142 :
精舎日記・政治編:
厨房に新しい職員が来た。
何でも、一発やらかして飛ばされたらしい。(この精舎は左遷場所として有名)
この男は雲水を好きなだけこき使った。
昼の食器から何から積み上げて夜10時11時まで片付けさせるのだ。
その間だらだらだらだらねぎやらを切っていた。
この男には、悪い癖があった。
雲水のご飯を覗くのだ。
食事をしていると、狐のような顔で近づいてきて
茶碗に顔を突っ込んで取り過ぎてないか点検するのだ。
ある時、一番若い女の雲水が泣き出した。
彼女は担当講師に言いつけた。
だから、このことは精舎の職員全員が知っている。