4.夢(天之御中主之神(あめのみなかぬしのかみ)神示集より抜粋)
夢というものについて、語ってみたいと思う。夢は偉大なるかな。夢には何らの限界がない。
夢には何らの滞りがない。夢には何らの障害がない。夢は自由である。夢の中では想像は自由にはばたいてゆく。
夢の中で諸君は風になることもできる。太陽になることもできる。月になることもできる。
野に咲く美しい草花になることもできる。大海を陽気に泳ぐイルカになることもできる。
海の底を歩くこともできる。土の中を潜ることも、空を飛ぶことも自由自在である。
夢の中には老若男女はない。年老いし者も若くなり、若き者も年老いて見える。
男は男としての力を発揮し、女は女としての力を発揮し、
そして、おたがいにおたがいを美しき者として見ることができる。
夢は幸いである。幸いであるから、夢よ、夢の中にはすべてがある。夢にはその限界がない。
夢にはその果てがない。夢とは何と神に似たものであろうか。
神に限界があるであろうか。神に果てがあるであろうか。神に行動の制限があるであろうか。神の想いには果てがない。
(続き)
【【【人間よ、夢の持つ本当の意味を知れ。夢は、汝が夢をみることができるということは、
汝に神と同じく創造の自由が与えられているということなのだ。こうした貴重なる体験が夢であることを知れ。】】】
【【【夢の中で飛翔せよ。夢の中で自己を拡大せよ。夢の中で大いに生きよ。夢の中で自らを限定するなかれ。】】】
【【【夢の中で自らをとらわれの中に置くことなかれ。自らを解放せよ。自らを伸び伸びと生きよ。】】】
大いなる大河として、大いなる大気として、大いなる大地として、
大いなる慈悲の中に、【【【大いなる夢を抱け。夢は果てることがない。】】】
【【【人間よ、必ず、心の中に夢を持て。】】】
【【【夢なき時、汝は死したのである。夢なき時、汝は老いたのである。】】】
【【【人間よ、老いこんではならない。永遠の若さを保て。】】】
【【【永遠の若さとは、すなわち、夢を抱く力である。夢を想う力である。】】】
【【【夢の中に限界が現れた時に、汝の限界もまた画されるのだ。】】】
人々よ、現実だけに悩むな。夢の世界において現実を脱せよ。大いなる夢の中に生きてゆけ。
汝、自らの夢を想え。日々、自らを点検し、自らの夢の卑小なることを嘆け。
自らの夢のあまりにも現実的なることを嘆け。【【【自らのその力を限定するなかれ。】】】
なぜ、何ゆえに自らの力を限るのであるか。何ゆえに。
【【【人々よ、夢には法則があるということを知れ。】】】
【【【心に描いたそのビジョンは、たちまちにして成就しないからといって嘆いてはならない。】】】
【【【あきらめてはならない。中断してはならない。】】】
(続き)
【【【あなたがたの努力は、その夢を替えてしまわないことだ。】】】
【【【一日や二日、その夢が実現しなかったからといって、それがどうしたことがあるのか。】】】
【【【世の失敗者たちの嘆きの多くは、自らの夢を捨てた時に始まっておるのだ。】】】
【【【しかし、彼ら人生の失敗者の多くは、自らが自らの夢を捨て去ったということに気付いていないのである。】】】
【【【汝ら現実主義者となることなかれ。汝ら結果主義者となることなかれ。結果を恐れるなかれ。】】】
【【【むしろ夢を持続し得ぬ自分を嘆け。結果を求めてはならない。】】】
【【【結果は与えられるであろう。与えられる時に黙って受け取ればよい。】】】
汝らが祈りはすでに聞き届けられているということを知れ。そうした祈りと願いが出るということ自体が、
すでにそうしたものが必要であるということの意味であったのだ。さすれば、それを受けよ。
受ける時に、ひっかかりのない自分であれ。とらわれのない自分であれ。
【【【夢を持続せよ。その夢の実現にはしかしこだわるな。その時期を限るな。その方法を限るな。】】】
【【【やがてあたえられるであろう。与えられるものを大いなる感謝の気持ちでもって受け取ってゆけ。】】】
【【【それが人生の秘訣である。】】】
(続き)
【【【夢は自らの水先案内人であるということを忘れるな。水先案内人の姿を見失ったとき、
汝の船もまた舳先を失ってしまうのだ。水先案内人は、常に、船の舳先に立っているということを知れ。】】】
