>>170 馬鹿のなのは、君や釈迦のほう。
どんなに高速で運動しているものでも、極小時間においては、静止している。
超高速度のシャッターで写真を撮れば、運動によるブレは現われない。
古代ギリシャの哲学者ゼノンは「飛ぶ矢は飛ばない」と言ったが、これに「関係性」
という普遍の原理を付け加えたのが竜樹である。
変化している対象の構成を把握するためには、時間を一旦停止することが必要。
さもなければ、常に「別の対象」を観測していることになってしまう。
それを初めてやったのが竜樹であり、釈迦ではない。
従って「諸行無常」の概念から「空の思想」は出てこない。「諸行無常」は、あくまで
極小時間における「固定した実体」を前提とする「実体論」である。
やはり「空の思想」は、「相互依存性・関係性故の無自性」からしか導けない。