85 :
遊び人の玲さん ◆LMgStlqsaI :
>>70 シュミレーションの概念は,基本となる法則・原理を仮定して起こりうる現実を仮想的に
>>70 構築するものなので,「原理・法則をシミュレーションする」という言い方が根本的におかしい。
なるほど。
フュージョン(統合)の考え方にとって、
最も重要で基本的な点を、端的に御指摘くださっていると感じます。
とりあえず、フュージョン1の世界では、
原理や法則は、シミュレーション可能なものと、前提されていると考えるようにしてください。
レイヤー=階梯を貫いて、生命原理と生命の構造化規則が、
各階梯に現れる諸法則の成立過程を支配している、と考えるのがフュージョンの基本ですから。
生命の散逸構造の、下位の階梯の次元で働いている諸法則が、複合される形で、
上位の階梯の次元に現れる諸法則を形成しているように見えることが多いのです。
これについては、後に続くフュージョンの説明の中で、手短に例示して、
生命を支配する諸法則の生成が構造化規則に従っていることを、示唆してみる予定です。
法則性を見出す作業は、人間の情報処理上に起こっている出来事で、
現実の世界に、人間が仮想している法則性そのものが実在するわけではないので、
科学的な思考では、示唆することしかできないようです。
したがって、フュージョンの世界には、法則の実在を証明する作業は存在しません。
全て、示唆されるだけなのです。
法則は、シンボル的な処理の一種であって、シンボルは現実の存在ではありませんからね。
法則をシミュレーションするとは、仮想的な法則が現実の現象をうまく説明できるかどうか、
確認する作業を行うことを意味しています。
天動説が否定されて地動説が選択されたのは、説明が簡潔だったからのようです。
科学的思考とは、本来現象の理解が目的なので、このようなことになってしまうようです。
86 :
遊び人の玲さん ◆LMgStlqsaI :03/05/16 08:11
>>70 >各学問分野を、
>>70 >思い切って、一元的に統合してしまう必要があるようです。
>>70 それこそ,必要があれば自律的に統合の方向へ向かうだろうし,一介のデムパさんが
>>70 統合できるような話でもない。
数学の場合には、正しいことが証明できてしまえば、
その人が精神病を患っていようといまいと、関係なく、正しいことは正しいとみなされるようです。
そうならないのは、従来の心理学が、科学的ではない曖昧さを含んでいるからと思います。
後から紹介しますが、フュージョン1は、数理的な演算処理をメインとして構築される、
21世紀に相応しい、新しい心の科学ですから、文学的な曖昧さが含まれる余地はないようです。
つまり、書き手の精神状態=脳のコンディションに左右されることのない、科学的な手法なので、
曖昧さや誤魔化しが入り込む余地も、基本的にはなくなると思われます。
一介のデムパと、侮ったことをお書きのようですが、
「
>>70」発言に対して、私が上で付けた2発言の内容を、よく御検討ください。
私の書いたことが、正しく理解できていないから、デムパに見えてしまっているのではありませんか。
フュージョンの科学的アプローチに対する、正しい理解が得られることを期待しています。
87 :
遊び人の玲さん ◆LMgStlqsaI :03/05/16 08:12
>>70 プリコジンがノーベル化学賞を受賞した1980年前後から言われ続けていることだ。
そのようですね。はーと>プリ個人センセ
>>70 で,生命が散逸構造体だから,その産物である心も散逸構造であるというのは,
>>70 粗雑過ぎる理論構築だ。
今は、フュージョン1の物理パートのアウトラインを描いただけの段階ですから、
心のパートのアウトラインを描くまで、この批評を保留していただけませんか。
それから、単純に、
「粗雑過ぎる」=対=「高尚過ぎる」といった主観的な文学表現の批評をしても、
非科学的な印象が強いので、その有為性も疑わしいと思いますよ。
また、私は以下のように書いて、
散逸構造がフラクタル的に積み上げられて、生命体ができあがっているというモデルを示しています。
>>52】生命は、有限要素のフラクタル的な階層構造、端的に言えば重箱の構造を備えているらしくて、
>>52】下位の階梯を成立させている、単純な原理や法則が幾つか組み合わせられることで、
