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799見玉尼
以下 宗教法人 浄土宗より)

法然上人が南無阿弥陀仏のサイコロで占いをしていたか
という点ですが、結論としては「していなかった」と考えられます。
法然上人の教えをふまえますと、恐らくは「サイコロ占いはしていなかった」、
少なくとも「すべきであるとは一言もおっしゃらなかった」といえると思います。

Wikipediaに記される出典ですが、『昭和新修法然上人全集』所収の『法然上人
念仏占い』がそれのようです。しかし、この文献は『昭和新修法然上人全集』の
「伝法然書篇」という法然のものと伝えられるものの、恐らくは法然上人のもの
ではないといえるものの中に収載されているものです。
この文献は注によりますと、個人蔵の一冊が伝わるのみで、流布していたとも
いえないようです。その他にサイコロ占いの記事がある文献は管見の及ぶろところでは
見当たらないようです。

法然上人は「わが身はこれ煩悩を具足せる凡夫なり。善根薄少にして三界に
流転して火宅を出でずと信知し・・・」(『選択集』)といって、我々は欲にまみ
れ、良い行いもこれっぽっちもしていない存在であり、解脱することなど
到底かなわないのだとおっしゃっており、このような我々が輪廻から解脱する
ためには阿弥陀仏の浄土に救い取っていただく他に手だてはないということを
深く信じること、そしてそのために、南無阿弥陀仏の念仏をいついかなる時も
怠る事のないようにすべきであるとおっしゃっています。