マリヤ崇敬は・・(2)

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721ヌマツダ
>>714 とりあえず調べられるだけ調べてみたが、
何でも「悪いのはユダヤ」って考え方自体が「カトリック的偏見」だな。と思った。
だからユダヤ人迫害が西欧北部・北欧以外で起こる。ロシアでも虐殺があった。
中世イスラムでは、カトリック圏ほどに迫害はなかった。

カトリックの悪い物をユダヤ教が抱えているとは言いがたい。
聖書の制定(カルタゴ会議397)や口伝や注解の仕方に影響を与えたかもしれないが、
応答レスで話題にあがった秘儀のカラバの影響があったとは言いがたい。
それにその影響自体が悪とは思われないからだ。

ユダヤの秘儀のカバラは、
どうしても文字では書き表せない部分をカバラとして後世に伝えたという。
これは《エゼキエル書》におけるエゼキエルの幻視を追体験することによって,
霊界参入を果たそうとする神秘主義である。
《セーフェル・ハ・バーヒール (清明の書) 》という古典的カバラの原典の出来た、
12世紀頃から出来てきたものと言われており、
ユダヤ教には珍しい〈魂の輪廻〉を説いている点で注目されています。
ロザリオの祈りを創作した13世紀頃のマリヤ崇敬の時期とは時期がずれます。
マリヤ崇敬はエゼキエルの幻視や輪廻転生を説かないだろう。

口伝=聖伝というなら、口伝律法=ミシュナの影響と言えそうですし、
聖伝の注解書がキリシタン書なら、ミシュナ注解書のタルムードの影響といえますが、
聖伝(古代教会の信仰宣言、公会議の決議、教導職の証言、教父たちの著作、
古代からの典礼など「カトリック要理」より)の発生が、
公会議が開かれ始めるキリスト教国教化時代の4世紀頃からと言うことと、
ミシュナの発生がラビ・アキバの2世紀と言うことからして、これも時期がずれます。
公会議の決定がミシュナやタルムードの影響を受けた内容だとは思えないでしょう。