【【【水先案内人は、水先案内人であるということにおいて、汝より先に進むこととなっておるのだ。】】】
【【【心の中に描いた夢を、その想いを持続せよ。把持せよ。断じて投げ捨てるな。】】】
【【【そうして、夢がすぐさま実現しないからといって、それをあれこれと気にやむな。】】】
【【【汝が心の中に描いたる夢は、地上を去りたる霊天上界において、
数多くの高級諸霊たちによって確かに見届けられているのだということを知れ。】】】
【【【夢を実現する力は、汝らだけの小さな力ではないということを知れ。】】】
【【【夢を描いた時、その夢の実現を助けるべく、高級諸神霊が日々働いているということを知れ。】】】
【【【さすれば、夢を抱くことに努力せよ。】】】
【【【抱いた夢を次には持続せよ。その夢を実現するのは、汝らだけの力ではない。】】】
【【【汝らが心にて描いたる夢は、そうした大いなる高級神霊たちの力によって、やがて適当なる時に、
適当なる方法によって実現されていくであろう。このことを疑ってはならない。】】】
5.勇気(天之御中主之神(あめのみなかぬしのかみ)神示集より抜粋)
【【【諸君よ、しかし、夢を夢として実現していく過程において、諸君は怠惰な人間であってはならん。】】】
【【【決して、夢を抱きなさいということが、怠惰であってよいということではないということだ。】】】
これは、一日中、毎日を布団(ふとん)の中で過ごして夢ばかりを描いておるということではない。
そうではないだろうか。あの樫の木の大木であっても、毎日毎日、木の根から水と、そして養分を吸い取るという、
こうした作業を忘れてはいないのではないのだろうか。土の中にしっかりと張った根が、
土の中にある水分と養分とを休みなく吸収しているのではないであろうか。一本の木でさえ、
そうした日々の努力を怠ってはいないのだ。一本の木でさえそうなのだ。
【【【さすれば諸君よ、日々怠ることなき自分であれ。】】】【【【そうして、自らが伸びてゆき、
自らが向上してゆくということに対して、勇気を持ってゆきなさい。】】】
【【【勇気は、これは草薙の剣(くさなぎのつるぎ)でもあるということを知れ。】】】
かつて日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国征伐に出た時に、今の静岡県といわれるところで、
地方の豪族に取り囲まれ、そして草むらの中で火を放たれた。そして彼ら日本武(やまとたける)の軍勢が、
火の中にてまさに焼け死なんとした時、日本武尊がその鞘(さや)より抜き放った草薙の剣でもって、
一面の草を薙(な)いで薙いで薙いで薙ぎ倒して、切り倒した時に、一陣の風が吹いて、
火は敵の方へと燃え広がり、敵を蹴散らしたことがあった。
それは、風というものが、確かに、日本武尊に勇気を与えたのかも知れぬが、
しかし、その事実の前に、鞘を払って敢然と剣でもって草を薙ぎ払ったという、
そうした決然たる勇気がそこにあったということを忘れてはならん。
【【【自らの運命を切り拓かんとして、決然として草薙の剣を抜き放ったその意志が、
決意が、天の助けを呼んだということを忘れてはならん。】】】
(続き)
諸君よ、諸君は人生の中において、敵に取り囲まれたかのごとく見えることもあるであろう。
山のように積み重なった障害や困難によって、形勢は不利に思われ、
諸君はもう座して死を待つしかないかのごとく思われることもあるであろう。
【【【しかし、そうした時に怯んではならん。決然として自らの鞘より草薙の剣を抜き放て。】】】
【【【そして勇気をもって、一面の草を薙ぎ払え。その時に、諸君を助ける一陣の風が東方より吹き来たるであろう。】】】
【【【そして、諸君に運命の血路を開いていくであろう。】】】
【【【諸君よ、夢を抱けということは勇気を持たなくてもよいということではないのだ。】】】
【【【人間は、決然として立ち上がらねばならぬ時は、仁王(におう)のように立ちはだかって、
自らの運命に立ち向かってゆかねばならん。自らの退路を断て。自らの退路を断って、決然と前に進んでゆけ。】】】
【【【一本の剣を持って自らの道を拓いてゆけ。】】】
【【【それだけの気概と努力がなければ、決して大いなる運命の開拓ということはできないのである。】】】
