現在のカーストについて、詳しい方〜
カーストによって、職業決まってますよね?!
苗字によって、カーストが判っちゃうとか。
生まれた土地を離れるとか、苗字を変えちゃうとか(難しいでしょうけど)
そうすれば、低層カーストやハリジャンの人たちって、
とりあえず、つらいめにあわなくても済むんでしょうか?
2 :
名無しさん@1周年:2001/02/24(土) 07:15
キリスト教になるとかも聞いた事あるけど、正確にはしらないな。
民俗・神話板とか世界史板できいてみたら?
3 :
名無しさん@1周年:2001/02/24(土) 07:34
少し前の新聞見ましたか?
インドの大地震のあと、救援隊のみなさんが、広大な避難場所に、
大量のテントを張ったのですが、誰ひとり入ってなくて、相変わらず
屋根のない土の上で暮らしているそうです。
理由は、カースト制のため、どちらのカーストの人も、同じ避難場所にある
テントでは暮らしたくないと、意地を張り合っているそうです。
こんな危急の時にも、譲り合ったり、助け合ったりできないカースト制とは、
いったい何なのだ。と思ったりしました。
4 :
かとりこ:2001/02/24(土) 22:40
インド人は異常にプライドが高いのかな?
自分のカーストに自負を持ってるのか?
被差別的カーストが反抗しないのは長年培われた慣習なのか、それとも価値観がまったく違う世界なのか良く判らないな。
5 :
名無しさん@1周年:2001/02/25(日) 03:42
カーストのせいで「1回の食事がきなこ1掴み&1日2食」の人もいるんだって。
これじゃ脳に栄養が行かなくて、いいとか悪いとかも考えられないよ。
西丸震哉のエッセーに載ってた。
6 :
名無しさん@1周年:2001/02/25(日) 03:43
ヒンドゥー教から改宗すれば、一応カーストからは開放されるけど、簡単なもんでもないらしい。
元々、宗教とかカーストで人間関係が築かれてることが多いので、個人的に改宗した場合、親族・友人・知人との関係が壊れてしまう。
そこで改宗する場合は村ごととか一族ごと改宗する場合が多いようだが、意見を統一するのは簡単ではない。
また、改宗しても、カースト外の異教徒になるだけだし、インド人全般が職業で上下を判断する意識が強いので、差別はなくならないと思う。
7 :
名前:2001/02/25(日) 15:50
実際に仏教やキリスト教に改宗する人はけっこういます。
でもそういう改宗者はいくら名前を変えても見た目ですぐに
わかりますので、結局差別的な扱いをうけます。
特に仏教徒はほとんどが指定カースト出身みたいです。
逆に、政策的に低カーストを優遇していますので、
役人や大学に一定の枠が設けられており、上位カーストの
人がいつもそれに抗議してます。一般的に低カースト=
低能力なのですが、こうでもしないと差はなくならないのでしょう。
牛は手厚く保護するのに、低カーストやカースト外の人は
ほとんど無視。なかなかシビアな現実です。
ちなみに外人はカースト外なので、都市以外では「ばっちい」
という感じで避けられることがあります。
8 :
マリア:2001/02/25(日) 17:02
カーストは、本来特定の職業をなくさないためのもの
すぐれた技術者の血を絶やさないためのもの
だったと思われるけど、古代文明末期の腐敗や、アーリア人の侵略
によって怪しいものに作り変えられてしまったのかしらね?
支配階級には大変便利な制度だものね。
インドは、あまり行きたくない土地の一つだわね。あたしにとっては。
でも、それ以外のヒンズーの教えはどうなのかしら?
あたしはよく分からないから・・・。
9 :
名無しさん@1周年:2001/02/26(月) 01:17
インドの宗教界はカースト制度を解消しようとしているのでしょうか?
また、インド以外にもネパールなどにも存在するといいますが……
10 :
名無しさん@1周年:2001/02/26(月) 02:51
ネパールは半分くらいヒンドゥー教徒だし、ヒンドゥー語を話すから当然カーストはあると思うけど、バリはどうなの?
たしか、原始ヒンドゥー教があるよね。
11 :
ハァ?(゚Д゚)y−~~:2001/02/26(月) 08:56
差別するものされるもの。
12 :
1:2001/02/27(火) 06:07
なんか本当に悲しくなりますよね。
インドの人々は大好きなのですが、カーストの話題になると、
いまいち、つっこんで馴染めない壁を感じる。
・・・日本にも、部落差別だのなんのってありますもんねぇ・・・。
宗教って、結局なによ、って思います。
13 :
マリア:2001/02/27(火) 19:11
なんか、他の事がよく分からないから知りたいわ。
バラモン教に仏教の要素が入ったものだとも聞いたのだけど?
