幸福の科学って最近聞かないけど(3)

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166前358
・2-4.「第2節の三段論法」
前606で,
「イエスや釈迦などの歴史上の偉人を読者は否定できるか?できないだろう。その読者が否定できない偉人が,あの世や霊のことを説いている。だから,あの世や霊は存在する。」
と書きました。そこで,次にさっきは触れなかった,この三段論法について書きます。

前提1:「イエスや釈迦などの歴史上の偉人を読者は否定できるか?できないだろう。」
前提2:「その読者が否定できない偉人が,(神や)あの世や霊のことを説いている。」
結論:「あの世や霊は存在する。」

二つの前提のどちらかが崩れただけで,結論は導き出せません。

前提1:「イエスや釈迦などの歴史上の偉人を読者は否定できるか?できないだろう。」に関しては,先に書いた通りで,「極端な二元論」です。「狂人呼ばわり」など表現が極端。「偽りのジレンマ」と同じ構造です。

前提2:「その読者が否定できない偉人が,あの世や霊のことを説いている。」
これについては,私は不勉強なのでよく分かりません。ただ,それに否定的な見解を持っている人もいることは知っています。それを意識したのか,『新・太陽の法』ではここにに注がついています。つまり,この前提が崩れればこれ以降が成立しない,そういう重要な前提だということを,逆にこの注が教えてくれています。

また,
『太陽の法』では二者択一を迫っていますが,実際には「前提1」「前提2」「結論」はそれぞれ多くの場合分けが可能です。そして機械的に考えれば,全体の場合分けの合計の数は,それぞれの掛け算によりますから,全体ではかなりの数の場合分けが可能です。それを許さない極端な書き方や断定がしてあるだけです。