批判している。
368ペンローズとハメロフの量子脳理論:04/08/30 04:41

ペンローズによれば「意識」はアルゴリズミックでない。したがってアル
ゴリズミックなマシンであるコンピュータが、意識をもつことはあり得ない
というのが、この本の主題となっている。

彼は、その例として、数学上のアイデアを思いつく際の経験について
述べる。たとえば数学の定理というのは『発明されるのではなく、発見
されるものである』という。発見されたばかりの数学概念は、まず漠然
としたイメージで語られるのであり、厳密な形式的記述が与えられるの
は、その後だというのだ。

1989年、「意識は量子の波動から生まれる」、つまり「量子力学が人間
の意識を生み出す」という大胆な仮説を世界に広めたのは、ペンローズ
博士が最初だった。

彼の論文や著書「皇帝の新しい心」、「心の影」に記された共通の主張は、
心の動きには非計算的な部分があるに違いない。そして、人工知能の
実現性はなく、脳についての現在の理解は、不完全であるという考え方
であった。そして新たなパラメーター(量子重力論)を用いて量子論と
一般相対性理論の統合を唱える。

ペンローズの主張や理論を数学や論理学に精通していない一般人が、
その理論を理解し、素直に受け入れることは容易なことではない。なぜ
なら彼のバックグランドとなった数学や理論物理学の歴史的背景を熟知
した上で、彼のいわんとしている事を、解釈しなければならないからだ。

実際にペンローズは「心の影」に事あるごとに反論してきた科学者達
にでですら、議論の論点がずれていると指摘する。
369ペンローズとハメロフの量子脳理論:04/08/30 04:42

またペンローズは「数学的理解力は非計算的だと」いう彼の主張が、
しばしば数学世界だけの話であるという風に解釈され誤解されている
という。

彼の議論のポイントは、「もし数学において、我々が行う計算に収まら
ないことが存在するならば、それは計算外の事柄が実際に起こってい
るからだ」と、理論展開を行う。

そして、心や意識にある種の非アルゴリズム(計算手順)的な物理作用
が含まれている事を、彼独特の数学的解釈や新しいルールに従って、
まるでボクシングのジャブのように説明を繰り返す。

彼は、我々が棲むこの世界が、計算によって捉えられない様々な事象
が存在すると考える。それは認識力であり、質感であり、感情である。
これらは非計算の作用であると力説するのである。

その思考仮定の源には「ゲーテルの不完全性定理」と「チューリング・
マシン(Turing machine)」の問題があった。

この二つの定理は等価であり。ペンローズのいう「機械にできる事と」と
「人間にしかできない事」の理由の原点である。
370ペンローズとハメロフの量子脳理論:04/08/30 04:42

ゲーテルの不完全性定理とは、1930年に数学者のクルト・ゲーテル
が数学界に大波紋を投じた定理である。それは自分が無矛盾である
限り、自分が無矛盾であることを知らないだけでなく、その論理体系の
中には、真であるか否かを決定できない命題(定理)があるという数学
上の言明であった。

その定理のアナロジーとして、「エピメニデスのパラドックス(嘘つきの
パラドックス)」がある。ある時クレタ人の古代ギリシア人である哲学者
エピメニデスが、「クレタ人は嘘つきだ」と言ったとする。もしこの「言葉」
が真実であれば、自分自身が嘘つきであることになり、その言葉も信用
できない。一方これが嘘だとすれば、クレタ人は正直という事になり、
嘘をついたエピメニデス自身が、クレタ人であることに反してしまう。

つまり、エピネデスの言葉が、正しくても、嘘でも、自分自身の真偽を
確かめようとするとき問題が生じてくるという考え方なのだ。これは一般
に「自己言及のパラドックス」といわれている。 これらの定理は、数学
とは完全に論理的で、矛盾がまったくないと信じていた当時の数学界に
大きなインパクトを与えた。

またチューリング‐マシンとは、イギリス、オックスフォード大学の数学者
アラン・チューリングが、1936年に提案した普遍的計算機の数学モデ
ルで、有限記憶媒体とその外部記憶媒体として、一次元無限長のデー
ター記憶テープで構成されているものである。

この装置はテープの長さに制限がなく、仮にある解法が存在するならば、
マシンによってすべて解けるはずだと考えを基に仮想の装置である。
しかし、任意のチューリングマシンに空白のテープを与えた場合、その
マシンが結果的に停止するか、つまり解が与えられるかどうかについては、
それを決定できるマシンは存在しないこともチューリング自身が証明して
いる。
371ペンローズとハメロフの量子脳理論:04/08/30 04:43

つまり、ペンローズは「数学によってのみ、<意識活動の一部分は計算
できないことを証明できる>可能性がある」と、言葉は控えめであるが、
強く確信しているのである。

そして人間の意識はこれらの問題を超越している。従ってコンピューター
に意識は生まれないと考えるのである。

もちろん彼は夢想家ではなく、神秘主義者でもない。

彼の議論は数学的基盤に基づいて、人間はただの機械ではないことを
証明し、さらに「量子重力理論」を中心に、医学、心理学、哲学、生物学、
天体物理学等、あらゆる分野の科学者達を巻き込んで、脳と意識の問
題について、量子力学の分野から革命を起こそうとしているのである。

ペンローズは始め脳細胞(ニューロン)内部で、何らかの量子力学的
作用が生じる結果、意識が生まれると推測した。脳細胞どうしは電気的
なインパルス(信号)を交換することによって情報処理を行う。そして
これらの信号は、無数の異なったパターンが量子力学的干渉によって
生じると考えたのだった。だかこの仮定には大きな問題があった。生体
の1個の細胞には、活動的な分子と原子が満ちあふれており、それらが
出す熱的なノイズ(背景雑音)により、量子力学的作用は、簡単にかき
消されてしまうはずである。ペンローズは、すぐにジレンマに落ちいって
いたしまったのだ。

そこに登場したのが、ハメロフのニューロンの微小管の研究である。
372ペンローズとハメロフの量子脳理論:04/08/30 04:44

微小管は8ナノミクロンと4ナノミクロンのチューブリンという二種類の立
体構造を持つ蛋白質からできている。チューブリンは変形した空豆状の
格好をしていて、αとβという二つの部分から成り立つ。それが管の円
周部分に13列並び、積み重なって微小管が形成されているのである。

微小管の内部では、チューブリンが2つの状態を行ったり来たりしており、
これがセル・オートマトンのように振る舞い、微小管に沿って複雑な信
号を走らせることになる。この仮説に従うと、その配座の状態は質量運
動を生じる。つまり、これがペンローズが指摘する量子系の干渉に相当
するのである。

一般の科学者や人工知能の研究者達は、脳は100億個のニューロン
というスイッチが繋がったものであると考えている。

ところがハメロフに言わせると、シナプスを調整したり実際の情報処理
を行うためには100億台のコンピューターが必要だという。

ではそのコンピューター部分はニューロンのどこにあるのか。その答え
が微小管なのである。

また微小管で量子干渉が起こっているという仮説はは検証が可能であ
るという。
373ペンローズとハメロフの量子脳理論:04/08/30 04:45

その理由の一つは1981年にフランスの物理学者アラン・アスペが偏光
させた2個の光子使って、「非局所的な量子干渉」が起こることを実証し
ていることであり、この種の実験を微小管(チューブリン)で、ある条件を
設定して行うことを博士は提言している。

そして、ギャップ結合で繋がった、数千数百という異なるニューロン群の
チューブリンで、光子を観測することが、マクロスケールでも量子干渉が
起こっているという仮説の検証となるというのである。

実際の量子干渉は3.5ナノメートルという長さのギャップ結合で起こっ
ているらしいとの予測をハメロフは立てている。つまり、電気的なギャッ
プ結合と同時発火する皮質ニューロン・ネットワークとの関連性が証明
できれば、意識の事象に関与していると説明できるというのだ。

一方、日本でもノートルダム清心女子大学情報理学研究所講師の治
部眞里女史がギャップ結合で繋がった40ヘルツの神経ネットの存在を
予言している。

これらの実験は、ペンローズの主張(重力量子論)や他の科学者のまっ
たく異なる研究から得られたデーター(特に脳内における40ヘルツの
振動の話)と一致するらしい。

それ以外にもハメロフは、PETを使った実験も計画中とのことである。

また、前述の治部女史は同研究所所長の保江教授と共著「脳と心の
量子論」を書いているが、脳細胞の水の電気双極子の凝集場が、
電磁場の波動運動とシンクロしてダイナミカルな秩序を生み出すという
仮説を立てている。
374ノーベル賞物理学者ブライアン・ジョセフソン講演:04/08/30 04:50


(1998年11月 早稲田大学)

第二回 意識・新医療・新エネルギー国際シンポジウム

 オープニングレクチャー
 「超常現象とプラトン世界」
 (ノーベル賞物理学者 ブライアン・ジョセフソン)


オープニング・レクチャーをさせていただきまして、ありがとうございます。
このシンポジウム組織委員会の皆さんに感謝いたします。

私はケンブリッジ大学物理学科にいる普通の科学者です。由緒ある組織
ですが、私の興味はそれほど皆さんには理解されているものではないと
思います。

私は思っているほど科学者は世界を理解しているわけではないという
ことがだんだんわかってきました。いろいろ研究しているというわけでは
ありませんが、私は物の働きを理解しようとしています。

しかし、超常現象に全く出会ったことがないというわけではありません。
まず私の個人的な関わりから説明したいと思います。
375量子と超常現象:04/08/30 04:51

ケンブリッジ大学トリニティカレッジの同僚ジョージ・オーウェンは遺伝学
を勉強していました。しかし彼はポルターガイスト現象、幽霊屋敷、超常
現象に大変関心があり、自分の時間にそれらを研究していたのです。
彼は私に超常現象について話してくれまして、それで私はそれらのもつ
可能性にとても興味をもったのです。

とても興味深いのは超常現象は量子の世界に共通する点です。そして
これらの超常現象は必ずしも非科学的ではないと思いました。科学者も
かなり変わったことを発見していたのです。

ジョージ・オーウェンはその後トロントに移り、数学の博士になりました。
トロントのサイコ・リサーチ学会の長になりまして、彼は私をサイコキネ
シスの学会に呼んでくれました。そこではサイコキネシスの学会論文の
他、様々なデモンストレーションが行われまして、マシュー・マニングは
いろいろな変わったことを見せてくれました。

彼がコンパスの針を手にかざすと、コンパスの針は動き始めました。
もしかしたら磁石を使っていたのかもわかりませんが、私は彼を信頼の
おける人物で物を動かす力をもっているのではないかと思いました。
彼の説明によると、身体の中にエネルギーを集め、そのエネルギーを
指の先に集中させて、動かしたい物の上に手をかざすだけで動かすこと
ができ、また金属も曲げることができるというのです。彼は私の持って
いた鍵を曲げました。その鍵をしばらく手の中に持ち、机に置くと、曲がり
始めました。

これはトリックではできるものではないと思いました。私の鍵はとても
頑丈な物だったので、トリックで曲げるにはとても難しかったと思います。
信じられない人もいるでしょうが、私はこれらの能力は実際あると確信
しました。
376超常現象は実在するのか?:04/08/30 04:51

この学会で皆さんに披露するのは私のものの見方です。超常現象に
批判的な科学誌「ネイチャー」のような現状維持の人たちは、名前を
挙げるならば、スティーヴン・ワインバーグなどが思いつくのですが、
彼なんかはテレパシーに関する論文など読もうともしません。

私の研究についてもう少しお話しますと、私自身こういう超常現象を
起こすことができたことがあります。

この分野にはかなり否定的なリチャード・ワイズマンが学生の前で
テレパシー実験のデモンストレーションをしました。彼は学生たちに、
一人の学生にしか見えない絵をテレパシーで当てさせようとしました。
私はその学生の心に統合しようとしたのです。するとその瞬間、頭の
中に一瞬絵がよぎったのです。いくつかの線と壁の絵でした。講演者
がいくつかの絵を見せたのですが、その絵の一つは私が見た絵と
似ていました。講演者が私たちにその学生が見ていたのはどの絵
なのかと尋ねたので、私は一枚の絵に手を挙げたのです。講演者は
OHPの透明シートを逆に向けていましたので、実際に学生が見ていた
絵は私が一瞬脳裏で見たものと同じものでした。私は自分が特に
テレパシーがあると思ってはいませんが、このような実験でテレパシー
が実在することを実感したのです。

私自身に起こった不思議な体験、他の人たちが体験したことなどは、
超常現象の実在を私に実感させるには十分でした。

超常現象がナンセンスだという人も多いのですが、現在は説明でき
なくとも、将来的に科学がこういったものを証明することになるでしょう。
377ネイチャー誌と超常現象:04/08/30 04:53

実験によって出た証拠をいくつかお見せしたいと思います。これはこの
道の権威の方々によって行われた実験なのですけれども、テレパシー
実験の結果です。

一つ難しいことは、超能力というのは統計的なものが多い。つまり実験
を何回も行わなければ実証することはできないということです。かなり
多くの実験を積み重ねなければ、データが集まりません。でもこの現象
を信じない人はそういう実験をしたがらないのです。

成功例は偶然に過ぎないということも多いのですが、積み重ねられた
結果はただの偶然では説明がつきません。つまりテレパシー実験の
結果はテレパシーの存在をかなり証明するものです。

これはサイコキネシスの同じような実験結果なのですが、サイコキネ
シスは精神を使ってものごとを早めたり、遅らせたりすることなんです。
超常現象における科学的実証はこういった実験例においてなされて
いるのです。

このような証拠で科学者も超常現象を真実だと認めるのではないか
と思うのですが、残念ながらこのような結果を科学的に認めていただく
のは難しいようです。

私がお見せした二つのスライドは、ディーン・ラディン先生の著書「意識
する宇宙」(The Conscious Universe)から抜粋したものです。

これはかなり学術的な研究に基づく本で、超常現象を実証する確固
たる研究なのですが、ほとんどの学術誌に無視されております。
378ネイチャー誌と超常現象:04/08/30 04:54

ネイチャー誌は無視はしませんが、その代わりに欠点を見つけ、この
本が間違っているということを記事にして出版しようという結論に達し
ました。ネイチャー誌は以前、ホメオパシーに関してもこのような否定
的な結論を出したのですが、今回はディーン・ラディンの著書に決定
的な欠点があると批判しました。統計分析の権威I・J・グッドに頼んで
ラディンの本の書評を書かせたのです。

著者が3300という結果に到達し、書評者グッドが13とか8という数字
であるべきだといったとすると、この数字は都合のよい結果だけ出した
ことになります。ラディンの結果を間違っていると証明したといっても、
実は書評者が意味をわかっていなかっただけかもしれません。

ネイチャー誌はグッドが間違っていれば、その訂正記事を載せなくては
ならないのですが、不思議にもネイチャーの編集者はその訂正記事を
出さずに、ラディンの本に決定的な欠陥があると読者に思わせ続けた
のです。編集者はなぜその訂正を行わなかったのか? それはわから
ないのですけれども、その後かなり時間がたって訂正が行われました。
379ネイチャー誌と超常現象:04/08/30 04:54

ネイチャー誌の犯した間違いについて、私そして私以外の人たちも含め
論じた結果、ようやく訂正記事が出ました。ネイチャー誌はそろそろ訂正
を出そうと思っていたんだというふうにいいましたが、ラディン博士による
手紙の他、書評者グッドの手紙も掲載しています。

グッドは科学的ではないコメントをたくさん述べ、ラディンを激しく攻撃し
ました。ラディンは本の中でそうとうわかりにくいことを述べ、そしていくつ
かの点を故意に抜かしていたと攻撃したのです。ネイチャー誌は最後
までこのラディンの本が適切なものではないと読者に思わせたかった
のでしょう。

近い将来、私のいくつかの論文を掲載してくれたハイエデュケーショナル
・サプリメント誌にネイチャー誌とラディン博士とのこれらの経緯を発表
します。

正統派科学が否定することが実在すると出版されると、たとえばネイチャ
ー誌はこのように行動するんだという経緯を公表する記事が間もなく
出るというわけです。
380超常現象と非局所性:04/08/30 04:55

科学の変化について話を移したいと思います。

初めに述べましたように、科学でも様々な変化が起こっていまして、
いずれ超常現象について科学的な説明がなされるのではないかという
希望が見えてきました。

私が当初超常現象に興味をもったのは、トリニティでジョージ・オーウェン
氏と夕食をとりながら話していたとき、量子力学で起こっている不思議な
現象にかなり似ていると思ったことに始まります。

量子力学は二つの全く同じシステムが全く同じであり、全く違うといった
性質をもっています。普通の世界では全く同じというものはありません。
かなり近いものはありますが、そしてかなり違うものはありますが、量子
力学では二つのものは全く同じというようにいえます。

原子スペクトルでいくつかの線が抜けているということもありますが、
私が当初興味をもったのはそのようなところにあったのです。
381超常現象と非局所性:04/08/30 04:57

超常現象でよくいわれるのが非局所性(non locality)です。量子論に
よくこの言葉が出てきます。

学生の講義ではG、H、Z(グリーンバーグ、ホーン、ゼイリンガ)という
三人の名前のイニシャルがついた実験のことを話します。一つの粒子
が非局所的作用をもつということが仮定されないと説明がつかないこと
になるわけです。

ジョン・ベルは1964年に量子論には通常の物理学では説明のできない
ものがあると証明しています。すなわち何らかの関係が遠隔地において
作用していることが保証されたというのです。

これはいってみれば超常現象的なものなわけで、これが科学の分野
から出てきたのです。それが古典的な物理では全くないということは
非常に驚くべきことではないかと思います。アインシュタイン他二名の
研究者が、一つの系が二つに分岐するところで奇妙なことが起こって
いると報告しております。

通常の場合にはノイズが存在し、従ってものを見ることができなくなる
可能性があるのですが、別の形では自然の振る舞いが全く異なって
しまって、通常のものとは違う現象が生ずることがあり得るという説明が
可能になるわけです。
382量子テレポーテーション:04/08/30 04:59

