仏教議論スレッド47

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602神も仏も名無しさん
>>597
 中論は、一言で言えば、「般若経」の神秘家が見出した最高の真実の上に立って、区別の哲学を批判する書物である。
 龍樹は、「中論」第十八章にあらわれる本のわずかなの数の詩頌だけで、彼の見た最高の真実を語っているのである。
鳩摩羅什訳の「大智度論」は、「般若経」の空・無想・無願とおいう三つの三昧を解説するさいに、第7詩頌を引用している。
龍樹はこの章において、上述の三つの三昧を念頭に置きながら。瞑想によって得られる神秘直観の世界の真実を記述
しようとしたのではないかと思われる。
                              「中観と空T」梶山雄一P41(文章の関係で一部前後しました。ご了承ください。)

ー  ー   ー
滅尽定について書かれている事が、そのまま滅尽定を体験していたことにはなりません。当然ですけど。
龍樹の語っている禅定体験が、三解脱門であるというのは、私の意見ではなく上に示した通り石飛道子さんや梶山雄一ら学者の意見です。
>>488にあるように、なぜ上座部の長老が龍樹を批判するのだろうか?という意味での一つのアプリーチと考えてください。

つまり、龍樹の禅定体験は、未熟で実践という意味では、中論などの龍樹の著作は大した意味を持たないと言う仮設です。

あくまで、仮説ですが