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名無しさん@1周年:
明けの明星と呼ばれる者の地に投げ落とされる様や、堕天使の物語について、若干の
資料として、イザヤ書が参考になります。
イザヤ書
14:11 お前の高ぶりは、琴の響きと共に
陰府に落ちた。蛆がお前の下に寝床となり
虫がお前を覆う。
14:12 ああ、お前は天から落ちた
明けの明星、曙の子よ。お前は地に投げ落とされた
もろもろの国を倒した者よ。
14:13 かつて、お前は心に思った。「わたしは天に上り
王座を神の星よりも高く据え
神々の集う北の果ての山に座し
14:14 雲の頂に登って
いと高き者のようになろう」と。
14:15 しかし、お前は陰府に落とされた
墓穴の底に。
14:16 お前を見る者は、まじまじと見つめ
お前であることを知って、言う。「これがかつて、地を騒がせ
国々を揺るがせ
14:17 世界を荒れ野とし
その町々を破壊し
捕らわれ人を解き放たず
故郷に帰らせなかった者か。」
我々が事実として確認が出来る「悪魔」は次のように説明されるかもしれません。
私は、神の区別としては端的には、エジプトに端を発する秘儀的な神、
ドル札の裏面に印刷されている神のイメージで、秘密結社やいわゆる
「悪魔」とキリスト教では称されるこの世を仕切る無機質な“神”が
一方にあると考えています。
もう一方に、生命をお与えになる“神”、いわゆるエジプトのファラオを
打ち負かして、ファラオの座を奪うことでなく、イスラエル人の奴隷解放を
告げ導いたモーセの神、十戒をお与えになった天地万物を創造された唯一の神、
があります。
聖書からの説明は次の箇所が妥当でしょうか?
ガラテヤ4:2-4
「父の定めた日までは、後見人や管理人(※)の下にあります。」
※「後見人」「管理人」それぞれ複数で3節の「宇宙の構成にたずさわ
る諸霊」に符合する
「同様に、わたしたちも子供であったころには、宇宙の構成にたずさわ
る諸霊(※)に、奴隷として仕えさせられていました。」
※「宇宙の構成にたずさわる諸霊」とここに訳出したギリシャ語の句は、
多様に解釈されている。この述語はコロサイ2:8-20にも見られ、
また本章9節では「あの無力でなんの助けにもならない『諸霊』」
という形で出る。本句は前節の「後見人」や「管理人」に符合し、
またコロサイ2:8-20ではキリストと 対比されていると 考えられ
るので、「霊的存在者」と解するのは適当と思われる。
コロサイ2:8
「むなしいだましごとにすぎない知恵の操作(※)によって、だれかが
あなたを虜にすることがないように注意していなさい。それは人間の
言い伝えに基づくもの、宇宙の構成にたずさわる諸霊に基づくもので
あって、キリストに基づくものではありません。」
※「知恵の操作」(文字通りには「哲学」)と「宇宙の構成にたずさわ
る諸霊」(文字通りには「宇宙の構成要素」)の二表現は、おそらく
偽教師からの教えから採ったものであろう。
後者については、続く20節とガラテヤ4:3-9参照
コロサイ2:20-23
「あなたがたはキリストとともに、宇宙の構成にたずさわる諸霊にとっ
て死んだものとなったのに、なぜ、この世に結ばれて生きているかの
ように、「つかむな、味わうな、さわるな」という規定にしばられる
のですか。これらは皆、使えば消えてなくなくなってしまうものに
ついての規定であり、人間の定めたきまりと教えによるものです(※)。
このようなことは、礼拝熱心、自己卑下、肉体に対する厳格さを伴う
ので、知恵のあることのように見えますが、実はなんの価値もなく、
「肉」を満足させるだけのことです。」
※「人間の定めたきまりと教え」という表現はイザヤ29:13の表現を
反映している。同箇所は清浄な食物と不浄な食物に関する旧約の律法
に、人々が加えた追加規定について述べるもので、マタイ15:9と
マルコ7:7(なお同19節参照)で引用。
以上のように、この2つの神の対比において、キリストとは異なる霊については
「悪魔」と認識するのが、適当だと思います。