部落差別も良く似たものからスタートしているからね・・・。
あたしのところも、天皇家に下手に逆らってたら
被差別地区になっていたかも知れないわね。
この問題は、その地域の方と結婚することになった
若い氏子さんから聞かれた事があるの。
だから、あたしは伝承としてこう答えた上で、
「負けたものが汚れ地へ追い払われたために起こったことでしょうね。
この神社の流れとは、異なりますので、結婚等は差し支えないですよ」
とお答えしたわ。神主の伯父も同意したわ。
それに輪廻転生の思想を混ぜると、当然ということになるわね。
だから差別が続くのだと思うわ。
お釈迦様は、それを退けられたのだけど、後世の人に変えられてしまったわね。
14 :
1:2001/03/01(木) 01:56
もっと知りたいので、あげさせてね
15 :
マリア:2001/03/01(木) 22:04
詳しい方、お願いね。
16 :
名無しさん@1周年:2001/03/04(日) 06:22
インドのヨガの聖者はカーストを解消する気はないの?
17 :
マリア:2001/03/04(日) 15:55
どうなのかしらね?
18 :
考える名無しさん:2001/03/04(日) 21:32
被差別カーストから逃げるためにヨガ行者になるものは多いそうですよ。
>>13 たぶん逆で、もともとバラモン教にあったものなのでしょう。
仏教は平等主義で(生きていること自体が苦なのだから、悟りを開くこと以外に
価値のあるものはないということになるはず。すると、俗人に上下を論ずること
はナンセンスということになると思う)、被差別カーストの人が仏教に逃げた
のだと思います。
カーストは必ずしも上下の関係だけでなく、横の関係もあるらしいです。
小さい村でもカーストが違うからあまり付き合わないとか言ってます。だから
と言って差別しているとか、穢れていると考えているとは限りません。
19 :
マリア:2001/03/04(日) 22:53
あら、そうなの。お答えありがとう。
20 :
シヴァ:2001/03/12(月) 12:42
差別の問題はちょっとおいといて。
インドではカースト制度がないと社会が纏らない気がします。
これから経済的に発展すれば、また話は変わってくるが。
カーストは人を無力化する機能が備わってると思う。
「私はこのカーストだから、この生活で仕方ない」と諦めることができる。
それこそ、カースト制度が撤廃できないホントの原因。
低カースト、指定カースト、彼ら自身が諦めてるのだ。
それがいいか悪いかは私は判断できないが、そういう機能があることを一応。
21 :
マリア:2001/03/12(月) 19:47
日本にも、士農工商という身分制度があったものね。
輪廻転生の思想も悪用されてたわね。
22 :
emma:2001/03/16(金) 15:34
かなり昔にできた、支配ノ制度と
現代の平等をおもんずる社会。軋轢はあって当然ですね。
社会が制度にあわせるか、社会が制度を変えるか、ですもんね
23 :
マリア:2001/03/17(土) 00:38
そうね・・・。一応、あの人たちの中では理にかなってるんだろうね。
あの人たちの問題だけど、ああいうのを再び日本に持ち込むことが
良しとされたら、あたしは微力ながら徹底的に戦うわ。
24 :
名無しさん@1周年:2001/03/17(土) 00:47
カーストを越えての活動の実りが聖者と呼ばれるようになる。
カーストの束縛があるから熱心に打ち込む人がいるのも事実と思う。
物事にはメリット、デメリット両方がある。
カーストもこの事情から洩れる事はない。
25 :
むーたん:2001/03/18(日) 03:31
カースト制
16世紀にインドに来たポルトガル人が「カスタ」(血統)と呼んだことからインド以外の国ではカーストが一般的な呼称となりました。
ポルトガル人が
バルナ(色)とジャーティ(生まれ)
を同一のものと見てしまった為、私達も混同させられ、この制度の正確な理解が妨げられてきました。
ジャーティとバルナ制(カースト制)は、封建敵身分制度の一種であり、インド社会の発展を妨げてきたものとして、
独立後のインド共和国拳法(1950年制定)ではこの制度を否定しましたが、長い伝統は今も厳然として残っています。
26 :
むーたん:2001/03/18(日) 03:44
封建的身分制度の間違いでした。(T_T)
27 :
emma:2001/03/18(日) 21:43
おぉっ、詳しいですね
28 :
誤字多いむーたん(ノ_・。):2001/03/20(火) 23:23
〜カースト制ちょっといい話〜
4つのバルナと3千のジャーティが存在していると言われています。
ジャーティは職業集団のことです。皆それぞれのジャーティに属しており、他のジャーティの人との一緒の食事でさえも避ける慣習が有ります
バルナとはバラモン(司祭者)クシャトリア(王侯・武士)バイシャ(一般自由民)シュードラ(奴隷)に区別され「私のジャーティのバルナはバイシャです」とい言い方をします。
シュードラより低くバルナに入れない人はパリア・アウトカースト(不可触賎民)とよばれ、奴隷として使用されることもなく、村の外れで汚物掃除や皮はぎなどを強要されました。ガンジーは不可触賎民たちをハリジャン(神の子)と呼んで解放に力をそそぎました。
29 :
かとりこ:2001/03/20(火) 23:39
>むーたん
詳しいね。有り難う。
「私のジャーティのバルナはバイシャです」
というと、職業はバルナの違いでなれないものもあるという事か?
