197 :
神も仏も名無しさん:
ネストリウス派 Wikipediaで調べたら親鸞はキリスト教を学んだとあるが、僧侶の方意見を頂きたい。
俺も検索してみたが「世尊布施論」はない。「景教」だけだと
『波斯教殘經』『景教三教蒙度讃』『大秦景教流行中國碑頌』が
ひっかかる。
「波斯教残経」は景教(ペルシャ由来系?)関係の内容、
「景教三教蒙度讃」はキリスト教の三位一体の内容の讃文、
「大秦景教流行中国碑頌」はシナの景教碑の内容、のようだ。
(後に高野山にこのレプリカ碑が建てられたそうだが、
建立年はググっても出て来ない)
以上から考えれば、景教の世尊布施論は、大正時代以降の偽作で、
しかも仏教学の基礎知識(大正蔵を知らない)がない者が
言い出したのではないか、と。
「日ユ同祖論」、「竹内文書(神代文字)」みたいなもんか。
もともと昔から真宗とキリスト教の比較研究は腐るほどあるので、
それなりに真宗とキリスト教の類似はあるんだが、
そのへんを逆手に取って世尊布施論を捏造をした可能性もあるか。
[景教の世尊布施論考 29拍@psy@2ch 3/7・次に続く]
以下URLによるとケン・ジョセフの著作の写真しかないんだな。
http://manpokei1948.jugem.jp/?eid=131 上URLによると、ケン・ジョセフの著作には『寺の人に、
「景教の書物がこの寺に保管されていると、本で読んだ』と
閲覧許可を求めたさまが引用されているんだが、嘘くさいなあ。
しかもこの引用文を読む限りケン・ジョセフ自身も何かの書籍の
写真しか持ってなかったんだな。出典ロンダリングしてくさいw
陰謀論によくある「はじめはあったが、のちになくなった」の
パターンと合致してしてるしw
普通、こういう案件なら教学伝道研究センターとか龍大を紹介
するだろ。大谷探検隊の資料なんかは龍大が所蔵してるのに。
本願寺経蔵の大蔵経の現物なら、龍大ならマイクロフィルムで
所蔵してると思う。なんでそれを見せてもらわなかったんだ、と。
まともな研究者になら見せるはずだしね。
千葉大学客員教授は研究者扱いしてもらえないのかねw
[景教の世尊布施論考 29拍@psy@2ch 4/7・次に続く]
manpokei1948サイトの写真の「世尊布施論第三」で
ググってみたら英文論文とシナ系台湾系のサイトがひっかかる。
そこで見られる英文の「Shizun-bushi-lun disan」でググって
みたんだが、cf.ac.uk とか cardiff.ac.uk とか kyoto-u.ac.jp が
ひっかかるので英文論文で論じられているようだが、何の書籍を
出典にしてるんだろう?
http://www.japanese-religions.jp/publications/assets/JR31_2_a_Deeg.pdf の論文らしきもの(俺は英語は読めないキリッ)の脚注に
「Shizun-bushi-lun disan 世尊布施論第三
[Treatise of the Alms-Giving of theWorld-Honored One]」
とあるんだが、掲載されているはずの出典書籍名がない。
経典の現物そのものを出典とするなら蔵している研究機関の名前を
出すはずなんだが。謎は深まるばかり。
このググった結果から感じたのは、シナ系台湾系の
「宝物としての経典とされるもの」の大正時代以降の写真が
出典になっている可能性もあるかな。
徳間書店で編集時の世尊布施論画像のポジの出どころが分かれば
いいんだけどね。トリミングされてたりしてw
[景教の世尊布施論考 29拍@psy@2ch 5/7・次に続く]
まあ、龍大のリソースにフルアクセスできる経典学の素養のある
学生さんの論文を待ちたい。
「景教の世尊布施論を親鸞が学んだとかいうムーな偽説考」とかw
仏教学というより社会学だなw
俺が学生ならやってみたいなあ。はじめての論文になるから
引用数がすごいことになってアカポス狙えるw
いやー、レス書くの面白かったw
[景教の世尊布施論考 29拍@psy@2ch 7/7・終り]
205 :
神も仏も名無しさん:2013/02/21(木) 17:16:04.84 ID:dz46XdTD
シャカの教えに天国(浄土)やら懺悔の教えは無いから、景教(ネストリウス派)の影響を承けた竜樹の教えを仏教と勘違いをした親鸞。渡来人の秦が景教徒だった訳。
>>204 本当に影響を受けてたら引用してるよw
法華経っていう例外はあるけど
あ、見つかったわw 自己レスを自己解決みたいなw
例の川口一彦氏本人のブログ(以下URL)によると、
http://keikyouhi.blog107.fc2.com/blog-category-0.html >「一神論」「序聴迷詩所経」「大秦景教宣元本経」
>「志玄安樂経」の4点が武田科学振興財団杏雨書屋
>(武田長兵衛氏所蔵、大阪市)に所蔵されていた。
とのことで、(「一神論」「序聴迷詩所経」)は、
>昭和六年に一冊の和とじ本として刊行され、
とのことだ。おそらく前レスのBBSログの引用と合わせて考えると
昭和六年に出版された東方文化学院の書籍か学術雑誌だろう。
では、国立国会図書館サーチへ。(サーチ結果URLは貼りません)
>一神論巻第三・序聴迷詩所経一巻
>東方文化学院京都研究所
>出版年 1931
>装丁 : 和装
世尊布施論画像のポジになったであろう原本が見つかった!