そうした一条の勇気が、やがて諸君を大いなる偉人への道に導いてゆくのである。
【【【諸君よ、勇気がある人間となれ。これは独り男性だけに言っておるのではない。女性にしても然りである。】】】
女性にして勇気のある女性が現れた時に、困難から人びとは救われるのである。かのフランスの百年戦争のときに、
フランス軍がまさしく壊滅せんとしておった時に、オルレアンの少女、十六歳の少女ジャンヌ・ダルクは、
フランスの三色旗を持って敵陣に突撃をしていった。
その時に、疲労困憊(ひろうこんぱい)しておったフランス軍兵士たちは、
「負けてはならん。あとに続け」と、疲労の中から勇気をふり絞って立ち上がり、そしてフランスの国を守ったのではないか。
フランスの国を守ったその力の源泉は、十六歳の少女の勇気ではなかったのか。
【【【女性であるからといって軽視してはならん。】】】
【【【あなどってはならん。時に男性以上の力と勇気が女性に溢れることがある。】】】
【【【その勇気が、世の男性をも奮い立たせることになるのだ。】】】
(続き)
【【【女性であるということによって、後込みをするな。挫けるな。怯むな。
【【【女性だからといって、後備兵とならねばならんという理由はない。】】】
【【【女性であるからといって、決して男性のお尻についていかねばならんわけでもない。】】】
【【【オルレアンの少女のごとく、敵陣の包囲網を突破する女性が世に現れてもよいのだ。】】】
その時に、大いなる真理の嵐が湧き起こってゆくであろう。私は、男性のみならず、
女性の中にも勇気をもって立ち上がる人が、数多く出ることを希望するのである。男性のみの勇気では足りない。
女性にも勇気があってこそ、初めて大いなる試練というものを乗り切ってゆくことができるのである。
【【【力を二倍にも三倍にもしてゆくためには、勇気のある人が一人であるよりも二人であったほうがよいのだ。】】】
【【【主人だけが勇気があるのではなくて、妻も勇気があったほうがよいのである。】】】
【【【夫婦そろって勇気があってこそ、初めて大いなる仕事ができるというものだ。】】】
【【【日本の女性に告ぐ。ご主人のみが真理伝道の使者だと思うな。真理伝道の使徒だと思うな。】】】
【【【その夫の仕事を妨げることが女性の役割だと思うな。遠慮することだけが女性の役割だと思うな。】】】
【【【共に決然として立ち上がれ。真理の使徒は一人より二人のほうがよいのである。】】】
一丸となって道を拓いてゆけ。そうした勇気がなければ、本当の救世の偉業というものはできんのである。
この事実を忘れるな。【【【男子も女子も勇気ということを、その草薙の剣というものを抜き放て。】】】
【【【そして、敢然と運命の障害に立ち向かってゆけ。これが非常に大事である。】】】
3.決意(天之御中主之神(あめのみなかぬしのかみ)神示集より抜粋)
さらに、次に大事なことは、決意ということだと思う。
確かに、人生の途上においては、心ゆらぐことが必ずある。そして、行く手をはばむものが、
立ちはだかるように見えることもある。自らを害さんとしているように見えることがある。
敵として現れるように見えることもある。 しかし、決してそうしたもの、
見せかけにとらわれてはならんのである。見せかけにとらわれて、そして敵を敵として闘っておったのでは、
自らの苦難というものは、増すことはあっても減ることはないのである。
ここで大いなる決意が、私は必要であろうと思う。我は今、運命の川を下らんとしておるのである。
そしてこれは、我が仕事であり、我が使命でもあるのだ。さすれば、その途上において、
なにゆえに我を塞(せ)き止めんとするものが現れる必要があるであろうか。
そうした必要がある積極的なるものはないはずである。決してない。
なぜなら、【【【この旅は、神によって許可された旅であるからです。神によって認められた旅であるからです。】】】
さすれば、諸君は、ここでひとつ大いなる決意をしなければならんと思う。
それは、【【【神の子(私たちのこと)には、不可能はないということだ。】】】
【【【神の子には、困難はないということだ。】】】【【【神の子には、苦難はないということだ。】】】
【【【神の子には、挫折はないということだ。】】】こうしたことをしっかりと、心に刻んでおく必要がある。
