あと、
>徹底的行動主義の枠組み自体からこのような知見は導き得るの?
内的な状態を分析に組み込むということもしているよ。
違うケースだけど、例えば何かの賞品引換券を郵送する場合。
○日消印有効とあれば、たいていその日までにポスト投函する。
しかし、賞品という強化子は投函という行動を直接強化するには、
時間的にあまりにもかけ離れすぎている。ネズミがレバーを押してから
一時間後に餌を与えたとしても、そのレバー押しは強化されない。
しかし、人間の場合はこの強化前遅延は問題ではないことが多い。
なぜか?そこで何かしらの直後的強化が潜んでいるはずだと考える。
この行動を可能にするには「ハガキをだせば賞品がもらえますよ」
というふうに随伴性を言語的に記述してやる必要がある。
この記述が確立操作となり、「もうすぐ締め切りが過ぎちゃう」という「不安」を
喚起し、それから逃避する形で投函という行動が起きるんだってさ。
ちなみに、この「随伴性の記述」は専門用語で「ルール」といい、
それによって制御される行動を「ルール支配行動」という。
(これに反対する保守的化石スキナリアンもいる)