科学者がこの理論を理解することができれば、もしかしたら実際に超常
現象を取り出すことができるかもしれません。この分野は急速に発展
しておりまして、量子情報という考え方が出て参りました。理解すること
のできない状況についても説明されるようになってきました。計算して、
その効果を取り出し、実験で確認できるのです。

この中でちょっと奇妙なことをお話ししましょう。それは量子テレポーテー
ションです。テレポーテーションは物を一つの場所からもう一つの場所に
移動させることですが、お借りした知人の講義資料によりますと、物を
一つの場所からもう一つの場所へと実際に運ぶことなく、移動することが
できることを示しています。

FAXですと、読みとった信号を別のところに伝達して、そこのプリンター
が同じものをコピーして、プリントアウトするわけです。これを私たちは
実際に使っています。この場合は一枚の紙でやっていますが、たとえば
電子を一ヶ所から別の場所に移動させ、完全なコピーをしたいとしましょ
う。FAXの方法論ですと、うまくいきません。紙に書かれている情報は
読みとれても、電子という粒子の状態を正確に読みとることはできない
のです。従って電子の移動は同じ方法論ではできないということになり
ます。

チャールス・フェネット他数人の科学者が非常に奇妙なやり方ですけれ
ども、電子の移動の方法を考えました。一つの系を二つに分けて、観察
結果の情報を移動させる。量子力学の非局所性を使って移動させた
観察結果の情報をもとの系に復元させるというわけです。

こういった量子力学の方法は実験室で検証されてきていまして、これは
神秘主義的な現象であって、超常現象的なものに関わりがあるのでは
ないかと思われます。この量子情報についてはより理解を深めていく
必要があります。
383量子論と心の場:04/08/30 04:59

それではちょっと別の観点、カリフォルニア大学バークレー校のヘンリー
・スタップの提唱する量子論の考え方を見ていきたいと思います。

スタップによりますと、量子は「心」の状態に関わり、見る度にその状態
が変わるのは量子の状態変化が実際に「心」の作用で引き起こされて
いるからだというのです。

つまり古典的な物理学では「心」の入るべき場所はないのですけれども、
量子論の場合はそうではないと主張しています。量子論は物理学である
けれども、「心」を入れることのできる全く新しいものであるというのです。

そして知識というのは自然の不可欠の宇宙部分であり、量子論の知識
は自然の不可欠の構成要素ということを私たちに伝えるものであると
いう提起をしているのです。
384複雑系:04/08/30 05:00

量子論はそれくらいにしまして、それ以外の科学の分野における最近の
展開について少しご紹介したいと思います。それは最近展開をみた分野で、
超常現象に関わり合いのある複雑系(complexity)と呼ばれるものです。

現在その理解は深まってきていますが、必ずしも全ての科学者が理解
しているわけではありません。科学は非常に大きな分野ですから、一人
の専門科学者が他の分野に通じているわけではないので、複雑系という
考え方について知らない科学者も多くいると思います。

その提唱されている一般的な考え方というのは、非常に複雑な系がある
ときにはこれまでとは異なる科学的体系が必要なのではないかという
ことです。それではこの説明を少ししてみたいと思います。

科学がどう機能するかをみますと、研究したい系について科学的な記述
を行う必要があります。光については電気と磁気で、物質については
電子とか核といった観点から記述することになります。そして数学的記述
を使って、理論を創っていきます。それに基づいて予測をしていきます。
簡単に申し上げますと、これが基本的な科学の在り方となるわけです。

しかしロバート・ローゼンは「ライフ・イットセルフ」という本の中でこのよう
に述べています。「一つの自然を研究するような方法論は特に複雑系を
対象にしている限りうまくいかない可能性がある!」と。そしていろいろな
方法で記述する可能性があるということを指摘しています。

ということは実際にどの記述を使うのが適切なのかわからない場合が
あるということです。単純系では曖昧性はありませんが、複雑系は
基本的には非常に曖昧なものです。
385複雑系:04/08/30 05:00

カオスという考え方もあり、バタフライ効果はよく知られております。蝶の
羽ばたきのような微小な変化が非常に大きな影響を及ぼす可能性が
あり、予測がしがたいことを意味します。

複雑系においても予測はなかなか難しく、何らかの現象が起こる可能性
があります。全く予想外のことになる可能性がありますが、それは科学に
反することではなく、私たちの科学的方法に疑問を投げかけているので
す。すなわち複雑系は様々な形で語ることができるものなのです。

複雑系の理解には組織化あるいは関連性といった、また違った観点を
もつ必要があります。いわゆる普通の古典的な原則は適用されないと
いうことです。

たとえばゲノム解読プロジェクトがありますが、これはもしかしたら人間
が予想しているほど成功をおさめないかもしれません。

つまり生命体というのは非常に複雑であって、遺伝子の観点で完全に
理解できてしまうような対象では全くない、ということが明らかになるか
もしれないからです。
386ガイア:04/08/30 05:01

複雑系の一つとしてガイアという考え方があります。ガイアとは地球を
一つの有機体ととらえる考え方です。この考え方の基礎にあるものは、
その対象が生命体だということだけではなくて、環境の中における生命
体について思考する必要があると提唱することです。

生命体は単に環境を一時的に占拠するものではなくて、さらには環境
を変化させ、その生命体にとってよりよいものへと変化させうる力をもつ
ものであるというのです。

ジェームズ・ラブロックはこのように提唱していますが、実際に生命体が
環境に影響を与える実証的事実があるのです。たとえば海洋生物が
大気の成分を変え、気候を変動させる可能性があることは実証されて
います。これは単に偶然によって起こるわけではなく、生命体が進化し、
その過程でどういったことが好ましいかということについて学習してゆく
わけです。このような理論は馬鹿げているといわれましたが、今では
受け入れられるようになってきています。

これは通常の科学の方法論には矛盾するものです。私たちはものを
分断することによって研究するわけですから、ガイアのようにむしろ
全体を対象にしたもののとらえ方は全くアプローチが違うのです。
387クレアヴォイアント・リアリティ:04/08/30 05:02

似てはいますが、もう一つの別の考え方が非常に重要なある本の中で
説明されています。これはあまり注目を浴びてきませんでしたが、大変
重要な本だと私は思っております。

ルシャンの著書「クレアヴォイアント・リアリティ(透視的現実)」です。
このルシャンの考え方は大変面白いものです。

科学者は現実に対してあるものの見方をしていまして、私自身研究して
きてよくわかっています。しかし神秘家や超能力者は現実の考え方が
全く異なっているということをいうのです。

科学は部分と部分が相互作用をもつと考えていますが、これに対して
より大きな全体像があると想定する考え方もあります。これは科学者が
通常考えてきたものではありませんが、複雑系の理論を考えますと、
もしかすると実際に自然の作用しているその在り方というのは、この
全体論的なものかもしれないと考えざるを得ない。

すなわち全体というものがあるのですが、私たちはそれについて知ら
ないだけなのかもしれません。何らかの統御する単位があって、そこで
統御されているものが実際に私たちの目にとまるだけなのかもしれない
のです。

従って、科学の進むべき道、そしてルシャンのいう神秘家の世界には
共通するものがあると思うのです。
388プラトン世界:04/08/30 05:03

ちょっとプラトンの世界にも触れたいと思います。プラトンの世界とは
何でしょう?プラトンによれば、私たちが目に見ることのできない形態を
この真の世界はもっているというわけです。

ロジャー・ペンローズは最近、私たちは数学的な真理にどのように到達
するのかという関連で論文を書いています。プラトンのように、ペンロー
ズは別の異なる世界との接触によって数学的な真理を知るのだと考え、
実証しようとしたのです。新しい過程を創ることなしに数学的仮説を証明
することができるといったのですが、いろいろな人がその方法が間違っ
ているといいました。しかし私は、その方法論は分かりませんけれども、
結論は正しいのではないかと思っています。

実際に数学がどのような作用をもっているかを考えますと、私たちは
過ちを犯す存在でもあるということを忘れてはいけないわけで、真理との
接触がある中で、精神を正しい適切な状態におくことができなかった故に
ミスを犯すと思うわけです。つまり真理に関連した特定の特性を得るため
には、特定の精神状態に自分をおかなければならないということになると
思います。
389プラトン世界:04/08/30 05:05

この数学の問題は音楽との関連で解決することができるのではないか
と思います。そこで私は音楽の専門家との話し合いを始めたわけです。

簡単にエッセンスだけを申しあげます。心理学者の使っているような理論
では音楽を説明することができません。音楽は非常に根本的なところに
触れるものがあり、基本的には非常に基礎的な言語であって、プラトン的
な世界がこの言語に反応するのだろうと思うわけです。

私たちはおそらく第一歩として、音楽とは何かという理論を構築し、展開
することができるはずだと思うのです。プラトン的な世界で音楽が精製
されるとする聖アウグスチヌスに反対する理論も最近出てきております。

この会議は科学者が通常拒絶しがちな考え方をテーマにしておりますが、
科学の向かう方向性を見ますと、おそらくはこういった考え方もとらなく
てはならないというところにきていると思います。

数年の間に科学と超心理学との橋かけができてくるのではないかと
期待しております。

以上です。ありがとうございました。
390:04/08/30 05:10

(これは1998年11月に、早稲田大学で行われたジョセフソンの
 講演内容である。「意識が拓く時空の科学」(2000)に所収。)

その他の著書:

「量子力学と意識の役割」(1984)
 ジョセフソン,カプラ,ボールギャール,マトック,ボーム
「科学は心霊現象をいかにとらえるか」(1997)
 ジョセフソン、茂木健一郎訳
391:04/08/30 05:11


ブライアン・ジョセフソン (Brian D. Josephson)


ケンブリッジ大学物理学科教授。同キャベンディッシュ研究所
濃縮物質理論グループ・精神-物質統合プロジェクト所長。

ジョセフソン効果(薄い絶縁体膜を挟んでサンドイッチ構造にした
超伝導体における電子対のトンネル効果)を理論的に予言したことで、
(『理科年表』「物理学上のおもな発明および発見」1962年)
30代でノーベル物理学賞を受賞。

その後、デヴィッド・ボーム(ロンドン大学教授)らと共に、
意識と科学の問題を研究。

1990年以降、電圧標準と抵抗標準はそれぞれジョセフソン効果と
量子ホール効果を用いて表現されている。
392:04/08/30 05:14

小久保秀之(1995)は日本超心理学会第27回年次大会シンポジウム
「21世紀の超心理学を考える」において、物理学の超心理学に対する
貢献可能性としてカオスと量子力学の研究が注目されると述べている。
すなわち、

『カオスの微小効果の指数関数的時間発展は,超心理学的効果の特徴を
 説明するのに 適当かもしれない。量子力学では従来からある観測問題
 だけでなく,メゾスコピック系の物理が注目されている。また,量子生物学
 や意識の量子力学モデルなどは,急速に研究者の数が増えつつある』

というのである。超心理現象に対する量子力学的アプローチは有望である
という印象がある。また、小久保(1995)は最近の生物学的研究において、
通常の5感以外にさまざまな方法を使って生物は情報を伝達していること
がわかっていると述べており、理論的には量子力学的効果が生物レベルで
発生していることが検討されるようになってきている。



2001年2月17日から19日、神奈川県葉山町の湘南国際村において、
文部科学省の外郭団体である科学技術振興事業団主催の異分野研究者
フォーラム「心と精神の関与する科学技術」が開催されている。

文部科学省は、将来的には恒常的な専門教育・研究機関である
「潜在能力科学研究所」や大学院・大学の設置も射程においた、
わが国のニューサイエンスの拠点づくりも構想しているという。
393科学のルーツをたどって:04/08/30 05:30

広く超常現象研究の起源は,中世ヨーロッパのルネサンスにさかのぼ
れる。16世紀から17世紀にかけて,魔術やオカルト,錬金術の類がさ
かんに研究された。

この時代は同時に,今日の科学のルーツでもある。ガリレオやニュー
トンやボイルが自然科学への道筋をつけたのもこの時代である(ニュー
トンとボイルは錬金術にも手を出していたが)。

今日では哲学者として知られる,デカルト,ホッブズ,スピノザ,ライプ
ニッツらも,こうした時代において,「自然哲学」から「自然科学」が
生まれるのに貢献した。

いわば,「科学」と「擬似科学」を区別する「境界設定」がなされ始めた
ということだろう。その境界によって,超常現象研究のほとんどは科学
から排除されるという歴史をたどる。

超心理学のルーツは18世紀のメスメリズムである。ウィーンの医師ア
ントン・メスメルは,「動物磁気」という一種の生体エネルギーによって
我々の健康が支配されるという理論に基づき,磁石や手かざしによっ
て治療を行なった。そうした治療の過程でトランス状態になる患者が
現れ,たとえば無痛手術にも応用されたという。これはまさに今日の
催眠の起源でもある。

一方,超心理学上の興味は,このトランス状態の患者がしばしば高度
のESP現象を起こした,と報告されている点にある。
394超心理学のルーツ:04/08/30 05:34

超心理学の基本的方法論は,19世紀の心霊主義(スピリチュアリズム)
のなかで培われた。心霊主義は,人間は死後にもその魂が引き続き
存在し(これ自体は古くからの伝統的考えである),ときには生者がそ
の魂と交信できるとする考え方である。交信の可能性を初めて主張した
のは,18世紀のスウェーデンの予言者,スウェーデンボルグである。
彼は,歴史上の人物の魂と交わったとして,教義を広めた。

19世紀には,誰でもが交霊会を通して魂と交信できるという考え方が
一般的となった。交霊会では,通常「霊媒」と呼ばれる「特異能力者」が
鍵となり,死者の魂からの交信を受けたり,テーブル浮遊や物資化現象
を起こしたりしたという。交霊会において,かなり大掛かりで奇妙なPK
現象が報告されたために,多くの科学者を巻き込んだ心霊研究へと
展開していくのである。

1882年には,最初の学術団体である心霊研究協会(SPR)がロンドン
に設立された。会長はオックスフォード大学の倫理学の教授,シジウィ
ックであったが,評議員には,著名な科学者が多数,名を連ねた。テレ
ビ表示装置の原理を発見した物理学者のクルックス,ダーウィンと平行
して進化論を唱えた博物学者のウォーレス,ノーベル物理学賞を受賞
したアルゴンガスの発見者レイリー卿,同じくノーベル物理学賞を受賞
した電子の発見者トムソンらである。続いて,ニューヨークに米国心霊
研究協会(ASPR)が,パリに国際心霊研究会が設立された。アメリカ
では,ウィリアム・ジェームズやガードナー・マーフィなどの著名な心理
学者が,フランスではノーベル生理学賞を受賞したシャルル・リシェらが
研究を推進した。リシェは実験に初めて統計的分析を導入した。

1882年からの40年間ほどが,この種の研究の社会的認知が歴史上
もっとも高まった時期であった。しかし心霊研究は,交霊会の事例を積
み上げるものの,さしたる発展が得られず(ときにはインチキが指摘さ
れ),世代交代とともに著名な科学者の参加も次第に減っていってしま
ったのである。
395ライン革命:04/08/30 05:36

1920年代からの停滞期を救ったのがJ・B・ラインであった。

1920年代からおよそ30年間,アメリカの心理学界はワトソンの提唱する
行動主義心理学に席巻される。行動主義心理学とは,刺激と行動の対
応関係を探れば,人間の心的活動の究明には十分であり,心の中の
状態などは一切問題としない心理学であった。これにより心理学は,
旧来の人間の内観報告による研究から,ネズミを使った行動の条件づ
け学習の研究へと,大きく方向転換した。同時に統計学の手法が導入
され,実験心理学の方法論も広く普及した時期でもあった。こうした時
代背景から見ると,ラインが超心理学の実験研究方法をこの時期に確
立したのもうなずける。

ラインは植物学の研究者としてウエスト・バージニア大学にいたが,19
28年,心理学者のマクドゥーガルの招きで,デューク大学に赴任した。
マクドゥーガル自身も心霊研究に力を入れようと,前年にハーバード大
学からデューク大学へ転勤してきたばかりであった。ラインは交霊会に
参加してはみたものの,その研究方法には疑問を抱いていた。そこで,
カード当てを繰返してその結果を統計的に分析する方法で,新たな研
究路線を模索した。トランプ当て実験などはそれ以前にもあったが,
ラインは5種類の図柄を印刷したESPカードを開発して,おもに一般人
を対象に実験を行なった(図柄は同僚のゼナーによってデザインされた)。

分析の結果,ESPの存在が有意に示されたのである。ラインは1934年,
文字通り『ESP』という著書でその結果を発表し,世界の注目を集めた。
「超心理学(parapsychology)」という言葉もこの頃から使われ始めた。

1937年には,マクドゥーガルとラインによって,超心理学誌(JP)という
論文誌の発行が開始され,デューク大学が世界の超心理研究の中心
地となっていくのである。なお,ラインの研究資料や書簡など25万点は,
約700箱に収められてデューク大学パーキンス図書館特別収集部門に
保管されている。
396超心理学の展開(1960年代〜1980年代):04/08/30 05:37

1965年にラインはデューク大学を退官し,自ら設立していたFRNM(The
Foundation for Research into the Nature of Man)という財団で研究を
続ける。

また,1957年に設立されていた超心理学協会(PA)は,1969年,ガー
ドナー・マーフィーらの尽力で全米科学振興協会(AAAS)に登録され,
学術団体として認知される。

そのころには,超心理学の研究拠点は全米各地に拡大していた。それ
に伴って,ライン流の画一的な実験方法から脱皮し,新たな方法論を
模索する動きが現れた。マイモニデス医療センターで行なわれたドリー
ムテレパシー実験,スタンフォード研究所などで行なわれたリモートビュ
ーイング実験,プリンストンの精神物理学研究所(PRL)などで行なわ
れたガンツフェルト実験などは,どれも被験者に自由に内観報告させる
ものである。

心理学の分野では1950年代に「認知革命」が起きており,それまでの
行動主義心理学から,認知心理学へと方法論の転換がなされていた。
行動を引き起こす心の内的状態(あるいは脳状態)を想定し,コンピュ
ータモデルでもって人間の心的働きを機能的に解明しようという方法で
ある。超心理学の分野にもそうした影響が及ぼされたと見ることができ
よう。

