83 :
473:
方便の出入り口を把握するのは難事です。
自分が執着していることを把握するのは大切なことですが、
それを対象としてみるのはまた主観の作り出す夢なのです。
しかしほかの夢を打ち払い、この夢に対峙するという段階は経る必要があることが多いです。
執着していることを感じるのであれば、その執着を作り出している当人に気づく可能性が生まれます。
そこまでは問題の自覚が大切なのですが、ここからは見る人も対象も問題も解決もありません。
この段階とは無知のベールが3重、2重、一重になってゆくという、無知が減るという段階です。
仏教の段階とは積み重ねや進歩ではなく、無知が執着が減るということを指すように思います。