また、私は被災地の僧侶と思われる方からの投稿を思い出します。
それは、檀家さんから、「あのとき、お仏壇から片手で掴める一つのものだけを握って逃げるのが精
一杯で、自分は位牌を握って命からがら逃れてきた・・・。けれども、できれば本当なら位牌よりはご本
尊さま(尊像)をお連れして逃げてくるべきだったのではなかったのか?ご住職、私は間違っていました
か?」と、本来あるべき信徒の正しい選択を教えて欲しいというもので、この僧侶にも正しい回答が出
なかったという。ただ、「その行動は間違ってなどいませんよ!仏さまはすべてをご存知であり、そして、
わかって下さりますから」というのがやっとだったという。
被災地では、位牌も戒名も過去帳も墓も失って、何が何だか分らない混沌とした地獄のような状態で、
僧侶たちも困り果てているのだそうです。
以上、ちょっと思い出した事柄でした