進化心理学

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54没個性化されたレス↓
>>48

遺伝子と環境の複雑な相互作用に関してはこんな話もある。

あるサル(詳しくは忘れた)は、蛇への恐怖感情を持っている。
これは、適応的(毒蛇とか多いからね)であり、なおかつ、
「生得的」な感情だと考えられていた。

ところが、動物園で生まれ育ったサルは、蛇への恐怖感情を持たないことが
分かる。さらに、仲間サルが「蛇を見て狂ったように怯える」例を観察することで、
街生まれのサルたちも蛇への恐怖感情を持つようになることが分かった。

「おお、やっぱりサルでも、感情を社会的な学習によって身につけるのか!」

ところが、話はもっと複雑だった。ビデオを巧妙に使い、蛇への恐怖感情を持たない
生まれたてのサルを使った実験で、こんなことが分かった。

「仲間サルがウサギ(かリス;忘れた)を見て怯えている映像」
→ウサギ(かリス)への恐怖感情を学習「しない」

結局、明らかになったのは「蛇のような物体に対して仲間サルが
恐怖感情を示しているならば、その対象に対して恐怖感情を学習
せよ」という傾向性が、生得的に(おそらく遺伝子によって)
組み込まれているらしい。

「遺伝子と環境。どちらが欠けてもある傾向性は獲得されない」

「進化的考え」を批判する前に、もうちょっと勉強した方が良いです。
批判対象を、ね。