仏教議論スレッド47

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908宝珠愚者@(規制代行)
>>751
>空海が十住心論の中で文を引いて「オン」字を以て--略--

横レス失礼します。

 『本書は吽(ウン、フーム、huum)という字を字相と字義との二方面から解釈したものであるが、
--中略-- まず字相を説く段では、吽字は賀(カ・ha)・阿(ア・a)、汗(ウー・uu)、麼(マ・ma)の
四字の合成であり、この四字のそれぞれの字相を言えば、訶(賀)は因(サンスクリットのhetva
(hetu、因)の最初のh)、阿は不生(aadi(本初)のa)、汗は損滅(uuna(損滅)のu)、麼は増益
(mama(吾我)のm、一切諸法に我(アートマン)を見る我見我執をここでは増益と言っている)
の意味をもつ。』(『空海の著作ペディア』/吽字義)

 空海の著作には『吽字義』(引用転載)というのがあるらしいですね。
本来、これはヒンドゥーで重視し、“聖音オーム(AUMの3音)”として知られる創造音(倍音)で
あって、修行の熟達した者には自然界の森羅万象の総てから物質現象界を現じている創造維
持の神秘力で振動するこの響きが、自身に内的な倍音として聞こえてくるといわれています。
 『初めに言葉があり、言葉は神と共にあり、言葉は神であった。・・・すべてのものはこれによっ
て出来た。出来たもののうち、一つとしてこれに拠らないものはなかった。・・・こうして言葉は肉
体となり、わたしたちの内に宿った。』(ヨハネ伝1:1,3,14)
 この聖書でいうところの“言葉”が聖音オームであり、キリスト教会で使用されるエジプト人の
「アーメン(Amen」)やギリシア人の「アイオーン(Aion)」とラテン語の「アイヴム(Aivum)」、「イー
オン」(Aeon)というのは、その派生語の一つとされる。