>>52】より複雑な、上位の階梯の構造が生成されていくようなのです。
生命のような、自己組織化されていく特性を持つ散逸構造の場合には、
下位の階梯の次元に現れている構造や法則性が、
フラクタル的に、上位の階梯の次元の構造や法則性にも現れるのが一般的なのです。
生命を散逸構造と考える基本的な視点に立つことが、お出来になっていないように見えます。
56>> んだから。一遍ちゃんと散逸構造とは何かを復習してこいと言うに。
といったことを、私のような認識を持った人間に向って、一方的にカキコする前に、
自己組織化していく特性を持った「散逸構造」の基本的な特性について、
基本をしっかりお勉強なさってみてください。
88 :
遊び人の玲さん ◆LMgStlqsaI :03/05/16 08:14
72>> もし仮に「心が散逸構造体である」とするならば,「何に対して開放系であるのか」
72>> 「心が持つネゲントロピーとは何か」が明確に定義できないといけない。
72>> 無論,情報そのものに熱力学的エントロピーの皮を被せて議論することは出来るが,
72>> それは「そう説明することも出来る」というだけだ。
新しい心の科学フュージョン1では、
現象を説明する科学的手法が、事実正しいものかどうかを議論せずに、
現象をより正しく説明する思考様式や科学的手法を構築することに主眼が注がれます。
現象を説明する科学的手法は、理解のための手段であって、
現実に物質的な世界に実在するものではないので、事実正しいと証明することは無意味のようです。
「無論,情報そのものに熱力学的エントロピーの皮を被せて議論することは出来る」
と仰っておられる通りだと、私もこの点については、同意いたします。
私は「代謝」=エントロピーの増大 という言葉を用いて、
「生体の新陳代謝」と言う場合と同じように、「生命情報の代謝処理」といった表現を多用します。
これを詳細に議論し始めると、心理学畑の人には難読すぎるスレッドにになりそうなので、
アウトラインだけ軽く触れるに留めて、感覚的なイメージの形成を促す程度で、
簡略に済ませる予定です。
必要なら、フュージョン+(任意ハンドル名・バージョン番号)といった形式で、
フュージョンのオリジナル枝分かれバージョンの仕様として、言及なさってみてください。
89 :
遊び人の玲さん ◆LMgStlqsaI :03/05/16 08:15
>>72 現実を説明できる理論なんざ,いくらでも創造できる。問題なのは,その理論が
>>72 どれだけ現実に適用でき,これまで解明できなかった事象を解釈できるかだ。
>>72 んで,これまでのところなんら新しい知見は得られていないのだよな。
この部分は、全て仰っておられるとおりの現状にあると認識しています。
新しい心の科学の物理パートのアウトラインを設定した段階で、
まだ、生命パートの策定に入ってすらいない段階なので、
新しい知見、
たとえば、幼児虐待の根本原因を明らかにするといったことについては、
語れる状態から、あまりにも程遠いと思います。
今後の展開に御期待ください。
90 :
遊び人の玲さん ◆LMgStlqsaI :03/05/16 08:19
>>72 「心は何に対して開放系なのか」「心が持つネゲントロピーとは何か」をはっきりさせて欲しいもんだ。
これについては、具体的にこの種の言葉を用いて語る予定をしていません。
心理学を専門となさっておられる方々が、理解できない文章の山が築かれてしまいそうなので。
必要があれば、御自身のバージョンのフュージョンか、
または類似の新理論の中で、言及なさってみてください。
今後の予定として、
フュージョン1の心理パートの見地論の中で、
閉じた主観的見地と、不確定判断の領域に向って開かれた見地、
といった表現で、この種のことを、それとなく易しい表現で語りたいと、構想を練っています。
91 :
遊び人の玲さん ◆LMgStlqsaI :03/05/16 08:21
>>83 『第3外国語を手で書くときにだけ、「文法」の間違いをするという、なんとも選択的な障害』
脳の中で、言語の処理は行動の記憶=ほぼ神経回路網そのもの
となって保存されているようなので、
各言語の習得方法によっては、
脳内の記憶領域の位置関係が明確に異なって分布していることも考えられると思います。
とすれば、さほど不思議な現象には見えませんけど。