自らの人生といっても、それは殻(から)を被(かぶ)った自我の人生ではないのである。
自らの人生といっても、それは、神の子が、一人ひとり岐(わか)れて川下りをする姿なのである。
自らもまた神の子なのである。神の子が、神の自己実現をせんとしておるのである。
(続き)
しかるに、【【【いかなる困難がそこにありえようか。いかなる邪魔ものが現れようか。】】】
【【【邪魔ものと見えしは、これは目の錯覚であろう。こう思わねばならぬ。】】】
それはそうである。川を下っておって、岸辺に立つ案内人がおって、
「これから先には、こういう川の流れになっておるよ」と、手を振って言っておるのを見ても、
自らの心が被害妄想の心であれば、彼が手を振る姿が、すなわち、彼があなた方に石を投げようとしておるか、
弓を射ようとしておる姿に見えないとは限らない。あるいは疑ってかかるならば、
彼らが言っている言葉は罠(わな)であって、全くその逆ではないのかと疑ってかかったならば、
人間の心に永遠に、救われる安らぎというものはないということだ。
したがって、まず我われは、いや、少なくとも地上にある諸君は、自らが神の子であり、
神の子としての自己実現をなさんとする決意をする必要がある。
【【【「我がなさんとすることは、すなわちこれ、神の子がなさんとするのである。
神の子がなさんとすることは、すなわちこれ、神がなさんと欲することなり。
さすれば、我が念い、実現せざることなかれ。さすれば、我が念い、通らざることなかれ。
さすれば、我が邪魔だてをするもの無し」】】】 こうした強い強い決意を持たねばいけない。
(続き)
特に、【【【「困難など無い」という信念でもって、あたってゆかねばならん。道を切り拓いてゆかねばならぬ。】】】
その時に、【【【困難と見えしものは、目の錯覚であったということを、諸君は知るのだ。】】】
【【【目の前に大きな岸壁が、立ちはだかったと思うけれども、実はそれは目の錯覚であって、
川面をゆらゆらと揺れておる陽炎であったり、川霧にしかすぎないのだ。】】】
それを、岩の塊だと思ったり、行き止まりだと思ったり、滝だと思ったり錯覚するけれども、
実際はそうしたものではない。
【【【諸君は、あらゆるものの中に善意を発見せよ。あらゆる人の心の中に、善意を発見せよ。】】】
【【【世の中は善きものしかないと思え。善きもののみが、世の中を創る実在であると思え。】】】
【【【善きもののみが創った世界であるならば、何らの苦難、困難があると思うな。】】】
【【【それがあるように見えておるのは、自分の目の錯覚であるのだ。】】】
彼らはみな、諸君を祝福せんがために集い来る人たちなのである。
たとい、彼らが残忍な手段や、また、皮肉な攻撃方法でもって、諸君をいじめたりまた、
困らしたりしているように見えることがあっても、それはそうではないのだ。
それは本当は、観世音菩薩が、諸君らに本当の悦びを与えるために、
方便としてそうしたことを、させておるのだということを知らねばならぬ。
(続き)
やがて、諸君らの敵と見えしものは、川下りが終わって陸に上がってみると、
なつかしい顔をして、諸君らを迎え入れてくれる友達なのである。
「あの時は、君の勇気を試すために、ああいうことをしたんだよ。
あの時には君の胆力をつけるために、ああいうことをしたんだよ。
あの時には君に勇気をそして信念を、確信を、信仰を得てもらうために、
ああいうことをしたんだよ」 彼らは口ぐちにそう語るのである。
結局、世の苦難・困難といわれるものは、諸君らの信仰心を強めるために、
方便として与えられているものだけであって、本当に諸君らを害せんとして
あるものではないということを知らねばいけない。それらは諸君が、
どれだけ神を愛することができるか、どれだけ神を信ずることができるかということを
試すための方便であり、試練でもあるということだ。これを知らねばいけない。
さすれば、善一元の世界を信ぜよ。さすれば、人々の良心を信ぜよ。
さすれば、環境が良くなっていくことを信ぜよ。
そうした中において、本当の人間の生きるべき道というのが、見つかってゆくであろう。
(続き)
人生の中において、退かんとして退かず、一歩も譲らず前進のみ続けるという気持ち、
