天皇制はキリスト教を受容できるか?

話題とスレッドの名称とが合わないので、こちらに移転しました。

プロテスタントは警察自衛隊員ＮＧなのか 221-225
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=psy&key=996170715&st=221&to=221&nofirst=true

222さんへ

神学的な質問からお答えします。
あなたは神道の方のようですが、私は仏教と同様、現在の神道も外来(民族の歴史の中途で身につけた)宗教かと考えております。
ご存知の通り、今の大和民族はかつて大陸から移住した民族ですが、神道は恐らく日本列島に定住後に始まった信仰でしょう。
(これについてはこれといった資料はありませんが、神道の痕跡が東アジアの今のところまだどちらにも発見された様子は無いので私はそう考えます。）
少なくとも人類が発祥した頃から、あるいは私たちの祖先が列島に渡来する以前から天照大神を崇拝していたわけではないはずです。
このような視点で考えると、かつて神道の信仰を身につけ、その後仏教を取りいれた訳ですから、
同じようにカトリックを信仰することがあっても別段不思議なことのようには思えません。日本人がカトリック教徒になったり、日本人がカトリック国になったりすることがあっても、それが日本史の冒涜とか民族の反逆に結びつくとは考えられません。

仮に！誰かが天皇制の敵だとしても、それが必ずしも左翼の味方とは限らないことをご理解下さい。

>４．カトリックも含め、左翼政治運動に荷担する。


左翼関係の資料をご覧頂ければ、お判りになることかと思いますが、つい数十年前までバチカンと共産圏とは絶交状態が続いていました。
これは共産主義者が無神論を主張したため、また東欧諸国ではカトリック、正教を含めたキリスト教の影響力が強く共産圏の指導者はこれらを嫌った為ですが、現在でも中華人民共和国やロシアではカトリックへの弾圧が続いています。
後者は規模は小規模、形も非公式ですが、中国では政府の公的な宣言の下、強制移住政策が実施されカトリック信徒は中共の作った愛国教会に転属するか、収容所に隔離されるかの二者択一を迫られたのです。強調しますがこうした状況は現在でも変わらず続いています。

http://www.gospeljapan.com/skj/970728.htm

つまり左派思想とカトリック(及び主要なプロテスタント)とは教義の面でも政治的な関係でもお互い相容れないわけです。

>１．戦時中、一時的にキリスト教弾圧があったことは事実だが、戦前ずっと弾圧されてきたかのように主張している。一種の歴史捏造ですね。

私は今のカトリック中央協議会の主張に全面的には同意しておりません。
天皇制があったから必然的に弾圧が発生したというわけでもなければ、闇雲に天皇制弱体化を主張すべきでもありません。
戦時下の弾圧は起こったのは、倒錯した膨張政策と、それが招いた列国の日本締め付けへの対抗策としての
ナチスを摸造したかのような陸軍閥による思想統制が行われたからです。
その一環として、カトリックやプロテスタントの諸管区・教会の代表は天照大神を参拝し忠誠を誓うことを義務付けられた。
そればかりか各信徒は無教会主義に似た官営の教義の受容を要求され、教会の解体が実施された。
でも近代に始まる啓蒙活動以前の王権神授説がカトリックの伝統と私は考えますし、王としての天皇の存在自体にキリスト信者が反発する理由はないと考えます。
ただし国家神道には反対です。

（｢弾圧」といえば明治維新によって天皇主権が確立する以前から、
封建政権によってカトリックに対しては凄惨な離教の強要、隔離や拷問、虐殺が幾度も繰り返されています。
残念ながらキリスト教アレルギーは日本人のお国柄のようなものになってしまっていて、
過去の相した歴史の遺伝的な習性として戦時下の弾圧が行われたこともまた事実です。）

>２．地鎮祭などの日本の祭りを「政教分離訴訟」の口実で妨害する。

>３．従軍慰安婦強制連行説のなどの根拠のない反日宣伝を行う。

２についてはカトリックとして、３については太平洋戦争史を学んだ者として私にも異論がありますが、
返答するとお話が話題から大幅に逸れてしまいそうなのでここでのコメントは差し控えます。
特に３などに関しては憂国ナビや鐵扇會の掲示板にいかれたほうがいいでしょう。

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>>2
>これらのキリスト教の動きがなければ、天皇がキリスト教に改宗しても国民に対する裏切りだとは思わないね。（個人的には反対けど）

と書いたはず。

私が「天皇のキリスト教改宗」に抵抗を示すのは、キリスト教徒が（おそらく欧米諸国宣教師に扇動されて）反日・反天皇となっているからであって、キリスト教が外来宗教だからではないよ。

>>3
欧米では共産主義とキリスト教が敵対していたことは知っています。でも、私は日本でのことを言っています。共通の目的（反日・反天皇）のもとに同盟しているとしか思えませんけど。例えば、社民党の土井委員長（極左だといことが明らかになっている）はキリスト教徒だし。
>>4

