言語能力は生得的か

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言語獲得における般化に関しては、以下の3つを考慮する必要があるかと思われます。

(1)刺激般化

異なる刺激に対しても同様の反応が生じることであり、弁別の失敗ということも可能。

例)黄色のライトの下で訓練が行われ獲得された反応が、黄緑色のライトの下でも生じる。

異なる場面で同様の言葉が発せられることを説明。

(2)反応般化

ある獲得された反応に対して、それと形態が似通った反応が生じるという、いわば「反応
のぶれ」のようなもの。

例)高さ30cmののロープを飛び越すよう訓練されている動物が、40cmのジャンプを見せる。

一つの言葉を覚えると、それに似た言葉を発することを説明。

(3)高次クラス

高次の反応が獲得されれば(親反応)、共通の機能をもった子反応が訓練なしで生じること。

例)模倣をするという親反応が獲得されれば(模倣をするというスキルが獲得されれば)、
新しい反応に対しても模倣が生じる。

ある文法の規則を獲得すれば、その規則を別の言葉に対しても使用することを説明。

ただし、これらの説明はあくまで単純な理論分析なので、実際の言語獲得における般化の
役割についての結論を下すことはできないと思います。