イエス・キリストは精神分裂病患者

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聖書学でメシア称号と言う時には、称号「メシア」に限らず、称号「神の子」も
含まれるのですよ。だからイエスがみずからを神の子と考えたかあるいはメシア
と考えたかを問わず、イエスがみずからをどう評価していたかという問題のことを
「メシア意識」の問題と呼んでいます。このようなメシア意識がどのようなかたちで
どの程度イエスにあったかについては定説はありません。つまりイエスの精神状態を
判断する素材として「メシア意識」は根拠薄弱だということです。称号メシアであろう
が称号神の子であろうが、この点では差はありません。
なおイエスが神をお父さんと呼んだから「神の子」というメシア意識がイエスに
あったというのは根拠薄弱です。時代は下りますが2世紀になるとイエスに限らず、
ユダヤ教内部でも神をお父さんと呼ぶ教師があらわれはじめます。神をお父さんと
呼ぶことと神の子称号とは直結しません。
それから称号「神の子」の意味程度は正確に理解してから議論したほうがいいですよ。
マルティン・ヘンゲルの名著『神の子』くらいは読んでから、スレを立てたほうが
良かったかもしれません。

イエスのhallucinationsの論証として3つの誘惑の話しが出てきますが、これは荒野に
おける悪魔の誘惑の話しと呼ばれています。この3つの誘惑はイエスが生涯に出遭った
誘惑を要約したものとみられています。つまりイエスが生涯に出遭った誘惑を要約
するかたちで、イエス死後に教会がイエスの生涯を回顧するかたちで生み出した話し
であって、実際にイエスがこの3つの誘惑に遭遇したことは疑問視されています。