決して後退することなく、道を拓いていく
現今の、震災の中から立ち直っていくところに取り憑いて、日本国民やその心を貧しくしようとする
貧乏神が多発し、徘徊し始めています。これと戦うには、少し違う角度の考え方を持たねばなりません。
(中略)
何もかも控えていくことが、必ずしもいいことではありません。こういう時に、町の復興、商店の復興、
いろんなことを考えて、買っていいものであるならば買ってあげることが大事なことで、復興に役立つことです。
もっと災難が来るからと、財布の紐をしめて、ただただジッとしているようでは、なかなか復興はしていきません。
みなが控えると、経済全体がどんどん萎縮してくるのです。
(中略)
考え方一つで、未来はどういうふうにでもなります。自然災害と人間の智慧とが戦ってきたのが
文明の歴史であったのです。我々は決して後退することなく、これを乗り越えて、新たに道を
拓いていくことが大事だと思います。
決して、昔返りすること、戦前あるいは戦中に返っていくこと、配給システムで最小不幸社会を
つくることが目標ではなく、やはり、今まで以上の繁栄を、数年後に取り戻すことを目標にして
頑張るべきであると申し述べておきたいと思います。
大川隆法 法話「貧乏神と戦う法」(2011年3月25日)