492 :
精舎日記:
「雲水さんは、どうしてるの!!今どこにいるのっ!!」
「受付に行くたびに○さん(スタッフ)が聞いてくるんです・・」
若い雲水が困ったように言ってきた。
因みに受付は朝9時始業で我々より先に引き上げる。仕事内容は当然殆ど事務作業である。
私たちは7時開始だ。7時から肉体労働だ。
受付の○が珍しく(理由は忘れた)草むしりをやったことがあった。
外で10分ほど草むしりをした後、雲水の一人に興奮しながら、私、こんなこと初めてやってしまいましたっ
と、嬉しそうに話しかけてきたと後で聞いた。
(因みに○が雲水に話しかけることは、用事を言いつける時と罵る時以外に殆どない)
報告を受けた彼女は、驚きあきれていた。
「あれじゃ、私たちの大変さなんて、わかるわけないですよね・・」