>>511 これは憶測でしかないけど…
いやー、その、釈尊が論争や哲学のための哲学を咎めたのは竜樹もよく分かっていたと思うんだよ。
敬礼する釈尊のその論争や哲学するなという教えを意図的に無視したってのはちょっと考えにくいよ。
「頭ばっかり使ってないで修行もしなきゃな」なんて並大抵の人間が(それこそ俺らでも)思いつくようなことなんて
竜樹の頭の中には(質は違えど)当然のこととしてあったんじゃないかな。
しかし、それでも尚、それでも尚、竜樹は中論を書いた。
こういう背景を想像すると、「ただの思弁哲学」で簡単に一蹴する気にはなれないし、
竜樹の中論が結果的に中観派の論争などを生んだとすれば、
それは竜樹の意図を正しく理解していなかったと考えることも不自然には思えない。
(自分は竜樹には興味あっても、中観"派"にはあんま興味ないし…)
だから、低めに評価するとしても、論争を鎮めようとする彼の試みは失敗した、というところじゃないかな。
(それも、誤解しない者が読めば問題ない気もするけど…)