進化心理学

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939行動厨
その論文で彼は人間行動に関する2種類の学問があるとしている。
 [1]脳と体の生理学(howを問う)
 [2]脳と体の状態を決める変異と淘汰の科学(whyを問う)
さらに[2]は3つのレベルに分かれるとしている
  (1)本能行動の自然選択(エソロジー)
  (2)個体行動のオペラント条件付け(行動分析学)
  (3)オペラントの初期値を決定・拡大する社会環境の進化(文化人類学)
環境の変動的な部分に対応できないという(1)の問題は(2)が補う。
変異と淘汰によって適応的な行動群が形成されるまでにとてつもない
時間がかかるという(2)の問題は(3)が補う(動物の場合は模倣という形で)。
そして(3)は競合して発達した文化同士の衝突という問題を抱える。

そうか、スキナーの到達点の一つは進化心理学だったのか、なんつったりして。
実際彼の考えは、言語論的転回に基づくもの、というよりは
進化心理学的発想に基づくもの、と言ったほうがよさそうな気がしてきた。
行動分析スレで話題の、機能面からの心の進化についても考察してるし。