マリヤ崇敬は・・

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742名無しさん@1周年
>>740

冗談は、抜きにして、真面目な話をしましょう。よろしく。
聖書の原文についてですが、新約は全てギリシャ語で書かれています。しかし問題のマタイの福音書は、アラマイ語で書かれています。マタイ自身によって書かれたのは、西暦50年から55年ころのようです。そしてこのアラマイ語で書かれたマタイ伝は、すぐあとにギリシャ語に訳されています。それから現代のギリシャ語のマタイ伝についてですが、その文学構成は、マルコ伝とルカ伝の影響を受けているそうです。

それでは原著は、どうなったのか? ですが、今現在では、アラマイ語による原著はなく、残っているのは、訳者不明のギリシャ語のみです。問題は、原著のアラマイ語がギリシャ語に訳されたとき、どれだけ正確に訳されたかです。またこの原文が、この2000年の間に、どれだけ正確に伝わってきたのか?です。
単純に言って、原文のままに伝わっていると言う保証は、どこにも無いのです。また原著そのものがギリシャ語に訳されたとき、100%正確に訳されたと言う保証もどこにもありません。

それから、>>737の>ルターが旧約聖書でヘブライ語が女性形でもない物を、ラテン語で女性形にして、
ですが、旧ラテン語やヒエロニムス訳も「彼」となっています。それで、聖書の注釈を見ると、「70人訳ギリシャ語聖書において、「彼」と訳されているこの中間代名詞は、スペルマ(種子、子孫)と言う中間代名詞とも一致しない。同時に女性にも用いられないから、むしろ「メシア」を暗示するために「彼」を用いたのではなかろか。・・・現在の聖書学者の多くは、「女の子孫」を全人類と見て、その全人類の頭であるキリストが当然第一の者としてそこに含まれる。そこで、3章15節の「女」を昔の神学者がマリアととったのに比較し、今では、それをを集合代名詞の女性と見、そして女性の代表としてのマリアが当然第一の者としてそこに含まれる」と、あります。つまり、この部分は、キリストの事と解釈できるし、マリアの事とも解釈できるのではないでしょうか?