http://ww8.tiki.ne.jp/~bauddha/001/term/kaisetu.htm#自力の念仏を批判 より転載
自力の念仏を批判
自力の念仏によって浄土に往生しようとする教えは、四十八願のうちの第二十願の内容にあたる。
親鸞聖人は「自力作善(サゼン)のひとは、ひとへに弥陀をたのむこころかけたるあいだ、弥陀の本願にあらず」(『歎異抄』[註釈版]八三三頁)と批判される。
次のような言葉がみられる。
・仏智の不思議をうたがひて 自力の称念このむゆゑ
辺地懈慢にとどまりて 仏恩報ずるこころなし
(『正像末和讃』[註釈版]六一〇頁中)
・仏智不思議をうたがひて 善本・徳本たのむひと
辺地懈慢に生まるれば 大慈大悲はえざりけり
(同、[註釈版]六一二頁中)
・仏智うたがふつみふかし この心おもひしるならば
くゆるこころをむねとして 仏智の不思議をたのむべし
(同、[註釈版]六一四上)