こうした不退転の気持ちが生ずる背景には、
【【【まず高邁(こうまい)な理想があるということを知らねばいけない。】】】
【【【理想なき者は、容易に挫折するのである。 】】】
しかし、【【【理想ある者は、挫折すると見えしことがあっても、再び起きあがり、
立ち上がり、挑戦をしていくのである。】】】
【【【人生は不断の挑戦である。不断のチャレンジである。】】】
【【【起上小法師(おきあがりこぼし)のように、
七転び八起きというのが、本当の人生の姿であるのである。】】】
【【【七転び八起きをしていく背景には、
それはやはり、強い強い願い、希望、高邁な理想、高い高い目標、
これがどうしても必要なのだ。】】】第一段階として、
【【【どうしても高い理想の設定、これが必要である。】】】
【【【諸君らは、これ以上大きな理想はないというような理想でもよいのだ。
そうした理想を持ちなさい。】】】
【【【自分を自己限定してはならない。また、断じて自己否定してはならん。】】】
【【【自分はつまらんものであるとか、自分はくだらん人間であるとか、
自分の劣等感を助長するような言葉を、断じて発してはならん。】】】
(続き)
【【【諸君らは神の子であるのだから、神の子は偉大なのである。偉大な神の子が、
偉大な目標に向かって邁進してゆくのである。】】】
【【【そうした自覚というものを、決して忘れてはならぬ。】】】
【【【自分は学歴が足りないとか、自分は肉体が貧弱であるとか、自分は片親であるとか、
自分は病弱であるとか、自分は世の人びとに認められないであるとか、自分は話が下手であるとか、
自分は頭の回転が悪いであるとか、自分は目が悪いであるとか、自分は意志が弱いであるとか、
自分は根気がないとか、こうしたこと、否定的な言葉を出して、自己卑下するのはやめなさい。】】】
【【【そうした否定的な言葉でもって、自己弁護するのはやめなさい。】】】
【【【こうした自己弁護でもっては、決して道は開けないのだということを知れ。】】】
【【【自己弁護を捨て去ったときに、初めて道は開けるのである。】】】
【【【そうした弱い自分を肯定するな。弁護しなければならんような、
そうしたそうした弱い弱い自分というものを肯定してはいけない。】】】
【【【自分はもっと強いものだと知れ。そしてたとえ今、人びとに認められなくとも、
やがて時間を経て、自分は認められていくのだということを知れ。】】】
【【【それは、ちょうどあのウナギという魚が、どれほどつかもう、つかもうとしても、
手の間からスルリと抜けていくのに近い。そうした話だ。】】】
【【【どんな悪しき運命が諸君をとらえようとしても、
諸君は、そのなかからスルリと抜けていくようなウナギのような存在であれ。】】】
【【【どんな困難があっても、それをくぐり抜けていくという自覚を待て。】】】
(続き)
【【【川の水だってそうではないか。ある時は大洪水のような氾濫(はんらん)となり、
ある時は枯れた砂地の上を流れることができず、深く地下水として潜(もぐ)り、
また伏流水となり、また湧き水となって出てき、そして天に昇り、雲となって雨を降らし、
また川をつくってゆく。水は自由自在、融通無礙(ゆうずうむげ)に自らの運命を開拓しておるではないか。】】】
しかし、【【【諸君らは、この水の生命以上に偉大な生命ではないか。
【【【偉大なる自由意志を与えられた生命ではないか。】】】
【【【さすれば、どんな堰(せき)があってもそれを乗り越えてゆくような水であれ。】】】
【【【どんな砂地にあっても地下を潜ってゆくような水であれ。】】】
【【【どんなことがあっても空中に舞い上がってゆくような水であれ。】】】
【【【そうした自由自在の諸君であれ。固定観念でもって自分を縛るな。】】】
【【【自分はこんなものであるとか、自分の成功はこの程度であるとか、こうしたことでもって縛るな。】】】
【【【自分は自由自在に大空を飛びまわれる存在だということを知れ。】】】
【【【いくら偉大なる夢を抱いても、それで十分ということはないのだ。】】】
【【【諸君はその夢に、限りなく近づいてゆかねばならん。】】】
【【【そういう大きな夢を持っていくということ、これが何にもまして大事である。】】】