>戦時下の弾圧は起こったのは、倒錯した膨張政策と、それが招いた列国の日本締め付けへの対抗策としての
>ナチスを摸造したかのような陸軍閥による思想統制が行われたからです。
戦時下の思想統制はアメリカでも行われています。やり方はもっとスマートですが・・・・。米国国籍を持つ日系人を収容したり。

>３については太平洋戦争史を学んだ者として私にも異論がありますが、

>返答するとお話が話題から大幅に逸れてしまいそうなのでここでのコメントは差し控えます。
>特に３などに関しては憂国ナビや鐵扇會の掲示板にいかれたほうがいいでしょう。

従軍慰安婦強制連行説が崩壊している（少なくとも説得力のある証拠が何一つ見つかっていない）ということを知らないとみえる。よっぽど歪んだ歴史教育を受けたようですね。否定派を極右と思い込むほどに。「太平洋戦争史」って誰から学んだのですか？

age1

>>1
天皇制はキリスト教を受容しているのにも関わらず、キリスト教は天皇制を受容していない、ていうのが正しい

というか、天皇制という言葉自体、左翼用語だし。

そもそも、「キリスト教を受容しない」という選択は間違っているのか？

江戸時代はキリスト教を受容しなかった時代だけど、最も平和な時代だったよ。産業も非常に発達したし。

今のキリスト教の行動を見ると、江戸幕府の選択は正しかったとしか思えないですよ。

江戸時代より以前、キリスト教徒の割合が現在よりはるかに多かったというから、そのままだと日本は危機に陥っていた（もしくは滅亡していた）かもね。

>９
キリスト教受容しなかったことと江戸時代の文化発展、また産業発展に
どんな合理的・具体的な因果関係があるの？
少なくとも1８世紀まで日本の軍事力は飛びぬけてたわけだし(特に鉄砲)、
当時の為政者の弾圧理由「キリスト教とは外国の手引きだ｣は、幕府に
とっては建前の理論。
鎖国政策は幕府による長崎での外国貿易独占が主目的であったことは
史学会の多数説ですよ。

昭和天皇の側近はクリスチャンが多かったし
（文相前田多門、侍従長三谷隆信、今上天皇御成婚の立役者小泉信三など）
皇室を敬愛するクリスチャンも多いよ。

でも、国家神道は別なんだよね。
クリスチャンには悪夢そのもの。
「宗教じゃない」といって参拝を迫り
拒むと投獄、拷問。結局教会組織としては
屈服して神社参拝に同意。

小泉首相の靖国参拝にあれだけ拘ったのもその為。
また「宗教じゃないから。国民の務め」とか言って
参拝を強要する時代が来るかも、って恐怖感。
事実２ｃｈでは「日本から出てけ！」式罵倒が溢れ帰ってたしね。

>>事実２ｃｈでは「日本から出てけ！」式罵倒が溢れ帰ってたしね。

そりゃ、反靖国と「日本は世界にまれに見る極悪国家、日本人は極悪民族」という（朝日・キリスト教徒の）宣伝が一体化していたからね。反靖国の人間は外国の手先、卑怯な裏切り者と思われても仕方ない。（というより、ほとんど事実ではないか？）

君が言う「狂信的靖国支持派」は、キリスト教徒の心の狭さから生まれたといって良いよ。

私も日本から出てけ、と思った一人だし。靖国参拝する人をあれだけ極悪人視するとは・・・。

自分は寧ろかなり歴史観では保守的な方だけど

「内面の自由」が人にはあるんだよ？
自国の歴史についてどう思おうが、一宗教をどう思おうが
それは個々人の自由。失礼ながらそういう考えが
>>13,>>14には決定的に欠落している。

まずそれが大前提だよ。でなければ議論にすらならない。

取り敢えず自分の立場を言っておくと
自分は個人としてなら参拝自由、政教分離の原則から
公式参拝反対。
追悼施設としての靖国にも「死んだらみんな仏」と言いながら
被祀者を選別している点で「？」と思う所があるけど、
それ自体は一宗教法人である以上神社の自由。
ただ、その一宗教法人に特別な位置を国家が与えることになるから
公式参拝に反対した。

＞その一宗教法人に特別な位置を国家が与えることになるから公式参拝に反対した。

難しいのは、遺族の立場になると、国に尽くした人を国が無視して良いのかどうか？ですね。
慰霊所を靖国と別というのも、なんとなく政治的宗教観の様な気が。
慰霊式典は、武道館で無宗教で仕方ないが。
靖国のお祭りへの国の主催は無理なので、参拝程度が良い落としどころと思われ。

>>15
そういう主張なら、反感を覚えないけどね（同意はしないが）。

天皇制もキリスト教も結局同じということで。
イエスだけは違うんだけど。