(実際にポジになったのは武田長兵衛氏所蔵のものだろうが)
ついでに龍大の蔵書検索で探したが、やっぱりあった。
※フォントのことがあるので「一神論巻第三」で検索の事。
人文系の大学図書館ならどこでも所蔵してそうだw
まあ何というか画像引用であっても出典を書かないと
本願寺に出向くバカとか出典ロンダリングするバカが
出て来るって話だな。
[景教の世尊布施論考次の日 29拍@psy@2ch 4/5・次に続く]
例の川口一彦氏本人が言うには、
http://keikyouhi.blog107.fc2.com/blog-category-0.html > 原本が発見されたことにより、いくつかのことが解決されると
>考える。その一つに、ある方々が、京都にある浄土真宗の寺院に
>原本があると公言し、そのことから推論して、親鸞がこの書物を
>読んだと言ったことが間違いであったことが分かって来た。
>そして寺院にはなかったことから、同時に親鸞が見たとか作った
>とかの説も崩れたことになろうと考える。
「京都にある浄土真宗の寺院に原本があると公言し」
ケン・ジョセフとか副島隆彦とかWikipediaのネストリウス派項目
とかソースを孫引きどころかボカして適当な事を書き散らかす
糞ブロガーとか糞2ちゃんねらーどものことですねw
それにしても大正蔵編纂時に存在した『世尊布施論』が大正蔵に
収録されなかったのはなぜだろう。『序聴迷詩所経』はあるのに。
1.時期的に編集からこぼれた。
2.外典で論だから収録しなかった。
とかかなあ?
最後に。川口一彦氏は思考方法に問題があるようだが、少なくとも
出典問題には真摯な姿勢を持っているので、その点だけは多大な
敬意を払います。
はい!「景教の世尊布施論」論は終了!
[景教の世尊布施論考次の日 29拍@psy@2ch 5/5・終り]
追記
『一神論巻第三・序聴迷詩所経一巻』東方文化学院京都研究所
を他の大学図書館の検索シテスムで探してみた。
図書館によって新字・旧字別の登録とか書名の微妙な違いが
あって検索しにくいんだが、龍大以外にも
佛教大学、大正大学と京都府立図書館にあった。
図書館のオープンさと検索システムに感謝。
なし
[景教の世尊布施論考まとめ3]
[よくネットでみかける妄言]
Q.親鸞が『世尊布施論』を読み、学び、内容に影響を受けた。
A.嘘。これは『隠された十字架の国・日本』が出典と考えら
れるが、『世尊布施論』(『一神論』)の漢訳年代は641年
とされ、発表は1918年(大正7年)、解説付きの出版は
1931年(昭和6年)。(注1・注2)
『世尊布施論』は『大正新脩大蔵経』に存在しないので、
それまでの版の大蔵経にも存在しないと考えてもよく、
やはり親鸞は『世尊布施論』を見ていないと考えるのが妥当。
Q.西本願寺が『世尊布施論』を宝物として所蔵する。(注5)
A.嘘。『世尊布施論』の原本は武田科学振興財団杏雨書屋が
所蔵する。(注2)『世尊布施論』の原本複写を龍谷大学など
の研究機関が持っているかは不明。原本複写も書籍も宝物では
ないし、一般的に寺宝などは宗門大学などが所蔵する。
(注1)川口一彦
http://soejima.to/boards/undefine/105.html 『景教のたどった道 東周りのキリスト教』
(注2)川口一彦
http://keikyouhi.blog107.fc2.com/blog-category-0.html (注5)ケン・シニア・ジョセフ/ケン・ジュニア・ジョセフ
『【隠された】十字架の国・日本−逆説の古代史』
徳間書店 2000/12
(5次元文庫)『隠された聖書の国・日本』
徳間書店 2008/04