仏教議論スレ 85

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568神も仏も名無しさん
【最終】仏陀は転生(再生誕)を説いた!?【決着】7
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/psy/1232767495/51
51 神も仏も名無しさん 2009/01/24(土) 16:19:59 ID:bx9yOKV9
>> 49
続き
>次に、「経典の作者はウパニシャッドでは既に凡夫の輪廻転生を意味するsa.msaara
>をわざわざ用い、なぜ別の言語を用いなかったのか?」について論理的に説明して下さい。
まず、いつのウパニシャッドの話をしているのかで事情が違います。
ウパニシャッドの成立年代は広範囲にわたります。紀元前500年ごろの古ウパニシャッドの多くも、
成立はブッダ以降です。ブッダ以前の初期のウパニシャッドもありますが、そこでは素朴な生まれ変わり
の思想がわずかに見られますが、「saMsAra」は使われていません。
だからブッダのいた時代のインドでは「既に凡夫の輪廻転生を意味するsa.msaara」とは言えません。
この時代はまだ原義(流れ、流転)の意味で使われていたのでしょう。

Wikiにも「輪廻思想がバラモン教に公認されたのは、最終期のブラーフマナ文献文[1]
ないし最初期のウパニシャッド文献[2]においてである。「輪廻」という語は用いられず、
「五火」と「二道」の説として現れる。」とあります。
「輪廻思想」などと書いてますが、ここにも書かれている通り、
ブッダ以前の(最初期)ウパニシャッドでは生まれ変わりについて「輪廻」(saMsAra)という語は用いられていないのです。
また、インドの生まれ変わり思想では人間は他の生物(豚や虫など)に生まれ変わるといいますね。
そんな話はジャータカ物語などの「物語」以外、原始仏典には出てきません。
これもまた生まれ変わりの思想がないことの傍証です。