>>10 天台宗の正依とする経典は「法華経」になります。
法華経の中心の「如来寿量品第16」で仏陀の寿命がテーマになってるんですが、
釈迦族の王子と生まれる遥か昔から既に“仏陀”であり、
そして今も、また遥か未来もずっと仏陀として説法し続けているという内容だそうです。
「阿弥陀」は漢訳では「無量寿」と好んで訳されており、
その名前が寿量品所説の仏身観を連想させる事から
弘法大師も法華経本門の仏を阿弥陀としていました。
天台宗の内部でも早くから法華堂の本尊を「阿弥陀如来」と制定してたようです。
中国天台でも妙楽大師という人は「法華三昧」の本尊を阿弥陀如来と自らの著作で書いています。
“浄土系”というよりは天台宗の内部に「天台の本尊は阿弥陀」と主張する潮流が
根強く存在し続けており、念法真教はその潮流の影響を受けている物と思われます。