信心正因の所顕
本願の名号を疑いなく信受した信心は、仏心であり、大菩提心であって仏因
としての徳をもっている。その故に聞信の一念に仏因円満して正定案に入り、
弥勒と同じ位にあらしめられ、往生即成仏の妙果をえしめられるという大信
心の徳義が明らかになる。また信心が正因である故に、称名は正因ではなく
信後の報恩行である。また化土の業因であるところの要真二門の自力の行信
に簡んで、真実報土の真因は信心のほかにないという弘願真宗の法義が明ら
かになるのである。
http://www.sakai.zaq.ne.jp/kyokusyoji/benkyo/m1shinji.htm