またこの時期には,変性意識状態との関連性など,PSIの特性に関する
多くの研究がなされた。そうしたデータが集まるなかで,PSIの機構を説
明しようとする理論構築の試みがされ始めた。一方では,懐疑論者たち
の批判も最高潮に達し,CSICOPという懐疑論者の団体も設立された。
397現代の超心理学(1990年代以降):04/08/30 05:39

1990年代に入ると,コンピュータ技術の発展により,超心理学実験も
コンピュータシステムによる自動化がなされてきた。

生理学指標の測定技術や乱数発生器の技術も一般化し,PSIが存在
するという有力な証拠を提示する実験手法が確立されてきた。

統計学の「メタ分析」が超心理学に導入され,統計学的な証明も強固
なものになってきた。

さらには,新たなシステム論的理論も提案され始め,理論的な進展の
兆しが見えてきた。

超心理学の研究コミュニティーは,最近のアメリカではやや縮小ぎみ
であるが,ヨーロッパではやや拡大している。これは実用を重んじる
アメリカで,超心理学の応用はまだ遠いとして研究費がとりにくくなっ
ているためと思われる。ただ,代替医療などの周辺領域では研究費
が増えているという指摘もある。

周辺領域の科学の発展により,超心理学が周辺領域の科学と融合
する動きも感じられる。
398意識科学(1994年以降):04/08/30 05:41

認知に関する実験心理学に,脳神経生理学と,コンピュータによる認知
機能のモデル化研究とを加えた研究領域を,認知科学と言う。だが最近
では,心を研究対象とする分野を,学際領域まで含めてもっと広く「心の
科学(マインドサイエンス)」と呼ぶ傾向も現われてきている。

それに対して,「意識科学」を標榜する動きも出てきている。アリゾナ州
ツーソンで1994年から隔年で開催されている「意識科学に向けて」とい
う国際会議である。

この国際会議には,心理学者はもとより,生理学者,生物学者,物理学
者,コンピュータ科学者から,社会学者,哲学者,宗教学者までが数百
人規模で集まり,意識に関するさまざまな話題を議論する場である。

研究領域は「心の科学」と大部分重なっているが,「意識科学」という
だけに,哲学的な研究が多く含まれている。国際会議の主催は,アリ
ゾナ大学の意識研究センターであるが,そこでは意識研究誌(JCS)
と言う論文誌も発行しており,そちらの内容はかなり哲学に重点が
置かれている。

さらに1997年からは,意識の科学的研究学会が結成された。こちらも
哲学者が中心になっているようである。

意識や心の科学というのは,まだはっきりとした「科学」になっていない
ために,研究コミュニティや研究アプローチが混沌とした状態である。
399超心理学の意識科学への導入(2002年以降):04/08/30 05:44

現在模索されている「意識科学」の営みには,科学と非科学の境界を
再設定しようとする狙いが含まれている。そうでなければ,意識は科学
の対象にはならない。この境界再設定に伴って,超心理学が科学と
扱われる可能性があるかもしれない。

実際,「意識科学に向けて」の国際会議では,超心理学のセッションが
設けられ,数人の超心理学者が研究報告している(2002年の会議では,
マリリン・シュリッツを座長にした5件の発表と,チャールズ・タートらによ
るワークショップが開催された)。このように超心理学は,意識科学とい
う大きな傘の下に居場所を見つけようとしている。

けれども他方では,意識研究と超心理学の結びつきに疑問を呈するこ
ともできる。PSIの能力発揮は無意識に行なわれる傾向が強く,意識が
むしろ邪魔になるようでもある。

ホーンティング事例のように,人間を介在しないような現象もみられ,
物理学や工学出身の超心理学者には,物質的な説明体系の内に
超心理現象を収めようとする者もいる。
400トランスパーソナル心理学:04/08/30 05:46

超心理学者チャールズ・タートの試みを紹介しよう。

彼は1972年に,意識状態に特異的な諸科学が形成可能であると指摘
した。科学の合理性は我々の認識によって正当化されるのであるから,
我々の認識形態に多様性がある場合,それら各々に対応した科学が
それぞれ存在すると言うのだ。

その指摘のうえで彼は,現在の本流科学は通常の「覚醒した」意識状
態に対応する科学に過ぎず,変性意識状態には別な固有の科学が存
在すると主張する。最先端の物理学の理解は,特別な学問体系を6,7
年かけて学んだ一部の人間にのみ可能であるが,同じようにPSIが可
能な世界を理解できる意識状態に至るのに,6,7年の訓練が必要であ
っても何も不思議ではない,と言う。

こうしてタートは,変性意識状態を探究する学問として,トランスパーソ
ナル心理学を推進したのである。トランスパーソナル心理学とは,個の
垣根を超えて全体論的な世界観に至ることを目指す,実践的な心理学
であり,PSIの理解を実現する研究に当たるのだろう。

彼のアプローチでは,実証主義の科学的方法論をそのまま残したうえ
で,観察・理論化・検証の各段階で適用される我々の認識のほうを,
PSIに適うよう変更すべきであるとした。

状態特異科学は,超心理学を推進する1つの方向性を示していると言
えよう。
401乱数発生器実験:04/08/30 05:49

乱数発生器を用いたPK実験は,わずかな物理効果を厳密に検出する
のに向いており,PSI研究の物理的アプローチの主流となっている。

乱数発生器(以下RNG)を製作し,PSI実験に活用し始めたのはボーイ
ング社の物理学者ヘルムート・シュミットであった。彼は1969年にライン
のFRNMに異動し,初期のRNG実験は主にそこで行なわれた(1972年
からはマインド・サイエンス財団へ異動し実験を続けた)。

彼の初期の研究では,プラス/マイナスの2値出力のRNGを用いて,
その出力に応じて円状に配列した9個の電球を点滅させる実験システム
を作成した。9個の電球のうち1つだけが点灯しているのであるが,RNG
からプラスが出力されると点灯位置が1つだけ時計回りに移動し,マイ
ナスが出力されると逆方向に移動する。被験者はどちらかの方向に
電球の点灯が回転移動するよう念力をかける。

15人の被験者について実験し,Z=3.33の有意に偏った結果を得た。
しかし,この実験はESPとの判別がつかない設定であった。というのは,
所定の方向に点灯が移動するタイミングをESPで察知して,実験を開始
している可能性があったからである。
402乱数発生器実験:04/08/30 05:50

そこで彼は,PKとESPとを区別する実験を行なった(それでも完全では
なかったが)。

4つの電球が横に並び,その下に4つのボタンが並んだボックスを作成
し,1〜4の4値出力のRNGに接続した。被験者には,4つのボタンのうち
いずれかを押し,その上の電球が点灯したら当たりであると言うが,
内部の仕組みは,ESPモードとPKモードで異なっていた。ESPモードでは,
RNGの出力が1であれば一番左の電球がつき,4であれば一番右の
電球がつくようになっていた。PKモードであるとRNGの出力が4のとき,
被験者が押したボタンの上の電球がつき,1〜3のときはそれ以外の
電球がつくようになっていた。PKモードのときは,RNGが4をたくさん
出さねば有意な結果が得られない。

この比較実験では,どちらのモードでも,同様に有意な結果が得られた。
シュミットは,PSIは対象物の仕組みによらずに,結果に直接働くのでは
ないかと考えるようになる。
403乱数発生器実験:04/08/30 05:51

次に彼は,低速RNGと高速RNGを比較実験した。

低速RNGは1秒間に30個の2値出力を発生し,高速RNGは1秒間に300
個を発生する。被験者は,その出力によって得られるクリック音を聞き
ながら念力をかけるか,またはペンレコーダーが描くグラフを見て念力を
かける。10人の被験者による実験の結果,クリック音を聞いての実験も,
グラフを見ての実験も同様に,高速RNG(ヒット率=50.4%)よりも低速RNG
(ヒット率=51.6%)のほうが,平均(50.0%)からの偏りが大きかった(ただし,
高速RNGのほうがデータを多くとれるので,統計的有意性を示すには,
高速RNGのほうが短時間で効率のよい実験が行なえる可能性がある)。

彼はさらに,単純RNG(ストロンチウム90による2値出力RNG)と複雑
RNG(電子雑音RNGによる2値出力を100回ほど行なってその結果を
多数決で最終2値出力にするもの)をも比較した。

被験者にも実験者にも分からないように両者は切り替えられた。35人
の訪問者が被験者になったが,結果は,単純RNGではp<0.00001,
複雑RNGではp<0.001となり,単純RNGのほうが効果が大きかった。
だがシュミットは,複雑RNGでも問題なく効果が出たことに注目し,
複雑さはPSIの妨げにならないと結論した。

こうした初期のシュミットの成功に対して,懐疑論者のハンセルは,
「シュミットはいつも独りで実験している」と,シュミットが不正を働いて
いる可能性をほのめかした。懐疑論者のオルコックは,事前に実験の
長さが決められておらず,調子がよくなったら実験が開始されて,調子
のいい間に実験が打ち切られたのでないかという疑いを表明した。

シュミットは,こうした批判を受けて,より厳格な実験を行なっていくの
である。
404過去遡及的PK実験:04/08/30 05:52

シュミットは1976年,PKの効果が過去のターゲットにも及ぶ可能性を
示す実験を行なった。

この実験では被験者が知らない間に,一部のRNGターゲットが,すでに
事前に生成・記録されてあった乱数に入換えられていた。ところが,
それでもPKの効果が出るのである(ときには事前生成の乱数を使った
ほうがスコアが良かった)。このPK効果は,被験者がPKをかける「前」
に実験者が記録された乱数を閲覧すると現われなくなる。驚くべきこと
に,RNGの乱数でなく,コンピュータの乱数発生ソフトウェアを用いた
擬似乱数でも(最初の種数が決まれば将来に渡って乱数が「決定」
されているにもかかわらず),同様に過去遡及的PKが起きることを
示した。またその際には,実験者が事前に乱数発生手順と種数とを
知っていても,問題なく過去遡及的PKが起きるという。

シュミットは,この現象を「観測理論」で説明しようとした。
405過去遡及的PK実験:04/08/30 05:53

さらに彼は,この過去遡及的PKを,PSIの存在を証明する厳格な実験
設定に利用した。

その一連の実験では,部外者(ときにはPSIに懐疑的な人物)に実験
監視者になってもらい,次の仕事をお願いするのである。実験者は,
2値出力RNG(あるいは乱数発生ソフトウェア)によってあらかじめ発生
した乱数系列のプリントアウトをコピーして,(本人を含めて)誰も見ない
ように封をしたまま実験監視者に送る。実験監視者はその封筒を受け
取ったら,実験を構成する複数のセッションごとに,プラスをターゲットに
するかマイナスをターゲットにするかを,それぞれ無作為に指定し,
実験者に伝える(封筒は開封せずに厳重に管理する)。実験者は,
その指定されたターゲットに応じたPK実験を,記録されている乱数を
用いて被験者に対して行なう。実験結果が集計されたら(この時点で
PKが働いたかどうかが分かる),実験監視者に結果を送付する。実験
監視者は,事前に受け取っていた封筒を開封し,事前に決まっていた
乱数によって実験が行なわれていたことを確かめる。

シュミットは,この種の実験を1986年から1993年に渡って5回行ない,
その結果を総計すると,Z=3.67(p値にして約8000分の1)で極めて有意
になることを示した。

実験監視者が信用のおける人物であれば,この種の実験は極めて
厳格にPSIの存在を示すことになる。
406メタ分析:04/08/30 05:54

シュミットは,注意深く実験設定を工夫し,被験者も精選して実験を進め
る方法をとった。

一方で1980年代には,RNGを作成して大規模に実験をする研究者が
次々に現われた。なかでも代表的なのは,プリンストン大学工学部の
PEARプロジェクトで,ロバート・ジャンらが行なったものである。彼らは,
大勢の協力者を被験者に使って,多数回のRNG実験を,12年間に
渡って積み重ねた。

彼らは1秒間に100〜1000個の2値乱数を発生する高速RNGを用いて,
乱数の累積値をプラスに偏らせる,マイナスに偏らせる,何もしないと
いう3つの条件でPK実験を行なった。彼らの実験の概要は次の文献で
日本語で読める。

 ジャンほか著 『実在の境界領域』 笠原敏雄訳(技術出版)

ジャンらは7800万回のPK試行全体で,50.02%のヒットを得て,p値は
0.0003で有意であった。この結果はシュミットのヒット率である50.53%
に比べれば,かなり低い。

懐疑論者のオルコックは,PEARの有意な結果が一部の被験者に集中
しているのを見て,そこでは「事後的」に,プラスに偏らせるか,マイナス
に偏らせるかを決めるインチキがなされたとか,実験者グループの人物
が被験者になっているとして,暗に実験者による不正があったとかと
批判した。
407メタ分析:04/08/30 05:54

RNG実験全体のメタ分析は,ラディンとネルソンによって,1989年および
2000年に発表された(1989年の論文は基礎物理学分野の論文誌に
掲載された)。

1959年から2000年までの215の報告(91の異なる研究者による515の
実験)に渡って分析したところ,エフェクトサイズは0.007と小さいが,
Z=16.1と,p値にして10の50乗分の1の有意性となった。

これらの実験が,不成功に終わった実験が隠されることで有意になって
いるにすぎない(引出し効果)と仮定すると,報告されない5240の実験が
存在したことになる。これは,研究者と実験設備の数からして現実離れ
した数字である。

またラディンとネルソンは,懐疑論者が指摘するような実験上の欠陥を
16箇所あげ,実験がもつ欠陥の数と実験結果の有意性との相関を調べ
たが,無相関であることがわかった。

懐疑論者は,実験上の欠陥がゆえに有意な結果が出ていると批判する
が,そういった欠陥を取り除いた最近の実験でも,同じように有意な結果
が得られているし,過去の実験であっても,欠陥があるからといって有意
な結果になっているわけではないことが示された。

この報告は,次のWEBサイトに公開されている。

http://www.boundaryinstitute.org/articles/rngma.pdf
408RNGの地球規模ネットワーク:04/08/30 05:57

何かイベントがあると,そこのフィールド乱数に偏りが生じるのなら,
それを地球規模で行なったらどうであろうか。そうした発想でラディンら
が始めたのが,地球意識プロジェクト(GCP)である。GCPは,世界各地
にRNGを設置して乱数を記録し,その偏りと地球規模の出来事との
対応関係を見ようというものである。

プロジェクトリーダーは,プリンストン大学工学部のロジャー・ネルソン
教授である。RNGを設置したサイトでは,毎秒200ビットのRNGの出力を
記録し,自動的にプリンストン大学へデータを送付する。プリンストン
大学では収集されたデータを随時公開し,誰でもが解析できるように
なっている。次のWEBサイトを参照されたい。

http://noosphere.princeton.edu/

GCPが本格的にスタートしたのは1999年であり,以来,サイトも次第に
全世界に広がって,今や50か所以上になっている。

明治大学では情報科学センターにおいて,2002年1月よりGCPに協力
し,RNGサイトを運営している。現在のところ,日本で唯一のサイトである。
409RNGの地球規模ネットワーク:04/08/30 05:58

これまでも,オリンピックやニューイヤーなどの世界的なイベントがある
と,たびたび乱数が偏るという観測結果が報告されている。

なかでも2001年9月11日のテロ事件の日には,極端な変動が観測され
た。第1に,全RNGの変動の相関が1年中でその日がもっとも高かった。
第2に,累積変動がテロの時刻から極端にプラス方向に振れ,その後
マイナス方向に落ち込んだ。この変動は標準偏差の6.5倍にも及んだ。
第3に,テロ時刻付近に移動平均のピークが観測され,この偶然に対する
比は,1千万分の1であった。これらの結果は,6人の統計学者によって
独立に解析されて一致した結論が得られていると言う。

RNGの地球規模の偏りがどのようなメカニズムで起きるかについては,
これまでのところ具体的な仮説は立てられていない。詩的な表現を好む
人は,「地球(ガイア)の息吹」が偏りとして現われるのだという。

一方,超心理学者の多くは,この乱数の偏りも実験者効果だろうと推測
している。それに対してネルソンは,世界中で多くの実験者がかかわっ
ているので,特定の実験者の効果とは言えないのではないか,と答え
ている。
410動物PSI実験:04/08/30 05:59

行方不明になったペットの犬や猫が,遠く離れた元の飼い主のところに
現われたという話が多くある。またペットたちは,大好きなご主人の帰宅
が事前に分かるとも言われる。最近では,ルパート・シェルドレイクらが
特定の犬と飼い主のペアの実験で,肯定的な結果を出している。また,
そのデータについてラディンが,地球物理学的指標との相関を調べて
いる。

こうした動物(アニマル)の発揮するPSIを,特別に「ANPSI」と呼ぶ。
ANPSIは,動物が「発揮する」PSIであり,動物をPSIの「対象とする」
生体効果と区別する必要がある。しかし,ご主人の帰宅が事前に
分かるといっても,犬のPSIではなく,ご主人のPSIである可能性も
考えられ,両者を区別できない場合も多くある。

ANPSIに関する厳密な実験は,次に示すように,乱数発生器(以下
RNG)を用いて行なわれている。
411シュミットのANPSI実験:04/08/30 06:00

RNGを開発したヘルムート・シュミットは,1970年代にANPSIの実験装置
を作成して,多くの実験を行なった。

彼の実験装置は,動物を入れるオリが二等分されており,それぞれの
区画に電流が流せるようになっている。オリの中の動物は2つの区画を
自由に行き来できるが,あるタイミングでRNGが動作し,どちらから一方
の区画に無作為に電流が流れる。もし電流が流された区画に動物が
いたら,電気ショックを受ける。電流が流された区画と,そのとき動物が
いた区画は,コンピュータで自動記録される。動物にとって電気ショック
が不快であり,かつ動物にPSIがあるならば,予知(またはPK)を働か
せて,電気ショックを避けるというのである。

シュミットは,ハムスター,テンジクネズミ,アレチネズミ,ドブネズミ,
そしてオオエビなどを被験動物にして実験したところ,それぞれについて
統計的に有意に電気ショックを避けたと報告した。