【【【まず、不退転の原理としては、夢を抱く、理想を抱く、そして理想の実現のために、常に目標に近づくという、
不断の努力を忘れないということ。日々の努力を忘れんということ。】】】
【【【どんな悪しき運命があろうとも、それからスルリと抜け出していって、
自由自在に生きてゆく。そういう諸君であれ。】】】
(続き)
不退転という言葉は、退かずという意味である。諸君は、常に直進せねばいかんものではない。
人生には曲がり角もあるであろう。地下を潜ったり、空を飛んだりしなければならんこともあるであろう。
要するに諸君は、前進あるのみの人生を送っておるのだ。
【【【不退転は退かずと言う。退く必要はない。新たな道を開拓せよ。】】】
【【【新たな道を開拓して、その道をまっすぐに進め。】】】
【【【そのなかに、諸君らの本当の幸せというものがあるのだ。】】】
【【【この道しかないとは思うな。自分にこの道しか自己実現の機会はないと思うな。】】】
今のアメリカの大統領(レーガン元大統領)であってもそうであろう。
彼はハリウッドの二流の役者にしかすぎなかったのではないか。
しかしこの役者は、役者としては二流であったかもしれないけれども、
心のなかには偉大なる大統領というイメージを描いておったのではないのか。
彼は、本業の役者のほうでは、十分に活躍はできなかったが、
心のなかに描いておったイメージには忠実に、やがて大統領を演じておるのではないのか。
【【【さすれば諸君よ、まず心のなかに描くことから始まるということを知れ。】】】
【【【そして、その大きな目標に向かって邁進していく自分を知れ】】】
【【【決して退かず、あらゆる困難に対して退かず、自分はどのような手段を使ってでも、
どのような方法を使ってでも、この困難を乗り越えてゆく、そうした力強い自分であれ。】】】
海辺の、あの打ち寄せる大波を、どうしてそれを堰(せき)射止めることができるであろうか。
防波堤を造っても、その防波堤を乗り越えて来る波があるではないか。
波でさえ、あれだけの力を持っておるではないか。
【【【諸君は、もっともっと偉大なる神の子であり、神の生命である。】】】
【【【もっともっと力強く、あらゆる防波堤を乗り越えてゆかねばならぬ。】】】
【【【そうしたことを、肝(きも)に銘じなさい。】】】
5.断行(天之御中主之神(あめのみなかぬしのかみ)神示集より抜粋)
さて、不退転ということに関して話をしてきたが、さらに次なる境地について、話をしようと思う。
これは、断じて行なうということだ。単に退かずというだけではいけない。
【【【断じて行なうべき時には行なう、という強い決意。これが大事だ。 】】】
【【【人間は決して、優柔不断であってはよくない。日和見主義者(ひよりみしゅぎしゃ)であってはいけないのだ。】】】
【【【決断すべき時には決断し、実行する時には実行しなければいけない。これを断行という。】】】
運命の女神には、前髪のみあって、後ろ髪がないというではないか。
【【【運命は、チャンスが巡ってきた時に、それを両手でもって掴(つか)みとらなければ、
すり抜けて行くと言うではないか。】】】
さすれば諸君よ、自らの今立たされている現状というものをよく知れ。
【【【そして、今が時ならば、今立つ以外にないということを知れ。】】】
【【【今が行動の時ならば、今行動する以外にないということを知れ。今断行する以外にないということを知れ。】】】
(続き
人生の中には、時を待たねばならんというときもあるであろう。
心の傷が癒えるのを待たねばならんというときもあるであろう。
【【【しかしながら、いつもいつもそうであってはならんのだ。】】】
川の水が、ゆったりとながれている時があるけれども、
いざせせらぎとなり、滝となったときに、
ものすごい莫大なエネルギーとなって流れ落ちていくように、
諸君らも平時は、平静に平静に流れていってもよいけれども、
【【【いざ、ここ一番という時になったら、底力を振り絞らなければいけないのだ。】】】
【【【「あれだけの力があの人にはあったのか」と言われるような、
そうした大いなる底力というものを発揮しなければいけない。】】】
【【【人生には、そういう時があるのだ。人生には何度も、断行せねばならんということがある。】】】
