http://www.outdex.net/b&m/magazine1.html 「創」97年8月号 (創出版)
「『事件簿』の中の『酒鬼薔薇』事件」と題して香山リカが寄稿。もちろん話のつかみは、
「エヴァの碇シンジと同じ14歳の少年が逮捕」。(中略)いかにも取って付けた口上だ。
(中略)事件の分析の名のもとに、メディアや一般人が劇場型犯罪を待望し、進んで参加して
いるという現実を指摘している。(中略)僕はやはり首をかしげた。香山リカ自身、5月30日
の朝日新聞では、脅迫状の的外れな分析をしているのに、そうした自身の言動への視点は完全に
欠落しているのだ。他の精神医学・心理学の専門家のメディア上の言動を批判して、自分を差別化
しようとしているものの、では結局彼女自身は?という点については、まるで見えてこない。
いや、見せようとしない。こうした彼女の言説を読むと(中略)一種の自己保身・自己弁護という
気もしてきた。自己保身のために先手を打つ、トリッキーな確信犯なんて、なおさらタチが悪い。
香山リカの持ついかがわしさへの疑念は、更に深まった。精神分析の厚化粧をしたメディア芸者、か。