同じころワトキンスも,トカゲを被験動物にして,無作為に一方の区画を
白熱灯で照明する実験を行なった。トカゲは,実験室の気圧や湿度の
状況によって,白熱灯を必要とするときは白熱灯が点灯する区画にいる
ことが多く,逆のときは点灯しない区画にいることが多かったという。
シュミットも,猫を使った白熱灯実験で肯定的な結果を残している。

さらにシャウテンは,ネズミに明るい円の下のバーを押すと餌がもらえる
のを条件学習させ,隠れた明るい円をターゲットにしたANPSI実験に成功
している。
412ロボットを追うヒヨコたち:04/08/30 06:01

より最近のANPSI実験で際立った成果を上げているのは,フランスの
ルネ・ピオックが1980年から取り組んでいるヒヨコを用いた実験である。

この実験では,ピエール・ジャニンが1977年に設計した自律走行型
ロボット「タイコスコープ」を使用している。タイコスコープはネズミ程度の
大きさの円筒形の物体であり,RNG(電子雑音式)の出力に従って
ランダムな方向にランダムな距離だけ動く。

彼は,ヒヨコたちをタイコスコープが母親であるかのように「刷り込み」
した(生まれてすぐにタイコスコープを動かして見せる)うえで,オリに
入れておく。その脇にタイコスコープを動作状態でおいておくと,初期
の実験では,タイコスコープはオリが空の状態のよりも,2.5倍もの
時間接近していたという。

一方で,刷り込みをしていないヒヨコの場合は,偶然平均であった。
413ロボットを追うヒヨコたち:04/08/30 06:02

また1986年にレミー・ショーバンは,タイコスコープを使ったネズミの
ANPSI実験を報告している。こちらでは,ネズミがタイコスコープを
恐れるので,タイコスコープはオリから遠ざかる傾向が見られている。

ピオックらは,第二世代のタイコスコープとして,RNGを本体から切り
離して,データを自動記録するコンピュータに入れ,そこからタイコ
スコープの動作を無線制御するシステムを作成した。さらにヒヨコの
誘引性を上げるために,タイコスコープの上にロウソクを灯し,部屋を
暗くして実験した。ヒヨコ15匹を80組に分けて(総計1200匹)実験した
ところ,71%の場合に,タイコスコープはオリに近いところにより多くの
時間滞在した(p<0.01)。

なお,RGと呼ばれる「人間の」被験者は,刷り込みされたヒヨコと同様
に,タイコスコープの存在位置を偏らせることに成功したという。
おまえ、このページ全部をコピペする気か?
ttp://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/
415PSIの理論的検討:04/08/30 06:10

これから,PSIの理論構築を目指した超心理学者のアプローチを解説
する。PSIの理論とは,PSIがどのように現われるかを説明するもの
である。

そうした説明は,ラインが指摘したように,社会学,心理学,生物学,
物理学の全領域に渡ったものである必要がある。PSIは,社会的・
心理的条件によって発現が左右されるように見える。PSIは,生物学
的能力のように見えるし,それが発揮されると現在の物理法則に
反するようでもある。PSIの理論は,多くの研究分野の知見を基礎
として,それらと整合的に展開されねばならないのだ。

「良い」理論とはどのような理論かは,厳密には科学哲学の議論にな
るが,次のような評価ポイントが挙げられる。

第1に,これまでの観察結果が説明できること,
第2に,訓練を積んだ専門家ならば説明が理解できること,
第3に,将来の観察結果を予測できること,である。

反証可能性の高い理論ほど,精度の高い予測ができるので,より実用
的理論となる。現在のところ,実用的に「使える」PSIの理論は,まだ
ない。

超心理学では,それに向けた理論化の努力がなされている途上と言え
る。ここでは,そうした努力をいくつかの角度から概観してみる。
416PSIの理論的検討:04/08/30 06:11

まず最初に,PSIが存在するならば何故日常的に現われて来ないか,
微小な電流変化に敏感な情報機器が,何故PKによって損なわれない
か,という観点の検討をする。

次に,PSIの発揮主体が,我々人間個人であるとすると,その超能力
にはどのような進化生物学的意義があるのかを考える。

そして,心理学的な知見を踏まえてPSI実験の結果を説明するPMIR
理論を,続いて,ESPをもとにPSIを一元的に捉えるDAT理論を解説する。

その次には,物理的視点から構築される理論を概観する。

物理的理論は一般に,心理学的知見が盛り込みにくい問題がある。
そこを改善する試みとして,量子論における観測問題を手がかりにして
心理学的要素(意識)を導入する理論が現われた。

それはさらに,情報を鍵概念にしたシステム論的理論へと展開する。

最後に,古典的な理論ではあるが,今でも多大な影響力を持っている
ユングの理論について述べる。
417隠蔽効果の理論:04/08/30 06:12

PSIは厳密な実験を行なうと姿を消してしまう。PSIには「とらえにくさ」
という性質が伴っているように見える。これは懐疑論者から見れば,
トリックが行なえない状況になって「姿を消した」に過ぎず,まさに
「インチキの証し」である。だが,もしPSIが存在するならば,PSIが自ら
を隠蔽するような性質を結果的に示しているのは,ほとんど確実で
ある。PSIの理論は,この「隠蔽効果」を説明する内容を含むことが
必要であろう。

笠原は,この点に注目して,次の分厚い(なんと800ページ以上もある)
文献を編集している。

笠原敏雄編著訳『超常現象のとらえにくさ』(春秋社)
418<1>バチェルダーの理論:04/08/30 06:12

ケネス・バチェルダーは,長らく「会席者グループ」の研究を続けていた。
会席者グループとは,複数の参加者を部屋に集め,交霊会に似た状況
設定でマクロPK現象が起きるよう促すものである。その過程で,マクロ
PK現象が参加者に混乱を与え,さまざまな心理的防衛反応を引出すこ
と,またそれによって,さらなるPK現象が起きにくくなることを見出した。

1970年頃,彼は,そのPSIに対する防衛反応に,「保有抵抗」と「目撃
抑制」とがあると指摘した。

前者は,自分がPSI能力を持つこと,あるいは持っていることが知られる
ことへの心理的抵抗であり,後者は,PSI現象を目撃したという経験を
否定しようとする傾向,あるいは目撃をしないようにする傾向である。

どちらも,未知のものや制御できないものへの恐怖に起因すると言う。

この理論によれば,PSIはこうした恐怖を最小化することで現われ易くなる。
たとえば,PSIを発揮したり,目撃したりしても重大なことではないという,
気楽な雰囲気を部屋の中に形成すると良い。
419<2>タートの意識調査:04/08/30 06:13

チャールズ・タートは1982年,周囲の人間の考えていることや感じている
ことが分かるというESPを保有した状況,あるいは,周囲にあるものを手を
使わずとも自由に動かせるというPKを保有した状況を想像させると,被験
者が多くの恐怖と,保有抵抗とを報告することを確認した。

超心理学者でさえも,こうした潜在的恐怖に気づかずにいると言う。

PSIの無制限な発揮は,自他の幻想を打ち砕き,自分と他者という社会
制度上の基礎を失わせる。そうしたものに対する恐怖は,死に対する恐怖
に近いものがあるだろう。その結果,PSIは存在しないものとして,あるいは
特殊な場面にしか起きない形に抑制されてしまう。

PSIに携わる者は,そうした恐怖を克服せねばならない。バチェルダーの
言うような一時的な回避だけでは十分でない。まず恐怖があることを是認
し,その否定的側面を受容れ,人格的成長を遂げる中で,恐怖に対処可能
となることが理想である,とタートは語る。
420<3>PSIの逃避性:04/08/30 06:14

1978年にジョン・ランドールは,PKの被験者にカメラを向けたり,電子機器
で測定したりしていると現象が出にくいことを指摘し,「PSIの逃避性」と
表現した。また機器が停止しているときに限って,PK現象が現われる傾向
もある。

ランドールは,人間の恐怖によってPSIが抑圧されたとするよりも,PSI自体
が能動的に逃げるのだと比喩的に語る。名の知れたPK能力者について
逃避性現象が起きるとすると,そう考えた方が合点がいくのだ。名の知れた
PK能力者は,PK能力を保持していると公言したうえで,それを発揮するよう
に努力しているので「保有抵抗」はかなり小さいと考えられる。実験者による
「目撃抑制」も,実験機器が停止しているときには目撃しているので,実験
機器が動作しているときに限って抑制が働くと考えるのは,少々無理がある。

PSIの抑圧の原因が,被験者の個人的恐怖でも,実験者の個人的恐怖
でもないとすると,コミュニティ全体の集合的恐怖に起因するのだろうか。
実験機器に証拠を残すということは,そうした集合的恐怖に抵触するの
だろうか。
421<4>ブロードの戦略:04/08/30 06:14

ブロードは1985年,「PSIの事実性の証明や解明や再現性が一貫して,
またおそらくは積極的に不明瞭化されている」のではないかと指摘して
いる。そのうえで,実験を成功に導く13の戦略を提唱している。

(1) PSIが発揮された責任を被験者が1人で負わないような工夫をする。
(2) 被験者がPSIを発揮したという鮮明な印象は与えないよう工夫する。
(3) 被験者にフィードバックが与えられる場合,ヒットを適度に奨励する。
(4) 無意識のうちにPSIが捕捉される実験を推進する。
(5) 被験者が嫌悪感を催すような要素を実験から排除する。
(6) 被験者を騙す要素のある実験はなるべく行なわない。
(7) PSI現象に慣れた落ち着きのある被験者を使う。
(8) PSI実験は単純なものの方が良い。
  (筆者はこの項目には少々疑問を感じる)
(9) PSI実験のターゲットを,個々の被験者にとって実用的な課題とする。
(10) 実験に関わって生じる機能異常や誤りに,
  特定のパターンがないか注目する。
(11) PSIの自己不明瞭化側面を直接探る研究計画を立てる。
  例えば,確実な証拠が残る場合と不明瞭な証拠しか残らない場合で,
  PSIスコアを比較する。
(12) 偶発事例に注目する。それらは,一般に証拠としての価値が低いので,
  明瞭なPSIが得られる可能性がある。
(13) PSIを阻止する要素に注目する。物理的な遮蔽には効果がないのが
  判明しているが,心理的・超常的なPSIの抑制法を検討すべきである。
422<5>隠蔽現象の社会学 :04/08/30 06:15

PSIの抑圧が社会的要因で起きるとすると,PSIの現われ方と,社会の
文化的側面(いかにPSIを許容しているか)との間には,深い関連が見
られると予想できる。

ジェームス・マクレノンは1991年,こうした観点からの社会学的研究に,
大きな成果が期待できると主張している。非再現性や実験者効果に
思い悩むよりも,実験室からフィールドへ出ようという勧めである。
423進化適応の理論:04/08/30 06:16

ここでは,我々がPSIという能力を持っていると仮定した場合,
進化生物学から考えて,その性質はどのようなものかを検討する。
424<1>PSIは進化によって獲得されたか:04/08/30 06:16

ESPが五感と同様に人間の知覚能力の一部であり,PKが手足と同様に
人間の運動能力の一部である,としてみよう。生物学的に考えれば,
人間の能力は進化的に獲得されてきた。すなわち,生存競争に勝ち残る
ことによって,多くの変異種の中から環境に適応した種が繁栄する,その
プロセスで,必要な能力が獲得されるのだ。PSIが生物学的な能力である
ならば,PSIは環境に適応的な役割を果たしていたので,我々に備わった
ことになる。他の個体よりも生存競争で優位に立ち,遺伝子を後世に残す
のにPSIが利用されていたに違いない。

確かに,ESP能力は食べ物を探すのに利用できるし,PK能力は食べ物を
獲得するのに利用できる。PSI能力は高ければ高いほど,生存競争に有利
であろう。ならば,何故我々は高いPSI能力を持っていないのだろうか。
強靭な手足の筋力は生存競争に有利ではあるが,それを維持するのに
多くのエネルギーが(すなわち多くの食べ物が)必要であるから,結局は
進化の過程で最も効率が良い(現在の)手足の筋力に落ち着いたと考え
られる。それと同じように,PSI能力の維持にエネルギーがいるのだろうか。
残念ながら,PSIと物理的なエネルギーの関連は見出されていない(むしろ
関係が無いと考える超心理学者が多い)。

では,PSI能力の低さは,生物学的にどのように説明できるだろうか。
そのひとつの可能性は進化的安定戦略である。
425<2>進化的安定戦略:04/08/30 06:17

進化的安定戦略とは,進化生物学者のメイナードスミスが理論的に
導いた,進化上獲得される行動形態のことである。直感的に言えば,
ある行動形態は,その戦略をとる個体が増えても安定であり,かつ
その増えた状態で他の戦略をとる個体が優位にならない場合に,
進化的に安定な戦略として,生き残るのである。

戦いを好む個体(タカ派)と,好まない個体(ハト派)の例で考えてみよう。
力が強く戦いを好むタカは,生存競争に勝ち残り子孫を増やす。ところ
が,タカが大勢を占めるようになると,戦いばかりが発生し,互いに傷つけ
合って安定した繁栄が望めない。一方で,戦いを好まないハトは,大勢に
なっても問題は少ないが,その状態にタカが現われると,食べ物を独占
できてハトが追われてしまう。タカもハトも進化的安定戦略ではなく,
進化上は,タカとハトが混在した状態で推移する。

しかし,それらの中間的な行動形態には,かなり進化的に安定な戦略
がある。それはナワバリ派であり,自分のナワバリの内側ではタカとして
振舞い,他の個体の進入に対して戦いで排除しようとする一方,ナワバリ
の外側ではハトとして振舞って,他の個体に資源(食べ物,水,住居など)
を譲るのである。ナワバリ派は,同一戦略を取る子孫が増えても,ナワ
バリに十分な資源がある間は繁栄を続けられるし,単純なタカやハトより,
通常は進化的に優位である。
426<2>進化的安定戦略:04/08/30 06:18

PSI能力は,進化的安定戦略として,ある種のナワバリの内側でのみ有効
に働くように抑制されているのでないか,という可能性が考えられる。
PSI能力を使って資源を奪い合う個体群は絶滅し,個体の周囲に限って,
あるいはまさかの時のみにPSIが発揮されるような謙虚な個体群が,
現に今,生き残っているとされる。この理論に基づいて想像力をたくましく
すれば,ナワバリの外側でPSIを発揮する個体がいたら,皆がPSIを働か
せてやっつけてしまうというプロセスで,隠蔽効果も説明できよう。また,
PSIが意識的には働きにくいという観察事実も,意識的に働かせることに
よって破滅的結果を招いた進化の歴史上の必然から,意識とPSIとを切り
離す突然変異が起きたとも説明できよう。
427<3>高級能力としてのPSI:04/08/30 06:18

一方でPSIは,五感や手足のような原始的能力ではない可能性がある。
PSIは,あまりに微弱(あるいは制御不能)であるため,進化上の環境
適応手段として用いられてこなかった。

ところが,人間が進化して意識が現われた進化の段階で,何らかの
進化上の偶然で顔を出し始めた「高級な能力」なのかもしれない。

こうした方向の研究は,意識の探究を進めた上で,初めて取組めるもの
だろう。

現在は「意識」の進化的説明に諸説が立てられている段階である。
428<4>PSIは進化の原理を変えるか:04/08/30 06:19

そもそもPSIが存在するのであれば,生存競争に基づく進化の原理は
修正されねばならないという議論も成立つ。

タートが唱えるように,PSIによって自他の分離が消えるならば,個体の
環境適応度は,その個体の持つ遺伝子に直接起因するわけではなく
なる。

またスタンフォードやシュミットらが主張するように,PSIに目的指向性が
あるとすると,進化生物学が葬ったラマルクの獲得形質遺伝説が,一転
して現実味を帯びてくる。

エジンバラ大学に超心理学講座を寄付したケストラーは,ラマルク説を
あからさまに支持していた(『サンバガエルの謎 : 獲得形質は遺伝する
か』サイマル出版会)し,デューク大学に赴任した頃のラインは,マクドゥ
ーガルとともにネズミの迷路学習の実験を行ない,獲得形質の遺伝に
対して肯定的な結果(迷路の学習が速くなる)を得ていた。
429PMIR理論:04/08/30 06:20

ここからは,超心理学の知見からボトムアップに生まれた,最も洗練
された理論と言われる,PMIRを解説する。
430<1>スタンフォードの洞察:04/08/30 06:20

レックス・スタンフォードは,テキサス州オースティンにあった超心理学
研究センターで,無意識に働くPSIに注目した研究を行なった(現在は
セント・ジョーンズ大学)。

彼は1974年,「PSI媒介道具的反応(PMIR)」という理論を提唱した。
「道具的反応」とは,何らかの目的を達成するための手段(途中段階)
として現われるプロセスであり,PMIRでは,そこにPSIが働くとしている。

彼がPMIRの着想に至った手がかりは,第1に,PSIは,意図せずに無意識
に働く傾向があること,第2に,複雑な機構にも問題なくPSIが働くこと,
第3に,PSIは,必要性,目的,報酬,動機づけなどがあるところに現われ
ることであった。

PMIRでは,PSIは常に主体から世界へと(環境をスキャニングするように)
広がっており,目的を達成する最も「倹約的な」プロセスを発見して働くと
見なされる。最も倹約的プロセスを選ぶので,PSIは結果的に,意識的に
自覚されることさえも回避すると言う。

これは例えば,歩行時に足の出し方が意識されると歩き方がぎこちなく
なるので,歩行運動が無意識的に行なわれるのと類似した事柄である。
431<2>PMIRに影響する要因:04/08/30 06:21

スタンフォードは,PMIRが次のような要因に影響されるとした。

促進要因は,目的を達成する必要性の高さや報酬への動機づけの高さ
である。抑制要因は,PSIに対する心配や不安,恐怖や罪の意識である。
PSIは,こうした要因のバランスで,働いたり働かなかったりする。