【【【断行せねばならん時には、判断が迷う時である。】】】
右にすべきか、左にすべきか、人生は常に選択と選択の積み重ねだ、と言った人もいる。
確かにその通りだ。人生のいたるところで選択はある。
【【【その時に、決定をせねばいかんのは、他ならぬ自分自身である。】】】
(続き)
この時に、諸君は心を澄まして神の声を聴け。自らの心を澄まし、
精神を統一し、呼吸を整えて、自らの心の中に、邪心がないかどうか、
邪(よこしま)な心はないかどうか。自分だけに都合のいい心はないかどうか。
自分の決めんとしていることが、、単に自分に幸せなだけではなく、
人々の幸せにもつながるものであるかどうか。
自分のなさんとしていることが、神の心にもかなうものであるかどうか。
こうしたことを、諸君は心に問え。そして自らの内なる心から、自らの内なる神から、
【【【「そうだ、その道でよいのだ。断じて行え」という声」が響き渡ってきたならば、もう諸君は迷ってはならん。】】】
【【【断じて行わねばならぬ。断じて行なわねばならぬ。あとをふり返ってはならぬ。】】】
【【【自分が渡ったあとに、その橋を焼き去れ。】】】【【【自分が上陸したあと、その舟を焼き去れ。】】】
【【【そして、諸君は前進のみあるのだ。】】】
本当にその道が神の意(い)に適(かな)うことであり、本当の意味で、究極的に人びとを幸せにする道であると思うならば、
【【【あらゆる困難を排して断行せよ。】】】
たとえば、このような私たちの霊言集、霊示集というものを、諸君らは世に問おうとしておる。
しかし、こうしたときにまた、これを認めない、邪魔だてする者も出てくるであろう。
また、あまりにも内容がすばらしいので、嫉妬をする人も出てくるかもしれない。
(続き)
しかし、【【【彼らの中傷を気にし、彼らの言葉に怯(おび)えたり、ためらったり、
そういうことをしては断じてならない。】】】【【【自分の心にのみ問え。自分の心に問うて、
これがまちがっていないことであるならば、これが本当に神の心に適うことであるというならば、
この世的なる一切の悪意を排除して、断行せよ。断じて行なえ。
【【【断じて書物を出し、断じて世に広げてゆきなさい。】】】
【【【躊躇(ちゅうちょ)してはならん。世間の常識に迎合してはならん。世間の人びとの声に妥協してはならん。】】】
【【【断じて断行せねばならん時はあるのである。】】】
世間の人びとが認めるようになってから、それを広げようとか、
世間の人びとに、何も害しないという約束事をぶつけてから、
こうした神理を広めようとか、こうしたことを考えてはならん。
そうした卑怯者であっては、断じてならん。
【【【自らの心に問うて、まちがいのない道でると思うなら、断固として、実践せねばならん。】】】
【【【諸君は今、ふり返ってみよ。世の偉人といわれる人たちの数かずが、どれだけ多くの困難にあったか、
どれだけ多くの人びとの嘲笑にあったかということを知れ。】】】
【【【しかし、嘲笑にあったとしても、自らが信じるものを真一文字に歩いた者が、
それが偉人といわれる人たちではないのか。】】】
【【【嘲笑にあって、そして断念した者を、人は偉人とは呼ばない。そうではないであろうか。】】】
(続き)
【【【世の常識が間違っておるならば、この常識を打ち砕いていくだけの、それだけの勇気を心にもたねばならん。】】】
【【【断じて行うということ、いろんな危険があっても断じて行うということ。】】】
【【【この勇気を、最後は、世の人々は認めて、称賛するに至るのだ。】】】
ところが、卑怯者はその途中で引き返していく。【【【こうした卑怯者に対しては、世の人々は称賛はしない。】】】
【【【しかし、彼らの声に耳傾けず、地球の果てまで行ってでも本物を探検した人に対しては、彼らはのちの世に、
大いなる称賛をもって迎えられるのだ。】】】世の人びとはそんなものである。
【【【時代の最先端を行っておる人間は、とかく様々な困難、苦難、あるいは、
人びとの失笑や嘲笑にあざ笑われることが多いのである。ただ、それに負けてはならぬ。】】】
【【【断じて負けてはならぬのだ。】】】
【【【そうしたこと、勇気をもって、断じて行なうということ。これを忘れてはならぬ。】】】
【【【それが何よりも大切なことであろうと思う。】】】