中井久夫・木村敏・笠原嘉

臨床瑣談続、出たね

笠原嘉『うつ病臨床のエッセンス』

中井久夫、木村敏らと共に日本の精神医学の発展を支えてきた著者による、うつ病の臨床論集。
幾度となく引用される「笠原・木村分類」論文をはじめ、いち早く軽症うつ病に注目した先駆的な研究論文など、著者が長年にわたり積み上げてきた臨床のエッセンスを凝縮する。
うつ病をめぐる議論の尽きない時代の精神科臨床従事者の必読書。


これももうすぐ出るみたい。

>>741
2 人中、2人の方が、｢このレビューが参考になった｣と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ほんまはこうすればええんやけどね, 2009/7/24
By 大きな声で！ - レビューをすべて見る

　雑誌”みずず”（もちろんみすず書房）の不定期連載をまとめたにしては高い（単行本化にあたり、大幅に訂正したところがあるとしても）とか、過去の著作との重複個所があるとか言わずに、読んでみましょう。
　多少ならず新しく考えられたことが加わっていますし、書き下ろしのインフルエンザについての章は、今後予想される流行にそなえて必読といえましょう。
　阪神大震災と神戸のH1N1を対比するなんて、なかなかできることではありませんから。それに著者は精神科に転じる前はウィルス研究をされていたのです。
　とはいえ、内容を鵜呑みにはしないこと。そうすると、単なるいかがわしい民間療法の本になってしまいます。長老の経験から得られるありがたい知恵をいただくためには熟読が必要だと思います。

結構おもしろそうだな

ピエール・ジャネの『心理学的医学』（松本雅彦訳、みすず書房）が重版されたのも
中井先生の影響っぽい。

おちょくられてますな（笑）

14 人中、6人の方が、｢このレビューが参考になった｣と投票しています。
5つ星のうち 5.0 医学部教授がガンにかかると、助教授が身分を隠して丸山ワクチンを
もらいに行くらしい, 2008/10/20
By ib_pata - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)
《しがらみのなくなった老医》として院内感染に対する患者の自己防衛策、昏睡状態の
患者のサルヴェージ方法（これは本当に可能みたいでスゴイ）、丸山ワクチンの入手方
法とワクチンに対する肯定的な評価などを書くという素晴らしい企画。
もし入院するようなハメになったら、「院内感染に対する患者自衛策試案」にそって鼻
うがいをしてメンソレータムを塗り、睡眠薬を出してもらい、プロポリスと乳酸菌飲料
を飲むことにします。人体で乳酸菌しかいない清浄度Ｉの場所は、乳幼児の胃と膣だそ
うで、産道通過時にデーダーライン桿菌が口に入るらしい。《だから乳酸菌飲料は少量
を局所に入れれば膣は清浄になる。これを会社が宣伝しないのは企業イメージをおもん
ばかってのことらしい（とは一社員の言である）》(p.51)なんていうところもあるらし
い。ちなみに中井先生はしっかりした研究所を持っているヤクルトを愛飲しているとの
こと。
丸山ワクチンは中井先生も前立腺癌の摘出手術以降は《このワクチンだけで生存してい
る》(p.117)ということなので、もしそうなったら日本医大付属病院に行こうと思いま
す。40日分で9450円だし。丸山先生の「繊維芽細胞が動員されてガン細胞の塊を囲い込
み、やがて繊維化して、ガン細胞が兵糧攻めにあうのではないか」(p.104)という説明
も納得的。

「中井久夫」と「膣」とが、どうしても結びつかんぞ（笑）

なぜ心理学板にしか中井先生のスレがないのか疑問ですが

中井先生の統合失調症についての見解をわかりやすく書かれた著書というと
どの本になるでしょうか？やはり、「最終講義」になるんでしょうか？

素人丸出しな質問ですみません。

やさしいを重視するなら、「看護のための精神医学」ですな

名著ですよ

>>750
ありがとうございます。たしかに名著ですね。
中井先生の文章は豊富な臨床経験に基づく知見をさらりと盛り込んでいて
非常に参考になりますね。

全くの素人の感想ですが・・・。

中井久夫先生と木村敏先生の素人向けの本を見て思ったこと。

平易なことばで書いている中井先生の本が意外にも（失礼？）科学的なのに対して

難解なことばで書かれている木村先生の本が意外にも非科学的だということ

科学的であるのが絶対的な価値ではないしね

絶対的なものなんて言い出したら･･宗教にハマって思い込むしかないからなあ
中井先生も信仰を持ってる人は職場では秘密にしましょう
と書いているよ
だいたい性格がキッツイからばれるけど

「わたくしは以前からの熱烈な中井教徒でして」とか言われたら、
本人はさぞイヤがるだろうなぁw

中井先生といえば、サリヴァンの訳書のなかに自分が描いた軍艦のスケッチを載せてたねｗ

平和も軍艦も愛しているからな

美的フォルム>>>（超えられない壁）建造の目的、と弁護してみるw

中井はやぶかな
こいつが薬連発して肝臓疾患 最悪 十年間一度も血液検査された事なし 無責任かついい加減。神戸大教授→宋神経内科→心のケアーセンター 舌診と漢方とデパスがお好み