また,PSI発揮主体とターゲットとの間が,時空間上で近接している場合
ほど起きやすいともされる。

「意識すること」は多くの場合,抑制要因になるので,あまり意識しない
ときに偶発的にESPが働いたり,努力をやめたときにPKが発揮されたり
するのだ。

PSI発揮に対して責任を回避できる状態も,罪の意識が低くなりPSIが
発揮されやすい。

予感実験でPSIが検出されやすいことは,PMIRの観点からうまく説明で
きる。予感実験では,無意識に起きるPSIを捉えようとしているし,誘引
動機が高い性的なターゲットや,排除動機が高い死にまつわるターゲッ
トを使用している。
432<3>サイバネティック・モデル:04/08/30 06:21

脳が,五感を通じて外界の情報を収集し,身体運動を制御して行動を
生み出しているという考え方を,サイバネティック・モデルと呼ぶ。

これは情報工学における典型的な人間の捉え方であり,脳は情報処理
の拠点となるコンピュータで,身体はあたかもロボットのように,脳の指令
によって動作すると考えられる。

PSIをこのモデルに当てはめて考えると,外界の情報がESPを通じて脳に
運ばれ,脳の意図はPKによって外界に影響するとなる。サイバネティック
・モデルは,我々にとって理解しやすく,超心理学者の多くも,PSIはその
ように働くと漠然と考えている。

けれどもPSIの性質を深く考えると,サイバネティック・モデルでは不適当
な点が見受けられる。PMIRも基本的にはサイバネティック・モデルに沿っ
ており,あたかも脳がESPで環境をスキャニングして,目的を達成する
手段がないかどうかいちいち調べている,というようなメカニズムが想定
されている。しかし,そう考えると,脳の負荷が高すぎる。目的を達成する
手段が複雑ならば,脳は複雑な処理を行なわねばならないだろう。これ
では,複雑な機構にも問題なくPSIが働くという点との矛盾が感じられる。

スタンフォードはPMIRを改訂して,サイバネティック・モデルを脱却した
「適合行動理論」を提唱した。
433<4>適合行動理論:04/08/30 06:22

1978年にスタンフォードが提唱した適合行動理論によると,変動が大きく,
非決定的な物理系は,「傾向性を持つシステム」の傾向性(主体にとって
の必要性や目的を外的見方に言い替えた用語)に適合するよう,自然に
決定づけられるとした。

すなわち,傾向性という目的を動因として(PSIによって)適合行動が
生まれるという,目的指向性の強い理論である。適合行動理論によれば,
この決定づけこそがPSIなのであり,ESPもPKも一元的に理解される。

適合行動理論の内容を具体的に説明しよう。スタンフォードは,非決定的
な物理系の代表として乱数発生器を挙げている。乱数発生器にミクロPK
が働いたように見えるのは,PKを働かせたいと希望する人間(傾向性を
持つシステム)の傾向性に駆動されて,乱数発生器が,その希望にかなう
状態に適合するのである。テレパシーの場合は,例えば,送り手の希望
により,受け手の脳の非決定的な物理系が,自然に,ターゲットのイメージ
を写し出した状態になると理解される。言わば脳は大きな「乱数発生器」
であるのだ。透視の場合は,希望する人間と,脳という「乱数発生器」を
持っている人間とが,たまたま同じである,と考えれば良い。なお,乱数
発生器の状態がどのようにして傾向性に適合するか,は示されてない。
スタンフォードは,とにかく「そうなるのだ」ということを「万有引力はある
のだ」と同じように,そっくり受け入れたうえで考えようとしている。
434<4>適合行動理論:04/08/30 06:23

適合行動理論は,目的や希望というような心的世界から,物的世界への
「ある種」の因果性を認める方向性を持っており,心身問題の解決の観点
から興味深い。また,傾向性を持つシステムは,人間である必要はなく,
原始生物や機械でもよさそうである。傾向性を物質から定義し,適合行動
が物理的な法則として記述できれば,唯物論としての包括的な理解に
到達する可能性もあろう。哲学者であり超心理学者のエッジは,適合行動
理論の哲学的妥当性を議論している。

だが,適合行動理論は,哲学的含蓄は深いものの,超心理学の実験結果
を説明する度合いという点では,PMIR理論と大差ない。スタンフォードは,
他の超心理学者の反応がかんばしくないためか,その後は適合行動理論
を強くは主張しなくなってしまった。代わりに1982年と1990年には,PMIR
理論における「必要性」を「傾向性」に,「道具的反応」を「目的に合う反応」
と言い換えた。PMIR理論の方を適合行動理論へと若干近づけたと言えよう。
435DAT理論:04/08/30 06:24

ここからは,ESPをもとにPSIを一元的に捉える理論である,
DATについて概説する。
436<1>決定がPSIを支配する:04/08/30 06:24

長らくリモートビューイング実験に取組んでいだエドウィン・メイは,1995年
に「決定増大理論(DAT)」を提唱した(ただし,当初は「直観的データ分類」
とも呼んでいた)。

DATによれば,我々が意思決定をするときには,ESPによって将来の結果
を(無意識のうちに)ある程度感知して,自分の希望に合うような選択を
(ときには無意識に)行なっている,となる。

DATは,乱数発生器に現われるミクロPKの解釈から生まれた。乱数発生
器の出力をPKで操作できるというのは,その出力が出ることを予知して,
うまいタイミングでボタンを押しているのに違いない,と言うのだ。

より複雑な過去遡及的PK実験などの場合は,実験者がターゲットを作成
するときにすでに,未来に渡って予知が働いて,実験が興味深い結果に
なるようにターゲットが選ばれている,となる。

DATを受け入れると,PSIとは人間の意思決定時に働く情報論的な性質を
持つ能力であり,自然界にはそれ以外,PKなどのPSIは存在しないという
描像が成立する。
437<2>DATが提示する問題:04/08/30 06:25

DATは,超心理学はもとより,通常科学の実験に実験者効果が潜在
することを,明確に指摘する。

例えば,ヒーリングや新薬の効果を実験的に示そうと,複数の患者を
実験群と対照群に分ける時に,予知による選択が起きる可能性がある。
近々快方に向かう患者を実験群へ,なかなか自然治癒しない患者を
対照群へと,知らず知らずに入れてしまうのだ。そうすれば,治療には
効果がないにもかかわらず,効果があるような実験結果が得られる。

グループ分けに伴う無作為化の方法を工夫してもダメである。その
方法の選択自体から予知が働く可能性を排除しきれないからだ。グル
ープ分けをする人も実験について知らないという,「トリプルブラインド」
とも言えるような実験設定をすると,かなり改善できよう。
438<3>DATの検証:04/08/30 06:25

乱数発生器の実験を工夫すると,PKかDATかをある程度,実験的に
区別できる。乱数発生器で生成される乱数列の長さを次々と変動させて,
被験者にPSIを働かせるのである。例えば,0/1の二値出力の乱数
発生器で,1が出るように念じるとしよう。もしPKが働いているとすると,
乱数は短くても長くても,1文字ごとに1が出るように働くと考えられる
から,長い乱数列になればなるほど,1回当たりのPSIの検出可能性が
単調に増加するはずである。一方,DATに従うと,念じても乱数列は
変化しないとされる。ただ被験者が,1が多く続いて発生するタイミング
を予知で見はからってボタンを押している,と想定されるのだ。すると,
乱数列が長くなると,それだけ多くの1が集中して現われるタイミングで
ボタンを押さなくてはならなくなる。だが,0/1は確率的に均等なので,
限定された時間内にそれほど1が集中することはない。よって,1回
当たりのPSIの検出可能性は乱数の長さによらず一定となるのである。

メイは,この比較実験を行なったところ,データはかなりバラついたが,
PKよりもDATを支持する結果が得られたと主張している。WEBを利用
したポ−ル・スティーヴンスの実験では,逆にPKを支持するデータが
得られている。引続き検証実験が期待されている。
439<4>マクロPKはあるか:04/08/30 06:26

DATは,PSIをESPに一元化する点で,興味深い理論である。これまで
の物理理論をそのままにして,情報論的理論を加えることでPSIが説明
できる可能性が生まれるからだ。

だが,その代わりに,かなり説明の難しい高度な予知能力を認めなけれ
ばならない。この予知能力の説明は,PKの説明に比べて果たして易しい
のかという疑問がある。

また,リチャード・ブラウトンは「DATは,従来から指摘されている問題を
表現し直しただけで,真の理論とは言いにくい」と批評している。

さらにDATがはらむ問題は,ミクロPKは説明できるが,マクロPKが説明
できない点である。マクロPKが存在すると,結局PKを説明せねばならず,
DATの興味が失われてしまう。

確かに超心理学者であっても,マクロPKに疑問を呈している者は多い。
だが,理論の延命のためにPSI現象の一部の存在を疑うのであれば,
不健全な態度だろう。(メイ自身,「マクロPKは,無いものと考える」と,
SSPで歯切れの悪い発言をしていた。)
440特異的場の理論:04/08/30 06:26

ここからは,物理的性質を持つ「場」によってPSIが達成されるとする
諸理論を概観する。
441<1>電磁波モデル:04/08/30 06:26

ESPは電磁波に乗って情報が伝わるとか,PKは電磁波によって力が
伝わるなどという「PSIの電磁波モデル」が,古くから提案されている。

ロシアの科学者ワシリエフは1963年,テレパシーは電磁波によって
実現されるとした。コーガンは1966年,超長波(低周波)の電磁波が
テレパシー情報を伝達するとした。最近ではパーシンジャーが1979年,
地磁気の源から発生するそうした電磁波がテレパシーを媒介する,と
提唱している。

PSIの電磁波モデルは,イメージは湧きやすいが,多くの困難を抱える。

まず,脳は,遠距離を伝達するほどの電磁波を発生させるパワーに
欠けている。仮に電磁波を発生させたとしても,情報はどのように電磁波
に込められて(符号化されて)いるのだろうか。情報の受け手はどのように,
その情報源を判定(周波数同調)し,その情報を解読しているのだろうか,
妥当な説明はつかない。そもそも遠距離に隔離された実験でもPSIが
働くこと,予知も見られることなどが,PSIは電磁波ではないことを明示して
いるように思われる。

ただ,カーリス・オシスの1965年の分析では,距離が増大するとESPスコア
の低減傾向(およそ5分の2乗の減衰)が見られており,時空間の近接性が
物理的(あるいは心理的)に何らかの影響があることは否めない。

他方で,地磁気や地方恒星時とPSIとが相関することは,電磁波がPSIと
関わりがある可能性を示唆する。
442<2>場の理論:04/08/30 06:27

物理的な電磁波に問題があるならば,電磁波に似た,PSIを媒介する
超常的な「場」を想定すれば,一応整合的な理論にはなる。このように,
何か特異的な「場」を導入する理論(もどき)は数多い。

脳波の研究者であるバーガーは,1940年,時空間に制限されないサイ
キック・エネルギーが,被験者の脳波を共鳴させることでテレパシーが
起きると考えた。ヒーリングの説明では,生体エネルギーであるとか,
オーラと呼ばれるエネルギー場がしばしば登場する。

数学者のワッサーマンは1959年,超心理学のみならず,生物学や心理
学の現象を説明する,数学的な場の理論を提唱した。彼は1993年には,
影の物質がPSIの担い手であると主張した。

1965年にはドブズが,PSI媒介粒子を想定し,それをサイトロンと命名した。
443<3>形態形成場:04/08/30 06:27

検証可能な特異的場の理論として,ルパート・シェルドレイクが唱えた
「形態形成場」が挙げられる(『生命のニューサイエンス』工作舎)。この
理論はまた,「形態共鳴」という共鳴理論として解釈されることもある。

形態形成場はもともと,獲得形質が遺伝するように見える現象を説明
しようとした生物学の理論である(だが,生気論の復活と見なされて
抑圧された)が,PSI現象の説明にも適している。

シェルドレイクのホームページ:http://www.sheldrake.org/

形態形成場は,広い意味での「形態」を一定のものへと導く,特異的
場である。形態とは,生物の体型や細胞組織の形状,タンパク質の
折畳みなどから,生物の行動・思考パターンまでをも含む,広い概念で
ある。形態形成場は,「同じものは同じ形態になりやすくなる」原理
(形態共鳴)や,「繰返し起きたことは将来も起きやすくなる」原理を
実現するものとして,捉えることができる。形態形成場の効果によって,
生物の体型や行動は,過去から現在に至るまでの同じ生物が取って
きたものと類似のものとなる。

この理論は実験的な検証ができる。例えば,難しいパズル課題を作成
し,多くの人間が解答を知る前の実験と後の実験では,後の実験の
方がパズルの正答率が高まると予想される。この着想は,「隠し絵」
から隠されている絵を探す課題で実行に移され,実際に正答率が
高まった結果が得られた。この実験はもちろん,後の実験に参加する
人は事前に解答を知り得ない,という状態を維持した環境で行なわね
ばならない。しかし,こうした情報管理は難しく,当然懐疑論者の批判
も大きい。
444<3>形態形成場:04/08/30 06:28

形態形成場の評価は別にして,ここではPSIの理論と比較してみたい。

少し考えれば,形態形成場が適応行動理論と良く似ているのが分かる。
どのような形態でも取り得る可能性のあるものが,形態形成場によって
一定の形態になる点は,適応行動理論において,非決定的な物理系が
PSIによって決定づけられるのに類似している。そう考えると,適応行動
理論の傾向性は,形態形成場では,過去の形態パターンの蓄積に相当
する。形態形成場は,過去のパターンを踏襲するので,新規のパターン
が生まれにくい。その点で,むしろPSIが起きないことの良い説明になる
かも知れない。さらに形態形成場は,上述の汎記憶理論とも似ている。
過去の形態パターンの蓄積は,一種の「場としての」記憶として捉える
ことができ,その「記憶」が,次の同様な現象を繰返すとも解釈できる。

形態形成場をPSIの理論とするためには,生物個体間の形態共鳴現象
だけでなく,出来事間の形態共鳴へと拡張しなければならない。そうす
ると何が「同じ」出来事であるかという同一性の基準を導入せねばなら
ない。これはまた,大きな議論の対象となる。ユングならば,それを
「元型としての意味である」と言うのだろう。
445量子的観測理論:04/08/30 06:28

物理学と整合的なPSI理論の構築のため,超心理学者は量子論に
発生する観測問題に着目した。

観測問題に関係するところでPSIが起きるとして理論構築すると,
現代物理学を大きく修正することなしに済ませられるからだ。
446<1>量子論の観測問題:04/08/30 06:29

最初に本流物理学で起きている観測問題を概説する。

ミクロな世界の現象を記述する量子論は,1926年シュレーディンガーの
波動方程式により,形式化された。

この波動方程式では,物理系が取り得る複数の状態が「重ね合わされ
た」状態で表現され,時間経過とともに,その状態がどう変化するかが
記述されている。波動方程式は,観測が行なわれた時に(重ね合わさ
れていた)複数の状態のうちの各状態が観測される確率を与える。

例えば,電子が発射され,経路Aと経路Bの2つの経路のいずれかを
通る可能性があるとしよう。波動方程式は,2つの経路が重ね合わさっ
た状態を記述し,経路Aを通るのが20%の確率で観測され,経路Bを
通るのが80%の確率で観測されるなどと予測する。波動方程式の
予測は極めて精確であり,同一の波動方程式で記述される状態を
多数回観測すると,統計的な誤差の範囲で正しく20%と80%の頻度
で観測される。

さて,ここで問題となるのが,その観測の直前に電子はどこにいたか
である。我々の日常的な世界観によると,電子が経路Aに観測された
ならば,その直前には当然ながら,経路Aを走っていたと考えるだろう。
ところが,そう考えると矛盾が起きるのである。観測をしないと(あるい
は観測する前は),電子はあたかも「波」のように両方の経路に広がっ
ており,ある種の干渉現象を起こすことが,波動方程式によって導かれ,
またそれは実験によっても裏づけられるのである。すなわち,観測を
するまでの間,物理系は複数の取り得る状態が重なり合った奇妙な
状態のままでいる,などと考えざるを得ないのである。
447<1>量子論の観測問題:04/08/30 06:30

どうせミクロの世界の話なのだからどうでもよい,などと事は済まない。
何故なら,「観測」がいつどこで起きるかが量子論からは導けないので,
マクロの世界に関わる可能性があるのだ。「観測」という行為を分解
すると,そこには「測定装置」があり,観測する人間がいる。電子が
経路Aと経路Bのどちらを通るかを測定する装置を作り,経路Aに検出
されたら針が右に振れ,経路Bに検出されたら針が左に振れるように
しよう。すると,波動方程式では,経路Aに検出されて針が右に振れる
状態と,経路Bに検出されて針が左に振れる状態とが,依然として
重ね合わせた状態のままであり,どちらかには決まらないのである。
さらに,測定装置の針が右に振れたら近くの猫が死ぬような仕掛けを
して置くと(あくまで思考実験である),猫が死んだ状態と生きている
状態が重なり合うという,実に奇妙な状態を想定せねばならない(シュ
レーディンガーの猫)。

これが観測問題である。

物理学者は奇妙な現象をミクロな世界に封じ込めるため,
なんとかマクロの測定装置あたりでどちらかの状態に「決定」されるよう,
量子論の拡張を試みるが,うまい理論が作れない。

そうした中で,1980年代には,
数メートルという十分マクロの大きさにおいても,
ある種の物理系が重ね合わせ状態にあることが,
実験的に確かめられた。
448<1>量子論の観測問題:04/08/30 06:31

一方で,物理系でないものが関与する時に「観測」が起きるとすれば,
量子論の整合性が保たれるとして,ウィグナーやウィーラーは,観測者
の「意識」が物理状態を決定していると想定した。

意識が関わる前までは,複数の状態が重ね合わされているが,誰かの
意識がその物理系を観測すると,波動方程式に示された確率に従って,
いずれかの状態に決定するという。

また,エヴェレットは,「観測」はそもそも起きていないとする「可能世界
論」によって量子論の整合性を保とうとした。

可能世界論では,電子が経路Aに検出されて針が右に振れ猫が死んで
いるのを観測する世界と,電子が経路Bに検出されて針が左に振れ猫が
生きているのを観測する世界とが,それぞれ別個に存在するとされる。
波動方程式により,日常的にほとんど無限個の世界が生成されるのだ。

