宗教への考え方については、「どんなに科学が発達しても、宗教は人間に必要だ」という考えに、「そう思う」「どちらかと
いえばそう思う」と肯定的に考える学生は、合わせて59.9%でした。
一方で「一般的に宗教は、アブナイというイメージがある」という考えに「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と、いわば否定的に
考える学生は、合わせて59.4%で、宗教について肯定的な考えと否定的な考えがともに60%近くになりました。
また宗教を巡る問題に関する質問で「カルト教団」への対策については、「ぜひやるべき」という答えと、反対に「何のことか
分からない」という答えがともに18.1%でした。
調査にあたった国学院大学神道文化学部の井上順孝教授は、「オウム真理教の一連の事件が起きた当時と比べると、
宗教に対する拒否感は減少する傾向にあり、全体的に学生の宗教への関心や距離感は、『オウム事件以前』の状態に
戻ったとも言える。一方で、国内では『カルト対策』に取り組んでいる大学がまだ少ないこともあって、カルトについての知識が
十分ではないこともうかがえる」と指摘しています。
「宗教に関心」学生増える傾向
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130321/k10013340111000.html