世界が危ない!山幸彦スレッド

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796みんなの健康百科
●現実が認識できない

精神分裂病は、単に分裂病とも呼ばれている。現実をきちんと認識できなくなったり、現実でないものと現実を混同したりする病
気といえる。思春期から青年期に発病することが多く、分裂病はそうした年代の100人に1人の割合で、意外と多い。完全に治る
タイプの病気ではないが、寛解といって、発病を長く抑えることができるようになった。分裂病の症状は、まず感情や意欲に表れ
る。感情面では全体的に感情が乏しくなり、表情は硬く、冷たくなって、生き生きとした感じがなくなる。しゃべらなくなり、他人の
働き掛けには反応しないので、相手は気詰まりになって離れていく原因となる。意欲の面では、部屋に閉じこもったり、気力がな
くなって昼まで寝ていたりして、昼夜逆転が生じる。身だしなみも悪くなり、学校や会社に行かなくなるなど、社会生活が困難に
なる。閉じこもりや感情表現の低下は、うつ病などでも見られるので、こうした症状だけでは正確に病気を判断することは難し
い。

●幻聴から独り言も

分裂病の症状で特徴的なのは、幻覚や妄想が表れること。幻覚の中でも、「だれかが何か話し掛けてくる」など、現実にはあり
得ない声が聞こえてくる「幻聴」が起きることが多い。あり得ない物が見える「幻視」は起こらない。幻聴にこたえているかのよう
に「独り言」を言ったり、突然、笑いだしたりすることもある。水の漏れる音が自分に対する何かの指令に聞こえる、といった例も
ある。妄想は、「みんなが自分の方を見ている」というように、自分と見ず知らずの他人を関係づける「関係妄想」や、「食べ物に
毒が入っている」というように、被害を受けているように感じる「被害妄想」がある。隠しカメラで見張られていると感じ、警察に届
ける例もあるように、妄想から現実の行動を起こす場合もある。奇妙な言動があっても、患者本人は幻覚や妄想だとは思ってい
ないので、自ら病院に行こうとしない。家族や友人は、生活の変化や奇妙な言動に気が付いたら、早く専門医に相談するよう
に。