このようにして,観測者は多数の可能世界に複製されるが,その意識は,
意識の存在する特別な世界を認識する。つまり,死んだ猫を観測する
世界の意識と,生きた猫を観測する世界の意識とが,互いに交流もなく
それぞれ存在するので,我々は常にどちらか一方を認識するという。

観測問題は解消されるが,代わりに我々は,可能世界の迷宮へと追い
込まれる。
449<2>ウォーカーの観測理論:04/08/30 06:31

エヴァン・ハリス・ウォーカーは1974年,量子論の観測問題の部分で
PSIが起きるとする観測理論を提唱した。

彼の観測理論では,現実の重ね合わされた状態に加えて,想像による
状態という新たな物理状態が導入される(物理学で言う「隠れた変数」
である)。その想像による状態が,いわゆる意識に相当する(つまり意識
は特殊な物理状態とされる)。重ね合わされた状態は,意識と関わること
で1つの状態に決定されるが,その観測の時点で,意識の想像状態と
合致する状態が選ばれるという。これにより,願望や意志(これらは意識
の想像状態とされる)に合った物理状態が結果として選択されることとなる。

例えば,サイコロは回転中に6つの目に対応する6つの状態が重ね合わ
せになるが,意識で特定の目を念じていると,その目の想像状態と合致
する状態が現実に選ばれやすくなる,としてPKが説明される。ESPは逆に,
コールにつながる想像状態の方が重ね合わせになっており,ターゲットの
現実状態が意識と関わる時に,ターゲットに合うコールの想像状態が
選ばれやすくなる,と(やや複雑だが)説明される。

ウォーカーの論文:
http://users.erols.com/wcri/CONSCIOUSNESS.html
http://users.erols.com/wcri/QMcons1970.html
450<3>シュミットの目的論的観測理論:04/08/30 06:32

乱数発生器の実験手法を開発したヘルムート・シュミットは1975,1978年,
目的論的性格を持つ観測理論を提唱した。

この理論では,PSIの源である人間は,時空を越えたPSIを発揮すると
して,PSI独自の世界を先に認めてしまう。そして,PSIを評価するとき
(コールがどれくらい当たったかを調べるとき)に,高スコアを望む目的
に沿って評価者がPSIを発揮し,過去に向かってPKが働くとする。PSI
の源となる評価者とは,被験者に実験結果のフィードバックが与えられ
るときは,被験者自身に相当するが,与えられないときは結果を照合
する実験者となる。過去に働くPKは,重ね合わせの状態から1つの状態
が決定する,量子論的観測時に,将来の目的に沿った状態が選ばれ
やすくなることで実現される。

彼が得意とする乱数発生器の例で説明しよう。乱数発生器の出力は
「未来」の,良いスコアを残したいという目的に沿って出力が決まる。
これは,特定の出力と合致する場合はPKとなり,コールと合致する
場合はESPとなるが,基本的に未来からのPKという原理で実現される。
451<3>シュミットの目的論的観測理論:04/08/30 06:33

この点はDATとは,ちょうど逆の構図であることに留意されたい。DAT
では,ターゲットを選ぶときに選ぶ人間の予知で,将来の目的に合致
したものが選ばれた。シュミットの理論では,コールを評価するときに
評価者のPKで,過去のターゲット選択が目的に合致するように選ばれ
るのである。

この理論によれば,彼が実験的に掴んだ過去遡及的PKも,自動的に
説明される。目的指向性を持つので,たとえ複雑な構造を持つ乱数
発生器であっても,PSIが困難になることがない。

この理論は,量子論と極めて整合的であるが,
PSIの源がどのようにPKを時空を超えて発揮するのか,
その機構や心理学的影響については,何も語っていない。

この理論はまた,スタンフォードの適応行動理論とも似ている。ただし,
適応行動理論が因果理論として時間軸に手をつけなかったのに対して,
この理論は時間軸を超越してしまった。すなわち,評価の時点に,
過去に遡って事態が確率的に決定されるとしている。にもかかわらず,
観測とは何かを曖昧にしたまま(上述のように量子論からは導けない)
であるから,現在の事態が将来の目的関与によって決められている
可能性が大きく入り込み,理論の検証可能性が著しく低いものとなって
いる。
452<4>シュミットの改訂観測理論:04/08/30 06:34

シュミットは,目的論的観測理論の問題を再考し,1982,1984年に改訂
版の観測理論を提唱した。

この理論の特徴は,「観測」が具体的に定式化されていることである。
まず「意識」を,重ね合わせの状態から状態を確率的に決定する主体
である,と操作的に定義する(上述のウィグナーらの立場)。そのうえで,
確率的状態決定の過程に,量子論にはない3つの要素を導入している。

第1に,状態決定は,時間とともに徐々になされるという,状態の「部分
決定」の概念を導入した。

第2に,状態の重ね合わせ度合いは,指数的に減衰(exp[-kt])し,その
減衰定数(k)は「意識の覚醒度」に相当するとした。つまり,意識が高ま
っていると,早く状態決定がなされるが,意識がないゾンビであると(k=0),
状態は重ね合わされたままである。

第3に,PKの強さに応じて,重ね合わされた状態のうちの所望の状態に
高い確率で決定されるような「PK係数」を設けた。

状態の部分決定の概念は,量子コンピュータの原理を定式化した理論
物理学者,デイヴィッド・ドイッチュも提唱している(『世界の究極理論は
存在するか』朝日新聞社)。

これらの改訂により,意識ある人間によって観測された時には,状態が
(ある程度の時間をかけて)決定されると明確になったので,将来の目的
関与の問題がなくなった。だが,透視の実験が成功するためには,被験者
はゾンビ状態になって重ね合わせ状態を維持し,実験者がターゲットと
コールを照合するときに過去遡及的PKが働くようにすべきであることも
明確になった。これはこれで結構奇妙な事態である。観測理論では,
観測の時点にPSIの影響が物理系へと現われるとされるので,こうした
奇妙さは宿命とも言えよう。
453情報システム理論:04/08/30 06:35

ここからは,ラカドウが提唱する,PSIの情報システム理論について
解説する。
454<1>ラカドウの試み:04/08/30 06:35

ドイツの物理学者(かつ心理学者)のウォルター・フォン・ラカドウは,
量子論の理論構造を情報システムのレベルに適用することで,PSIの
性質,とくにその「とらえにくさ」を説明できると考えた。

量子論とPSIは,類似したところがある。

観測前の重ね合わせの状態が持つ大局的性質は,PSIの現われ方と
類似している。また,観測することが状態を決定するところは,PSIの
実験者効果を連想させる。

だから,量子論とPSIの理論を組合わせるアプローチは魅力があり,
物理学に詳しい超心理学者の多くは,観測理論に注目するのであった。

しかしラカドウは,物理状態がどのようにPSIと関わるかといった物理学
的レベルや,PSIがPSIの源の心理状態とどのように関わるかといった
心理学的レベルは,理論の対象とはしない。

代わりに,実験装置や被験者や実験者などをひとまとまりの「システム」
と捉え,その「システム」に流入する情報と,PSIの性質との関連性を
見つけるアプローチを取った。

そのときの理論化の道具が量子論の理論構造である。

彼の初期の着想はドイツ語の論文にあるが,最初の英語の論文は
1983年に発表され,これは『超常現象のとらえにくさ』の第30章に邦訳
が収録されている。より包括的な論文は1995年のEJPにある。
455<2>語用論的情報:04/08/30 06:36

ラカドウがPSIの説明に一定の寄与をするだろうと着目したのは,語用
論的情報である。

旧来のシャノンの情報理論は,符号化の理論であり,意味論的側面に
欠けている。我々は,メッセージに込められている「意味」によって行動
するのであるから,意味を扱えない情報理論では不十分である,という
のは現代の情報学において確認されている事項である。

ところが,意味というのは,他の情報や信念と関わった,文脈性の高い
ものであるため,情報理論として定式化が困難である。

しかし,語用論的情報ならば,意味論的側面を部分的に含んだ検討が
可能であるという。

語用論的情報はワイツゼッカーによって1974年に提案された。それは,
確認性と新奇性との積によって表わされる。情報は理解されねばなら
ない(確認性)し,行動の変化を引き起こさねばならない(新奇性)という,
両方の性質を同時に含む必要があることを示している。未知の外国語
の情報が来ても,分からないので情報量はゼロ(確認性がゼロ)である
し,すでに知っている情報が来ても意味がないので情報量はゼロ(新奇
性がゼロ)である。

ラカドウはさらに,確認性と新奇性の間には不確定性関係があり,語用
論的情報は離散的であると,量子論になぞらえた議論を展開するが,
ここでは省略する。
456<3>語用論的情報がPSIを誘発する:04/08/30 06:36

ラカドウによると,システムに語用論的情報が加わるときにPSIが起きる
という。これによって,PSIの下降効果が説明される。つまり,被験者が
新たなPSI実験方法を経験するときに,その被験者を含むシステムに,
語用論的情報が加わる。するとPSIが発生するが,何度も繰返している
うちに,語用論的情報が加わらなくなり,PSIは現われなくなるのだ。
ジョークが最初だけ面白く感じるのも,同様の語用論的情報の流入に
よって説明される。

PSIの実験者効果は次のように説明される。PSI実験をする被験者の
システムに実験者が加わることで,大きな語用論的情報をもたらすと,
実験者の影響でPSIが起きることになる。実験の全貌が被験者に知ら
されていれば,被験者のシステムが語用論的情報の観点で「閉じて」
いるので,実験者が加わることでPSIが起きることはまず無い。ただし
その際には,被験者が理解できる情報が知らされてなくてはならない。
これは,乱数発生手順と種数とを知っていても,問題なく過去遡及的
PKが起きた実験結果を説明する。それらを知らされていても,語用論
的情報の全貌を知らされたことにならないからである。

つまり,PSIは語用論的情報を取得した人間のところで起きることになり,
「意識」が観測状態を決定するとした観測理論と同様の議論となる。

けれども,語用論的情報に基づく理論は,観測理論と違って,PSIの
限界を示す。語用論的情報が新たに加わるかどうかが,PSIの発生の
鍵となると想定しているからである。端的に言えば,信頼性のある確実
で安定したシステムは(すなわちシステムが既知になってしまうと)PSI
は起きず,常に新しい挑戦をする自律的なシステムであると,PSIが
起きるのである。科学的解明とは,解明するとき(すなわち創造的発見
のとき)にはPSIが起きるが,解明された後はPSIが起きにくくなると
言えるだろう。科学の発展は,PSIをますます「とらえにくく」しているのだ
ろうか。
457シンクロニシティ:04/08/30 06:37

ここからは,シンクロニシティの理論と,それを提唱した深層心理学の
大家,カール・グスタフ・ユングについて述べる。
458<1>ユングと超心理学:04/08/30 06:37

ユングは,患者の深層心理を分析する過程で,何度もPSI現象を体験
していた。とくに治療が良い方向へと向かい始めるときに,PSI現象が
起きやすいという。その一端は,彼の死後に刊行された『ユング自伝』
(みすず書房)にも記されている。

彼は超心理学にたいへんな関心を寄せていたが,超心理学の論文を
著してはいないし,超心理学のコミュニティに積極的に参加することも
なかった。

ラインは,ユングに対し再三,PSI現象の体験や,それに対する考えを
発表してくれるように書簡で依頼していたが,臨床上の知見では,
専門外の人は説得できないと,断っていたのである。ユングとラインの
書簡の遣り取りは1934年から1954年まであり,ユングの姿勢は次の
書簡集からはっきりと読み取ることができる。

 湯浅泰雄著訳『ユング超心理学書簡』(白亜書房)

ユングは分析のうえで,集合的無意識に注目していた。その集合性
とは,我々人間が皆,無意識の深い部分で共有している,歴史的・
社会的・生物的部分である。PSIの見方も,集合的無意識との関連性
に重きが置かれていたようである。例えば,PSI現象は,被験者個人
の性格とは無関係であると断定している。

そうしたユングが,初めて超心理学を視野に入れて発表した理論が,
1952年のシンクロニシティであった(『自然現象と心の構造』海鳴社)。

この立論にあたっては,スイス連邦工科大学の同僚であるパウリの
影響があった。パウリは量子の排他原理でノーベル賞を受賞した
物理学者であるが,自分自身にPSI体験があり,ユングの心理分析も
受けていた。
459<2>シンクロニシティ(共時性):04/08/30 06:38

シンクロニシティは「共時性」とも訳され,複数の出来事が非因果的に
意味的関連を呈して同時に起きる(共起する)こと,である。

シンクロニシティの正確な理解は難しい。何故なら,「出来事」,「因果」,
「意味」,「同時」とは何かについて,議論が必要だからである。言い換え
れば,解釈の余地が残されている理論である。

まずは単純な例で考えてみる。「花瓶が割れた」,その時,「病院で祖母
が亡くなった」というのが,シンクロニシティであるとしてみよう。出来事と
いうのは,単純な物理現象ではない。祖母が粘土から作って大切にして
いた花瓶(歴史性)が突然奇妙な音とともに割れ(状況性),居合わせた
人々が不吉に思った(体験)というような事柄全体が,1つの出来事となる。
シンクロニシティである場合には,そうした「花瓶が割れた」という出来事
と,「病院で祖母が亡くなった」という出来事との間に,通常の因果関係が
ない(一方が他方の原因になっていたり,共通の原因から両者が派生して
いたりしない)必要がある。因果から考えると,同時に起きたのは全くの
偶然であり,両者は1日違っていても1週間違っても構わない。因果関係
がない代わりに,それらの出来事は共起することに,意味があるのだ。
花瓶というのは祖母の象徴であり,割れることは形を失うことである。
意味的関連が両者の出来事を橋渡ししている。

シンクロニシティは,それが起きることで「意味」を生成している,と捉え
ることができる。ユングは,シンクロニシティに現われる意味は,もっぱら
元型(アーキタイプ)であると主張した。元型とは,「影」,「アニマ」,「老賢人」
などの,集合的無意識に由来する象徴であり,ユング心理学における
中核概念である。
460<3>因果性と共時性:04/08/30 06:39

上では,シンクロニシティは,通常の因果関係にない出来事に起きると
したが,実は因果関係自体が哲学的議論になっている。因果関係を
科学的に定義すれば,過去の物理事象が未来の物理事象に影響する
ことである。だが,この定義では,心的世界から物的世界への影響は
除かれ,「私が手を挙げようと思った」から「私の手が挙がった」という
のは,因果関係ではなくなってしまう。我々の日常の直感に基づいて,
これも因果関係に入れる拡張した立場もある。シンクロニシティで比較
される「通常の因果関係」とは,この拡張した因果関係を指すのであろう。

ちなみに,心的世界から物的世界への影響は,科学的世界観(唯物論)
では認められない。だから,「私の手が挙がった」原因は,特定の生理学
的脳状態であり,「私が手を挙げようと思った」という意志は全くの幻想
であるか,良くてもその脳状態に伴う随伴現象(エピフェノメナ)であって,
手の運動には何ら影響を与えることができない,とされる。

ところが「目的因」という,さらに変則的な因果を考えることもできる。
これは古代アリストテレスが提唱した概念で,万物は目的を持ち,その
目的が原因となって,目的を達成するように変化するとされる。アリスト
テレスは,今日の科学的因果関係に相当する「運動因」とともに,2つの
因果関係があるとした。この考えを発展させたのが,ライプニッツのモナド
論である。モナドは自然界を構成する最小単位であるが,心的性質を
合せ持ち,それらは全体として,あらかじめ定められた調和的関係を反映
するとした(予定調和説)。

中込照明は,このモナド論をもとにした物理理論によって,観測問題が
解決できると主張している(『唯心論物理学の誕生』海鳴社)。
461<3>因果性と共時性:04/08/30 06:39

ユングは自ら,モナド論からシンクロニシティの着想を得たと語っている。
彼は,過去から未来へと時間発展する因果性と,同一空間を意味で
折り合わせる共時性との2つの原理から世界は構成されるとしたのだ。

こうした歴史から判断するに,シンクロニシティを変則的因果と見ること
もできる。実際,ホワイトマンは,シンクロニシティを上位の階層における
目的論的因果関係であると解釈している。ブラウディは,ユング自身が
「元型がシンクロニシティを引き起こす」とも述べていることを指摘し,
シンクロニシティは因果的理論であると主張している。

スタンフォードは,適合行動理論を提唱するに当たり,シンクロニシティ
と違って「因果的」理論であるとして,適合行動理論の独自性を主張した。

ところが,シンクロニシティに目的因を見て取れば,適合行動理論の
「傾向性」を,シンクロニシティの「意味」の一部と見なすことで,適合
行動理論がシンクロニシティに包含される。両者は極めて類似した
性格の理論である。
462<4>共時性と場の理論:04/08/30 06:40

シンクロニシティにおける「同時」という概念を文字通り取ると,困った
ことが起きる。超心理学においては,予知の説明に不都合が起きる。
予知を行なうという出来事と,予知された現象の出来事とは同時では
ないので,シンクロニシティであると容易には見なせない。

物理学においては,そもそも同時性を絶対的に定義することが不可能
である。(アインシュタインの)相対論的時空間では,同時刻の現象も,
異なる速度で移動する系から捉えれば,異なる時刻になってしまう。

どうも「同時」とは,何か意味論的な概念と捉えるのが良さそうだ。
「同時」を,物理的な「時間軸上の距離がゼロの関係」から脱却し,
「抽象空間上の意味距離がゼロの関係」などとするのが,シンクロニシ
ティの本来の意図を汲んだ解釈なのかも知れない。シンクロニシティは
本来,共鳴理論であるが,多次元空間理論とも,場の理論とも捉える
ことができる。

ロルの汎記憶理論は,記憶が世界に広がっていて,広がった先で関連
したPSI現象を起こすというものであったが,その記憶主体の出来事と,
PSI現象とされる出来事が,記憶の内容を意味的関連にして共起する
と見なせば,シンクロニシティに相当する。長期記憶と集合的無意識
との間に類似性を見つけるのも難しくはない。また,シェルドレイクの
形態形成も,反復性を意味の1つと見なし,同時性を拡大解釈すると,
まさにシンクロニシティであると言えよう。

