スクールカウンセラーについて語るスレ【二校目】

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アシタカとジコ坊
また、アシタカは、初めてサンとモロに出会った時に、いきなり立ち上がり「わが名はアシタカ!東の果てよりこの地に 来た!」と叫んでいる。
自分よりも力のある存在にかかわりを持つ際に、きちんと名のるのは、あまりにも正攻法すぎる 正攻法である。
これは、ジコ坊がクマの毛皮をかぶってまで 自分の正体を隠して、イヌ神やイノシシ神、シシ神に関わっていこうとすることと、正反対である。
その意味で、ジコ坊 は、アシタカの影(シャドウ)であるとも言える。
そして、最後 のシーンで、シシ神の首桶をアシタカが自分の手で開けずに、ジコ坊に開けさせたことにも、深い意味が感じられる。
しかも、直前のシーンでアシタカはジコ坊に向かって、「あな たを殺したくはない」と呼びかけているのである。
また、ふるき神やシシ神と出会うことになったのも、ジコ坊に導かれて のことであった。
つまり、アシタカは、終始、自分自身の影を 否定することなく、影とも一緒になってテーマ(トラウマと癒し)に関わっていったということであろう。