大川隆法 政治提言集−日本を自由の大国へ−
・宗教立国と新しい政治のかたち
世襲議員の問題『政治の理想について』P42〜
政治家の世襲は、結局、「国民が政治に参加することによって、自由に自分たちの公的空間をつくり上げよう。自分たちの力によって公的領域をつくり上げよう」
とする政治的自由を奪うことになります。世襲制は一種の貴族制と見なしうるので、貴族制政治が続いているのであれば、「自分たちの力によって公的領域を
創造する」という幸福が奪われていると言わざるをえません。もちろん、二世議員、三世議員のなかにも、才能や能力のある人がいるので、これは、世襲議員を
すべて排除する趣旨ではありません。
平等より自由を選べ『政治の理想について』P237〜
「自由か平等か、どちらか選べ」と言われたら、迷わず自由のほうを選んでください。自由より平等を選んだら、必ず自由は死滅します。平等を選んだ場合は、
極端まで行くと、最後は結果平等に必ず行き着きます。この結果平等は「貧しさの平等」なのです。
本当の平等とは何か『政治の理想について』P47〜
近代民主主義の美称として、「自由と平等」ということが言われますが、この世の人間の実生活を、現象論、結果論として見るかぎり、完全な自由も完全な
平等も実際にはないのです。本当の平等がありうるとしたら、「投票において一人一票が与えられる」ということ以外にはないのです。そのほかには平等などありません。