シンクロニシティは一見突飛な理論に見えるが,深く考えると,超心理学
の諸理論と関係づけられ,理論を整理するうえで有効なものである。
463遠隔作用実験:04/08/30 06:43

(1) 感覚遮断状態での対人遠隔作用実験(そのII)

 「遠当て」と呼ばれる現象では、気功熟練者が非接触で離れた相手を
 激しく後退させる。我々は、両者間の感覚伝達を遮断した
 無作為・盲検実験で、暗示等の心理効果を取り除いた後でも、
 本現象が統計的有意に生起することを、
 第1回生命情報科学シンポジウムで発表した(初報)。

 本報では、本現象に関し、さらに詳細な次の3実験を行い、
 前回の報告を支持する結果を得た。
 未知な情報伝達機構の存在が示唆される。

 実験1)通常の感覚伝達を遮断したビルの1階と4階の2部屋に発気する
  気功師(送信者)と弟子(受信者)を配置し、遠当て時の送信者の
  発気動作時刻と受信者の反応動作時刻を記録した。
  時間差5.5秒以内で両者が一致したものが、
  49試行中16試行あり(期待値 7.88 試行)、
  統計的に高度に有意であった(危険率 0.0008)。

 実験2)遠当てによる通常感覚伝達遮断状態での情報伝達を試み、
  その時の受信者の脳波を測定した。発気動作(送信動作)は、
  1分間内の無作為に選ばれた一瞬において行われる。
  57試行の結果、送信動作時と非送信動作時の受信者脳波の
  α波平均振幅の間に、右前頭部で統計的に有意な差が見られた。
  さらに、遠当てにおける通常感覚伝達遮断状態での情報伝達
  において脳の右前頭部が関与している可能性が示唆された。
464遠隔作用実験:04/08/30 06:44

 実験3)送信者と受信者が同室にいる場合と別室にいる場合について
  実験した。送信者と受信者の遠当て時の脳波を同時に測定し、
  両者の脳波の遠当て前後にわたる意識変化を
  複数の指標を用いて推定した。
  両者とも安静時より遠当て時の方がリラックスしている場合と同様の、
  また遠当て時にはイメージ想起を行っている場合と同様の、
  指標傾向が見られた。さらに、遠当て時のβ波平均振幅トポグラフ
  に両者間においてパターン類似性がみられた。

(2)感覚外情報伝達に関する脳波測定実験(そのII)

 情報送信者と情報受信者を感覚伝達を遮断した2部屋に配置し、
 感覚外情報伝達を試み、その時の両者の脳波を測定した。
 感覚外情報送信は継続した2分間の内の
 無作為に選ばれた前半または後半において行い、
 受信者はその送信時間帯と送信内容を推測する。
 20回の試行の結果、受信者は送信時間帯を
 統計的に有意に推測することができなかったが、
 感覚外情報送信時と非送信時の脳波のα波平均振幅の間には
 統計的に有意な差がみられ、下意識における感覚外情報伝達の
 存在が示唆された。その感覚外情報伝達は、送信者の脳での
 反応直後に完了するものではなく、受信者の脳で、まず、
 後頭野から頭頂野にかけての反応があり、
 次に、右前頭野での反応が起こるという経過を経て構成される。
465遠隔作用実験:04/08/30 06:45

1) 山本 : 応用物理学会放射線分科会 第8回「放射線夏の学校」 テキスト, 25-38, 1996.
2) Hirasawa M, Yamamoto M, Kawano K, Yasuda N, Furukawa A :
  J Int SocLife Info Sci, 14, 185-195, 1996.
3) Yamamoto M, Hirasawa M, Kawano K, Yasuda N, Furukawa A :
  J Int SocLife Info Sci, 14, 228-248, 1996.
4) Yamauchi M, Saito T, Yamamoto M, Hirasawa M :
  J Int Soc Life InfoSci, 14,266-277, 1996.
5) Yamamoto M, Hirasawa M , Kokubo H, Yasuda N, Furukawa A,
  Furukawa M Yamauchi M, Matsumoto T, Fukuda N , Kurano M,
  Kokado T, Nishikawa M, KawanoK, Machi Y, Hirata T :
  The 3rd World Conf. on Medical Qigong (Abstract of presentations),
  115-116,Beijing, 1996.9.
6) Yamamoto M, Hirasawa M, Kawano K, Yasuda N, Furukawa A :
  Proc. of the 6th Int.Symp. on Qigong, 114-117, Shanghai, 1996.9.
7) 山本, 平澤, 河野 , 小久保 , 古川, 安田, 古川, 福田, 蔵野 , 古角, 西川, 平田 :
  人体科学会第6回大会研究発表抄録集, 37-38,1996.
466遠隔作用実験:04/08/30 06:46

8) 山本 : アジア気功科学研究会, 大宮, 1996.12.
9) 小久保, 山本, 平澤, 河野, 古角, 平田, 安田, 古川 :
  日本超心理学会第29回大会発表論文集, 20-23, 1996.
10) Yamamoto M, Hirasawa M, Kokubo H, Kawano K, Kokado T, Hirata T, Yasuda N :
  J Int Soc Life Info Sci, 15, 88-96, 1997.
11) Kokubo H, Hirata T, Hirasawa M, Hirafuji M, Ohta T, Ito S, Kokado T, Yamamoto M :
  J Int Soc Life Info Sci, 15, 97-108, 1997.
12) Kawano K, Yamamoto M, Hirasawa M, Kokubo H, Yasuda N :
  J Int Soc Life Info Sci, 15,109-114, 1997.
13) Kokubo H, Furukawa A, Yamamoto M : J Int Soc Life Info Sci, 15, 115-118, 1997.
14) Yamamoto M, Machi Y, Kawano K, Obitsu R : J Int Soc Life Info Sci, 15, 167, 1997.
15) Hirasawa M, Furukawa A, Yamamoto M : J Int Soc Life Info Sci, 15, 252-258, 1997.
16) 山本 幹男, 平澤 雅彦, 河野 貴美子, 古川 章, 安田 仲宏 :
  第44回応用物理学関係連合講演会講演予稿集1, 378, 1997.3
17) 小久保 秀之, 山本 幹男, 平澤 雅彦, 河野 貴美子, 古角 智子,
  安田 仲宏, 古川 章, 福田 信男, 平田 剛 :
  第44回応用物理学関係連合講演会講演予稿集1, 379, 1997.3
467:04/08/30 06:47

小久保秀之(1995)は日本超心理学会第27回年次大会シンポジウム
「21世紀の超心理学を考える」において、物理学の超心理学に対する
貢献可能性としてカオスと量子力学の研究が注目されると述べている。
すなわち、

『カオスの微小効果の指数関数的時間発展は,超心理学的効果の特徴を
 説明するのに 適当かもしれない。量子力学では従来からある観測問題
 だけでなく,メゾスコピック系の物理が注目されている。また,量子生物学
 や意識の量子力学モデルなどは,急速に研究者の数が増えつつある』

超心理現象に対する量子力学的アプローチは有望であるという印象が
ある。また、小久保(1995)は最近の生物学的研究において、通常の
5感以外にさまざまな方法を使って生物は情報を伝達していることが
わかっていると述べており、理論的には量子力学的効果が生物レベルで
発生していることが検討されるようになってきている。



2001年2月17日から19日、神奈川県葉山町の湘南国際村において、
文部科学省の外郭団体である科学技術振興事業団主催の異分野
研究者フォーラム「心と精神の関与する科学技術」が開催されている。

文部科学省は、将来的には恒常的な専門教育・研究機関である
「潜在能力科学研究所」や大学院・大学の設置も射程においた、
わが国のニューサイエンスの拠点づくりも構想しているという。
468SLIP:04/08/30 07:26
>>360

この上の、非常に賛嘆極まりない荒らしはさておいて、できれば、ここまでの貴重な議論を
みなさまでご検討いただきたいと存じます。レス361から467の削除を要請したいと思います。

なぜ、このような荒らしが必要だったかは、360までの2大ザルによる論議をご覧になると
わかるのかもしれません。いずれにせよ、そこまでの記録はあります。消失の際はいつでも
再生いたします。まぁ、それだけの論議かどうかはわかりませんが。では。
スレを自動的に投じた人はだれでしたっけ?自分の各スレが毎分正確に出てるとか。
>>468
冷静になったらいかがですか。荒らしではないでしょう。
私もおどろきましたけど、読んでみたら非常に参考になりましたよ。
>>470
あなたにとっては、じゃない?
472SLIP:04/08/30 08:31
特に私はどちらでも構いません。匿名システムの限界でしょうね。では。

「かつては代替知であったものが、
 いずれ正統知の地位を獲得するようになるのかもしれない」

 島薗進(東京大学教授・宗教学)
 (日本トランスパーソナル心理学/精神医学会顧問)
474没個性化されたレス↓:04/08/30 08:49
無論、当人ではなく、それを入手できる誰でもでしょうね。
匿名システムは便利ですし、また、それゆえ、制約もききません。
それがある意味では笑える醍醐味でしょうね。荒波を幾重にも
ご存知のかたなら、そんなもんだと思っていますよ。SLIPさんも
そういう経験者ですから、そうは思っているでしょう。ただ、ちょっと、
驚いたというところでしょう。自爆テロを目の当たりにして ^^)

SLIPさん、また、別の場所でお目にかかりましょう。
475没個性化されたレス↓:04/08/30 08:52
OK See ya elsewhere.
ったく、ポンコツのいつもの戦術か
しねよ
>>474
どこをどう縦読み・・・
478没個性化されたレス↓:04/08/30 10:59
>>470 さん

>>468 にちゃんと 「賛嘆] と書いてある。

ボカーン!も世間では論議のうちだもんね。楽しめましたよ。SLIP見解に賛成!
479没個性化されたレス↓:04/08/30 11:03
>>476

これって「いつもの」戦術なんですか?戦術ねぇ。。。

こういう大量自動投稿は
アメリカと同じ重爆みたいでtacticsを感じませんね。
ただのガキみたいだにゃー。
480没個性化されたレス↓:04/08/30 11:04
>>477
意味分からんが。
安心したまえ。
俺がいる。
482没個性化されたレス↓:04/08/30 11:12
低能には理解できなくて悔しいのはわかるが、
哲学的な議論から出発せざるおえない。
483没個性化されたレス↓:04/08/30 11:13
これが噂のPPP超伝導でんぱなの?こまったもんだね。
484没個性化されたレス↓:04/08/30 11:28
まぁ、とにかくボカン!ということで。きっとSLIPさんももう来てくれませんね。
485没個性化されたレス↓:04/08/30 11:30
来るわけないよ。。。
なんなら、別のスレに移動して、今までの議論をコピペすれば?
487没個性化されたレス↓:04/08/31 02:07
優良スレあげ
488没個性化されたレス↓:04/08/31 05:36
>>479-486
自作自演ですか?通じてませんが
エスパーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
490没個性化されたレス↓:04/08/31 12:08
ほしゅ。
491没個性化されたレス↓:04/08/31 17:56
さあ、遊べ
遊び場所を選ばなくても,今じゃ板全体がサルと厨房の遊び場所だろうが
選ばせたい奴もいる。
494没個性化されたレス↓:04/08/31 23:33
>>492
おまえしねよ
この板には、766 スレあるんだぞ?
そのうちの一割にも満たないスレで遊んでるだけだ、わかるか?
のこり9割以上もあんのによー、てめーみてーのが、板の交配だとかほざいてんじゃねーよ
板を掛け合わせる話があるのか。
いや、2割近い児童登校がある。
それでいーんだよ
ネタに食いついて来い
できるじゃん、あそべ
おたべ
>>494
正論だ。

500
>>494
> この板には、766 スレあるんだぞ?
> そのうちの一割にも満たないスレで遊んでるだけだ、わかるか?

後は遊んでいないらしい。よし、絶対遊んではならない。
2chの提供者は、2chはただの冗談だと言っている。
>>501
やっと理解できたか?
おめーらのいう所の利用化膿性ヒューリスティックだ、タコ。
要するに、2chて授業崩壊みたいなもんなんでしょ?
>>494

なら人気のないところで遊べやエテ公が。
この板のスレ・レスの90%がクズだ。

尤も,世の中のすべての物の90%がクズなんだが。
まさか、そんなに少ないわけはない。
>>505
んんんん?
おまえわざわざ、クソスレに出向いてご苦労さんね
いや,サル弄りが趣味なのでな
きゃあ、いやらしい。
511没個性化されたレス↓:04/09/01 08:26
こんなに濃いスレ久々に見た
おまさん、無毛?
513没個性化されたレス↓:04/09/02 09:00
ん?
それとも、ソース?
515没個性化されたレス↓:04/09/05 11:28
ほしゅあげ
>>350
> 上は行動主義的考え方と考えていいですか?

「つまり、揺籃から墓場まで、人間って奴の行動ってのは、
終始一貫、絶対にこの唯一最大の動機 −
すなわち、まず自分自身の安心感、心の慰めを求める
という以外には、絶対にありえんのだな。」

「だが、いいかね、君がそう考える、その根拠になった材料そのものもだよ、
決して君自身が創り出したもんじゃァない。」

「君個人としちゃ、なんにも創造なんかしてやしない。
君のその考えをつくってる材料の、そうだ、目にも見えぬほどの破片ですらが、
何一つとして君自身の創造なんかじゃない。
いや、それどころか、そうした借りもんの材料をまとめ上げたという、
そのわずかな功績すらがだな、なんら君自身の手柄じゃァない。
それすらもすべて自動機械の作用なんだからね」

マーク・トウェイン『人間とは何か』(中野好夫訳、岩波文庫)
↑を他スレッドに貼り付けて遊んでみたりもしましたが、
個人的には同時期に読んだ『利己的な遺伝子』以上に衝撃を受けたものです。

あえて言うならば、そのような「自動機械」としての人間という考え方が
私の考え方に近いのかも知れませんし、それは行動主義的かも知れませんが、
私には“行動”の意味がよく分かっていないのですから、
行動主義的と言うことは憚られます。だから、回答不能です。

“行動主義”であるかに拘るようですが、
もしも、心理学という学問領域において、選択する“主義”が異なれば
議論が不可能というのであれば、それこそが「心理学は科学的か」
という問題の根源ではないですか?
> 内的モデルとはこの場合、具体的に何でしょうか?

>>352
> ここでも、内的モデルが出てきています。環境を取り込んだ形のモデルでしょうか?

私が考える“内的モデル”とは、
常時作動していると推測される連想としての内的シュミレーションにおいて、
連想により誘起される、学習をもとに組織化された“記憶”の総体です。
もしくは、“もの”に還元すれば、情報はニューロンのネットワーク構造、
つまり、シナプス加重の内に存在するという意味で、
ネットワーク状態としてのシナプス結合パターンの総体です。

環境と身体との結合、その内から、環境における‘道具’を分節する。
‘道具’は“知覚”や“行動”のイメージとして固定される。
経験により、個々のイメージ記憶間の関係は取捨選択されて、
環境への適合を向上させるように、‘道具’のアフォーダンスは組織化される。

言わば、“学習”と“記憶”強化により彫り出された彫像としてのモデル、です。
「ある一定の環境のもとで成長した有機体の相互作用」とは、
有機体に可能な基本的経験の全体から、個々の経験としての部分集合を
学習として標本検査するという、環境の一般的構造パラメタの真値を
見積もるための「統計的手続き」である。
M.シュピッツァー『脳 回路網のなかの精神』(新曜社, 2001)参照

脳の可塑性から、シナプス結合の内で発火頻度の低いものは淘汰され、
発火頻度の高いシナプス結合は強化されて、回路抵抗は小さくなり、
アクセスビリティは向上します。

集合と集合との論理積集合のように、神経パターンが長期的に強化される場合、
対象群の共通性や平均性が抽出されたプロトタイプ的なパターンが形成されて、
ポインタとして結合・連合するイメージのパターンを活性化することになります。
つまり、カテゴリー処理や概念化の元型となる訳です。

シニフィアンとしてのニューロン(群)、シニフィエとしての“記憶”
とも言えますか。
以下は私の考える個人的仮説としての物語です。

神経パターンは動的に変化して、ニューロン発火によるイメージの想起、
想起は連鎖的に結合する新たな想起を誘起し、連想を形成します。
運動において筋肉の状態を知覚・制御して運動を組織化するように、
連想の一部は組織化されて、未来をシミュレーションして予期します。
そして、シミュレーションによる予期は現在の知覚と比較されます。

シミュレーションと現在の知覚との間に間隙があり適合的でない場合には、
連想はフィードバック回路により反復するループを形成して、
より適合的な状態を探索するために、より詳細な連想が可能となるように
知覚と連想の範囲が拡大された状態になる。
つまり、可塑化可能な状態へと励起される。
私はこれが“注意”だと考えています。

だから、本能としての志向性である生理的欲求が満足されている限り、
恒常性を志向して維持制御される身体内部の状態に“注意”が
向くことは少ないのでしょう。

もちろん、生存に関係する危機状態など著しく不快を伴う差異に対しては
可塑的な変化はむしろ抑制されて、既定のパターンが採用されるでしょう。
> また、強化子は快感といった感情なのでしょうか?