中井がやぶかどうかは別にして…

「後医は名医」
「本など書かない無名の医者こそが、その方にとって最上の名医となりうる」
と書いておられますがな

そうなんだろうなあ、思います

中井先生がやぶかどうかは別にして

落語家の志雀がうつ病で自殺した。
中井先生が教授をしていた神戸大精神科に通っていたと言うから…

ファンだったので、治してあげてほしかった…

中井久夫と言えばR.D.レインとの関係も興味深い。
オレが心理学・精神医学方面に興味持ったのは
笠原嘉の『精神病』だったけど。

>>760
そう思うなら何も書くなよ。

名著「分裂病と人類」をずいぶん前読んだけど、前半は面白いしわかりやすかったが、後半のインプット、アウトプットの部分が分かりづらかった、電気工学の知識が必要か。しかし前半の、狩猟民族と分裂病者との基本的な類似性には感銘を受けた。

レインって現存在分析っていうんですか、実存主義を精神医学の臨床に持ち込んだ人でしょ。臨床べったりの中井と理論倒れのレインとじゃ土俵が違いすぎる。

2010年1月22日発行予定
『パトゾフィー』
[著者] ヴィクトール・フォン・ヴァイツゼッカー [訳者] 木村敏
A5判 タテ210mm×ヨコ148mm／552頁 定価　8,400円（本体8,000円）
ISBN　978-4-622-07511-0 C

欧米の精神科医はほとんど全部といっていいほどユダヤ系だって

中井の本を読んでいるとよく格言のようなものがでてくる。例えば、どんなに急を要する入院でもできるだけ患者の承諾 を得て入院させる、とか。無理やり入院させると治療経過が悪い、と。
他にもたくさんあるけど…。長い臨床に裏付けされた貴重な金言の数々。

伊丹

かかりつけの精神科医に中井久夫を読んでいると言うと、彼は天才だ、と呻くように言った。

中井久夫は、文章が上手すぎる。

中井によるレインの解説の文章が、これまた非常に上手い。

中井によるレインの解説ですが、印象深い文章を教えて下さい。

『隣の病い』
中井 久夫 著
ちくま学芸文庫 文庫判 416頁 刊行 03/10
ISBN 9784480092663 JANコード 9784480092663
定価1,470 円(税込)

みすず書房近刊
2010年2月24日発行予定
精神医学重要文献シリーズHeritage
『統合失調症　1』
[著者] 中井久夫
四六判 タテ188mm×ヨコ128mm／232頁 定価　3,360円（本体3,200円）
ISBN　978-4-622-08233-0 C1311

河村次郎著『時間・空間・身体』(醍醐書房)はハイデガーと現存在分析的精神医学の関係を論じてて面白い。
木村敏よりはるかに深いよ。
また、彼の『脳と精神の哲学』『意識の神経哲学』『心の哲学への誘い』(萌書房)も精神医学を取り扱ってて面白い。

「いじめの政治学」これ読んで、ああ、分かっている人がいるのだ
と涙が止まらなかった。あと、彼が意図しているかは分からないけど
フェミニズム、ゲイに対する好意的な視線を感じる。
昭和初期生まれ黄金トリオ：中井久夫、阿部謹也、山口椿。

他スレが荒れているので、こちらで伺いたい事があるのですが。

臨床心理士、精神科医で
「他者を変える事は出来ない、変えられるのは自分だけ」
と表現する事は多くありますが、
それを最初に唱えた学者さんをご存知ですか？
そういう本を探しています。
中井先生が、この意味（意図）について解説してある本があれば、是非教えて下さい

>「他者を変える事は出来ない、変えられるのは自分だけ」
こんな、自己啓発セミナーのスローガンみたいな言葉を出したら、
このスレだって荒れますよ。

少なくとも中井はそんな変なことはは言ってません。
病気を治す、という表現さえ、おこがましい、といっている彼です。

>病気を治す、という表現さえ、おこがましい
素晴らしいですね。
ゲシュタルト療法、E.H.エリクソンの精神分析他、認知療法の最中にたまたま出会った表現で、気になり調べている最中でした。

スレ汚し失礼致しました。

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「病気」を「治す」のではなく─
木村だったら、患者と共に在る、生きる、という表現になるのかな。

あ、ついでに言っておくと、776が紹介している川村なんとかってのは哲学者かい？
木村は、自分は一介の精神科医だと自認している人なんだけど、何を基準にして
「深い」とかを計るんだい？　「面白さ」を基準にするのかい？　それは面白い！
哲学以前の愚にも付かない話題に名前を出されたのでは、川村某も迷惑するんじゃ
ないのかい？　それとも、まさか本人？　www

重版されてた…
『記憶の肖像』7刷
『家族の深淵』8刷
『アリアドネからの糸』5刷
『清陰星雨』4刷

4月中旬　木村敏『精神医学から臨床哲学へ』350頁ミネルヴァ書房
5月26日　中井久夫『私の日本語雑記』256頁岩波書店　

ふーん、とりあえず、なんか読んでみるか。
（日経夕刊のエセーに中井さんの名が出てたんで、
全然知らんかったけど、とりあえず、と、このスレに来たドシロートです）

いちど清明寮見てみたいな

中井先生にまたお会いしたいです。

マイケル・バリント｢治療論からみた退行」
読み甲斐があったな。

しょせん、「後期高齢者」だろ。
もう、逆さにして振っても鼻血も出てこんよ。

本など書かない人生こそが本当の人生という本を書く老人は
人気があるが、どうも嘘のにおいを感じるね。
この手の老人がラカンを嫌うのは嘘を見抜かれるのが怖いからだろう。
目立ちたがってない姿を見せたくてたまらない自分を見られる恐怖か。