例えば最近、目覚ましく発展を遂げてるIT産業はどのバルナのもの?
30 :
教祖:2001/03/21(水) 22:19
ボク、バラモン。キミ、シュードラ。
31 :
emma:2001/03/21(水) 23:56
>むーたん かとりこ バイオ産業なぞいかがでしょう?
32 :
ソフィア:2001/03/22(木) 14:50
カースト制度には、本来、もっと深い意味がありました。
もともとは、人間の精神的な進歩の度合い、
すなわち、利他性の程度を表したものだったのです。
(1)いつもひとのことを考えられるという段階
(2)まず、ひとのことを考えて、つぎに自分のことを考える段階
(3)まず、自分のことを考えて、つぎにひとのことを考える段階
(4)つねに自分のことしか考えられないという段階
あなたは、どのレベルに属していますか?
33 :
かとりこ:2001/03/23(金) 02:23
3だな。ヘタれな時は4。
ちょっと余裕があったりすると2。
恋なんかすると1になるぜ。
34 :
猫電波:2001/03/23(金) 18:43
>>29かとりこさん
少し誤解があるような
ジャーティと言うのが独自の慣習等を持つ内婚集団で、生まれついたジャーティによって職業が制約されると言う事です。もっとも農業などはブラーフマナから不可触民まで多くのジャーティに開かれていますが
壷造りカーストは洗濯カーストに一年に幾つ幾つ壷を届け、洗濯カーストは…といった具合の互助的システムとして機能して来た面もあったため、経済の発展により、これが壊れて逆に貧困が進んでしまうという裏の面もあるそうです
>例えば最近、目覚ましく発展を遂げてるIT産業はどのバルナのもの?
やはり、ブラーフマナ等上位ヴァルナの人が多いようですが、伝統的にITカーストは勿論ありません
なんか最近形成されてるという記事をどこかで読んだような曖昧な記憶が…
35 :
かとりこ:2001/03/24(土) 00:23
>猫電波
有り難う。インドは未知なる世界でね。面白いね。
とすると、ジャーティ(職業区分)と、ヴァルナは関係ないの?
俺的には、ヴァルナの下位にジャーティという区分けがあると思ったが
まったくべつもんか。
門番のジャーティは、塀を越える泥棒には関与出来ないから、
泥棒が入っても傍観してたという話を聞いた事あるな。
知り合いが駐在してて苦労した話も聞いた。雇い人の融通が難しいらしいな。
36 :
久しぶりのむーたんヾ(@^▽^@)ノ:2001/03/24(土) 06:08
なんか いっぱいカキコあるーヾ(@^▽^@)ノわーい
ヒンドゥー教は「インド人の宗教」と言う意味です。
バラモン教をもとに民間信仰や仏教、ジャイナ教などを取り入れています
バラモン教はカーストの第一階級バラモン(司祭者)によってつくられました。
祭式を尊重し、バラモンの地位を強調しています。
仏教を開いた釈迦牟尼は、社会的差別なく解脱できると解き、バラモン教を否定、カースト社会を批判し、クシャトリヤ(王侯・武士)の支持を受けるようになります。
ただ、仏教はクシャトリヤによる国家統一の為の宗教として保護されてきたので、インドの支配階級の間で信仰され、農民大衆の間にはあまり浸透していませんでした。
そのためヒンドゥー教がさかんになってバラモン(司祭者)の勢力が強まり、支配階級の間には仏教を捨ててバラモンに接近する傾向が強まり、仏教は有力な支持層を失って衰退していきます。
37 :
猫電波:2001/03/24(土) 19:25
>>35かとりこさん
いえ、その理解で正しいと思います
>というと、職業はバルナの違いでなれないものもあるという事か?