フィードバックによる回帰と現在の知覚との差異がなくなる、
すなわち、環境に適合した状態に到達すると、制御は無効化して、
日常の安息状態に帰還する。
その際に神経系の負荷変動を報酬系の物質により知覚して、
快・不快を知覚すると考えています。

神経回路網における強化を考える場合、“強化子”は物質以外にはありえません。
そして、環境に対する適合度をモニタする過程として、
シナプス結合を強化する物質をも含む物質間相互作用により
報酬系物質が生成されてそれを快感として知覚する。

以上のような物語を想像しています。

個人的には、
心理学徒が“こころ”について、いまどのような物語を考えているのかを
このような掲示板においてこそ、知りたいと思っています。
適応範囲が十分広い場合には、有機体には“注意”の必要性が減少する。
つまり、個体の適応範囲がより広ければ、環境に対して適応する上で、
他の個体に比較してより有利です。
だから、個体維持に関係するような有機体の重要機能の多くは冗長化されています。

換言すれば、環境に対してより安易に同調しない個体は、
環境に対して適応する上で、他の個体と比較して優位にあると言えます。
これがハンディキャップ原理に繋がります。

環境に対して同調する方が容易である場合にもかかわらず、
一貫性という社会的信頼性にも関係する投企的な‘遊び’を選択する。

そのような‘遊び’を‘道具’としての言語に対しても選択したことが、
人間の進化の源泉ではないかと考えます。

ヒトは視覚的動物と言われるように“注意”の状態にある場合、
その多くの場合に“視線”という形式で発現します。

環境の中の他者を考える場合に、
他者を制御しがたい環境として捉えるか、他者を‘道具’として捉えるか、
それにより“視線”の形態は異なり、
優位者と従属者との優劣関係を表現することもあるようです。
> > 私の意図した“契機”とは、より厳密に言えば、強化の“契機”
> > つまり“切っ掛け”となる可能性があるものです。
>
> もう少し教えてください。ある意味では、それはすべての刺激ともとれます。

すべての刺激、即ち、知覚可能なもの、は強化の“契機”となる可能性が
存在すると考えています。

>>336
> 物の変化に関心のカーソルが行っていませんか?

>>337
> 結局、意識の(関心の、注意のwhatever!)カーソルを
> どこにおいて科学的行動に勤しむかという問題に過ぎないのかもしれません。

個人的には“意識”と“注意”は不可分と考えますが、
“注意”はカーソルとして“置く”ようなものなのか
という疑問があります。
つまり、“主体”や“自由意志”を想定していませんか?

もし宜しければ“意識のカーソル”について、もう少し詳細に
説明してもらえませんか?
>>354
> コネクショニズムについては、私はあまり脳科学だという印象を受けていません。
> 基本的に、ネットワークというソフトウェア的アプローチでは?

脳は動的なウェットウェアであり、
生理学の対象としての脳=ハードウェア
心理学の対象としての心=ソフトウェア
というようには分離できないことが神経可塑性から言われています。

「コンピューターとは反対に、どんな「ソフトウェア」がまさに今その上で
作動しているのかということに「ハードウェア」としての脳は無関心ではない。
なぜなら生物学的ハードウェアは絶え間なくソフトウェアに適応するからである。
それは、あたかも、その上で動くソフトウェアがそこで加工されるデータも含めて
最適に処理されるように、パーソナルコンピューター自身が自らの構成を
絶えず変えているようなものである。」
M.シュピッツァー『脳 回路網のなかの精神』(新曜社, 2001)
>>355
> ものともののかんけいとしてのことは、やはりものではないとおもうので、
> ことにせんねんしたいのです。

“もの”と“もの”との関係から“もの”を除去してしまえば
何も残らないのではないですか?

>>333
> 脳自体が行動を引き起こすかのような錯覚を一般の人たちに与えています。
> 私は、これをかなり懸念しているので、脳過程を行動研究の方法的なものとして
> 扱うのではなく(まぁ、これもレベルがありますが)
> 行動そのものとして扱うべきだという意見です。
> 神経過程オペラントとでもいいますか。

>>340
> 脳が行動を引き起こすという考えに流れていきやすいかもしれない

あなたが「脳が行動を引き起こす」という説明を忌避する理由は何でしょうか?
進化ゲームにおける利己的な遺伝子の可塑的な被覆として、
遺伝子と環境との間を繋ぐ相互作用の場としての身体。
一方、個体維持のための境界として拘束条件でもある身体。
その相互作用は“もの”としての物質を介して発現するでしょうし、
その主要な場が脳であることも確かであると思われます。

その相互作用のすべてを“行動”という言葉で表現するのであれば、
それは有りだと思います。

もしそうであるとするならば、その“行動”を観測するためにも、
なおさら脳科学を無視する訳には行かないのではないですか?
心理学から、まともに認知科学を勉強しようとすると、
認知心理学、発達心理学、研究法など基礎心理学の知識は当然として、
基盤を知るためには、脳、ニューロン、分子生物学などの実験的神経科学、
モデル化のためには、ニューラル・ネットワークなどの計算論的神経科学、
計測を知るためには、非侵襲的計測機器などの測定原理、
情報表現としては、学習に関する統計科学、情報数学
生態学や社会学、進化論、複雑系科学、ゲーム理論等々、
学習の必要性があると思われる領域が多数存在します。

また、平均からの偏差としての異常について、説明が整合するためにも、
精神分析の概念をはじめ精神医学、臨床心理学も視野に入れる必要があるでしょう。

個人的には、そのような多大な領域に少しでも触れたいと思いながら、
購入する書籍は増えるばかりで、積み上げられた書籍は一向に減少しません。

このような駄文を書くことで知識の整理はいくらかなされますが、
語ると言うには尽く知識の欠如を感ずるばかりです。

話題の種も尽きてきましたので、しばらくはレスを中断して沈黙し、
読書の方に専念したいと思います。

お相手くださり有りがとうございました。

他の方がこのスレッドを繋いで下さることを期待しています。
いつかれさま。
>>525

> >>340
> > 脳が行動を引き起こすという考えに流れていきやすいかもしれない
> あなたが「脳が行動を引き起こす」という説明を忌避する理由は何でしょうか?

その説明が間違っているからというだけです。
>>527
おおいに勉学に励まれ、大統一理論を完成された暁には、また是非おいでください。p
531没個性化されたレス↓:04/09/10 20:52:44

お前らも、役に立つかどうか考える前に「訳に立たないどころか
知力・知識もない」と言われないよう、がんばりなさい。


文明国には必ず智識ある高等遊民あり

内田魯庵


 遊民は如何なる国、何れの時代にもある。何所の国に行っても全国民が朝から晩まで
稼いで居るものではない。けれども、国に遊民のあるは決して憂うるに足らぬことだ。
即ち、これあるは其の国の余裕を示す所以で、勤勉な国民に富んで居るのは、見ように
依ってはその国が貧乏だからである。遊民の多きを亡国の兆(ちょう)だなどゝ苦労する
のは大きな間違いだ。文明の進んだ富める国には、必ず此の遊民がある。是れ太平の祥で
あると云って何も遊民を喜ぶのではない。あっても決して差支えないと言うのである。

(略)

ttp://www.aozora.gr.jp/cards/000165/files/2393_16.html
532没個性化されたレス↓:04/09/10 20:58:14
あのさ、なんでちんりがくとは発想という転移おいて乏しいのでハローか?
533没個性化されたレス↓:04/09/10 22:55:21
まあ、あれだ。
「リンゴが落ちた。」
という現象を目にしたら、それがどうやって落ちたかを記述するのが心理学だ。

それとは違って、発想豊かな偉人は、
リンゴが落ちたのを見て、そのリンゴを上空高くまでもっていったらどうなるのだろうか?
どこかで、落ちなくなるのではないのか?
なぜなら、お月様は落ちてこないもの。
こうやって、地球には重力というものがあるのではないだろうか?
と発想していくのが科学的発見である。
534没個性化されたレス↓:04/09/10 23:07:22
根暗の心の拠所だ
535没個性化されたレス↓:04/09/10 23:11:31
>>533
ようわからん説明やな。もっとも >>532 も奇妙。生成スレ住人みたいぜ?

リンゴと引力とかが心理学なのか?どっかで読んだ話みたいだが。ヤマモトの馬鹿売れ本か?
東大全共闘は安田行動を死守するぞ〜。大学解体!なんて言ってた人がいい本書くのだな。
536没個性化されたレス↓:04/09/10 23:22:05
>>535

いい本書いて認められた。でも、あの時代にキレてなければ、今頃物理の東大アカボス。
現状、予備校教師。あの人生は果たして幸せなのか?当人には怖くて聞けないが、誰か知らん?
養老なんかは審査委員のくせして、審査拒否までしたんだからな、昔の遺恨恐ろしい限り。
537没個性化されたレス↓:04/09/29 20:47:17
久しぶりに見たまともなスレだから,
あげておく。
538没個性化されたレス↓:04/09/29 20:57:41
どこがだ?
539没個性化されたレス↓:04/10/05 03:41:13
まともなスレか。
540没個性化されたレス↓:04/10/05 03:42:51
人生はさまざまだ。しかし、生き続けるべきだ。その長さと深さにおいて、得るものは多い。
541没個性化されたレス↓:04/10/05 03:46:58
俺なんか昔ドラえもんの話で大揉めに揉めたとき
すべての巻を全部ずらっと並べて、徹底的にオナニーしたものだ。



542没個性化されたレス↓:04/10/05 08:07:44
聞いたせりふ
543没個性化されたレス↓:04/10/08 12:58:02
復活あげ
544没個性化されたレス↓:04/11/05 08:23:40
そうでもない意外に有意義なこともある
545没個性化されたレス↓:04/11/05 12:29:36
yatupaぴりぴりは駄目だね。あとTVとか
546没個性化されたレス↓:04/11/05 12:37:45
心理的にとか今は全然苦痛が無いというか。
547544:04/11/05 12:50:23
>>545-546
でんぱでつか?
548没個性化されたレス↓:04/12/22 16:38:26
そろそろ、この一年を振り返って(このスレも)、何か新しいことを心理学に期待しようぜっ。
無理かな・・・・
549没個性化されたレス↓:04/12/22 17:15:06
k;こ
550没個性化されたレス↓:04/12/27 03:22:19
今年の成果のひとつだね。このスレ。
551没個性化されたレス↓:04/12/27 21:57:15
どこがだよ?!
552没個性化されたレス↓:05/01/31 15:42:19
ぬるぽ?
553没個性化されたレス↓:05/02/04 15:54:51
がっ?
554没個性化されたレス↓:05/03/02 15:36:37
最初から読むと結構ためになるスレ。
555没個性化されたレス↓:05/03/02 19:03:53
行動分析は「科学」として、かつ「心理学独自の手法」を持ってる。
認知心理も良いんだけど、脳科学に食われりゃいそう。

日本の心理学はもっと行動にコミットして行った方が良いと思う。
556没個性化されたレス↓:05/03/02 20:08:39
心理って糞だね
心理も糞も無いんだよ
557没個性化されたレス↓:05/03/02 20:21:13
もうワケワカンネ
558没個性化されたレス↓:05/03/02 22:31:10
>>555
建築学徒にとっての図学のように
医学徒にとっての解剖学のように
心理学徒にとって行動分析は共通の基礎知識となるべきだと思う。
統計学などよりもね。

なのに
行動分析を過去の遺物のように扱う教育が行なわれている大学もあるのだよ。
もったいないことだ。
559苦悩するドナ ◆oyDevpsyVg :05/03/02 22:35:17
研究として「行動」にコミットすることと
心理学の基礎知識として「行動分析」を学ぶことは
違うような気がするのだが。

過去の遺物とは言わないが,
そこだけにご執心なのもどうかと思われ。
560没個性化されたレス↓:05/03/02 22:48:41
何も皆がスキナリアンになる必要はない。
ただ認知屋になるにしても発達屋になるにしても臨床屋になるにしても
行動分析的視点を共通基盤として持っていれば
他の学問に対する心理学徒のアドバンテージになるはずと思うのだ。
561苦悩するドナ ◆oyDevpsyVg :05/03/02 23:26:56
>>560
>他の学問に対する心理学徒のアドバンテージになるはずと思うのだ。

なぜそう思われます?

というか,
>行動分析的視点を共通基盤として持っていれば
というところを,詳しくおながいします。

個人的には,ワトソンからずっと,
「目に見えるもの」を扱おうとすることが大事だとは思っているのですけれど。
562没個性化されたレス↓:05/03/03 15:45:18
行動分析などいらん
学習心理学があればよい
563没個性化されたレス↓:05/03/15 21:10:41
えじえ
564没個性化されたレス↓:05/03/16 02:18:44
>>562
行動分析ぬきの学習心理学ってどんなの?
565麻原の脳味噌が破壊されてようが死刑は当然!:05/03/17 23:36:22
死刑判決が出ている松本(麻原)に対して
今さら脳障害がなんて難くせにもならねーことテレビに出て
喋らしてること事態がバカげてる
死刑判決は事件を起こした当時の松本に出てるもので
獄中体調が不十分とか言ってる人間に対して出てるわけではない
死刑は当然正当、いつまでも刑の執行をせずに
放置しておくほうにも問題が有るよ
日本の社会に対して明らかな極悪非道なテロ攻撃したバカには
脳味噌が壊れるくらいの強力な呪いでも叩き込んでおいて当然、そりゃー効くさ(笑)
恨みと怒りを考えれば、そんなこと当たり前だろう
さっさと死刑にすりゃーいいんだよ。二重苦の死刑が妥当さ。
566565:05/03/18 10:28:31
それと麻原等の死刑に難くせ付けて反対する人間も間違い無く呪われてるよ。
567566:05/03/18 10:36:25
これにて一件落着。
568567:日本:05/03/18 13:57:33
これくらいで、ずいぶんきったねーこと
仕掛けて来る奴等がいるが、絶対に許さん!
以上。
569没個性化されたレス↓:05/03/18 14:36:40
田嶋先生曰く、

正確には、太古の昔、男が馬に乗って女をさらう時に、髪の毛が長いと
つかみ易いから。その時の遺伝子が現代の男にも残っている。
だから、男は髪の長い女が好き。

だそうです。
これも行動心理学ですかね。
570没個性化されたレス↓:05/03/18 14:37:15
訂正

田嶋先生曰く、

田嶋陽子先生曰く、
571没個性化されたレス↓:05/03/18 14:41:21
遺伝子情報にそんなもんあんのか?
572没個性化されたレス↓:05/03/18 14:45:11
心理学ってのは今働いている機能の入出力対応関係を調べることしかできん。
過去の痕跡からのアプローチは文化人類学じゃ。
573没個性化されたレス↓:05/03/18 14:45:26
>>571
マジレスかよ。
574没個性化されたレス↓:05/03/18 14:52:39
>>572
サンクス。文化人類学スレに行ってみるよ。
575没個性化されたレス↓:05/03/18 14:55:42
アフロは?
576没個性化されたレス↓:2005/05/26(木) 21:33:56
真理を追究する学問にとって役に立つか否かは問題外。
577没個性化されたレス↓:2005/05/31(火) 00:24:37
さあ、コレは釣りでしょうか、煽りでしょうか、それとも騙しでしょうか
578没個性化されたレス↓:2005/05/31(火) 00:45:01
えー?どれ?
579初心者です!:2005/06/01(水) 20:18:39
心理学と社会の関係って簡単に教えてもらっていいですか?m(>ч<)m
580没個性化されたレス↓:2005/06/03(金) 00:05:35
>>579
心理学と社会の関係って・・・
それこそいろんな関係がありすぎて書ききれません。
もう少し的を絞って質問し直してください。
581没個性化されたレス↓:2005/06/03(金) 07:59:07
心理学は社会に害毒を流し続けているんです
582JPC:2005/06/05(日) 14:49:21
税金の無駄使いしてるだけだ。害毒なんか流してない!!
583没個性化されたレス↓:2005/07/23(土) 00:16:58
カラ出張は日常茶飯事
584没個性化されたレス↓:2005/07/23(土) 20:01:21
カラ出張はドナだけ
585& ◆LMRaV4nJQQ :2005/07/26(火) 14:06:58
試し書き
586没個性化されたレス↓:2005/07/26(火) 14:13:18
よう分からん。名前欄どうなってるの
587没個性化されたレス↓:2005/08/11(木) 22:41:21
有能な社会人がバカにするのが心理学です
588シィちゃん:2005/08/12(金) 12:03:33
このサイト自体が、心理的かもね
589没個性化されたレス↓:2005/08/29(月) 15:45:46
?
590没個性化されたレス↓:2005/09/17(土) 20:39:31
格下の未熟なもんが中身とのバランスも出来ないくせに
その気になってるバカの様子を見抜くのには
心理学も少しは役に立つだろう
それでも生活してきた中で自ら得た物にはまだ届かないものも
多い、学問や本を読んで得た情報や知識だけでは不十分だよ。
591没個性化されたレス↓:2005/09/19(月) 21:49:06
いや、ホントにスッキリしたことも有る。
とかね。
592没個性化されたレス↓:2005/09/20(火) 00:57:04
593没個性化されたレス↓:2005/09/20(火) 01:13:40
選挙には役に立つ
594没個性化されたレス↓:2005/09/21(水) 18:28:01
tp://0331427.fc2web.com/nikki-pezi.html
超心理戦を展開、とあるが、心理学を専門に学ばないほうが心理戦に強い場合が多い(体験談)
595没個性化されたレス↓:2005/10/23(日) 21:28:28
ドナ=ロボ である事が判明しました。

http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/psycho/1116159415/53-68

また、今後【ドナ】と書くときは、枕詞【唐出張の】を付けなければならない事になりました。
【唐出張のドナ】です。
596没個性化されたレス↓:2005/12/10(土) 05:56:39
【デリヘルのドナ】のキンタマはでかい
597没個性化されたレス↓:2005/12/13(火) 01:02:58
下宿にデリヘル呼ぶことできる?
598没個性化されたレス↓:2005/12/13(火) 09:22:21
>心理学ってどんな役にたってるの?

http://www7a.biglobe.ne.jp/~homehome-world/

これ心理学ですか。
599没個性化されたレス↓:2005/12/13(火) 13:25:24
全然違う
600没個性化されたレス↓:2005/12/13(火) 14:14:26
知り合いの体重を何とか聞き出したいのですが、どんな質問を投げかければ、聞き出せるかを考えているのですが、思いつきません。

考えたこととして、
「・・・さんの体重の2桁目と1桁目を足したらいくつになりますか?」
この答えによってある程度絞れそう・・・

「〜十キロ以下ですか、以上ですか?」
これのリアクションによって、もしかしたらわかるかもしれない・・・

・・・
と、ショボイ案しか思いつきません。

どなたか、うまく聞きだせる質問を思いついたら教えてください。
601没個性化されたレス↓:2005/12/13(火) 16:40:32
おんぶしてみる
602没個性化されたレス↓:2005/12/13(火) 17:23:48
原始的w
603没個性化されたレス↓:2005/12/14(水) 11:31:30
体脂肪を測らせる
604600
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