仏教議論スレッド 07

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>>227
> 五蘊とは、人間の生命の維持に不可欠な、認識・感情・思考のことである。
はい。これがそもそも間違っていますw 身体はどこへいったのですか?w
五蘊とは、(漢訳で言えば)「色・受・想・行・識」です。そして、原義・出発点としては、一個人の
「人間としての存在」を、その【要素】と【働き】についてみたものです。
今様に言い換えれば、「色」は「肉体」、
続く「受/想/行」が「感受・(感じるという作用そのものとしての)感覚/
  印象・想念・イメージ・(感じられたものとしての)感覚/意・志向・意の動き」
  そして「識」が「認識・思考・(分別を伴う)知覚、或いは知識」となります。
大きく二分すれば『色と心』(肉体と精神作用)ということです。
「人間存在」を説明する際、これで尽きているわけです。
 *(尤も、ここに「霊」や「魂」を加えたり、或いは「識」だけを切り離す方もいらっしゃいますが・・・w)
だから、貴方が五蘊について述べる時、或いはその見方を否定する時は、
『「色」(実体・実在)のみがある。他の4つは存在しない』という方向性でなければならないのです。
現に、心経の引用に際しても、貴方は「色」の部分にしか触れません。
貴方が、他の4つ(心、精神作用)を無視しているからです。
「関係性」「関係性」と連呼していますが、その実体は《「物」と「物」との物理的関係性しか見ていない》ことに他なりません。
そして「縁起」は、色以降の4つに於いてこそ重要であり、またその意義を大きく持つのです。
寧ろ、それに尽きると言ってもいいくらいです。
「内縁起」「外縁起」という術語が仏教学内にはありますが、その区分に倣えば、「内縁起」こそが「縁起」の本領なのです。