という文を読んでヴァルナ=生れ付き、ジャーティ=選択可能と勘違いをしてるのではないか、と思いましたもので。フライングだったようですね
ただ力をつけてきたジャーティが上の地位を目指す際に、自分達のジャーティは本来ブラーフマナやクシャトリアであった、として伸し上がって行く事も多いようです(更にいうなら同じヴァルナのジャーティなら対等というわけでもない)
そう固定的って訳じゃないって解釈していいのかな?
>むーたん
誤解を招く表現があるように思うので、揚げ足とっていいですか?
38 :
むーたん:2001/03/24(土) 23:14
文章が長くならないよーにかなりはしょって書いてるから
説明不足が多いと思うので揚げ足とっていいぉ('-'*)フフ
39 :
かとりこ:2001/03/25(日) 02:28
>猫電波
なるほど。ジャーティごと格上げシステムがあるという事か。
面白いな。門番組合が力を付けたら、バラモンまでいくかもしれない。
とかそういう事も可能ってこと?昨今は日本でもセコムは重要だしな。
40 :
猫電波:2001/03/25(日) 20:44
>>39 結局裏技ですし難しいと思います。
細かいディティールについて知らないので成功率はわかりませんが、カースト制度そのものを壊した方が速いかも(←詰まらない答え)
他にヴァルナ内上昇の方法としてサンクスリット化って方法があります(これは裏技じゃないらしい)
そのジャーティの不浄な慣習(肉食など)を捨てて清浄な慣習を取り入れる事によってジャーティの地位を上げていくという手法です
例えばサティー(夫が死んだときに妻も一緒に焼く儀礼)は本来ブラーフマナ(バラモン)のみの慣習でしたが
低カーストが出来る限り上へ行く為に、広く行われる事になりました(現在政府は禁止している)
>むーたん
ありがとう、とりあえず一言
シュードラは奴隷じゃない!彼らが所有されてると勘違いしている人が結構いるもんで
41 :
emma:2001/03/26(月) 13:05
なんか僕もカーストに対して誤解をもっていたみたいだ
42 :
ママレモン:2001/03/26(月) 13:50
彼氏がインド人でブラーミンのあたい。
ブラーミンのなかでもマハラジャつきのブラーミンだから由緒正しいざんす。
不可触民の本は一度読むべし。インドは呪われた国だ!
43 :
猫電波:2001/04/21(土) 22:04
面白い話聞いたのでage
ある文化人類学者がジャーティを聞かれたので日本人だと答えたら納得してもらえたそうな
44 :
名無し:2001/04/22(日) 16:30
ヒンドゥー教とヨガも関わりが深いみたいだけれど、ヨガではカースト制を
どのように捉えているのかな?
あと過去ログにもあるけれど、インドのヨガ行者や聖人といった人達は、
カースト制度をどう思っているんだろう?
45 :
猫電波:2001/04/26(木) 21:13
>>44 バガヴァット・ギーターの中で自らに合った勤めを果たせ
といった具合にヴァルナが触れられていました
46 :
ジョッピー:2001/04/27(金) 00:00
今日発売の漫画、ねこぢる著「ぢるぢる旅行記総集編」に結構いろいろ書いてあった。
47 :
名無しさん@一周年:2001/04/27(金) 17:18
インドの神様ね
48 :
ななし:2001/04/27(金) 19:10
ヴェーダの思想を利用して人間がカースト制をつくったのさ。
ラーマヤナはおもしろいがね。
わけわからなくなるな。
49 :
コーヒー牛乳:2001/05/01(火) 12:32
インドの法律にカーストは存在しない。
人々の意識と慣習に存在する。
「カーストなんてこだわってないよ。都会は特に関係なくなってきてる。
結婚する時に重要なだけだ」
なーんて言う奴のカーストは大抵、都会に住むブラーミンかクシャトリア。
一緒にレストランで食事をしている時に変な顔をして
「この食事を作ったのはブラーミンじゃない、なんか気持ち悪い」
と言うようなことは度々あった。
食べただけで「なんとなく」わかるらしい。
50 :
考える名無しさん:2001/05/01(火) 19:57
age
51 :
ななし:
なんかその「ねこぢる」ってのいろんな板で聞くんだけど
おもしろいんだろうか。